重松清のレビュー一覧
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上・下巻の感想
初めて読んだのは高校生のときだった気がする。
そのときは、どちらかというと子供の心情の方が入ってきた覚えがある。
自分がこの子の立場だったら何を思うのかなと考えたりもした。
でも、大学4年でもう一度読み返したとき、また違う視点で、違う心情が湧いた。
自分が余命宣告をされて、守らなければいけないものがあったとしたら何を思うんだろう、と考えてみたが分からなかった。
きっと5年後、10年後に読み返したらまた違うのかなと思う。
重松先生の作品は、情景や心情がリアルで、追体験をしている気持ちになる。
どのタイミングで、何回読んでも泣ける作品です。 -
Posted by ブクログ
フミとマキの掛け合いの言葉ひとつひとつの裏にある素直にできない気持ち、、優しい愛のある温かいものを感じました。その愛があるゆえに葛藤が起こることは、これからもあるかもしれない。そんな新たな家族の形を自分たちの中に言い聞かせながら、未来と子どもながらにフミとマキだからこそ出来る向き合い方で向き合おうとしている強さに、涙が出ました。ワンフレーズも無駄にできない重松清さんの作品が改めて好きだなと。読んだあと、たった1人ではなくともお母さんやお父さん兄弟など、私を思って共に生活してくれている人に「少しのごめんね」と「いつもありがとう」が伝えたくなるお話です。
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購入済み
素晴らしい
本当に素晴らしすぎる作品。家族、人との繋がり、それに伴う心情の表現力、温かさ、悲しみ、言葉がとにかく胸に響いて、こんなにも感情輸入してしまった作品は初めてかもしれません。あまりたくさん読書してきたわけではありませんが、今まで読んだ中で一番の作品です。是非、1人でも多くの人に読んでほしい。
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中学受験に失敗し、いじめを受け不登校になっていた少年が、ライターと共に被災地を巡る中で震災の悲しみから立ち上がるべく、希望を見出す人々と出会いながら、自らも成長していくフィクションドキュメンタリー。
登場人物こそフィクションではあるが、各地で出会う人々のエピソードは事実であり、マスメディアの報道では知り得ない被災地の現実を知ることができる。
ちなみに私は被災地を巡る旅をしていた途中、釜石市の仮設商店街にある書店でこの本と出会った。もちろん釜石市もこの本の中で登場する。
その6年後に、ラグバーワールドカップの仕事で再び釜石市を訪れることとは知る由もなかったが。
偶然とは物語の中でしか生まれるも -
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人は死ねる。
『いま』『どこでも』、そして『いつか』。
《自殺志願》の城真吾が教えてくれたこと。
双子の兄、そして婚約者を失った主人公達はそれを受けて何を感じるか。
人は死ねる。
ただ目の前にいる人の、その『いま』が、遠い先の『いつか』であることを願う教師の物語。
現代社会をテーマに作品を書く作者らしい物語。
人は生まれる権利はなく、生まれる。だが、生まれたその瞬間から死ぬ権利は持っている。
『自殺の何が悪い?死ぬことを目的として生きる―そんな生き方もあるんじゃないか』という城真吾の叫びに考えさせられる。
物語の大筋は自殺について悩まされる人々が描かれているが、最後には“生まれること -
ネタバレ 購入済み
何度も読み返した作品
元々重松清の作品が好きなのですが、この作品は特に心に刺さるものがあり、何度も読み返しました。終盤の、通り魔に間違えられる場面で毎回ボロ泣きしてしまいます。。
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購入済み
自分自身を見つめ直しました。
家族や自分の父親に対して描かれている作品です。
あまり書くとネタバレになるので書きませんが、読んでいて自分と重ね合わせていました。
自分もよく考えると勝手に色々決め込んで、押しつけたり、または家族に対して配慮がなかったりしたなと色々考えて改めたりしました(笑)
年頃の子は細かい言い方に傷ついたり、愛って何なんだろうなぁと考えたり…すぐ身近にいる大切な人に対して、優しくなれる事を考えさせられる作品だなぁと思いました。
面白かったです。 -
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1977年10月9日。
舞台は北海道北都市。
炭鉱の町として発展をとげてきた都市である。
惑星探査機ボイジャーを見つけようと
小学生4人(シュン、トシ、ミッチョ、ユウ)は家を抜け出し町外れの丘に集まった。
その場所を『カシオペアの丘』と名付け、大人になったら遊園地を作ろうと約束をする。
そして時は過ぎ…
39歳になった4人は、子供の頃とは全く異なる環境、関係にあった。
トシは車イスで生活を送り、ミッチョと結婚し、北都で遊園地『カシオペアの丘』の園長になっていた。
シュンは結婚し、息子は小学4年生。
肺癌の末期で余命宣告を受けていた。
ユウは東京でテレビのディレクターになっていた。
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Posted by ブクログ
「忘れてはいけない」
という事がテーマの小説だった気がします。
題名から簡単に受け取るのは、
カープや初優勝のこと。
でも、重松さん、流石それだけじゃなかった。
戦争や原爆の影響のこと。
都市や地方の格差のこと。
両親や血縁の大事なこと。
土地や引越の無様なこと。
感謝や憎悪の発生のこと。
夫婦や子供の関係のこと。
戦前や戦後の変化のこと。
投機と商売の心情のこと。
そして。
怒りと祈りを忘れない事。
全ての場面において、悪感情を吐き出す、まさに今だけ派の人物群と、優しさ溢れる未来志向の感情を持つ人物群が用意されていた。
その対極的な感情のぶつかり合いが書かれていたのが印象的でした。
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Posted by ブクログ
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重松清さんが、全国の被災地をまわったルポタージュ。
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読んでいる最中に、千葉県での台風被害があり、本の内容とリンクして、なかなかしんどかった。本当にしんどいのは当事者さんたちだし、わたしなんかがしんどいとか言うのはちょっと違うのはわかっているけれど、しんどかった。
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被災者さんたちの中で、「マスコミ受けする被災地とそうではない被災地」があると、感じている方がいらっしゃることを知ったときの、頭殴られた感。
だからと言って、何ができるわけでもないのだけど。
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一生懸命生きることが何より尊いと、重松さんのメッセージ性は小説でもルポでもブレることなく真っ直ぐで、すーんと心に入りました。
ビー
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