重松清のレビュー一覧
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「不器用な父親」を書いてみたいとのこと。
まさに、ヤスさんは不器用なお父さんでした。
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以下ネタバレです
愛情は1番大切なものだが、愛情だけでは子育てはできない。
最初から最後までを通して、アキラはどれだけの我慢を強いられたのだろうと、切なくなった。周囲の人の支えがなければ、この親子は成立しなかったであろう。
周囲の人が良すぎる。
母の死因について、「お父さんの身代わりになって死んだ」とウソをついたヤスさん。もちろんヤスさんの気持ちは理解できるものの、小説の中の出来事であれ「ずっと嘘をついたままでいいのだろうか?」と思っていた。しかし、海雲和尚の死後にアキラに届けられた一通の手紙には真 -
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一番好きな作家さん 重松清さんの「ファミレス」。
家族についての物語。
ファミレス、、
ファミリーレストランであり、ファミリーレス、、、
主人公は中学教師の料理好きな男性。
その料理仲間の二人。
料理の先生。
中学生の教え子。
それぞれの家族が個性的。
子供が巣立って夫婦二人(しかも奥さんは本の中に離婚届を忍ばせている)。
お互いバツイチ同士で、連れ子と暮らす夫婦。
子供はいないけれどおしゃれに暮らし、その後は別居が続く夫婦。
不倫の末、事故にあい、子供たちを祖母に任せて入院中の母。
美味しそうな料理とともに、それぞれの人生が絡み合います。
重松氏が40後半 -
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もともと友達の多かった恵美ちゃんは、ある時事故で足に不自由を抱えることになり、大きく人生が変わっていく。そんな恵美ちゃんと彼女を取り囲む人のお話。それぞれの視点から十人十色の視点が斬り込まれている。
読んでいく中で、少し胸の痛くなる場面が多かった。それは感動というより、生々しいものを見てしまった時のようなグルグルとしたもの。人の成長を感じるとともに、過去の自分の経験を思い出させ、少し苦しくなった。でも、登場人物の1人1人に優しいところが書かれていた。決して、悪者にはさせていなかった。
きっと、人間ってそうなんだろう。全てが悪な人間はいない。どこかで必ず自分を見つめている。ズキズキしながらも -
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ある日イジメを苦にして自死を選んだ同級生。その同級生から遺書のなかで「親友」と名指しされていた主人公と、その周辺の人物をめぐる小説。最初に思ったのは、コレはフィクションであるが、現実でもあるということ。じっさい、「文庫版のためのあとがき」では、現実に取材したできごとである旨が語られている。イジメによる自死は時折耳にするが、その場合、遺書に名前が登場するとまではいかなくても、かならず苦しむ同級生や遺族が存在するのだ。わたしはふだんそういうことに眼を向けてこなかったとハッとさせられた。自死はたんに1人が死んで終わりという問題ではない。本書のタイトルにもなっているとおり、一生「十字架」を背負っていか
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ネタバレ同僚に勧められて。かなり久々の重松清作品。中高生のころはよく読んでいたが、家族に関する重めのストーリーが多く、だんだん読むのがつらくなって、最近は読んでいなかった。
今回もはるちゃんとナンユウ、どちらも複雑な家庭環境におかれた高校生を中心に話が進んでいく。はるちゃんの達観したような醒めた部分とナンユウの道化の部分とがバランスのとれた相棒として描かれている。
走馬灯の絵師というファンタジックな設定ではあるが、伝えたいことはとても現実的で人間くさい話だなと思った。記憶が見える人は何か特別な条件があるのかと思いきや(複雑な家庭環境とか)葛城さんは父親から遺伝しているし、大仏さんはなんだかいろいろ突飛 -
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幼すぎる我が子を失った父親と、もうすぐたった一人の母親を失ってしまう少女の、巡礼の旅の物語です。
主人公はたった一歳だった幼い息子を亡くした父親。とあるきっかけから一度目の結婚の時に分かれた妻が連れて出ていった娘と共に、時折旅に出る。東北の恐山、北海道の奥尻島、北海道の知床…それらは亡くなった息子を悼む旅であり、そこで亡くなった誰かを悼む旅であり、がんに侵されてもう長くない母親と向き合う娘とめぐる巡礼の旅。旅先で出会う人もまた、大切な誰かを失った人々だった。彼らや彼女らの在り方を見て、感じて、己もまた自分の在り方を見つめていく。旅の終わりは、同時に別の旅路へと続いていく。
じんわりと
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