あらすじ
ぼくたち夫婦は引っ越し運が悪い。今回の新居は完璧、だったはずなのに……ディンクスの夫婦は互いにぶつかりながら、隣家とまじわりながら、共に生きることを確かめあっていく。四季折々に紡がれた連作短篇『となりの花園』を縦糸に、いとおしい毎日のくらしを横糸に、カラフルに織りあげた12の物語集
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Posted by ブクログ
題材は家族が多い。
身近な話題なので読みやすかった。
内容は覚えていない。
思い出せない。
でも、読んでいるときが楽しい。
中断すると、続きが読みたくて読みたくてたまらない。
1話読み終わると、次の話が読みたくなる。
集中できるし、のめりこめる。
こういう本に出会ったの久しぶり。
不思議。
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Posted by ブクログ
重松清の提案作品。お正月に読もうと思い借りたが、やはり鉄板。田舎の景色、一軒家の隣引っ越してきた派手な花を植える家族、うまくいかない家庭。
様々な物語が短編で続いていく。やはりとてもよい。
作中にでてくるストーリーに触発され、
今年の5月はどこかに鯉のぼりでも見に行こうと思いました。
Posted by ブクログ
12編からなる短編集。うち4編は連作。
どれも普通に面白かったけど「千代に八千代に」
「分家レボリューション」「モッちん最後の一日」など
わりと良かった。「YAZAWA」の僕はご自身??
Posted by ブクログ
短編12作品。
となりの花園ー春夏秋冬とその他の8作品です。
何も特別のことがない日常の生活を描いているのに、妙に懐かしいような切ないような気持ちになる1冊でした。
Posted by ブクログ
テンポのいい短編12話。シンプルモダンに生活している共働き夫婦と庭には色とりどりの花を植え休日にはBBQをする家族が隣同士に住む。BBQに誘う方、断れず行く方、あーーーこれが続くならしんどいなあと思う。
Posted by ブクログ
共働き夫婦の引越し先のお隣の太田家は、
理想的なお花畑の庭かえって押し付けがましいと、
早々に近所づきあいに悩む日々。
鯉のぼりを見渡せる田舎で、
それぞれの人たちの抱える事情。
おばあちゃんの唯一の友達との不思議な関係を疑問に思い
自分の親友とのケンカと、納得したわけ。
離婚寸前の夫婦が
夫の母の墓参りで、かつて母が言っていた言葉の意味。
仕事で悩む妻に追い打ちをかけるかのような太田家からのバーベキューの誘いと、突然の雨。
同窓会に出席するつもりで、
家事と育児から解放されたと思ったけれど
冷静になって実感したこと。
本家の一人娘にこき使われて
革命を起こそうとした分家の嫁たちと
本家娘の切なく実った恋。
多忙な仕事でおろそかになる健康と、
太田家の一人息子のたまった鬱憤と割れる植木鉢。
えーちゃんのようなロック一色だったあの頃、一緒に青春をともにし、今は孫ができたクジラちゃん。
両親の離婚は息子にどう影響しているのか、
探偵を通じてわかったこと。
妻との些細なケンカ
太田家の呑気なバーベキューの誘いで気が晴れたこと。
親の離婚で明日から苗字が変わるもっちんの最後の日。
重松ワールド全開で、お腹いっぱい。
Posted by ブクログ
リビング
実生活ってやつかな?
一見楽しそう、オシャレに見える家庭も
実はそうじゃない。そんなことがリビングでは繰り広げられてるってことなのか…
ちょっと切なくなります
すれ違う気持ち、食い違う意見
今後どうしていけばいいのかという不安を抱えたまま切り替わっていく話でモワンとしたけど
最後は前向きな感じでよかったな
Posted by ブクログ
ひとつの家庭を軸に展開される色んな家庭の日常を紡いだ短編集です。
おじさんとこどもの描写のリアルさはこの作者の右に出る人はいないのではないか?と毎回思わされます。
丁寧にリアルにそして優しい視点で描かれています。
重松ファンならさらりと読めて軽い読書に丁度いい感じでお薦めです。
Posted by ブクログ
あなたなら、どうします―――?
重松さんらしい、テンポの良い短編集。
12の小話から成る。
うまくいかない近所づきあい、マンネリ化した夫婦関係、親の離婚の間に立つ息子・・・
それぞれ違う家庭があって、それぞれが多かれ少なかれ、妥協して、折り合いをつけながら暮らしている。
それでも、そのつまらなさも大事で愛しむべき「日常」で。
自分の家庭はどうかな、と考えてみるのも面白い。
Posted by ブクログ
「リビング」は短編集となっています。
子どもを持たない選択、不倫、略奪婚、本家と分家の力関係、シングルマザー、離婚…家族には人には言えない
複雑な事情、というものがとても多く関係するものかもしれません。
私自身もやや?複雑な家庭環境で育ってきたところがあるので、両親がいて、居れば兄弟や祖父母が居て、
実家が二つあって…というたくさんの親戚関係というものはピンと来ない部分があります。でも、割りきった
というか、それでも幸せだなと思うことのほうがこれまで多かったので、二人の父親には感謝してます。
どちらかといえば生みの親よりも育ての親の方が影響受けたし、有り難いと思ってます。
12の短編はどれも突飛な事情じゃなくて、どこの家庭で起こっていてもおかしくない問題ばかりが登場します。
地道な当たり前の暮らしに垣間見える事情だから余計に実感が伴って、胸が苦しくなります。
印象深かったのは最終話、『モッちん最後の一日』
両親の離婚、母親についていくことに決まった主人公、望月和宏は、春、中学生になったら山口和宏に変わる。
「モッちん」と呼ばれる日はもう来ない―。
苗字が変わる―勿論、結婚ではなくて家庭の事情で―ということがどれくらい衝撃を受けるのか、それは人それぞれだと思うんですが。私は…どうだったかな、なんというか持ち物の名前を書き換えなきゃいけない、というのをすごく気にした記憶があります。
あと、話にも出てくるのですが、励まされても困るんですよね、なんか。
モッちんは明るく、最後の「モッちん」としての一日を楽しもうとしているのですが、段々、自分の明るさに負
そうになっているのが悲しいんです。
親子はいつまでたっても親子に違いなくても、自分以外の誰かの親でもあるんだ、という事実が、私が思うにいちばん衝撃を感じます。呼び方なんて単なる分類に過ぎないと。
(2003年5月1日)