あらすじ
小川遥香、16歳。3歳で母に捨てられた彼女は祖母も亡くし、天涯孤独だ。走馬灯をつくるために人生の思い出をめぐる旅行会社〈ブレーメン・ツアーズ〉と出会い、幼なじみとともに手伝うことに。そんな折、自分を捨てた母から「会いたい」と連絡が来て ――。「記憶」とは、「大切な思い出」の持つ意味とは何か。家族の繫がりを描く、感動長編。
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Posted by ブクログ
タイトルのインパクトとジャケットの綺麗さに惹かれて購入しました!
ブレーメンツアーズという旅行会社の走馬灯の絵師という奇想天外な職業について読み進めていく内に奥が深いなと感じて徐々に興味をそそられました。
走馬灯について色々と考えさせられる内容で自分が生まれた時から今までの人生で起きた出来事を走馬灯の絵師に覗いて貰ったら色が付いているのはどんな思い出なのかなぁと想像しました。
誰でも後悔している事はいくつかあると思いますがそれが人間らしさであり大切な事だなと思い、後悔すらしなかったら自分が間違った事をしてしまったという認識すらないというのは恐ろしい事だなと…
主人公の遥香は幼い頃に母親に捨てられてしまい祖母も亡くなってしまいましたが母親が亡くなる前に再び会って思い残す事なく色々な話をした事で悔いが無くなったのは本当に良かったと思います。
自分が遥香の立場だったとしても10年以上会っていない母親に会うのは相当な決意と緊張の場面になるなと想像しました。
Posted by ブクログ
昔ブレーメンに住んでいたためか、本屋でふと目にした重松清x本書タイトルで、思わず手に取ってしまった一冊。
人に触れることで、その人の過去を見ることができるという特殊能力により、人間の内面、それを通じた家族愛、葛藤を丁寧に描写している。
ストーリー全体として急転直下な動きは無いものの、この後どうなってしまうんだろうか、とページを捲る手が止まらなくなるほど入り込める作品。
電車内などの公共の場で本書を読むことは推奨しない。涙が溢れるのを堪える必要がある。
最近の動画ストリーミングサービスは、地上波でないことを良いことに、過激な表現、ともするとどれもが同じように見える作品が多い印象。そんな現状に辟易としているなか出会った本作は、久々に心を潤してくれた良作だった。
Posted by ブクログ
久々の重松清さんの作品
走馬灯の絵師たち?のお話。走馬灯とは死の直前に見るという自身の記憶。そもそも走馬灯とは影絵の細工が施された筒状の紙灯籠のこと。
それを生前に内容を確認して作り直す事ができる人を走馬灯の絵師という、というのが本作品ての設定になっている。
主人公のはるちゃん、その母親のふうちゃん 本当に親子かと思うくらい性格が違っているように感じた。はるちゃんもナンユウくんも優しくて良いなあと思った。
同じ時間をともに過ごした家族でも、各個人によって思い出、なつかしく思うもの、そして記憶に残っているものは違う、確かにそう思う。でも、それはそれでイイ。個人の価値観なので。
さて、自分の走馬灯には何が描かれるんだろうか?
Posted by ブクログ
物心つく前に母親から捨てられた高校生遥香と、早逝した兄の影を両親から背負わされたナンユウの2人が、ある時「人の記憶・走馬灯に残る思い出を観る」能力があることを知る。
走馬灯を書き換えるサービスを行うブレーメン・ツアーズの人たちと出会い、2人はさまざまな人のあらゆる記憶を覗いてしまう。
「その人が生きた証としての記憶」をテーマに、「人生の最期に一生を総括する走馬灯」をモチーフとして、高校生2人がそれぞれ成長し、家族とあらためて向き合っていく物語です!
重松さん、すごいなぁ…!感動…!!
Posted by ブクログ
走馬灯 に焦点を置いてある本。
重松清さんの作品は、ファンタジー要素もありつつ、しっかり現実と向き合わせられるような作品が多いが、これもその一つだと感じる。
悔いがあってもいい
悔いがあるからこそ人生
楽しいだけが人生じゃない
辛いことがあっても、決してそれだけではないよなあと深々と考えさせられた。
楽しいことのが多いはずなのに、辛いことや悲しいことのせいで人間はあっという間にどん底にいる気持ちになるけど、いつかそれも含めて懐かしいと思うことができるからこそ人生なんだなあと思った。
はるちゃんがお母さんと呼んだ場面はグッとくるものがあり、涙がでそうになった。
また読みたい。
Posted by ブクログ
同僚に勧められて。かなり久々の重松清作品。中高生のころはよく読んでいたが、家族に関する重めのストーリーが多く、だんだん読むのがつらくなって、最近は読んでいなかった。
今回もはるちゃんとナンユウ、どちらも複雑な家庭環境におかれた高校生を中心に話が進んでいく。はるちゃんの達観したような醒めた部分とナンユウの道化の部分とがバランスのとれた相棒として描かれている。
走馬灯の絵師というファンタジックな設定ではあるが、伝えたいことはとても現実的で人間くさい話だなと思った。記憶が見える人は何か特別な条件があるのかと思いきや(複雑な家庭環境とか)葛城さんは父親から遺伝しているし、大仏さんはなんだかいろいろ突飛だし、そこは腑に落ちないような、別に必要ない部分のような。ちょっともやっとはした。
走馬灯のことなんて日頃考えたこともなかったけど、亡くなった父や祖父に走馬灯は見えたのかなと思いを馳せることができた。都合のいいことばかりではないかもしれないけど、幸せなシーンが少しでも多いといいな。
あとがきまで読んで、父も作者と同じ大腸憩室出血になり、後にふうちゃんと同じ膵臓がんであっという間に亡くなったので、なんだか偶然のつながりも感じる、不思議な読後だった。
Posted by ブクログ
人の過去を読み取ることができる人が人の死に際に見る走馬灯を作る仕事をすることを通して、人生の本質を知っていく。主人公はピュアさと大人が入り混じる高校生。大人にもピュアさを求め、苛立ち、幸せを求め絶望する年頃。人生経験豊富な大人たちとの会話を通して、人生を学んでいく。悔いが残るのも当たり前。後悔がない人生が本当に幸せなのか。辛いことも経験して、乗り越えたからこそある幸せの意味を教えてくれる。最初は、現実と過去を行き来するのと、過去が色々な回想シーンがあるので、イメージが難しかったけど読み終えた後はスッキリ、ホッコリが残ってる作品。
Posted by ブクログ
序盤は、この本おもしろいのかなー?と感じながら読んでいました。中盤あたりで話が進み一気に引き込まれ、そこから最後まではあっという間に感じるほどでした。良い作品でした!
人生とは?後悔とは?幸せとは?作中で登場人物が語り合う人生論が、ホントにそうだよなぁと共感する言葉ばかりでした。それなりにページ数があるので読み始めるには覚悟が必要ですが、またあとで読み返す作品になりそうです。
Posted by ブクログ
走馬灯を作る仕事に関わることになる高校生のはるか。
幼馴染のナンユウ君とともに人の走馬灯を見ることで、人の記憶や想いに寄り添っていく。
楽しい記憶もあれば辛い記憶もある。
辛い思いも楽しい思いも一つの人生だと思うと、平等に人は思い出を受け入れないといけないのかなと思う。
生きていれば後悔は必ずする。そう思うことで少しは肩の力を抜いて前に進めるのかな。
人が生きることをテーマにした重松さんの作品は色々と考えさせられます。
あとがきで重松さん自身も、病気で苦しまれている部分もあり、それを作品に活かす姿は流石だなと思います。
Posted by ブクログ
人の記憶ってなんなんだろう。
死ぬ時どんなことが見えるんだろう、なんか深く考えさせられました。
今死ぬとしたら何が蘇ってくるか、なんて読みながら想像させてくれる本でした。
後半の、はるかのお母さんとの話は早く結末が知りたい!と思い、次々と読み進められました。
読み終わって、良かったなーはるか、と思って終われたのがホッとしました。
Posted by ブクログ
「走馬灯の絵師」という設定がおもしろい。はるちゃんとナンユウくんがともに特別な力を持ってたりやや強引さを感じる部分もありますが、まあいいでしょう。
ナンユウくんのキャラがキラリ光って、楽しく読ませていただきました。
Posted by ブクログ
店頭に並んでいるのを見て手に取った1冊。
設定がとても面白いと思った。
走馬灯の絵師って何?から始まり、思い出とは何か、記憶とは何かを考えさせられた。
自分が最後に走馬灯を見るとしたらどんな走馬灯だろう。
自分が見る走馬灯が『自分の人生色々あったけど悪くなかったじゃん』と思えるとような人生にしたいと強く感じた。
Posted by ブクログ
走馬灯の絵師がいたらいいなーと思えた。
人の記憶に残れるって嬉しいことだし、近くの人の記憶を見るのは怖いかも。
大切な記憶がいい記憶とは限らないってことが1番印象的だった。苦い思い出、後悔のある思い出があるからこそ、真っ当に生きることができる、と言うのも印象的。
Posted by ブクログ
はるか ??
ブレーメン って あの音楽隊のこと?
走馬灯をつくる??
とにかく不思議で
心がぽかぽかして
辛い経験をした16歳の二人を応援してた
二人ともホントに真摯で
他人の心を思いやれる子なんだよ
辛い場面では彼らの代わりに泣いていた
ホント
君たちの心が
懐かしい想い出でいっぱいになりますように
Posted by ブクログ
涙がほろり,,
みんな、みんな幸せになって欲しい
きっとふうちゃんも後悔しながらも不器用だから愛する家族を手放すことしかできなかったんだろうな
自分の中に溶けてしまった思い出は、もう思いだせない。でも、ある。絶対にある。
この一文がとても好きでした
記憶は自分の一部になりいつか忘れるだろう。でも自分を培った過去として自分の中に残り続ける。
Posted by ブクログ
走馬灯を覗く特殊能力を通して人生における幸せとは何なのかを考えさせられる作品。主人公と同じ名前なのでタイトル買いしたやつだけど、はるちゃんはるばるとんでいけー、でタイトルと表紙と色々繋がってなんか腑に落ちた感じ 12章でボロボロに泣いてしまった
Posted by ブクログ
中学受験ぶりに、重松清を読んだかも。
身勝手な親に会いたいかなぁ?なぜ子どもの側が赦さなければいけないのか?とずっと疑問に思いながら読んでいたが、なるほど記憶に残ってないからこそ、会いたいと思える部分もあるのかなと終盤に少し納得した。
ふうちゃんがはるかの唄を歌うところは、目頭が熱くなった。