重松清のレビュー一覧

  • ビタミンF

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    30代後半〜40代が主人公の物語が多く、まさに自分と同じ環境でおもしろかった。短編の中で一番心に刺さったのは「セッちゃん」。学校生活における難しい人間関係をリアルに描いていて、胸にチクチクとトゲがささったようだった。
    後記で「F」の意味が分かって、改めてこの1冊の意味がクリアになった。他の作品も読みたくなった。

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    2025年02月07日
  • カシオペアの丘で(下)

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    うんまあ面白かったよ。赦しが大きなテーマになってて、そこに友情や親子の愛や憎しみや惜別やなんやらが壮大にごった煮になっている感じの物語。心揺さぶられる描写はいくつもあったし、特に息子との関係と青春時代のふたりのあたりは泣けた。でもね、末期ガンで余命幾許もない人物を中心に据えての物語はやっぱり嫌いだよ。それを超えてきてくれる程の力はなかった。幼馴染っていいよな、とは思ったよ。俺にはいないからね。我が子と会えたのが一番の幸せってのは同意するし、色々な思いが沸き起こってきたけど、やっぱり物語として許せない思いは強かったな。物語の中で死んでいくのと、そのひとが死んでいくのを物語にするのとは違うと思って

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    2025年02月07日
  • カシオペアの丘で(上)

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    まだ半分だからなんとも言えないね。しかし余命が限られてる主要人物の出てくる小説は嫌いだな。こんなの感動するに決まってるからな。こう言う人物を出すなら俺の予想を遥かに超えてこなかったら許さない。

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    2025年02月04日
  • とんび

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    星4.5かな
    やっさんの不器用すぎるけど父としての愛情深さがめちゃくちゃ泣けた
    子供の成長、思春期、ライフステージの変化に戸惑いながらも息子を愛し続けて一番の味方でいるやっさんに感動した

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    2025年02月04日
  • きよしこ

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    吃音の男の子が主人公のお話しです。
    以前に重松清さんの青い鳥 を読んだことがあり、ものすごく繋がりを感じました。

    言いたいことは言わなければ伝わらない。
    そんなことはわかっている。
    けれど、、、もどかしく愛のあるお話しでした。

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    2025年02月02日
  • いとしのヒナゴン

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    むかし、私が小学2、3年の頃、近くの森の高い木に奇妙に動くピンク色の物体があった。友達と「気味が悪い、何か得体の知れないものかも知れない」と怖がった。真相はストッキングが引っかかっていただけなんだが、不思議を不思議と思える心が子供にはあった。そんな信じる心を、閉鎖的な田舎の故郷で試される短編の名手による長編。
    嫌なとこも好きなとこもひっくるめて故郷を建て直す話で、読みどころ、泣きどころは最後のクライマックスに。過疎化、閉塞感、利権争いなど、いろいろあるだろうが、帰れる故郷があることは幸せなのかも知れない。故郷を持たない私には、羨ましい限りだ。

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    2025年02月01日
  • さすらい猫ノアの伝説

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     児童文学2作品がまとめられて文庫本になっている。
     学校という小さな社会の中で笑ったり泣いたり悩んだりしながら成長していく子どもたちの描写がとてもリアルだった。

     行き詰まったクラスに、黒猫ノアが大切な事を伝えにやってくる。
    そして役目を終えると、次のクラスへ旅立っていく。

     子どもの心に寄り添う作品は重松さんが天下一品。
     大人になると忘れてしまいがちな純粋な気持ちを、重松さんは優しい語り口で思い出させてくれ、大人が読んでも天下一品。

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    2025年01月26日
  • 青い鳥

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    学生生活をうまく送れたことがなかった。円滑な友人関係を維持できない。中学時代が1番ひどくて、別室で授業を受けたり、先生が家庭訪問にきたこともあった。1日が終わると生徒手帳の日付に×をつけることが習慣になっていた。卒業までの日数をカウントするためだ。
    いじめを受け、本当に友達がいなかった。孤独だった。あの当時、村内先生がいたら私は救われていたのだろうか?ポジティブな言葉なんていらない。何も言わずただ側にいてくれるだけできっと私は救われた。そういう生徒がたくさんいる。当時の自分にこの作品を勧めたい。あなたはそのままで良いと言ってあげたい。
    孤独な思いをしてる子供達が一人でも多く救われますように。

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    2025年03月16日
  • 十字架

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    母親と祖母としての視点て読み始めた為フジシュンのお父さんの気持ちが痛いほど感じ、何でクラスの皆んなは見てない振りを続けたのか?虐めた子供も悪いけど知らないふりをしたクラスメートも同罪だと私は思う。最悪の事態になっても、クラスメートは何処か他人事として捉えて主人公も私から見たら同罪であった。でも小百合ちゃんは違う。何故フジシュンは小百合ちゃんの名前を遺書に書いたのか?好きな人の誕生日に死ぬなんて絶対やってはいけない事だと思う。彼女の人生が180度違う物になったと言うことは否めない。結局名前を書かれた4人は十字架を背負って生きていくことになる。主人公は自ら十字架を背負う事を選び、フジシュンを忘れる

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    2025年01月22日
  • 疾走(下)

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    上下巻通してこちらの気分がどんどん悪くなるような重い展開が癖になり最後まで読み切った。1人の少年の濃密な数年を余すとこなく体験したような感覚になった。この本は心をぐらつかせるような魅力がある。

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    2025年01月27日
  • 十字架

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    重松さんの『かあちゃん』が大好きなのだが、『かあちゃん』に出てくる母親の罪の背負い方と、今回の主人公とさゆの罪の背負い方。少し形は違うけど、残されたものの人生って、その人が死んで終わりじゃなくて、始まりなんだなと感じた。時間が忘れさせるものと思っていたが、そうは簡単にいかないんだろう。特に、さゆにとっては誕生日たまらないものだっただろうな。主人公の奥さんが言っていた「親友って書かれるなんてすごいじゃん」ってはたから見れば言いがちだけど、そこでまた背負うものがあるんだなと初めて知らされた。とにかく濃ゆかった。一部の人は除くけど、悪い人なんていないのに、なぜこうもみんな幸せになれないんだろう。

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    2025年01月20日
  • ステップ

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    寂しさや悲しさ、様々な生きづらさは、避けたりするものではなく、抱えて付き合うもの。
    そうやって、人は人に優しくなれる。

    自分自身も沢山の人に優しくされて育ってきたのだと思い出させてくれて、色々な人の顔が浮かんだ。

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    2025年01月20日
  • カモナマイハウス

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    家という媒体を通じて区切りについて思いを寄せる作品でした。物や場所に対しても思い入れや感情の動きを覚えるということは当たり前のようで、人間の不思議な習性であるなと思いました。この感覚こそが幸せに生きたということの証なのかと思います。

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    2025年01月19日
  • 青い鳥

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    悩みを抱えるひとりぼっちの生徒のもとに、フラッと現れる先生の話
    進路は北へが特に好きだった。
    学生時代のみんなと一緒がうまくできなくて苦しかった自分と重ね合わせながら読んだ

    そばにいること

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    2025年01月18日
  • 一人っ子同盟(新潮文庫)

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    昭和の、まだ一人っ子や鍵っ子が、『ふつう』ではなかった時代の少年少女のお話。
    ノブもハム子もオサムも、みんな幸せになってほしいなあと思う。

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    2025年01月17日
  • 疾走(上)

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    まさにとてつもない速さで読み進んだ。
    短く濃密な人生はまさに黙示録的であり、田舎で生まれた自分と少し重ねてしまいそうであった。
    愛せる人、ふたりでいてくれる人がいることをありがたく思う。

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    2025年01月16日
  • 十字架

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    男子大学生と男子高校生の父親、50歳で読んだので、あのひとの気持ちを想像しながらの読本となった。何が正解かはわからないが、登場人物の気持ちを考える行為が大切と思う。

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    2025年01月16日
  • 十字架

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    描写うますぎえ、登場人物の気持ちが伝わって来すぎて、とてももやもや(良い意味で)した。
    十字架を無理やり背負わされていた主人公が、いつの間にか自分の希望で十字架を背負っていた。これは成長なんだろうな。

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    2025年01月15日
  • くちぶえ番長

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    子供向けのお話だけど、大人になった人こそ読んで欲しい。やさしい文章なので疲れてる日でも読める。
    プロローグとエピローグが本当に最高。プロローグを読むだけで一気にグッと物語に惹き込まれる。自分が子供のころはどうだったかな〜とか、こんな子がいたな〜とか、普段あまり思い出さなかったことを思い浮かべながら読んだ。子供のころってみんなといるあの時間が永遠に続くような気がしてたけれどそんなことはなくて、卒業したら会わない人はきっともう2度と人生が交わることもなくて、大人になってしばらくしてから、ちょっとあの頃が恋しくなった。

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    2025年01月14日
  • ポニーテール

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     再婚同士の夫婦とそれぞれの娘たち。
     4年生のフミと6年生のマキのやり取りはなんとももどかしく切なく、それでいて温かい気持ちになれた。
     潤滑油のように家族を執り成し、見守るネコのゴエモン二世。

     家族ひとりひとりが悩んだり戸惑ったりしながら心を通わせていく良い作品でした。

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    2025年01月05日