重松清のレビュー一覧
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生徒と先生を題材にした短編集。
どの作品も読みやすくて、理解しやすい内容で安定感抜群でした。
個人的には、【白髪のニール】がすごく刺さりました。
「ロールする」という耳慣れない言葉が、カッコよくてすごく気に入りました。生きていると、大変なことや挫けそうになることがあり、ロールしたくないこともあると思いますが、それでもロールしていかないといけない。世の中の大人たちもきっとみんなロールしていると思って、それを想像して勇気づけられて、私は今日もロールし続けます。
(めちゃくちゃロール連呼してしまったw)
以下、気に入ったフレーズと、短編の感想。
【白髪のニール】
p39(赤ちゃんが産まれると -
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重松先生の作品は高校生の頃によく読んでいたのですが、やはり面白いです。学生時代の言葉遣いというか、思考回路というか、とにかく子どもの頃特有の言動の表現方法がすごくうまいな……と思っていましたが、大人になった今さらにその生々しさを感じました。
お話も面白いです。私の学生時代ではいじめをする、される、傍観するといった経験はありませんでした。ですが、きっとどこかであるんだろうなというようなあくまでも他人事になってしまう私達にまるで訴えかけるような……。実際に重松先生自身が息子さんをいじめで亡くしてしまった方にインタビューをしたときに生まれたストーリーであったようで、最後のあとがきが1番染みました。
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あとがきに書いてあるとおり。
「帰りたい場所」「歳をとること」「死」
三遍とも死が関わる話だから、すべて軽い気持ちでは読めない。全ての話でわたしは涙が溢れた。
カカシの夏休み・帰りたい場所は、故郷から実家がなくなった自分にはとても共感できるノスタルジーがあった。
ライオン先生・歳をとることは、この三遍の中で特にグッとくるものがあった。良い人や熱い人であることを通してきた自分が、長年貫いてきた中で、それが本来の自分であったのか、無理をしてきた節があったのだと気づく時。それでも私はライオン先生がとても好きです。
カカシの夏休みとライオン先生、共に感じたのは子供の頃見てたカッコいい大人、正しい大人 -
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夫の影響でカープファンになり、元々重松清さんの作品が大好きで、カープに関する小説を書いてることを知ったので。重松清さんってもしかして広島出身…?と出身地を調べてしまうほど、細かく描かれていてすごかった(広島出身じゃなかった)。
勝征さんはぶっ飛んでるけど、悪い人ではない。あまりにもマナブが可哀想。でも私もあの選択肢を与えられたら勝征さんを選ぶかもしれないな。
ヤスとユキオのキャラもとてもよかった。最後の赤ヘル3ショットのシーンはうるうるした。
野球はにわかファンなので、野球のシーンは流し読み。もっと選手に詳しかったらもっともっと楽しめただろうな。
カープファンになって3年目、今年もカープは -
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マコトの純粋で真っ直ぐな心に何度も胸を打たれました。どんなに辛いことや大変なことがあっても決して弱音を吐かず、泣きたくなった時には口笛を吹いて自分を励ます姿は、同じクラスの友達よりもずっと大人びて見えます。口笛は単なる強がりではなく、彼女なりの「心を整える合図」として機能しているのが印象的でした。
子どもながらに理想を持ち、それに向かって一生懸命努力する姿勢は読んでいて本当に応援したくなります。重松清さんならではの子どもの心の動きを繊細に捉えた描写が秀逸で、大人が読んでも童心を思い出させてくれる素晴らしい作品です。
特に小学4年生くらいのお子さんには、マコトと同じ目線で物語を楽しんでもらえ -
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■サマリー
・冬をテーマにした12個の短編小説
・切なかったり、ホッコリしたりを感じられる
・フィクションなのにリアルな人間像がある
■所感
作者・重松さんの好きな季節は、「冬」だという。
天気も「曇り」が好きらしい。
これが、「晴天」、「真夏」が大好きな作家であれば、
ここまで切なかったり、ホッコリした内容の小説を
書けないのではないかと思われる。
どこか暗くて、ひねくれていて、一筋縄では
いかないような人だからこそ(勝手な予想であるが)、人の気持ちを理解した小説が書けるのだろうと思う。
冬がテーマであるため、やはりどこか切ない
気持ちになる内容が多かったように感じられる。
これで、春 -
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季節風シリーズ「秋」
秋という季節に似合うしっとりとした話に心が温かくなった。
「ヨコヅナ大ちゃん」で
大ちゃんの「人間って、なんでお腹が空いちゃうの?」の問に
「明日、がんばるためだ」と答えるおじいちゃんと
「明日の自分を、今日より元気で幸せにするためよ」と答えるおばあちゃんが素敵だった。
また、おじいちゃんの「カッコいいとか悪いとか、他人が勝手に決めることにびくびくするな」
「カッコいいっていうのは、自分で自分が好きになる瞬間のことだ」の言葉には私自身も力をもらった。
難しい年頃の娘を持つ父親の不器用な心情を描いた「田中さんの休日」は、ラストのほっこり感が印象的だった。
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久しぶりに重松さんの作品を読みました。やっぱり好きです。
曰く「ゆるす/ゆるされる」をテーマとされたそうですが、裏表紙の内容紹介にあるとおり「精いっぱい『母ちゃん』を生きる女性と、言葉にできない母への思いを抱える子どもたち」のお話でもありました。
第1章に1番泣かされました。500ページを超える長編なのでこのままこのお母ちゃんのお話が続いたら目が腫れてしまうと不安になりましたが、2章以降の主人公は主に中学生たちになったので泣き通しという事態は避けられました。
一言で母子と言っても多種多様。
個人的にはあまり好きになれない母親もいたけれど、どの母親も子どもを大事に思っていることは同じでした。 -
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感動した
という言葉さえ煩く感じる。
静かに読後感を噛み締めたい一冊。
無神経な先生、親切だって人を傷つけることを想像もしない人たち、分かりやすく悪いヤンキー高校生、私は障害とか気にならないよ系女子、みんな身近にいたなぁ…もしきよしがクラスにいたら、私はどの立場で彼と接しただろう。
この本を 読んだ と言うには、一度読んだだけでは足りないと思う。
この少年の物語は、まだ私の中では他人の話であり、単に読んだ本の記憶でしかない。
でも、繰り返し読むことで言葉がこころの芯まで染みてきて、いつか、腹の底にしっくり収まる時がくる。そんな予感がする。 -
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東日本大震災で傷ついた人たち、それを慮る人たちを主人公とする7編。この中で「おまじない」は「NHK国際放送が選んだ日本の名作」に紹介されていた本を読んでいたことが分かり、2年ぶりの喜びの再会!だった。40年前に津波被害の街に小学校4年で住んでいた女性がボランティアで訪問し、子どもたちのブランコでおまじないをする姿に過去の自分とケイコちゃんを思い出すシーン。心締め付けられる感動を覚える。その他、(トン汁)幼い日に母を亡くした3人兄姉弟と父親のトン汁作りをめぐる思い出も忘れられない。(しおり)は津波で行方不明になり、高校に入学できずじまいになった同級の学友の思い出。(カレンダー)は被災者のために
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ビタミンF?そんなのあったかしら(-_-;)
ないから作者が作ったのかも知れない。
三十代後半から四十代の彼等は、成長した子供達と年老いた親に挟まれ自分の居場所は何処なんだろうと考え始める。自ら望んで得た物なのに中途半端な年代から来る焦燥感、誤解、痛みなどを高い表現力で直球勝負だ。取り返しのつかない戦場で生きる為のビタミンFなのかも知れない。
なぎさホテル以外は皆んな良き父親で間違った事はしてないと思う。なぎさホテルはどうしても達也の気持ちについて行けなかった。達也はある日テレビの画面からふと目を離し、家族を眺め渡した瞬間、不意に思った。「俺の人生はこれか➖。なーんだ、と拍子抜けするような。ち -
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吃音の「少年」の、飲み込んだ言葉、諦めた言葉、飲み込んだ気持ち、諦めた「伝えたいというコミュニケーション衝動そのもの」、そういった切ない場面が丁寧に温かく描かれて泣けた。
6歳から18歳までの年月を通して、出会い別れたできごとや地域や個性的な人々とのエピソードを通じて、「伝えることを諦めない」少年の成長を感じて、目頭がジーンと熱くなる箇所が何ヶ所もあった。
とくに、「どんぐりのココロ」の酔っ払いのおっちゃん、卒業お別れ会のお芝居の話、鈍感すぎて優しいツッパリのゲルマの話などがどうにも切なく涙がこぼれそうになった。
ちなみに、地の文は少年を「きよしは」と書かずに「少年は」と表現しているのが独