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出張先から帰れなくなり、幼い娘と毎日画面越しに会話する父親。 3年前に母を亡くし、新しいママと初めて迎えるお盆に戸惑う少年。 母の都合で転校をくり返しながら、ミックスルーツである自分へと向けられる言葉に悩む少女。 いじめを見て見ぬふりしていたことを、偶然出会ったおじさんに言い当てられてしまった中学生――。 ままならない現実を生きる人たちのさみしさを、ちょっとフシギなやさしさで包み込む、11の物語。
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Posted by ブクログ
不幸にも生を奪われた子供たち。星になって望むものは極楽浄土じゃなく希望。こいのぼりに乗ったり、銀河鉄道に乗ったり、希望は多種多様。それがすごく分かるから切なく泣けてくる。同時に「こんな希望はどうだろう?」って読みながら妄想できるのも本書の醍醐味かも。
重松清さんの作品はどの作品も大好きです! この作品はコロナ禍の生活や身近な人を思い出す作品で読んでいて涙が溢れてきました。
涙ぐむ展開が多かった。また仮想世界のような世界観が多く興味深かった。特に最後のお話が個人的には面白かったです。
「さみしい」って自分の中で3つくらいしか存在していなかったんだなと思わされました。ミステリーのようなスカッと感はないけれど、それぞれの主人公に感情移入して、自分の中のさみしいが広がりました。
短編集。子どもが出てくる物語が多くて、寂しさや切なさを感じながらも、読み終わりはあたたかい気持ちになりました。 特にコスモスが好きです。子どもの成長を喜びつつ、自分から離れてしまうことの寂しさも感じる。私も子育てしている身なので、共感する部分がありました。この親子とコスモスの様子が目に浮かびます。
こいのぼりのナイショの仕事/ともしび/天の川の両岸/ 送り火のあとで/コスモス/原っぱに汽車が停まる夜/ かえる神社の年越し/花一輪/ウメさんの初恋/ こいのぼりのサイショの仕事/ 数えきれない星の、その次の星 コロナ禍の時間に生まれた短い物語たち かなしさやさみしさの多かった時にも ほっとしたこ...続きを読むと にっこりできたことがあったなぁと 思い出せたことがうれしい
2021年に出版された本なのでコロナになった世界が描かれているのが少し新鮮だった。読み終わったら気分がスッキリして前向きになれる本。短編集なので隙間時間で読みやすい。
ちょっと不思議な世界観。 なんとなく悲しく淋しいけれど、 読後は優しさや温かさがじわ〜と心に沁みわたる。 コロナ禍で描かれた作品なので、 とくに子どもたちに寄り添った作品が中心で、 でも大人が読んでも色々考えさせられると思う。 『いじる』と『いじめる』の違い、 心の奥にある誰でも持っている鬼は ...続きを読む特に考えさせられたなぁ。 コロナ、震災、いじめ、虐待 この数年で本当にいろんな出来事がニュースになっていた。 その出来事ひとつひとつひ焦点を当て、 ちょっとファンタジー要素を絡めつつ、 心に傷を負った人に優しく寄り添ってくれる。 昔には考えられなかったようなことが 普通に起きるようになってきてる近年。 物語の中に 『この世界は前より良くなってると思うか?』 と問われる部分がある。 正直、良くはなってないと思うし、 この先どうなっていってしまうのかな〜とぼんやり思うことがある。 ただ、温かく思いやりのある世界になってほしいなぁ…とこの本を読んで心から思った。 それにはまず自分がそんな人にならねば。
短篇集。ひとつひとつ別個のものかと読み進めていたら、ゆるやかにつながっていたと気付かされる。 全体を通して、さみしさと向き合ったり寄り添うものが多かった気がする。会えないさみしさ、見送る(看取る)さみしさ…でもさみしい悲しいだけではない、あたたかさが後に残る。 備忘録として ・コロナ禍の、今とな...続きを読むっては思い出したくないあの感覚が、じんわり蘇ってきた感覚があった。 ・ひな人形、お盆、桃太郎のお話が特に好き。 ・星拾いのおじさんは著者自身のことなのかもしれない。
短編が重なってるからこそちょっと読むのに時間がかかった 一つ一つの話は面白いが、もう少し先を知りたいと言う物足りなさを感じた部分もあり 個人的には、原っぱに汽車が停まる夜がゾワっとくる感じと暖かさを感じられて好きだった 最後の話は、全体のまとまりを感じられて短編ながらもこの一冊で意味がある話しで面白...続きを読むいと思った
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かぞえきれない星の、その次の星
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