重松清のレビュー一覧
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これまでに出会った先生達を思い浮かべながら読み進める中で、せんせいも一人の人間で、私たちと接しながら日々成長してくれたのかな、と感じた。
白髪のニールとにんじんが印象的だった。特ににんじんは、日常生活の中ではなかなか触れることができないだろう先生の、聖職者とは思えない人間の醜さを感じられて、人生で忘れられない一作になると思う。
久しぶりの重松清作品だったが、老若男女楽しめる作品だと感じた。子どもの頃から変わらず思っているが、どうしてこの人は大人であるにも関わらず子どもの感情をここまで的確に描くことができるのだろうか。年を重ねるごとに子どもの頃の気持ちを忘れてしまっているような悲しさを時々感 -
Posted by ブクログ
事故で夫を亡くしただけでも、幼子を育てている専業主婦であった「かあちゃん」にとっては苦しい出来事であっただろうに、同情していた同僚の死までも背負い込んで、笑顔で過ごさないように生きる。
そんなことが出来る母親、いや、人間がいるのだろうか。
まず、事故の経緯も片方がゼロはありえないと言うのには納得がいかないし、少なからず自分達も被害者なんだと思ってしまうだろう。
しかし、同じように幼子を抱える同僚の家族を思い、ひたすら償いながら生きている。
その姿は息子であるヒロシをはじめ、いじめに苦しむ中学生、いじめる側にまわってしまった子供達、立派な母の影に苦しむ新人教師、仕事と育児の狭間でやらせない思い -
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すこし不思議な話を含む、家族のことを考えさせられる短編集です。
一つ一つの独立した九つの掌編から成る、短編集です。とある私鉄沿線で暮らす、生きる人たちの、様々な人生観や家族観に触れることのできるお話で構成されています。時々少しそわっとする、気付くと怖い要素が含まれるものもありますが、それ以上に家族の想い、家族への想いを感じさせられる話が多く収録されているように思います。
・フジミ荘奇譚
・ハードラック・ウーマン
・かげぜん
・漂流記
・よーそろ
・シド・ヴィシャスから遠く離れて
・送り火
・家路
・もういくつ寝ると
収録作品の中でも、『よーそろ』、『送り火』、『もういくつ寝ると』が -
Posted by ブクログ
いじめにより自殺してしまったクラスメイトを、見殺しにしてしまった男の子のお話。
ものすごく心に迫るものがあり、あとがきを含めた400ページを一日で読み切りました。
あと、区切って、気持ちを整理して読むのは違う気がして…
たぶん、自分を含めて、誰しもに心当たりがある、もしくは起こりうる内容なんじゃないかなって思います。
色々と思うところはありましたが、私個人としては、
フジシュンのお母さんが闘病の末亡くなった後、お母さんの遺影がフジシュンと一緒に撮った頃のもので、「結局、その頃の幸せを超えることがないまま、お母さんの人生は終わった。」という文章を見て、なんともいえない苦しい気持ちになりました -
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この『ひこばえ』は帯を読んだだけで心が惹かれた。『ひこばえ』というのは樹木の切り株や根元から生えてくる若芽のこと。 太い幹に対して、孫に見立てて「ひこばえ」という。
父親と息子、そしてその息子の様々な物語。『流星ワゴン』『とんび』に続く、父と息子を描く3部作の完結編?なのかな。
主人公は還暦前。幼い頃に離婚したあと、音信不通だった父の訃報が届き、既に骨壺に入っている父親の生きてきた足跡が少しずつ明らかになってゆく…このあらすじだけでも、面白いでしょう?
読み進めるページが少なくなるのが惜しいほど面白かった。僕の息子らにもいつか読んで欲しいな。 -
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この『ひこばえ』は帯を読んだだけで心が惹かれた。『ひこばえ』というのは樹木の切り株や根元から生えてくる若芽のこと。 太い幹に対して、孫に見立てて「ひこばえ」という。
父親と息子、そしてその息子の様々な物語。『流星ワゴン』『とんび』に続く、父と息子を描く3部作の完結編?なのかな。
主人公は還暦前。幼い頃に離婚したあと、音信不通だった父の訃報が届き、既に骨壺に入っている父親の生きてきた足跡が少しずつ明らかになってゆく…このあらすじだけでも、面白いでしょう?
読み進めるページが少なくなるのが惜しいほど面白かった。僕の息子らにもいつか読んで欲しいな。
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