重松清のレビュー一覧

  • ポニーテール

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     再婚同士の夫婦とそれぞれの娘たち。
     4年生のフミと6年生のマキのやり取りはなんとももどかしく切なく、それでいて温かい気持ちになれた。
     潤滑油のように家族を執り成し、見守るネコのゴエモン二世。

     家族ひとりひとりが悩んだり戸惑ったりしながら心を通わせていく良い作品でした。

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    2025年01月05日
  • かぞえきれない星の、その次の星

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    短編集。子どもが出てくる物語が多くて、寂しさや切なさを感じながらも、読み終わりはあたたかい気持ちになりました。

    特にコスモスが好きです。子どもの成長を喜びつつ、自分から離れてしまうことの寂しさも感じる。私も子育てしている身なので、共感する部分がありました。この親子とコスモスの様子が目に浮かびます。

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    2025年01月05日
  • ロング・ロング・アゴー

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    ■サマリー
    ・心の中で考えていることが文字になっている。
    ・短編8つで構成される人のつながりを示す小説。
    ・おもしろいのは最初と最後のお話が関連を持つ
     こと。

    ■感想
    こういうこと、心の中で考えることがあるなぁということが文字として
    表現されている。これには重松さんの小説を読んだ人にしか分からない驚きと感動がある。
    心情を巧み表現しながら8個の短編で構成された本書。
    正直、最初と最後の物語以外は感情移入しなかった。
    ただ、最初の「いいものあげる」と最後の「再会」は特別で、子ども時代の心の動きと大人になったときのそれとの微妙な違いが、どうしてこんなにうまく表現できるのかと唸ってしまう。
    小学

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    2025年01月02日
  • 青い鳥

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    みんなと一緒でないと不安だもんな。
    いじめって、そんなことがきっかけなのかもしれない。1人にならないために。
    自分がたいせつだと思うことでも、他の人が賛同してくれないと不安だし、意見を曲げてしまうこともあると思う。
    そばにいることって、とてもたいせつだと思いました。
    村内先生は、そばにいるべき生徒と向き合うために非常勤の教員としてあらわれる。村内先生しか向き合えない仕事なのだと思う。
    村内先生も過去に生徒として、そんな先生との出会いがあったのかもしれない。

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    2024年12月29日
  • きよしこ

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    重松先生の個人的なお話だからこそものすごくリアルでものすごく伝わりました。
    転校はただでさえ苦労が絶えない環境なのに、さらに吃音を背負った自分と生きていかなければいけない。
    自分なら耐えられるのだろうか。どうやって対処するだろうか。
    心を強くしないとうまくやっていけないだろうな。
    自分らしいやり方で生き抜いてきたきよしに拍手を送りたい。
    この経験値があるからこそ数々の素晴らしい作品が書けるのだろうな。
    一人でも多くの何かを抱えている若者の心に届きますように。

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    2024年12月24日
  • 十字架

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    自殺が起きたクラスの描写は、実際の出来事を見ているかのようにリアルで生々しい。いじめた人と傍観者たちの様子には、胸糞悪さと憎しみを抱きながらも、当事者でない私に責める権利はあるのかと躊躇させられる。

    周りの人たちは時が過ぎると共に少しずつ忘れてしまう。でも遺族は決して忘れない。忘れられるわけがない。フジシュンの存在が忘れられてしまうこと、なかったことにされてしまうことが遺族にとってどれだけ辛く悲しく苦しいものであるかは想像に難くない。しかし、時間にしか解決できない昂った感情が最後に垣間見えた気がした。

    どうしようもない怒りを主人公に振り翳してしまうフジシュンの弟や「あのひと」には、同情しな

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    2024年12月21日
  • 季節風 秋

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    個人的には、オニババと三人の盗賊が好きだった。どの話も必ずハッピーエンドで終わるわけではないが、その先のことは読者のイメージに委ねてくれるような終わり方が好き。人生にはさまざまなフェーズがあるけれども、いつの時も今が一番だと思えるような生き方ができれば良いなと思った。

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    2024年12月18日
  • 赤ヘル1975

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    ネタバレ

    今まで読んだ重松清さんの作品と比べると好きな方ではなかったが、原爆の話は読む価値あり。ハッピーエンディング好きなので、終わり方が切なくて残念。

    ちょうど被団協がノーベル賞を受賞して、被爆者の声を聞いて、世界が原爆について改めて考えるタイミングだったので、この本を読んで良かった。

    カープの話はあまり興味がなかったので、その部分が長く、読むのに時間がかかりました。30年前はずいぶん野蛮だったのだとびっくり。

    原爆、カープ以外にも、マルチ商法、片親、中学生男子の友情など、色々盛りだくさんな内容。子供達にも勧めたい本。

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    2024年12月15日
  • 疾走(下)

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    ネタバレ

    ずっと暗い描写が続く。読むのが辛くなることもあるが手が止まらない。
    報われて欲しいと祈りながら読んだ。読後は寂しい。
    家族の愛と適切な教育がいかに大事か。

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    2024年12月13日
  • みぞれ

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    ネタバレ

    命とか人間関係を題材にした短編集。
    あとがきにもあったが、どれもわりと地に足がついていて空想ではないリアルなお話しだった。

    個人的に刺さったのは、架空の息子と飼い犬をめぐる「石の女」と老齢の両親を故郷にかかえる「みぞれ」の二つ。

    前者の面白さは社会的には少し古い考えかもしれないが跡継ぎを欲する両親からの抑圧や子供がいて当たり前という中での不妊夫婦の生きづらさが妙なリアリティがあってモヤっとするところ。

    後者は完全に自分を投影してしまったが、脳梗塞で後遺症を持つ父とそれを支える母の老老介護のあり方と思い通りにならない苛立ちと少しの虚しさがすごく刺さった。

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    2024年12月05日
  • くちぶえ番長

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    ノンフィクションだからか、小学四年生ってこんな感じだよねというのがなんか懐かしかった。登場人物みんなクラスにいそうで想像ができたし、小学生向けの本だからどんどん読み進められた。

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    2024年12月03日
  • ナイフ

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    巻末にある、如月小春さんの
    「巷の勇者たちへ」
    が、私の感想と重なっている。

    子供のいじめを
    これでもか、炙り出しつつ、
    その視点は父、母、教師、
    いじめる側、いじめられる側、
    同級生、
    それぞれの
    想いもしっかり描き、
    それが重松清さんの
    フェアな向き合い方だ、と。

    短編小説集でありながら、
    エビスくん、は
    特に長編のような時の流れと重みを感じた。友人を亡くした重松清さんの経験と喪失を乗り越えるべくして書かれたという。

    やっぱり、好きだ!
    重松清さんの作品は
    読後感がよく、
    心に少しだけ足跡をつけてくれて、
    明日は、少しだけ上手に自然に笑えている自分が見えるのだ。

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    2024年12月01日
  • 青い鳥

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    「進路は北へ」が好き。
    【ぎゅうぎゅうに詰められている幸せ(の在り方)を嫌悪しつつも、その幸せに甘んじている自分がいる】こと、自己矛盾に食い潰される様を感情たっぷりに描ききっていて気持ちよかった。

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    2024年11月27日
  • 青い鳥

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    村内先生のような先生に出会えた生徒は幸せだろうな。
    自分の人には見せにくい部分をオープンにして人と付き合っていく、彼の場合は仕事にしている。
    とても簡単にできることではない。
    どんなに強い気持ちが必要なことか。
    けどそれをオープンにすることで周りの見方が変わってこれからの社会で受け入れてもらえる環境を作ることに貢献している。
    なんて素晴らしいんだろう。
    本当に尊敬します。
    色んな人がいるんだよってことを存在自体で教えてくれている。
    生きにくさを感じてる子どもたちには早いうちからこの作品に出会ってほしい。
    周りと違ったり、違う部分を寄せて目立たないようにしなくてはという生きにくい社会を変えたいな

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    2024年11月25日
  • くちぶえ番長

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    「小学四年生」で連載されていたものとのことですが、大人が読んでも楽しめる作品

    正しいことをしたり、素直な気持ちを表現したりすることは、大人だって時折ミスをする

    マコトはいつもどこでもヒーローです

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    2024年11月23日
  • 星のかけら

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    ネタバレ

    小学6年生の男の子が主人公、ユウキの話。
    学校でも塾でもいじめられて、それを親に隠したいプライドはあるのに戦う勇気はない。
    読んでいるとあまりにうじうじしていて、イライラする。彼をかばう女の子の友だち、エリカの気持ちがよくわかる。

    最後はうまくまとまるが、もう一声がんばって欲しい。

    この物語に出てくる子どもたちの名前はすべて、カタカナで表記されている。唯一亡くなった少女だけが、新聞記事などで漢字表記される。
    彼女ですら、思い出を語られる際はカタカナになる。そこには声に出して語りかけることのできる存在、生きているということを表しているように感じた。

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    2024年11月17日
  • きよしこ

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    「青い鳥」を先に読んでから、こちらを読みましたが、その順番で正解だったのかもしれない。

    冒頭の少年へ宛てた手紙の部分からも伝わるように、「ただ、そばにいる」ということは、重松清という人にとって、とても大切なことなんだと思う。

    そして最後の「それがほんとうに伝えたいことだったら…伝わるよ、きっと」という、「青い鳥」の村内先生が大切にしていた言葉。
    あたたかく、そっと背中を押してくれるような、大好きな言葉です。

    このメッセージを世界のどこかにいる誰かが受け取って、大事にそばに置いているといいな。
    この本は、その誰かにとって、村内先生のような存在になっているんだろうな。

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    2024年11月16日
  • 青い鳥

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    吃音症の非常勤講師ムラウチ先生。
    なかなか上手く言葉がでないけど言葉にすることは全て大切なこと。
    その大切なことを一生懸命教えてくれる。

    人生において勇気づけられた言葉や助けられた人っていると思います。
    自分はひとりじゃないんだなって思えることが大事で大切なお守りになるんだとも感じました。
    様々な悩みや過去への後悔がある中で前向きに生きようとおもわせてくれる短篇集でした。

    短篇集だけどムラウチ先生は毎回出てきて一応繋がっている?感じでした。
    学生のうちとかに読むと良い作品かなと思いました。

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    2024年11月14日
  • きよしこ

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    吃音の少年が成長していく、ちょっぴり切ない物語。

    少年はしゃべることが苦手で、心の中でならしゃべることができるのに、言いたいことがいつも言えずに悔しかった。

    大切なことを言えなかったすべての人に捧げる、永遠の少年小説。

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    2024年11月14日
  • 青い鳥

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    『学校の。教室は。みんなが西を向いて座っていないといけないから、西を向くのが。つらくなる生徒も、いるんだよ。どこの、学校の。どこの。教室にも。』
    村内先生はそんな辛さを抱えている生徒のいる学校へ非常勤でやってくる先生、格好いい先生じゃないし、うまく喋れないけど、本当に大切なことだけを教えてくれる、寄り添ってくれる先生。途中、読んでいるのが辛くなったけどこんなスーパーヒーロー先生がいたら救われる子達がたくさんいるんだろうな。

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    2024年11月10日