重松清のレビュー一覧

  • 季節風 秋

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    季節風シリーズ「秋」

     秋という季節に似合うしっとりとした話に心が温かくなった。

     「ヨコヅナ大ちゃん」で
    大ちゃんの「人間って、なんでお腹が空いちゃうの?」の問に
    「明日、がんばるためだ」と答えるおじいちゃんと
    「明日の自分を、今日より元気で幸せにするためよ」と答えるおばあちゃんが素敵だった。
     また、おじいちゃんの「カッコいいとか悪いとか、他人が勝手に決めることにびくびくするな」
    「カッコいいっていうのは、自分で自分が好きになる瞬間のことだ」の言葉には私自身も力をもらった。

     難しい年頃の娘を持つ父親の不器用な心情を描いた「田中さんの休日」は、ラストのほっこり感が印象的だった。

     

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    2025年09月07日
  • とんび

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    私は子どもであり親です。父母は田舎で離れていますが健在。ありがたいことです。親になって親の気持ちが分かる。親の気持ちが分かる子の気持ちが分かる。辛いことも悲しいことも、楽しいことも嬉しいしことも、家族で分かち合って生きていきたいなと思いました。

    帰れる田舎が無かったら逃げることが出来ないと、東京での同居をしない決断をしたヤスさん、そんな気持ちがアキラにも腑に落ちる時が来るんだろうなと思いました。

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    2025年12月03日
  • ビタミンF

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    直木賞作品を読んでみようと思い立ち、「とんび」の作者で親しみのあった重松清の作品を手に取ってみました。
    帯には「最泣の1冊」と書かれていましたが、「とんび」のように泣けるというようなストーリーではない。家族をテーマに現実と自分の折り合いをつけて生きていく難しさを描いている。現実に立ち向かいもがきながら前に進もうとする人間像に共感を覚えた。

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    2025年09月06日
  • 峠うどん物語 下

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    人の死への距離感について、わたしが子供の頃から感じていたモヤモヤを言語化してもらえた一冊。
    大人になった今でもこの距離感は常にゆらいでいる。
    でも峠うどんのおじいちゃんとおばあちゃんはいつもどっしりしていて、こんなお年寄りに自分がなれるのだろうか、とか思いながら読み進めていた。
    考えすぎるよりも、今の一日一日を自分の責任において過ごしていくしかないんだろうな。

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    2025年09月04日
  • かあちゃん

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    久しぶりに重松さんの作品を読みました。やっぱり好きです。
    曰く「ゆるす/ゆるされる」をテーマとされたそうですが、裏表紙の内容紹介にあるとおり「精いっぱい『母ちゃん』を生きる女性と、言葉にできない母への思いを抱える子どもたち」のお話でもありました。

    第1章に1番泣かされました。500ページを超える長編なのでこのままこのお母ちゃんのお話が続いたら目が腫れてしまうと不安になりましたが、2章以降の主人公は主に中学生たちになったので泣き通しという事態は避けられました。

    一言で母子と言っても多種多様。
    個人的にはあまり好きになれない母親もいたけれど、どの母親も子どもを大事に思っていることは同じでした。

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    2025年09月03日
  • きよしこ

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    感動した
    という言葉さえ煩く感じる。
    静かに読後感を噛み締めたい一冊。

    無神経な先生、親切だって人を傷つけることを想像もしない人たち、分かりやすく悪いヤンキー高校生、私は障害とか気にならないよ系女子、みんな身近にいたなぁ…もしきよしがクラスにいたら、私はどの立場で彼と接しただろう。

    この本を 読んだ と言うには、一度読んだだけでは足りないと思う。
    この少年の物語は、まだ私の中では他人の話であり、単に読んだ本の記憶でしかない。
    でも、繰り返し読むことで言葉がこころの芯まで染みてきて、いつか、腹の底にしっくり収まる時がくる。そんな予感がする。

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    2025年10月21日
  • また次の春へ

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     東日本大震災で傷ついた人たち、それを慮る人たちを主人公とする7編。この中で「おまじない」は「NHK国際放送が選んだ日本の名作」に紹介されていた本を読んでいたことが分かり、2年ぶりの喜びの再会!だった。40年前に津波被害の街に小学校4年で住んでいた女性がボランティアで訪問し、子どもたちのブランコでおまじないをする姿に過去の自分とケイコちゃんを思い出すシーン。心締め付けられる感動を覚える。その他、(トン汁)幼い日に母を亡くした3人兄姉弟と父親のトン汁作りをめぐる思い出も忘れられない。(しおり)は津波で行方不明になり、高校に入学できずじまいになった同級の学友の思い出。(カレンダー)は被災者のために

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    2025年08月30日
  • ビタミンF

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    色んな家族の物語です。
    どこにでもいる中年男性が抱える悩みが赤裸々に綴られています。
    じんわり温かくなりました。

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    2025年08月17日
  • ナイフ

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    題名やあらすじでは分からなかったけど、読み始めたらイジメの内容が多くて驚き。でも最終的には嫌な終わり方ではなくストンと落ちるお話で満足。短編集。黙々と読んでしまった!「キャッチボール日和」は涙なしに見れなかった…。「エビスくん」がこの中では1番好きだったかもしれない。心に残るお話しでした

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    2025年08月09日
  • ビタミンF

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    ビタミンF?そんなのあったかしら(-_-;)
    ないから作者が作ったのかも知れない。
    三十代後半から四十代の彼等は、成長した子供達と年老いた親に挟まれ自分の居場所は何処なんだろうと考え始める。自ら望んで得た物なのに中途半端な年代から来る焦燥感、誤解、痛みなどを高い表現力で直球勝負だ。取り返しのつかない戦場で生きる為のビタミンFなのかも知れない。
    なぎさホテル以外は皆んな良き父親で間違った事はしてないと思う。なぎさホテルはどうしても達也の気持ちについて行けなかった。達也はある日テレビの画面からふと目を離し、家族を眺め渡した瞬間、不意に思った。「俺の人生はこれか➖。なーんだ、と拍子抜けするような。ち

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    2025年08月08日
  • はるか、ブレーメン

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    「走馬灯の絵師」という設定がおもしろい。はるちゃんとナンユウくんがともに特別な力を持ってたりやや強引さを感じる部分もありますが、まあいいでしょう。
    ナンユウくんのキャラがキラリ光って、楽しく読ませていただきました。

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    2025年08月08日
  • 希望の地図2018

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    重松清さんのわかりやすい文章と自分が上手く言葉にできない感情をスッキリ表現してくれる感じが存分に発揮されていました。

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    2025年08月07日
  • きよしこ

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    吃音の「少年」の、飲み込んだ言葉、諦めた言葉、飲み込んだ気持ち、諦めた「伝えたいというコミュニケーション衝動そのもの」、そういった切ない場面が丁寧に温かく描かれて泣けた。
    6歳から18歳までの年月を通して、出会い別れたできごとや地域や個性的な人々とのエピソードを通じて、「伝えることを諦めない」少年の成長を感じて、目頭がジーンと熱くなる箇所が何ヶ所もあった。

    とくに、「どんぐりのココロ」の酔っ払いのおっちゃん、卒業お別れ会のお芝居の話、鈍感すぎて優しいツッパリのゲルマの話などがどうにも切なく涙がこぼれそうになった。

    ちなみに、地の文は少年を「きよしは」と書かずに「少年は」と表現しているのが独

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    2025年08月07日
  • はるか、ブレーメン

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    店頭に並んでいるのを見て手に取った1冊。

    設定がとても面白いと思った。
    走馬灯の絵師って何?から始まり、思い出とは何か、記憶とは何かを考えさせられた。
    自分が最後に走馬灯を見るとしたらどんな走馬灯だろう。
    自分が見る走馬灯が『自分の人生色々あったけど悪くなかったじゃん』と思えるとような人生にしたいと強く感じた。

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    2025年08月04日
  • ナイフ

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    何故人はイジメをするのか?
    何故人はイジメられても親に言わないのか?
    これは当事者で無いとわからない事なのかなぁ。
    ナイフとキャッチボール日和は突如始まる絶望的なゲーム。家庭内に問題は無いのに子供が標的にされ教室の中でゲームは日常化されて参加者達は貪欲だ。そしてどちらも別の場所で起きている事と重ねて合わせる事でエールを送る。彼等や彼女を救う事が出来ずにいる親達もそしてもっともっと傷つき精神的に肉体的に追い詰められていく彼等を浮かび上がらせている点が凄い。
    エビスくんは長編小説を読んだ気分になった。私の1番好きな作品である。松重清のあとがきを読んでもわかる様にSに向けた言葉がはみ出た作品だったよ

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    2025年07月31日
  • ファミレス 下

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    昔と違い、離婚なんて珍しくない時代になった。娘達が、大学生になって、パパは、ママと2人で大丈夫?て心配されました。子どもたちの、教育費とかでお金がない、ないでよく喧嘩ばっかり、してたからなぁ。夫婦2人の暮らしが始まった。付き合って、手を繋いで歩いていたら、その間に子ども達が誕生した。でも、その子ども達も、寂しいけど、大人になった。つぎは、孫かなあ?頑張ろ。他人事ではないと、気になりながら、どうなるんだろう?とハラハラしながら読みました。

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    2025年07月27日
  • せんせい。

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    中学生のころ、この短編集の中の「にんじん」という話が国語のテストで出題された。それを機に、読んだ

    「にんじん」を初めて読んだのは、高校生のときだが、あのときの嫌な気持ちは覚えているし、最後の工藤の言葉も覚えている。
    こんなにも、いじめる側の気持ち、嫌がらせをする人の気持ちを克明に描くのか、しかも短編で。

    謎の痛快さを楽しんでいるんだな、という冷静な気持ち。しかし、その代償にいつか罪の意識を背負い続けることになる事実を、「妻の出産」という尊い瞬間に感じるあたり、「嫌だな」と感じた。

    そして、これをテストの題材に選んだ先生の意図はあったのだろうかと考えられずにはいられない。

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    2025年07月26日
  • 木曜日の子ども

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    真綿で首を絞められる、という表現がぴったりな作品。
    読んでいる間は常に不安感に襲われ、どこにも逃げ場がないような
    ジワジワと追い詰められていくような気持ちを存分に味わうことができます。

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    2025年07月24日
  • 口笛吹いて

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    負けた人の小説。重松清は負けた人を描くのが上手い。

    「口笛吹いて」と「春になれば」がよかった。

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    2025年07月23日
  • ファミレス 上

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    この本の内容の世代と同じなので、すごーく、考えさせられました。今、ちょうど、子育てが終わって、2人で生活するようになりました。嫁の話や、食べたいものとか、したい事を聞いて、介護や老後の生活に備えて行きます!

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    2025年07月23日