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Posted by ブクログ
上巻で登場したいろいろな人物や出来事がとても綺麗に収まり、最後はとても前向きになれるような終わり方。
じんわりと心が温かくなるお話でした。
洋一郎の母の言葉、「思い出を勝ち負けで分けたら、いけん。」「ええ悪いで分けても、いけん」「嫌な思い出があっても、そっちの方がぎょうさんあっても、ええことも悪いこともひっくるめて、ひとはひとなんよ」そして、小雪さんの「なに、あんた、自分の親がどんな人だったか、他人の評判で決めちゃうの?情けないね、まったく。
思い出は身勝手なものに決まってるじゃないか」という言葉に、父親への思いを新たにし、
そして、後藤さんが息子に叱るシーンでは、幼い頃に息子に叱られて、褒められた記憶を思い出す。
そうやって、自分が確かに父の「息子」だったということを取り戻していく。
物語を通じて、自分が「老いていくこと」逆に「世代を通じて受け継がれていくこと」という両面を考えさせられた。
重松清のもう一つの父と息子の作品、『とんび』も久しぶりに読み返そうかな!!
Posted by ブクログ
父・石井信也の晩年を知る人たちから、明らかになる父・石井信也。
『自分史』を作ろうとしていた父・石井信也。
カレンダーに残る、母、姉、洋一郎の誕生日…何を想っていたのか…
父は何を残したかったのか…
父の遺骨を故郷に持ち帰り、母に合わせようとする洋一郎。母は…
やはり、ひとにはひとの想いがある…
洋一郎には記憶がなくても、母には母の、姉には姉の…
『ひとはいいことも悪いことも含めてひとだから』
父・石井信也は決していい夫、いい父親だったわけではない。
が、石井信也がいなければ、今、自分はいない。
父親でいられなかったことの申し訳なさはずっと抱えていたのだろう。
どんな父親になりたかったのだろう。
『父』をたどることで、自らのこれからの生き方を考えることができただろう。
息子へ、孫へ、つないでいかなければならないことを。
親の介護、自分の老後、墓の問題…
現実と老後を考えさせられた。
Posted by ブクログ
この『ひこばえ』は帯を読んだだけで心が惹かれた。『ひこばえ』というのは樹木の切り株や根元から生えてくる若芽のこと。 太い幹に対して、孫に見立てて「ひこばえ」という。
父親と息子、そしてその息子の様々な物語。『流星ワゴン』『とんび』に続く、父と息子を描く3部作の完結編?なのかな。
主人公は還暦前。幼い頃に離婚したあと、音信不通だった父の訃報が届き、既に骨壺に入っている父親の生きてきた足跡が少しずつ明らかになってゆく…このあらすじだけでも、面白いでしょう?
読み進めるページが少なくなるのが惜しいほど面白かった。僕の息子らにもいつか読んで欲しいな。
Posted by ブクログ
感想
下巻の前半でやっと「ひこばえ」の意味が分かった。萌芽的な意味合いだったのね。
老後のことや死後も子供の迷惑をかけないなど色々なことを考えた。気楽に生きたいw
行きつく先は散骨しかないよなぁ。
あらすじ
父親の49日法要に参加し、自分史の編集を相談していた人の聞き込みにより、父親が本当にお金にだらし無い人だったことが分かる。
施設で厄介扱いされている後藤さんの堕落と転落人生の話を聞いて自分の父親とダブる思いになる。
洋一郎は、父親が50代に一緒に暮らしていた女性に会い、遺骨を母のいるところへ連れていく決意をする。
母親は遺骨のことを聞かされ、会う決心をする。遺骨の前で母親と姉と昔の思い出を語る。
息子のスキャンダル騒動を経ての後藤さん親子の絆の再確認を通して、父親の遺骨を散骨することにする。
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