あらすじ
わたしは「みんな」を信じない、だからあんたと一緒にいる――。足の不自由な恵美ちゃんと病気がちな由香ちゃんは、ある事件がきっかけでクラスのだれとも付き合わなくなった。学校の人気者、ブンちゃんは、デキる転校生、モトくんのことが何となく面白くない……。優等生にひねた奴。弱虫に八方美人。それぞれの物語がちりばめられた、「友だち」のほんとうの意味をさがす連作長編。
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Posted by ブクログ
友達とおすすめ本を交換して。
この本を大好きな友達がおすすめしてくれたことも含めて胸が熱い。
後半はもうずっとぽろぽろぽろぽろ...
恵美ちゃんを中心とした短編連作。
あーこんな子いたなとか、この子私かも...なんていうお話が見つかる。
私が好きだったのは佐藤くんのお話かな。
恵美ちゃんの言ってることはわかるような、わからないような。でも救われる気がする。
「頑張れ、雲」うーん、いい。
この本を読んで考えたのは、
人間の面白みについて。
恵美ちゃんの言うとおり、「みんな」の中にいると消えてしまう個性は、一対一で見つめたら皆んなそれぞれ。かなり面白いものだと年々感じる。
(学生の時はそんなこと考えもしなかった!上っ面だけで人を見てきたんだな)
歳を重ねるに連れて、
大体会いたい人は固定されてきた。
みんなが居てくれれば充分だと感じる。
けれど、
やっぱり新しい出会いも等閑にしないで、
次に会う人の面白みは感じれる人間でいたい。
最後に
由香ちゃんが、
恵美ちゃんのことは大好きだけど、どこって言われると、、みたいな件で
「恵美ちゃんすぐ怒る」っていう一文が
すごく愛おしくて、大好きなんだろうなと伝わる。
由香ちゃん、最後のシーンきっと嬉しかったよね
Posted by ブクログ
同僚に勧められて手に取った一冊。
やさしい語り口と第三者視点の中で、登場人物たちの性格や苦悩が、無理なく、しかし確かに伝わってくる。
この物語は、読む人の年代や、その人が「今どこに立っているか」によって、見え方や味わい方が変わる作品だと感じた。
自分は、子どもとして学校で過ごした日々と、別の形で再び学校に戻ってきた立場の両方を重ねながら読むことができた。
「一緒にいなくても寂しくないのが友だち」という言葉が、静かに胸に残る。
派手さはないが、読み終えたあとに温かい涙がこぼれる、そんな一冊だった。
きっとこれからも何度も読むだろう。
Posted by ブクログ
ごめんねが言いたいのになかなか言えなかったり、違う事を言ってしまったり、共感しながら読んだ。
胸が痛くなる場面もあった。
思春期特有の友達関係の変化がリアルで、友達とはなんだろうと考えるきっかけにもなる。
小中学生におすすめしたい。
10代の時に読みたかったけど、大人になった今でも似たような事はあるし、今読めて良かった。
Posted by ブクログ
★一緒にいなくても寂しくないのが友達なんじゃないの。
★俯いてから空を見上げると自然と笑顔になれる。
学校生活での恵美のまわりの友達について、俯瞰したところから書いた小説。一人一人にフォーカスした短編連続小説だった。
1番好きな物語は堀田ちゃん。すごく共感できたから。戦争より平和が好きだからどこの味方にもつかない。八方美人のようにいっぱい友達がいる。でも本当の友達は?そんな悩みが重なった。友達がいない訳じゃないけどだれにでもいい顔をしてしまう。私は恵美みたいなさっぱりした考え方と由香ちゃんみたいなほんわかした雰囲気を持った人になりたい。
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これも涙なくして読めなかった。
それぞれの短編の中で、それぞれの「きみ」の心の奥を見抜いて、端的だけど刺さる言葉を発する恵美さんが、瀬尾まいこさんの「あと少し、もう少し」に登場する先生を思い出した。
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でもさ、青だけの空って、のっぺらぼうじゃん。空の顔つきって雲で決まるんだよ。お日さまだってギラギラして、うっとうしいときもあるじゃん。雲は雨も降らせるし、日差しもさえぎるし、けっこうクセモノだから。
邪魔じゃないよ、雲は。
がんばれ、雲。
私は「みんな」って嫌いだから。「みんな」が「みんな」でいるうちは、友だちじゃない、絶対に。
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「みんな」という人はいないんだよな。
重松さんは、難しい言葉は全く使わないが、だからこそ大切なメッセージが多くの人に伝わるんだろうな。
どこまでも優しい。
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小学生の頃に1度読み、凄い共感、感動したので中学になり再び読みました。
色んなきみのお話で共感できるようなお話もあったり、
友達ってなんだろうと改めて実感、、
この本を読んでまた本にハマり始めました
1番好きな本です
何度も読み返したい、、
Posted by ブクログ
短編連作で物語の中心になる恵美ちゃんから展開していく。松葉杖の恵美ちゃんと腎臓の悪い由香ちゃんはある時から一緒に行動する。性格も考え方も違うけど、2人には穏やかな時間が流れて、素敵な関係だった。短編では親友のブンとモト、八方美人な堀田ちゃんなど様々な友達関係があり、「みんな」は恵美ちゃんから大事なことを教えてもらう。特に印象的だったのはブンとモトの話。小学生・中学生時代の話も好きだった。本を通して、本当の友達や大事にすべきことを考えさせられた。大人になっても「みんな」に縛られている人は多い気がする。
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誰の視点で書かれてるんだろうとずっと謎だったけど最後でちゃんと描かれていたのでスッキリ。少し前に読んだので忘れてしまったが、物語が繋がっていく感じが好き。感動した。
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確かにこれは名作だ
どこまでも優しい語りが特徴
びっくりするようなことが書いてあるのに、その文体で感情移入しすぎることなく、第三者の視点として読み進めることができる
あなたにとって、友だちってなんですか?
今の子達にもきっと刺さる
でもきっと、大人が読んでも良い
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短編連作集。10編の短編の主人公は夫々だけど、10編を語っている人が誰なのか最後まで分からない。なぜこれを書いたのか、何を意図しているのか、誰に読んでほしいのか、゛グランドフィナーレ゛の第10章に書かれている。みんなって何?、友だちって何?学校生活面倒だなとか考えて、立ち止まったり、元気がなくなることもあると思う。そんな子にも、子どもを支援さる大人にもぜひ。子ども時代の行動が自分でも分からず言語化できなかったことも思い出しました。よかったです。
Posted by ブクログ
作家さんのお名前は以前からお勧めサイトなどでちらちら見ていた。
「泣けるお話」探しをしてて、同僚にお勧めされて本書を手にとりました。
今まで「泣けるお話」を探していて、あまりピンとこなかったのですが、本書は…泣けました!!!
一番泣けるシーン(由香ちゃんがなくなったと恵美ちゃんが感じるところ)を電車の中で読んでしまったせいで、理性が働いてしまい、こらえてしまったのですが…。
お勧めしてくれた方は「娘に読ませたくて買った本なんだよね」とおっしゃっていたんですが、(気持ちはめちゃくちゃわかる。思春期の学校という狭い場所でなんとか生きなくちゃならないときの辛さを和らげる手助けになればと思う)やっぱり、このお話が納得いくようになるのは、外の世界を知って、体感・実感してからかな~とも思った。
あと、恵美ちゃんが「今、由香ちゃんが逝ってしまった」って思った時には実はもうとっくに亡くなってて。
でも、みんなが少しずつ由香ちゃんの事を語りにくるっていう奇跡のような偶然は嘘じゃなくて…という展開がとてもよかった。
由香ちゃんが亡くなるところで終わるんじゃなくて、大人になった(現在に戻ってきた)ところまで物語が語られたところも好き。(人によっては蛇足に感じるかもだけど…。)
Posted by ブクログ
すごく感動した。
小学生の頃、中学受験の対策で解いた国語の小説問題がこの本で、泣きながら問題を解いたのを思い出して改めて読んでみた。
由香ちゃんと恵美ちゃんの二人を通した様々な友達の物語。
友達の温かさを感じる一冊だった。
Posted by ブクログ
【2025年85冊目】
ある雨の日に、恵美は交通事故に遭ってしまった。一生松葉杖を手放せない身体になり、人生のあり方ががらりと変わってしまう。ゆったりと歩くしかなくなった恵美は、腎臓の病を抱えた同じクラスである由香との距離を縮めていく――少年少女の心の機微とさまざな「ともだち」のカタチを描く一作。
危なかった、電車の中じゃなかったらバチバチに泣いてるところでした。ぐっと唇を噛み締めて耐えました。涙は滲んでいた。
作者が登場人物の一人であるというちょっと変わった文体でありながらも、違和感を覚えさせることなく読ませてくる文章力に脱帽でした。だんだんと物語が進むにつれて「これはきみの物語だ」って書いてあるのを見るだけで、なんかぐっと来るようになってしまい、パブロフの犬になるところでした。
恵美が最初は子どもだったのに、事故に遭って、友達ができてからなんとまあ、達観したことというか。ぐさりと刺さる一言が、言われた登場人物の胸を貫いて何度か私にも突き刺さりました。
子どもから大人まで広く読んで欲しいなと思う一冊でした。夏休みの課題図書とかにして欲しい。
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「主役じゃないほうの子」の残念な部分を描かれていて読んでて苦しくなる時もあったけど、良いところや希望も書かれていました。勉強もスポーツもできるいわゆる「主役の子」もそれなりに苦悩があって、ああみんな悩んでるし落ち込むし上手く行かないこともあるよなと思えて心が楽になります。
小学生に勧める本で出てきたので読んでみましたが、
中2の子が先輩と一線を超えちゃったんだと話すシーンがあり、小学生の子供に勧めるのは少し気まづいので止めようかなと思いました。
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道徳の教科書にするべき良い傑作小説。 1つ1つの物語が、主人公と由香を中心にしてつながっていく物語。どの登場人物も性格や苦悩がよく描かれていて、リアリティを感じた。登場人物たちが、人間関係に悩む様子は、とても丁寧に描かれて、登場人物達に感情移入してしまう。
物語の終わり方も、ただ話を繋げるだけではなく、主人公の現在の姿を夫になる男性の目線で書くという設定は、さすが重松清よく考えているなあと思った。重松清は、人の死を描けくのが本当にうまい。
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色んな友だちが出てきて、私は誰と似てたかなぁと思いながら読みました。人には見えない劣等感や焦燥感、誰にもわかってもらえないって思ってた気持ちはそれぞれ抱えてるものですね。
大切な友だちに出会えたことは、人生の中で幸福なことの一つだなぁと改めて思わせてくれる作品でした。
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最初は誰目線なのか分からず、不思議に思いながら読み進めることになった。
「本当の友だち」ってどんなひと?
「みんな」って誰なの?
そんなことを考えさせられる作品。
どの年代で読むのかで感じ方が変わると思うけれど、私は自分の学生時代を思い返して共感することも多く、大人になった今読むことができてよかったと思う。
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学生時代の心の揺れがそのまんま描かれていて、当時の不安、期待、焦りがフラッシュバックしてきました。1話読んだら一定期間あけないと読み続けられなくて、気づいたら4ヶ月かかりました笑
こんなにリアルな学生時代を描ける重松さん尊敬します。
Posted by ブクログ
小中学生の女子に読ませたい、と大人の私は思うが、多分自分が小中学生の時に読んでも特に響かない(理解できない)と思う。娘も中学生の時に読んだらしいが、それでも、誰もが通る女子友だち問題にぶち当たってたし。でも、この本に触れておくのは良いと思うし、大人の私もステキな本だと思えた。
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苦しくて切なくて涙が出た。いろいろなきみが出てきて、自分のことのように感じたり、懐かしかったり。友だちってなんだろう。私にもたぶん少しはいると信じたい。
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中学校まではみんな仲良くみたいな風潮あって、なるべく友達が多い方がいいと思ってたのが堀田ちゃんとおんなじような感じで、クラスのかっこいいやつらと仲良い自分がかっこいいってちょっと思ってた自分が三好くんと同じような考えやったなーと思った。高校からはみんな仲良くって感じがなくなって仲良いやつだけでつるむ感じになったけどそれに早く気づいた堀田ちゃんも恵美ちゃんもすごいと思った。小中学校で気づけへんて。モトの悔しさはよくわかる気がした。1位になれない悔しさはなんとなく知っているからなんかな。由香ちゃん亡くなった時が一番泣いた。ブンが中学生とかの話で由香ちゃんが一切出てきてない理由はなんとなく分かってはいたけど。中高生の時に読んでたかったとも思った。いい作品。
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とても感動しました。短編なので結構視点がぐるぐるしていましたがすごく分かりやすくて最後まで良かったです。
絶対的信頼を置ける友だちは仲がいいのではなく兄弟または家族のような存在だと思います!
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学校って窮屈なところだなあと思う。友だちをつくらないと寂しい気持ちになる。大人になったら1人でいても自由になれるのに。そんな窮屈な中で生活している子どもたちがかわいそうにも思う。もちろん嬉しいこと楽しいこともあるだろうけど。
いろんな「きみ」がいて、これは誰だっけとメモを取りながら読んでいった。
最後が意外な展開でこれを書いた人が誰なのかわかり、話の構成の仕方が素晴らしいと思った。
Posted by ブクログ
初重松清。
ずっと誰目線?って思っていたが、終章で納得。
どの章も、ヒリヒリする感情になる。
恵美ちゃんと弟のブンちゃんとその友だちをめぐる話が交互に語られる。
短編連作形式はおもしろかった。
花いちもんめでは、涙が止まらなかった。
Posted by ブクログ
共感する人は多そう。 メインの女性と、周囲の人達の心の中が丁寧に描かれていて、実際に登場人物が存在しそう。派手な話ではないけれど、心に響く一冊。
Posted by ブクログ
学生時代ってせまいコミニティならではの人間関係に悩むことがありますよね。小学生高学年から高校生くらいの人に特に読んでほしい。
この本の中には痛いほどわかる気持ちも、理解に苦しむ思いもどっちもたくさんありました。
Posted by ブクログ
「友だち」をテーマに色んな人間関係が描かれる連作短編集。こんな子いるよね!って感じの子が、身近に誰でも1人はいるのではないでしょうか⁇ クラスの他の子達から浮いていようとも、お互いが分かり合っていて2人の世界を作り上げているかのような恵美ちゃんと由香ちゃんの関係こそが、本当の「友だち」と言えるのだと思います。ライバルであり、親友でもあるブンとモトの関係には憧れますね〜。
Posted by ブクログ
「友だち」ってなんだろう。
「友だち」が集まった「みんな」ってなんだろうと考えさせられる作品だった。
登場人物を「きみ」と表して、その「きみ」に語りかけるような文体で綴られている。
生まれたときから病気を抱えている友だち、事故で障がいを負ってしまった友だち、勉強やスポーツでライバル同士だった友だち、クラスの友だち、学校の友だち。
様々な友だちとの関わりの中、自分らしさを求めながら成長していく。
最終章では、「きみ」に対する「僕」も登場し、感動的なフィナーレで幕を下ろす。
フィクションのようで、フィクションではない重松さんの自叙伝のようにも感じた。