重松清のレビュー一覧

  • 季節風 夏

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    知人が朗読劇で「あじさい、揺れて」を上演すると聞き、興味を持って読み始めた。

    途中であとがきを読んでしまったのだが、「四季の中で、夏ほど終わりの似合う季節はない」と著者は書く。なるほど、今まで意識しなかったが、お盆も終戦記念日も、華々しく始まるくせに終わるときには物悲しさを感じさせる高校野球も夏だ。
    そのせいか、死や別れテーマにした作品が多い。
    電車の中で読むのは控えたい。

    「終わりの後の始まりの前に」
    高校野球が舞台となっているせいか、ちょっと感情移入しにくかったが、「終わりの後の始まりの前」というタイトルの世界観は秀逸。
    あとがきで著者は、意図せず書いたこれらの作品群を、文庫としてまと

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    2018年07月05日
  • ブランケット・キャッツ

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    20180324

    久しぶりの重松清さんの作品。

    やはり、市井の人たちの思い通りにいかない人生の悲しさを描いたら超一流だな。
    最後にはフッと悲しみの底から拾いあげられるような感じで、なんとも言えないじわっとくる読後感。

    ブランケットキャットというタイトルだけど、あくまでも主人公は、様々な状況におかれた人間たち。

    その中で、猫目線のひと作品が特に印象に残った。

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    2018年03月24日
  • ファミレス 下

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    これは読み手が既婚者or未婚者、また年齢によって感想が大きく変わる作品だと思う。

    読んでいて納得できる事が多くあり、また印象に残る名言も多く出てきます。
    この作品を読むと「離婚=ネガティブイメージ」というのが変わります。
    色んな夫婦、また家族の形があるんだなと実感します。

    とても良い作品に出会えたと思います。

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    2018年03月20日
  • 季節風 夏

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    電車の中で読んじゃダメだった。
    涙が滲んで、何度も心を落ち着かせるために本を閉じてた。

    短編集。
    どの物語も、喉の奥がひゅっと痛い。
    友人や身内の死が出てくる話では、父を癌で亡くした自分を重ね合わせてるのかなぁ。

    「タカシ丸」は、まさに父親が癌で命を落とそうとしてる物語。
    家族を遺して逝ってしまう父の寂しさ、無念さ…を我が父に重ね合わせ。
    最期の時間を過ごし、父との記憶を作れた雅也。感情のままに声を上げて泣くことができたことが何よりの幸せかな。

    重松さんの物語は心をきゅっとされるけど、「あぁ、私の中のわだかまりってこういうことなんだ」とある意味すっきりする泣き方ができる。

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    2018年03月11日
  • かっぽん屋

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    短編集。
    もう何年も前に読んだものを掘り起こし、再読。
    「ウサギの日々」が、当時部活一筋だった私の心に1番響いていたのを覚えています。こんな先輩、いたよなあ。こんな気持ち、なったよなあ。
    最後の描写でドキドキ…!
    若く幼き日の、葛藤や思い、泥臭さがリアルに表現されていて、私にも、誰にでも経験あるだろうあの日あの時を思い出させてくれる作品です。
    若いって、いいな。

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    2018年01月23日
  • ロング・ロング・アゴー

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    どこにでもいそうな誰かが語る、遠い遠い昔の思い出話が6本。「あの時こうしていれば……」「あの子にもっとしてあげられることが……」という過去の悔いをすくい上げるような読み味で、なんとも言えず切ない気分になった。

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    2018年01月08日
  • カシオペアの丘で(上)

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    北海道で生まれ育った幼なじみのシュン、トシ、ユウちゃん、ミッチョ。4人は大人になり、それぞれの道を歩んでいたが、ある痛ましい殺人事件をきっかけに、再び故郷の地へと集まることになる……。出会いと別れ、生と死、許す者と許される者。いくつもの運命が交錯し、シゲマツ文学の真髄を味わわせる。テーマ・内容ともにヘヴィ極まる作品だが、読みものとしての技巧も優れている。主役4人の「過去」に関する情報を少しづつ明しながら進行するため、先の展開が気になり、読む手がストップしない。絶妙な語り口である。

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    2018年01月08日
  • 送り火

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    架空の私鉄沿線「富士見線」を囲んで展開される、ときどき怖くてときどき悲しく、そしてときどき温かい人生劇場が9本。ここには孤独なオジサンがいる、女性フリーライターがいる、子どもを亡くした夫婦がいる、神経をすり減らす主婦がいる、超能力を持つ駅員とイジメに悩む小学生がいる、パンク音楽にあこがれていた中年がいる、親子の絆を喪った女性がいる、離婚秒読みなサラリーマンと地縛霊がいる、そして人生の終わりを見つめる女性がいる??どの話も全く異なったカラーで、人生の様々な局面を味わえる。万華鏡のような逸品だ。

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    2018年01月08日
  • 希望ヶ丘の人びと(下)

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    一気に読んでしまった下巻。
    中学生、しかも思春期の女の子という難しい年頃を見事に描いているなと感心する。

    下巻は、希望ヶ丘に住むということ、そして妻を思う気持ち、
    そこへの闘争であり、決着の話である。
    人間という生き物の卑しさ、尊さ、儚さ、その全てがこの街には描かれていた。
    希望ヶ丘という街の、希望という不確かな言葉の結晶がこの中にはある。

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    2017年12月26日
  • 希望ヶ丘の人びと(上)

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    死んだ妻の故郷である希望ヶ丘という街に家族で引越すお話。
    どこかステップと同じ匂いがある作品。

    やはり重松清はこの手の作品を書かせたら天下一品だ。

    ステップと比べると、えっと思わせるミラクルな展開が多いが、
    ただそれにケチを付けるのがいかに詰まらない事かと思わせてくれる。
    登場人物たちがみんなしっかりと生きているのだ。

    ニュータウンという独特の空気感を見事に描いている作品。

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    2017年12月26日
  • カシオペアの丘で(上)

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    昔は炭鉱でさかえていたが、今は過疎化が進む北海道北都市。
    30年前、その町には、トシ、シュン、ミッチョ、ユウちゃんの仲良い小学生4人がいた。

    4人は日本上空を通るというボイジャー1号2号を見に、炭鉱跡の丘に来ていた。
    ボイジャーは見えなかったが、数々の星・星座を眺め、「カシオペアの丘」と名付けたこの場所に遊園地を作りたいと話をした。

    30年後、39歳となった4人。
    ユウちゃんは東京でテレビロケの仕事を。
    トシは子供の頃に追った障碍で車いす生活だが、ミッチョと結婚し、遊園地「カシオペアの丘」の園長に。
    ミッチョはトシと生活しながら小学校の教師。
    そして、シュンは「倉田」の家、

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    2017年12月23日
  • ファミレス 下

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    40歳を前に読めたことを幸せに思う一冊でした。

    家族には様々な形がある。
    子育てを終え、仕事も落ち着きを迎えたとき、夫婦が、そして家族が迎えるその先の未来とは何か?

    もとは別々の人生を歩んでいたふたりが、ひとつの目的のもと夫婦という形で共に暮らし、その達成後にはまたそれぞれの人生を模索していく。

    今後の人生の糧となる素晴らしい内容でした。

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    2017年12月03日
  • きみ去りしのち

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    「旅をしている。」で始まる8章と「旅をしてきた。」で始まる最終章の9章からなる長編小説。
    重松さんの真骨頂とも言える作品です。
    幼子を亡くした夫婦の後悔と、二人の間に生じた隙間。久しぶりに会った娘とのぎこちない関係。憎み合って別れた訳では無い前妻との繋がり。そして、旅先で出会う様々な風景と人々。一言でいえば美しい再生の物語です。
    ところで、今さらながら気づいたことですが。。。
    特にこの作品では、登場人物が様々な場面で軽く意表を突く発言や行動をします。それはルポルタージュ作家でもある重松さんが、インタビューの中で相手がとる様々なアクションを記憶し、小説の中に取り入れている気がします。インタビュー

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    2017年11月30日
  • ファミレス 下

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    重松清と言えば、「家族」!「ファミリー」!
    そしてこの文庫本「ファミレス」
    「ファミリーレストラン」?、ファミリーレス」?
    3夫婦のあり方、そして一つの新しい「家族」!
    主人公である先生の受け持つ生徒の家庭問題。
    いろいろな夫婦の問題をテーマを、料理を通して語られていく。

    夫婦間において、FA権を行使するかのように、新しい人生、新しい生き方を模索するため、「離婚する」。
    子どもが成長し、二人きりになってこれから先どう生きてゆくのか。
    ちょっと極端ではあるが、まぁそのような考え方があっても不思議ではないかな。熟年離婚ってこんな感じなのか?

    このようなことにならぬよう、仲良く生きて行きたいとこ

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    2017年11月24日
  • きみ去りしのち

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    泣かされますね。
    表面張力で一杯のバケツに、あと一滴のしずくが落ちたら
    いっぺんにあふれ出てしまうような気分です。

    人間は、いつか別れなければなりません。
    その悲しみを受け入れなければならないのですが
    いつになったら、受け入れられるのか。
    還暦になるを、ふと別れを考えるようになりました

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    2017年11月24日
  • なきむし姫

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    いつものほのぼのした内容で、ほろっと場面がありでした。
    幼稚園からの幼馴染の3人が大人になり、小学一年生になる子供がおり、夫の単身赴任のより、泣き虫な奥さんが子供二人と大人になってゆく。ガキ大将の健君に助けてもらいながら・

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    2017年11月24日
  • あすなろ三三七拍子(下)

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    重松清氏では、胸が熱くなる作品が多い。
    この作品もまた胸が熱くなり、目頭が熱くななる。
    それと、今作品では、ユーモラスにも書きあがっている。
    さて、作品は
    中年男が、社長の出身大学の応援団を存続させるために
    リストラ存続の餌をぶら下げて、その課長を社会人入学させるところから始まる。
    応援団OB、チア、吹奏楽団と、ライバル大学応援団
    そして、顧問の准教授で繰り広げらえる「にあ」と笑えて、「くく」とほろりくる。面白く読むことができた。

    最後の1ページに
    「いつだって、誰かに応援されているんだ、誰かを応援しているんだ・・・、応援して、応援されて・・・、そうやって、みんなは生きているんだと、俺は思う

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    2017年11月24日
  • 希望ヶ丘の人びと(下)

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    久しぶりの長編!
    いいね。やっぱり重松清氏は!!
    テーマは、「家族」「青春」と同じなのだが、
    読み応えのある一冊(上下巻)だった。
    特に、下巻は一気に読んでしまった。
    近くに、中学の同窓会があるのだが、話中の同級生の話を読むと、これは行かなくちゃと思えてします。(笑)

    美嘉ちゃんも優しい、強くて優しいお姉さんだし、瑞雲先生は頑固だし、エーちゃんは破天荒だし、チクリ宮崎はどこまでもチクリ出し・・・

    みんな、どこかにいそうな人びとだった。

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    2017年11月24日
  • ブランケット・キャッツ

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    NHKドラマで。
    原作があったのね。読んでません。
    DVD出たらみることはお勧めします。
    シーズン2とか出ないかしら、、、。

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    2017年09月08日
  • 峠うどん物語 上

    購入済み

    泣けます

    人前では読まないように!

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    2017年08月31日