重松清のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
少年による無差別毒殺事件『木曜日の子ども』事件を中心に、翻弄される家族の話。
人間は弱いから、不完全なものに惹かれるのかなぁと考えたりした。
1日を無事に終えた兵士は逆に安心して眠ることができない。静かで、清潔で、絵に描いたように幸せな街に暮らしても、どこか不気味さを感じる。
私たちは完全なものを手にしても、それが失われる恐怖に常に迫られる。
だからこそ私たちは、その恐怖が現実になる確率を下げて、不完全なものにすがって、「自分は大丈夫」と思いたいのかもしれない。
重松清さんの作品はもともと大好きで読んでいたけど、この作品はいつものような、リアルでどこか温かい親子の物語にとどまらない。ミステリ
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