重松清のレビュー一覧
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結婚3年目で妻を亡くし、残された娘と2人で歩む物語。泣ける本と聞いて手に取ったが、結構グサリと胸を刺される箇所の方が多かった気もする。
人生に正解はない。仕事優先か、子供が大事か。女の子にはママが必要か、父親だけで子育ては無理なのか。頼っていいのか、甘えてはいけないのか。多数のために少数を犠牲にしてもいいか。理屈から言って、冷静に考えて、割り切って……。
正解がないのは、僕らが一人ひとり違う存在だからだ。30代男、妻と死別、1歳半の娘。それらは情報であって、存在ではない。属性が同じでも、存在は固有だ。だから正しい答えは存在しない。
だが、答えが出なくても現実は待ってくれない。クリスマス -
Posted by ブクログ
吃音を抱える村内先生が、色々な学校の、色々な辛さと孤独を抱えているこどもに寄り添い、救っていく。
こんなに優しい話を書けるなんて、作者の重松清さんの事をもっと知りたくなる、そんな小説でした。
あとがきに、ご自身が教員免許を持ちながら自身の吃音のために教師になることを諦められた経緯が書かれていました。いわゆるみんなと異なる経験に裏打ちされた、とてもリアリティのある小説でした。
一番印象に残った、おそらく村内先生の寄り添い方の核心かと思う、ある生徒とのやり取りです。
「自分の思いが伝えられなくて、わかってもらえなくて、だれともつながっていないと思う子は、ひとりぼっちなんだよ、やっぱり。先生は -
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田村と光司は架空の人物でしょうが、被災地のエピソードは全て取材に基づいた事実。
田村が筆者、光司が読者の分身なのだと思います。
作品内でも触れらているが、東日本大地震において絶望のまま時が止まっている部分には触れず、絶望の中でも希望を持ち、少しでも進もうともがく人に焦点をあてた本になっている。
あれから15年。直接の被害のなかった人にとっては、東日本大震災は過去の歴史となりつつある。しかしそうではない。あの震災を歴史の1ページとして刻むにはあまりにも早すぎる。被害、教訓、恐怖、悲しさ、苦しさ。そのさまざまをいつまでも忘れずに、伝え、考えていかないといけないのだという生の被災地をみて、生の声 -
Posted by ブクログ
ネタバレいやぁ…最高でした。じっくり時間かけて読みました。
どなただったか、重松清さんのレビューを書いていた方のコメントが良くて、読んでみようと思ったわけですが、ここ最近読んだ中で、一番、好きでした。
短編集として、「その日」を迎える様々な人生が描かれます。いろんな年代、立場の「その日」に対する感情がとてもリアルで、胸を打ちます。
作者は、どうやったら、どんな経験を積んだら、こんな心情描写が出来るのだろうか。
ラスト3作は連作で、最後の作品では、各短編で描かれた人たちのその後も描かれました。
決して、奇跡が起こるわけではないのだけれど、「その日」を迎えた方を見送った家族の姿なども描かれ、悲しいだけでは
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