重松清のレビュー一覧

  • 青い鳥

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    泣いてしまった。特に最後の話。
    小説の感想って本当に難しい。

    村内先生のように、子どもの話をしっかりと聞いて、信じて、その子の居場所になれるような大人でありたい、と思う。

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    2025年08月01日
  • きみの友だち

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    ネタバレ

    作家さんのお名前は以前からお勧めサイトなどでちらちら見ていた。

    「泣けるお話」探しをしてて、同僚にお勧めされて本書を手にとりました。
    今まで「泣けるお話」を探していて、あまりピンとこなかったのですが、本書は…泣けました!!!
    一番泣けるシーン(由香ちゃんがなくなったと恵美ちゃんが感じるところ)を電車の中で読んでしまったせいで、理性が働いてしまい、こらえてしまったのですが…。

    お勧めしてくれた方は「娘に読ませたくて買った本なんだよね」とおっしゃっていたんですが、(気持ちはめちゃくちゃわかる。思春期の学校という狭い場所でなんとか生きなくちゃならないときの辛さを和らげる手助けになればと思う)やっ

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    2025年08月01日
  • 流星ワゴン

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    父と子、そして家族のお話。親の気持ちなんて、自分がその立場にならないと分からないし、親になった頃には子どもの気持ちなんて忘れてる。でもお互いに生きる世界と大切なものがあって、愛していて、自分にちょっとだけ甘いんだろうな。希望とは、未来を知らないから持てるもの。
    めちゃくちゃ泣けたので泣きたい時に読む。

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    2025年07月28日
  • きみの友だち

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    すごく感動した。
    小学生の頃、中学受験の対策で解いた国語の小説問題がこの本で、泣きながら問題を解いたのを思い出して改めて読んでみた。
    由香ちゃんと恵美ちゃんの二人を通した様々な友達の物語。
    友達の温かさを感じる一冊だった。

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    2025年07月26日
  • きみの友だち

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    【2025年85冊目】
    ある雨の日に、恵美は交通事故に遭ってしまった。一生松葉杖を手放せない身体になり、人生のあり方ががらりと変わってしまう。ゆったりと歩くしかなくなった恵美は、腎臓の病を抱えた同じクラスである由香との距離を縮めていく――少年少女の心の機微とさまざな「ともだち」のカタチを描く一作。

    危なかった、電車の中じゃなかったらバチバチに泣いてるところでした。ぐっと唇を噛み締めて耐えました。涙は滲んでいた。

    作者が登場人物の一人であるというちょっと変わった文体でありながらも、違和感を覚えさせることなく読ませてくる文章力に脱帽でした。だんだんと物語が進むにつれて「これはきみの物語だ」って

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    2025年07月23日
  • その日のまえに

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    生きることと死ぬこと。残された人や残された人生を考える人、そして大人と子供。いろんな人がそれぞれの立場での葛藤が丁寧に描かれていて、心に染み込みます。最初はただの短編小説だったのが、後半になって接点ができ、最後は全てが繋がっていくことに読んでいて思わず声が出てしまいますし、涙も止まらなくなります。悲しい物語なんだけど、いいお話でした!
    是非あとがきまで読んでみてください。そこまで読んでやっとこの小説に終止符を打てる気がします。そしてなんだかトシくんを思い出すのは自分だけかな。

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    2025年07月13日
  • さすらい猫ノアの伝説

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    さすらい猫のノアによって様々な場所で友情が育まれると言うストーリーが素敵でした。面白いのかな〜とかなんか新しい本読みたいな〜とか思っている人が手に取ってみても面白いと思うのでぜひ読んでみてください

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    2025年07月10日
  • 流星ワゴン

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    ネタバレ

    凄くファンタジーなお話なのに、その中で向かい合っていく現実は実にリアルで「サイテー」な惨状。
    そのドロドロ感とSF感の混ざり合いが実に面白かった。主人公にとってこの旅は、サイテーな現実でも目を背けず、幸せのために戦い続けるために必要な勇気を授けてくれる旅だったのだ。
    関係が修復できずに終わってしまった生(橋本さん親子、主人公と父)もあり、主人公もこれから家族を幸せに導けるかは分からない、それが現実的なのだが、その中にも小さな救い、それも現実を生きる私達からしても「ギリギリありそうな」救いを見い出せる点が、ファンタジーなのにリアルなこの物語の魅力に思えた。

    橋本さん親子は走り続けているのかな、

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    2025年07月06日
  • 流星ワゴン

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    ネタバレ

    一家離散とリストラに遭った永田一雄はもう死んでもいいかな、と思っていた。
    終電の終わった最寄駅のバス停のベンチで、不思議なワインレッドのオデッセイに乗ることになる。

    広島の故郷では折り合いの悪かった父親が63歳でガンを患い亡くなろうとしている。
    一雄は大会社の社長である父親がくれるお車代目当てに月2~3回の帰郷を繰り返していた。

    オデッセイの運転手は5年前に交通事故で亡くなった父子。
    一雄を人生のターニングポイント「たいせつな場所」へ導いていく。

    一回目のダイブは妻がテレクラにハマり出し、息子が受験のストレスを抱え出した1年前。一家離散の未来を知っている一雄だが、過去を変えることはできな

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    2025年07月07日
  • とんび

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    幼くてして母を失ってしまった息子と父の物語
    母は息子のために命を落としたが、それを息子に気づかせまいと嘘をつく父の優しさや地域住民の母代わりとなって育てていく様子が、現代の社会にはあまり見られない集団で子供を育てると言う原点を見た。

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    2025年07月05日
  • その日のまえに

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    「その日」は、すべての人に等しく訪れる。

    本作は短編集ではあるが、後半に収められた一編が、この本の核心といえる。
    そこでは、“人がこの世を去る日”を「その日」として捉え、
    「その日の前」、「その日」、「その日のあと」という三部構成で描かれている。

    死は、誰にも等しく訪れる避けがたいものだ。
    しかし、もしその準備をする時間が与えられたとしたら――それは不幸ではなく、むしろ幸福と言えるのかもしれない。

    誰しも「いつか伝えよう」と思いながら言えなかった言葉がある。
    感謝の気持ちや謝罪、大切な人への想い。
    だが、そうした言葉を伝える「その時」が、必ず与えられるとは限らない。
    余命を告げる病は、残

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    2025年07月03日
  • きみの友だち

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    「主役じゃないほうの子」の残念な部分を描かれていて読んでて苦しくなる時もあったけど、良いところや希望も書かれていました。勉強もスポーツもできるいわゆる「主役の子」もそれなりに苦悩があって、ああみんな悩んでるし落ち込むし上手く行かないこともあるよなと思えて心が楽になります。
    小学生に勧める本で出てきたので読んでみましたが、
    中2の子が先輩と一線を超えちゃったんだと話すシーンがあり、小学生の子供に勧めるのは少し気まづいので止めようかなと思いました。

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    2025年06月30日
  • その日のまえに

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    命の終わりにどう向き合うのか。
    最後まで諦めないということがベストとは限らなくて、受け入れて、寄り添うという優しさもあるよなぁ…もし自分が死んでく側だったらむしろそっちの方がありがたいかもなぁ…なんて、色々考えさせられた。
    電車で読んでたら途中からは涙が止まらなくなってきてあわてて中断。お家でゆっくりかみしめながら読みました。素敵な夫婦、素敵な家族、素敵な友達。泣けるけど悲しいだけじゃないのが良かった。

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    2025年06月28日
  • ファミレス 上

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    メシを作るのは時間がかかるんだ。時間がかかるだてことは、それだけ相手を思いやる時間が増えるってことでもあるだろう。優しさがコトコト煮込まれるわけだ。
    という言葉ぎ響いた。毎日ご飯作るのめんどくさいと思う時もあるが、この言葉で頑張れそうな気がした。

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    2025年06月27日
  • はるか、ブレーメン

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    物心つく前に母親から捨てられた高校生遥香と、早逝した兄の影を両親から背負わされたナンユウの2人が、ある時「人の記憶・走馬灯に残る思い出を観る」能力があることを知る。
    走馬灯を書き換えるサービスを行うブレーメン・ツアーズの人たちと出会い、2人はさまざまな人のあらゆる記憶を覗いてしまう。

    「その人が生きた証としての記憶」をテーマに、「人生の最期に一生を総括する走馬灯」をモチーフとして、高校生2人がそれぞれ成長し、家族とあらためて向き合っていく物語です!

    重松さん、すごいなぁ…!感動…!!

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    2025年06月25日
  • はるか、ブレーメン

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    走馬灯 に焦点を置いてある本。
    重松清さんの作品は、ファンタジー要素もありつつ、しっかり現実と向き合わせられるような作品が多いが、これもその一つだと感じる。

    悔いがあってもいい
    悔いがあるからこそ人生
    楽しいだけが人生じゃない

    辛いことがあっても、決してそれだけではないよなあと深々と考えさせられた。

    楽しいことのが多いはずなのに、辛いことや悲しいことのせいで人間はあっという間にどん底にいる気持ちになるけど、いつかそれも含めて懐かしいと思うことができるからこそ人生なんだなあと思った。

    はるちゃんがお母さんと呼んだ場面はグッとくるものがあり、涙がでそうになった。

    また読みたい。

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    2025年06月23日
  • ビタミンF

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    家庭という戦場に必要な栄養がタイトル
    ここにもパンドラの箱、つっかえ棒など油断できない場所であることが表現されていた。
    40前後の中途半端さをそれぞれの家庭を通して見せてもらえた作品。
    主人公たちが解決にならずとも方向感が定まる描写に安堵させられた。

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    2025年06月22日
  • その日のまえに

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    ネタバレ

    人にはいつかやってくる死へのカウントダウンという重いテーマだが、周りの人達の感情をストレートに描写しながら穏やかに表現する書き方はとても心に響き涙が止まらなくなった。大事な人との最後はいつ訪れるか分からないがその時までをどう過ごすか、後悔の無いよう生きていきたい。

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    2025年06月21日
  • ステップ

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    ネタバレ

    面白かった。
    途中までは、言い方は悪いが淡々と読んでいたが、終盤に心を打たれた。

    「悲しみを胸に抱いたまま生きていくのは、決して悲しいことではない。そのひとがいないという寂しさを感じる瞬間は、そのひとのいない寂しさすら忘れてしまった瞬間よりも、ほんとうは幸せなのかもしれない」

    人生を考えさせられる一冊です。

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    2025年06月21日
  • くちぶえ番長

    ガムガム団おもしろい

    この物語は、マコトが番長でも弱い者いじめをしない。マコトは、番長らしくなくてもちゃんと人の気持ちを読める優しい子。ガムガム団やおつぼね様に何をされても負けないで立ち向かっていく。
    番長の行動は誰よりも素早く、弱い者いじめをする奴らをすぐに追い払ってくれるのが心に残った。

    #ドロドロ #深い #笑える

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    2025年06月13日