重松清のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ一家離散とリストラに遭った永田一雄はもう死んでもいいかな、と思っていた。
終電の終わった最寄駅のバス停のベンチで、不思議なワインレッドのオデッセイに乗ることになる。
広島の故郷では折り合いの悪かった父親が63歳でガンを患い亡くなろうとしている。
一雄は大会社の社長である父親がくれるお車代目当てに月2~3回の帰郷を繰り返していた。
オデッセイの運転手は5年前に交通事故で亡くなった父子。
一雄を人生のターニングポイント「たいせつな場所」へ導いていく。
一回目のダイブは妻がテレクラにハマり出し、息子が受験のストレスを抱え出した1年前。一家離散の未来を知っている一雄だが、過去を変えることはできな -
Posted by ブクログ
「その日」は、すべての人に等しく訪れる。
本作は短編集ではあるが、後半に収められた一編が、この本の核心といえる。
そこでは、“人がこの世を去る日”を「その日」として捉え、
「その日の前」、「その日」、「その日のあと」という三部構成で描かれている。
死は、誰にも等しく訪れる避けがたいものだ。
しかし、もしその準備をする時間が与えられたとしたら――それは不幸ではなく、むしろ幸福と言えるのかもしれない。
誰しも「いつか伝えよう」と思いながら言えなかった言葉がある。
感謝の気持ちや謝罪、大切な人への想い。
だが、そうした言葉を伝える「その時」が、必ず与えられるとは限らない。
余命を告げる病は、残 -
Posted by ブクログ
走馬灯 に焦点を置いてある本。
重松清さんの作品は、ファンタジー要素もありつつ、しっかり現実と向き合わせられるような作品が多いが、これもその一つだと感じる。
悔いがあってもいい
悔いがあるからこそ人生
楽しいだけが人生じゃない
辛いことがあっても、決してそれだけではないよなあと深々と考えさせられた。
楽しいことのが多いはずなのに、辛いことや悲しいことのせいで人間はあっという間にどん底にいる気持ちになるけど、いつかそれも含めて懐かしいと思うことができるからこそ人生なんだなあと思った。
はるちゃんがお母さんと呼んだ場面はグッとくるものがあり、涙がでそうになった。
また読みたい。 -
Posted by ブクログ
学校という場でイメージする先生とは少し違う、そんな先生たちが主人公です。普通イメージする先生は「頼りになる」「いろいろ教えてくれる」「こわい」「うるさい」という所でしょうか。人によって思い出があると思います。
しかし、この物語に出てくる先生はみんな普通とはいえません。人間らしさがよくみえます。
理由なく人を嫌うとか、夢を追いかけ続けるとか、もっともっと、先生という存在ではなく人間として先生を見たいと思える作品です。
特にこの作品の中でも「にんじん」は人間らしさと先生らしさの真ん中で苦しみ続ける姿がとてもつらく、やり場のない苦しみってどうすればいいのか、考えさせられました。 -
Posted by ブクログ
いい話だった。
本当にいい話でした。
下巻では、北都を訪れたシュンの病状が一気に悪化する。
クラセンとの再会、カシオペアの丘の今後など物語のテンポが上がっていく。
同時にトシとシュンの思い、クラセンの苦しみ、川原さんの迷いなど絡まった糸が少しずつほどけていく。
いつもひょうきんで場を和ませ、とっておきの言葉を残して、さっと身を引き仕事へ戻るユウちゃんに惚れてしまった。
夜空に輝く無限の命の星たち。
どの命も傷つき、削られて、それでも夜空に星は光りつづける。
誰にも傷つけられず、誰も傷つけずに終わる人生は良い人生かもしれないけど、それは幸せだったといえるのだろうか。
温か -
Posted by ブクログ
ザ・重松清、という作品でした。
交通事故で足が不自由になった恵美と、腎臓の病気で度々入院し学校も休みがちな由香。「みんな」からはじかれたことで二人で過ごすようになりますが、やがて互いにかけがえのない存在になります。
そんな彼女たちや、彼女たちを取り巻くクラスメイト、恵美の弟やその友人など、語り手を次々と変えながら物語が語られてゆきます。
「親友」「相棒」と軽々にラベル付けすることなく、真正面から由香と付き合うことで成長した恵美の姿は凛々しくて憧れます。そんな彼女の姿を見た登場人物たちも、弱虫だったり八方美人だったりする自分の弱さに気づきながら、自分たちの人生を歩んでいきます。
友だちとは
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。