重松清のレビュー一覧

  • 流星ワゴン

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    ネタバレ

    一家離散とリストラに遭った永田一雄はもう死んでもいいかな、と思っていた。
    終電の終わった最寄駅のバス停のベンチで、不思議なワインレッドのオデッセイに乗ることになる。

    広島の故郷では折り合いの悪かった父親が63歳でガンを患い亡くなろうとしている。
    一雄は大会社の社長である父親がくれるお車代目当てに月2~3回の帰郷を繰り返していた。

    オデッセイの運転手は5年前に交通事故で亡くなった父子。
    一雄を人生のターニングポイント「たいせつな場所」へ導いていく。

    一回目のダイブは妻がテレクラにハマり出し、息子が受験のストレスを抱え出した1年前。一家離散の未来を知っている一雄だが、過去を変えることはできな

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    2025年07月07日
  • とんび

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    幼くてして母を失ってしまった息子と父の物語
    母は息子のために命を落としたが、それを息子に気づかせまいと嘘をつく父の優しさや地域住民の母代わりとなって育てていく様子が、現代の社会にはあまり見られない集団で子供を育てると言う原点を見た。

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    2025年07月05日
  • その日のまえに

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    「その日」は、すべての人に等しく訪れる。

    本作は短編集ではあるが、後半に収められた一編が、この本の核心といえる。
    そこでは、“人がこの世を去る日”を「その日」として捉え、
    「その日の前」、「その日」、「その日のあと」という三部構成で描かれている。

    死は、誰にも等しく訪れる避けがたいものだ。
    しかし、もしその準備をする時間が与えられたとしたら――それは不幸ではなく、むしろ幸福と言えるのかもしれない。

    誰しも「いつか伝えよう」と思いながら言えなかった言葉がある。
    感謝の気持ちや謝罪、大切な人への想い。
    だが、そうした言葉を伝える「その時」が、必ず与えられるとは限らない。
    余命を告げる病は、残

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    2025年07月03日
  • きみの友だち

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    「主役じゃないほうの子」の残念な部分を描かれていて読んでて苦しくなる時もあったけど、良いところや希望も書かれていました。勉強もスポーツもできるいわゆる「主役の子」もそれなりに苦悩があって、ああみんな悩んでるし落ち込むし上手く行かないこともあるよなと思えて心が楽になります。
    小学生に勧める本で出てきたので読んでみましたが、
    中2の子が先輩と一線を超えちゃったんだと話すシーンがあり、小学生の子供に勧めるのは少し気まづいので止めようかなと思いました。

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    2025年06月30日
  • その日のまえに

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    命の終わりにどう向き合うのか。
    最後まで諦めないということがベストとは限らなくて、受け入れて、寄り添うという優しさもあるよなぁ…もし自分が死んでく側だったらむしろそっちの方がありがたいかもなぁ…なんて、色々考えさせられた。
    電車で読んでたら途中からは涙が止まらなくなってきてあわてて中断。お家でゆっくりかみしめながら読みました。素敵な夫婦、素敵な家族、素敵な友達。泣けるけど悲しいだけじゃないのが良かった。

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    2025年06月28日
  • ファミレス 上

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    メシを作るのは時間がかかるんだ。時間がかかるだてことは、それだけ相手を思いやる時間が増えるってことでもあるだろう。優しさがコトコト煮込まれるわけだ。
    という言葉ぎ響いた。毎日ご飯作るのめんどくさいと思う時もあるが、この言葉で頑張れそうな気がした。

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    2025年06月27日
  • はるか、ブレーメン

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    物心つく前に母親から捨てられた高校生遥香と、早逝した兄の影を両親から背負わされたナンユウの2人が、ある時「人の記憶・走馬灯に残る思い出を観る」能力があることを知る。
    走馬灯を書き換えるサービスを行うブレーメン・ツアーズの人たちと出会い、2人はさまざまな人のあらゆる記憶を覗いてしまう。

    「その人が生きた証としての記憶」をテーマに、「人生の最期に一生を総括する走馬灯」をモチーフとして、高校生2人がそれぞれ成長し、家族とあらためて向き合っていく物語です!

    重松さん、すごいなぁ…!感動…!!

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    2025年06月25日
  • はるか、ブレーメン

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    走馬灯 に焦点を置いてある本。
    重松清さんの作品は、ファンタジー要素もありつつ、しっかり現実と向き合わせられるような作品が多いが、これもその一つだと感じる。

    悔いがあってもいい
    悔いがあるからこそ人生
    楽しいだけが人生じゃない

    辛いことがあっても、決してそれだけではないよなあと深々と考えさせられた。

    楽しいことのが多いはずなのに、辛いことや悲しいことのせいで人間はあっという間にどん底にいる気持ちになるけど、いつかそれも含めて懐かしいと思うことができるからこそ人生なんだなあと思った。

    はるちゃんがお母さんと呼んだ場面はグッとくるものがあり、涙がでそうになった。

    また読みたい。

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    2025年06月23日
  • ビタミンF

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    家庭という戦場に必要な栄養がタイトル
    ここにもパンドラの箱、つっかえ棒など油断できない場所であることが表現されていた。
    40前後の中途半端さをそれぞれの家庭を通して見せてもらえた作品。
    主人公たちが解決にならずとも方向感が定まる描写に安堵させられた。

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    2025年06月22日
  • その日のまえに

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    ネタバレ

    人にはいつかやってくる死へのカウントダウンという重いテーマだが、周りの人達の感情をストレートに描写しながら穏やかに表現する書き方はとても心に響き涙が止まらなくなった。大事な人との最後はいつ訪れるか分からないがその時までをどう過ごすか、後悔の無いよう生きていきたい。

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    2025年06月21日
  • ステップ

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    ネタバレ

    面白かった。
    途中までは、言い方は悪いが淡々と読んでいたが、終盤に心を打たれた。

    「悲しみを胸に抱いたまま生きていくのは、決して悲しいことではない。そのひとがいないという寂しさを感じる瞬間は、そのひとのいない寂しさすら忘れてしまった瞬間よりも、ほんとうは幸せなのかもしれない」

    人生を考えさせられる一冊です。

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    2025年06月21日
  • くちぶえ番長

    ガムガム団おもしろい

    この物語は、マコトが番長でも弱い者いじめをしない。マコトは、番長らしくなくてもちゃんと人の気持ちを読める優しい子。ガムガム団やおつぼね様に何をされても負けないで立ち向かっていく。
    番長の行動は誰よりも素早く、弱い者いじめをする奴らをすぐに追い払ってくれるのが心に残った。

    #深い #ドロドロ #笑える

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    2025年06月13日
  • 哀愁的東京

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    誰かの人生が欠けていく様を見続ける主人公。
    それは主人公も例外ではなく、どこからかぽろぽろと何かが落ちていくような感じ。
    逆境に立ってそれでも俺は負けねぇぞじゃなくて、結局は降参してしまう人たち。
    ハッピーエンドじゃないけど、笑っとかないとやっていけないって感じ

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    2025年06月09日
  • めだか、太平洋を往け

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    通勤電車で読んじゃダメな本。めっちゃ、泣いてしまう、私の好きな重松清さんらしい本。今回も不器用に生きる登場人物それぞれに、愛着持ってあっという間に完読。

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    2025年06月07日
  • せんせい。

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    学校という場でイメージする先生とは少し違う、そんな先生たちが主人公です。普通イメージする先生は「頼りになる」「いろいろ教えてくれる」「こわい」「うるさい」という所でしょうか。人によって思い出があると思います。
    しかし、この物語に出てくる先生はみんな普通とはいえません。人間らしさがよくみえます。
    理由なく人を嫌うとか、夢を追いかけ続けるとか、もっともっと、先生という存在ではなく人間として先生を見たいと思える作品です。
    特にこの作品の中でも「にんじん」は人間らしさと先生らしさの真ん中で苦しみ続ける姿がとてもつらく、やり場のない苦しみってどうすればいいのか、考えさせられました。

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    2025年06月06日
  • めだか、太平洋を往け

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    涙なしでは読めない。東日本大震災、正しさ、ずるさ、生きること全てが詰まった濃厚で豊かな読書時間になりました。正しさは正しい。だがそれだけでは生きづらい。答えはいつも同じではなく、その日、その時、その状態を考慮して考えて出す。定年退職直後に息子夫婦を事故で亡くし孫と暮らすことになったアンミツ先生が、かつて息子や生徒に掛けていた言葉は20年先、30年先の彼らの人生を創りあげていた。感動!

    ※人間、困っているうちは老け込まない。なんとか解決しなければと頭をフル回転させアクションを起こす。そういった行動は細胞を活性化して免疫力を高める。

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    2025年06月06日
  • その日のまえに

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    人生の転勤に立った普通の人の、普通じゃない一日を描く。重松清の物語に登場する人々は普通の人だ。知り合いにいそうな人々の生活がなぜこんなにも魅力的なのだろう。

    周囲にいそうな人が、大切な存在を失う日。誰にでも起きるが、人生で何回も起きるようなことではない。

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    2025年06月04日
  • 見張り塔から ずっと

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    「カラス」が良かった。
    希望に満ちたニュータウンが一転して呪いになる。
    少しだけ得をした隣人を群れになった住人たちが襲う。
    いや、襲うというか村八分か。
    リアリティーがありながら、ストーリーとしてはホラーになっていて恐ろしかった。
    住人たちの気持ちを理解できてしまう自分が辛い。

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    2025年06月04日
  • カシオペアの丘で(下)

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     いい話だった。
    本当にいい話でした。

     下巻では、北都を訪れたシュンの病状が一気に悪化する。
     クラセンとの再会、カシオペアの丘の今後など物語のテンポが上がっていく。
    同時にトシとシュンの思い、クラセンの苦しみ、川原さんの迷いなど絡まった糸が少しずつほどけていく。
     いつもひょうきんで場を和ませ、とっておきの言葉を残して、さっと身を引き仕事へ戻るユウちゃんに惚れてしまった。
     
     夜空に輝く無限の命の星たち。
    どの命も傷つき、削られて、それでも夜空に星は光りつづける。
     誰にも傷つけられず、誰も傷つけずに終わる人生は良い人生かもしれないけど、それは幸せだったといえるのだろうか。
     
     温か

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    2025年06月04日
  • きみの友だち

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    ザ・重松清、という作品でした。

    交通事故で足が不自由になった恵美と、腎臓の病気で度々入院し学校も休みがちな由香。「みんな」からはじかれたことで二人で過ごすようになりますが、やがて互いにかけがえのない存在になります。

    そんな彼女たちや、彼女たちを取り巻くクラスメイト、恵美の弟やその友人など、語り手を次々と変えながら物語が語られてゆきます。
    「親友」「相棒」と軽々にラベル付けすることなく、真正面から由香と付き合うことで成長した恵美の姿は凛々しくて憧れます。そんな彼女の姿を見た登場人物たちも、弱虫だったり八方美人だったりする自分の弱さに気づきながら、自分たちの人生を歩んでいきます。

    友だちとは

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    2025年06月02日