重松清のレビュー一覧

  • かぞえきれない星の、その次の星

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    涙ぐむ展開が多かった。また仮想世界のような世界観が多く興味深かった。特に最後のお話が個人的には面白かったです。

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    2024年07月28日
  • 疾走(下)

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    ネタバレ

    めちゃくちゃ面白くて、救いがなくて…でも本当に熱中して読んだ。色々なエグい話が詰め込まれていて…気づいたら朝だったのを覚えている。ここまで刺激になった本があると、他の本が物足りなくなりそうなくらい。

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    2024年07月28日
  • カモナマイハウス

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    年々深刻化している「空き家問題」
    新しい造成地に、どんどん新築物件が増えるにつれ、
    かつての団地や住宅地では高齢化と共に、空き家が増えている。
    賃貸アパートにしても、Wi-Fiなど、新しいプラスαがなければ、老朽化と共に空き室になってしまう。

    人が生活をするには、まずは住む場所が必須。
    それが、マイホームであろうと賃貸であろうと。
    そして、マイホームでの、生活が長ければ長いほど思い入れは強い。
    両親が建てたマイホームをどう処分するか、
    売却か、リノベをして利用するのか、
    健太郎と美沙とのやりとりは、リアルだった。
    実家ときちんとお別れができて、ホントに理想的だ。

    「勝ち組」としての健太郎、

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    2024年07月16日
  • 十字架

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    いじめで自殺した子の遺書に親友として名前が書かれていた少年のお話


    以下、公式のあらすじ
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    いじめを苦に自殺したあいつの遺書には、僕の名前が書かれていた。あいつは僕のことを「親友」と呼んでくれた。でも僕は、クラスのいじめをただ黙って見ていただけだったのだ。あいつはどんな思いで命を絶ったのだろう。そして、のこされた家族は、僕のことをゆるしてくれるだろうか。のこされた人々の魂の彷徨を描く長編小説。吉川英治文学賞受賞作。


    いじめを止めなかった。ただ見ているだけだった。それは、「罪」なのですか――?
    自ら命を絶った少年。のこされた人々の魂の彷徨を描く長編小

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    2024年07月02日
  • ステップ

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    もっとゆっくり話が進むのかと読み始めたので、展開というか月日の速さについていけないなーと読み進めました。先に逝った母親の気持ちも、残された父娘の気持ちもわかりやすくすーっと入って想像しやすかったです。義理父の入院あたりから、涙なくして読めず(父と重なったのもあり)すごく共感でき、そう思ってたのかな?と自分と重ねたりで作者の文章が大好きです。
    読み終わって、こちらこそありがとうございました。と言ってしまう素敵な本です。

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    2024年07月01日
  • 見張り塔から ずっと

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    怖い、つらい、苦しい、悲しい、そんな感情が織り混ざる。でも、ページをめくる手は止まらない。どうなるんだ?どうするんだ?読み手を物語の世界に誘っていく。人間の内面をえぐる、上質なホラー小説ではなかろうか。読後感が良いとは言えないにもかかわらず、何度も読みたくなる秀作である。

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    2024年06月24日
  • カシオペアの丘で(下)

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    悲しいようであたたかい物語でした。物語の途中でやるせない気持ちになりましたが、最後の場面はあたたかい気持ちでした。シュンもこんな気持ちだったのかな。

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    2024年06月23日
  • せんせい。

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    物語全編通して、ほんとに個性豊かな「せんせい」たちが出てきて、面白い。学校という場では生徒に焦点が当てられがちだけど、先生もやっぱり1人の人間で、みんな自分を生きてるんだろうなと感じた。

    「白髪のニール」
    「キープ・オン・ローリングなんよ。」、「止まらん、いうことよ。」、「終わらん、いうことよ。」「要するに、生き抜く、いうことよ。」はやっぱり響く。

    「ドロップスは神さまの涙」
    最後に笑ったヒデオバの笑顔を想像すると、自然と笑顔が溢れてしまう。保健室の先生って不思議だしすごい。

    「マティスのビンタ」
    画家であることを諦めなかった先生なりの松崎への指導は、誰も邪魔することのできないものだった

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    2024年06月16日
  • 小学五年生

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    ・小学五年生の男子視点で小五男子の気持ちがわかったし、共感できるところもあった。
    (主は女 )
    ・短編集で一つの話が簡単に読め、色々なジャンルなあったので飽きなかった。
    ・イラストもたまにありその作品に更にのめり込む事ができる。
    ・重松清の本はほんとうに最高!
    (ぜひ読んでみてね❣)
    ・とても良い作品だった。

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    2024年06月16日
  • きよしこ

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    高校生の時に読んで以来、約10年ぶりに読み直した。吃音と生きていく少年の成長の物語。少年は成長するにつれて、言葉のピンチヒッターを繰り出すのが上手くなっている。「だいじょうぶ」のピンチヒッター、Vサインは大野には伝えられたのに電話越しのマサには伝えられず、見ている私がもどかしい気持ちになった。
    読み進めていくうちに少年の成長を見守る母性的な感情が自分の中にいることに気づいた。一度読んだはずなのに、全く記憶になかったのは、高校生の時には母性が備わっていなかったからだろうか。この本を通して自分の成長も実感した。

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    2024年06月09日
  • ステップ

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    シングルファーザーの子育て奮戦記と書くと安っぽくなっちゃうけど、読み応えバッチリ。
    一人で育てる訳でなく、周りの人を一緒に巻き込みながら親も成長していく。
    幼児から小学卒業まで1年1年丁寧に描かれる。よくあるあれから五年後、十年後と雑に成長が飛躍せずに少女の思いと共に、義理の家族の気持ちの変化も緻密に表現されるのが秀逸。ホントにリアル。
    この二人だけの物語だけでなく、残された人皆の物語として前向きな気持ちにされる。
    これからも前途多難なんだろうけど、不安無く希望が持てた。

    こういった作品に出会えるから、読書はやめられない、と久々に実感した。


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    2024年06月03日
  • きよしこ

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    初の重松さんの作品。
    吃音の『少年』が辿ってきた7つの物語+最後の手紙の構成
    特にゲルマ・交差点は人の優しさとある意味思いやりがたくさん感じられて特に好きだった。

    今回は吃音が1つの題になっていたが、人それぞれいろんなコンプレックスがある。
    本人じゃないと本当の意味での苦悩はわからない。
    少年は言いたいことはたくさんあるけど、30%しか相手に伝えることができない。
    でも、伝える手段はいくらでもあるし成長とともに相手の苦悩も自分なりに解釈できる。

    重松さんの描写は難しくないが非常に奥ゆかしく、一気に読めてしまうから驚き。

    苦しい時に寄り添ってくれる本だと強く思いました。

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    2024年05月29日
  • 一人っ子同盟(新潮文庫)

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    子どもって、大人が思うよりもずっと色々なことを考えている。子どもの心の動きがリアルに表現されていて、懐かしさと切なさとで胸が苦しくなった。みんな,幸せになって欲しい。

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    2024年05月28日
  • 定年ゴジラ

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    都内から2時間のニュータウンにマイホームを持つ主人公が、定年退職後の生き方に悩み、葛藤と試行錯誤を繰り返しながら、自身の生きがいを探す物語。

    本書は小説でありながら、主人公目線の記述になっていないところがユニークでした。

    会話以外の記述においても主人公のことを「山﨑さん」と終始「さん」付けで書かれている等、ストーリーを少し俯瞰した立場から眺めているような、不思議な錯覚を覚えます。

    無事に定年まで勤め上げ、自宅のローンも完済。娘2人は元気に巣立ち孫にも恵まれている。
    一見すると幸せな60歳、悠々自適な第二の人生の始まりだが、作中では『平凡なサラリーマン生活を終え、残ったのモノは都心から2時

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    2024年05月26日
  • 卒業

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    人生が変わった。

    人間の生死観の根本を見つめ直すきっかけになる本。

    4つの家族の物語は、どれも涙なしには読めない。

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    2024年05月23日
  • 疾走(下)

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    切ないなぁ。

    そんな終わり方って…

    読後感は、あまり良いものではないね。

    でもさぁ、

    「生きよう!」

    そう思わせてくれる何かが、確かにあった。

    みんな「ひとり」なんだなって。

    でもひとりじゃない、

    負を背負って生きてる人は、自分だけじゃない。

    みんな何かしらを背負って生きてる。

    人の幸福を羨むことも、人の不幸にほくそ笑むことも、同じく無意味だってことかな?

    「自分だけ不幸だ!」なんて顔するな!

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    2024年05月03日
  • 赤ヘル1975

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    広島を知りたくて、広島が舞台の作品として発見。
    期待以上の好作品でした。

    「昔のことを知らん子どもらや、よそから来たひとや、そういうみんなが、ずうっと思いつづけてあげとるうちは、アメリカもソ連も、原爆や水爆をよう落とせんよ。おばちゃんは、そがあに思うとるんよ」

    「原爆を落とされて、まだ三十年しかたっとらんのじゃけえ」

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    2024年05月03日
  • きよしこ

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    この本は、ある人から薦めてもらった。その人は言っていた。
    「きよしこの夜を『きよしこ』『の夜』と勘違いした少年の話だ」と。てっきり明るい話しだと思っていたが、内容はとてもセンシティブだった。

    吃音(きつおん)の少年が、少年から大人になるまでの物語。出会いと別れを繰り返し、野暮ったい気持ちと真剣に向き合った、ちょっと孤独で、とても優しい少年の物語。

    私も吃音を抱えている。主人公の少年ほどではないが、予め口腔内で音を作っておかないと、言葉がスムーズに出てこない。そのため、言い換えたり、余計なことは言わなかったりして過ごしている。日頃の会話では言いたいことの半分も言えていない。そこは少年と同じだ

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    2024年05月02日
  • カモナマイハウス

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    面白かったあ

    おばちゃんオタクと推し活をなめたらあかんっ

    全ての年代への解像度が高くて良かった
    息子頑張ってくれw

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    2024年05月01日
  • 疾走(上)

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    ここまで感情が揺さぶられる作品に出会ったことは今までない。出会う人全員に勧められるような本では決して無いが、私は初めて徹夜して本を読んだ。人生で一番夢中になって読んだ本は『疾走』だ。この本以上に心を揺さぶられた経験はまだない。

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    2024年04月29日