重松清のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
広島という地にも思い入れがあるし、カープファンでもある私。
プロローグで語られる赤ヘル誕生当時のファン、とりわけ子どもたちの心情とはこんな感じだったのかと知る。
広島のつらい歴史も語られ、カープが初優勝した年は、まだそういう空気感だったのか、と知る。
タイトルでもある1975年の広島は、まだこんな雰囲気だったのかと知る。
過日、広島の学校で行われている平和教育のテキストの内容が変わったことが全国ニュースになった。平和公園の資料館はリニューアルし、焼けただれた人を表した人形が展示されなくなったと聞く。
物語の中で、庄三さんがちぎり絵に取り組むシーンに胸が締め付けられる。こういうことを、戦後生ま -
購入済み
どこにでもいそうな家族の描写が上手すぎると思う。妻の不倫、息子の暴力、リストラ等決して明るい感じでも仲良し家族でもないのに、主人公の死に際になって、不運すぎる事故で亡くなった親子の運転する不思議な車に乗せられ、やり直しはきかないけど自分の人生で分かれ目になったポイントを1つ1つ振り返っていき、最後はまたサイテーな現実に向き変えることができた。生きる希望を与えてくれる。
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Posted by ブクログ
ネタバレ1975年の奇跡の優勝を軸に展開する中学1年生の友情(+かすかな恋?)の物語。
重松さんこの小説を書いてくれてありがとう。
控えめな熱狂的カープファン(広島生まれ)だが知らないことをたくさん知れた。またカープのことを知らない人たちにカープの素晴らしさを教えてくれた。
以下は心に残った場面の箇条書き。
181ページ
七月二十六日という日付を戦争と結びつけたことは、一度もなかった。(福山の空襲を受けた日付)
281ページ
「この帽子、お母さんにあげるから。それで、カープの帽子、かぶって帰る」(マナブ@東京が母との別れ際に)
369ページ
「広島の山本」は、やっぱり「浩二」の前に「一義」なんよ (