重松清のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ本書から受け取ったメッセージは、「やり直せないからこそ、過去の受け取り方とこれからの生き方は変えられる」ということだった。
「あのとき、こうしておけばよかった」と思う後悔は、時間が経っても簡単には消えない。
それでも、相手の立場を想像したり、あの頃の自分は精一杯だったと受け止めたりすることで、過去の意味は少しずつ変わっていく。
後悔を消してくれる物語ではなく、後悔とともに生きる方法を教えてくれる物語だ。
過去は変えられない。でも、その先の自分は変えられる。
自分にも、大きく後悔していることはいくつかあるが、自分を許しつつも、これからのことは先を考えて行動していきたい。
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Posted by ブクログ
涙腺キラー、重松清の小説はどんなものかな…と
ヤスさん、美佐子さん、アキラで海にピクニックに行く序盤から涙腺は崩壊してしまった…それからはポイント毎にとめどもなく涙が溢れててくる…
自分の出身広島弁での会話だけで心和む感じで感動が助長される…ヤスさんの周り方々、照雲、幸子さん、たえ子さんらの優しさやアキラへの愛情に昔を懐かしむと共に昭和の良かった部分が見えてくる…
美佐子さんが亡くなってヤスさん一人で悩みながら子育てしている姿には親の有り難さを痛感する…
家族って素晴らしいな、ほんの些細な日常にも幸せを感じながら感謝の気持ち生きていきたいなと思える…出会えて良かった本。
皮肉な事に伊坂幸太郎作品フーガとユーガの次に読んでしまった為、親の愛や有り難さが助長されてしまった…
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Posted by ブクログ
ネタバレやっぱり重松さんの代表作と言っても良いでしょう!!
今まで読んだ本で1番ぐらい良かったです♡
重松清の本を読む方は、まずこれを読んだほうがいいでしょう…。
[主な登場人物]
マコト(くちぶえ番長!!)
ツヨシ(どんどん強くなっていく!!)
オツボネさま(ツンツンしている)
ガムガム団(6年生のいたずらっ子)
[あらすじ]
いつもガムガム団にいじめられている4年生。
そんなツヨシの前に現れたのは頭にチョンマゲを
しているくちぶえが上手なマコト。
転校してきた時には「この学校の番長になる!」と宣言した。
マコトの父はすでに亡くなっている。
そんな嫌な思い出があるものの、ツヨシと一緒に
どんどん成長していく物語。 -
Posted by ブクログ
【父親になったときに読む本】
妻を亡くした不器用な父親のヤスさんが、一人きりで一人の息子を育てる物語。親になって初めてわかる感情が、この本には溢れている。
不器用な愛情表現で、息子を傷つけたことばかりだったが、ヤスさんは男手ひとつで息子と向き合った。月日が流れるにつれて自分の手から息子が離れていく寂しさ、育った息子を誇りに思う気持ち、その息子が結婚し孫を持つという覚悟。親ひとり子ひとり、言葉では表せないかけがえのない親子の絆を感じられた。
周りで手を差し伸べてくれる人たちに囲まれ、ときに叱られ、ときに共感し、家族のように一緒になって一人息子のアキラを育てる場面も心打たれた。備後という田舎の土地ならではの地元特有のあたたかさが胸をいっぱいにさせる。
この物語は、特に都会に出てきた人にとってはさらに涙腺が緩くなるのではと思う。自分の家族がどのような気持ちで自分を送り出したか。想像するだけで涙があふれそうになる。いつか自分もその気持ちになるだろうという将来を想像し、今ここにある日々を大切にしなければと思う。
いつの日か家族との関わりに悩んだときは、この本をもう一度読む。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本に出会えた事を感謝したい。私は今まで様々な本を読んできたが1番良かった。この本から学ばされたことを忘れないでいたい。
私はあと1年程で中学2年生…そうフジジュンが死んだ時と同じ歳になる。テレビでたまに見かけるいじめによる自殺。泣いて気持ちを話す親。なんだか遠く感じていた。でも、この本を読み進めるにつれてなんだか胸がだんだん苦しくなってきた。私も十字架を背負わされるような気がした。辛くて苦しくてどうしようもなくて何度か本を閉じてしまった。
親はこの苦しみから解放されたくなかったのかもしれない、その言葉を読んだ瞬間、頭に電流が走った。上手くあらわせないがこの言葉が本当に好きだ。また、ナイフを刺される痛みと十字架を背負う痛み。この考え方にも感銘を受けた、今まで思っていた痛みは十字架なのだそしてまだ解放されてないのだ。そう気付かされた。
道徳で痛いほど聞かされる傍観者にはなっていけない、分かっているが出来ない、その考えは今も変わらないがこのほんを読んで変わった気がする、何かは分からないけど変わった気がする。
書きたいことがまだ沢山ある。けど、言葉に出来ないのがとてもとても悔しい。ぜひ、1度読んで見てほしい -
Posted by ブクログ
重松清は、すごい、やっぱり胸をグッと掴んでくる。
『流星ワゴン』を読んだのは何歳の時だったかな。涙が次から次に溢れてきて、切なくて寂しくて、だけどどこか希望を感じて心が潤うのを感じた。
あんな気持ちにはもうなれないと諦めていたのに!
初っ端の話から、泣けた…。
「ロックは始めることで、ロールは続けることよ。ロックは文句をたれることで、ロールは自分のたれた文句に責任とることよ。ロックは目の前の壁を壊すことで、ロールは向かい風に立ち向かうことなんよ。」
ー続けること、生き抜くこと。それがロックンロール。なのかな。
「センセ、ボクはロールしよりますか。キープ•オン•ローリングしよりますか。止まってしもうとっても、もういっぺん動きだしたら!まだ間に合いますか。」
「センセ、オトナにはなして先生がおらんのでしょう。先生なしで生きていかんといけんのをオトナいうんでしょうか。」
大人になると何かに臆病になり、平たく穏やかに日々を過ごす。
そこで見つける幸せももちろんあるし、特段、何かを諦めたというわけでもない。
それでも時々、自分はこうだ!と叫びたい衝動が湧いてくる。誰かに嫌われることや、体力が底をつくことを恐れずに、全力で、時を忘れて、挑みたくなる。 -
Posted by ブクログ
学生時代に読んだ『きみの友だち』で感じた
「本って面白いな」という感覚を久しぶりに思い出した。
重松清作品の魅力は、誰か一人が正しくて、誰か一人が間違っているという描き方をしないところだと思う。
同じ出来事でも、
* 空き家を負債と見る人
* 思い出の詰まった実家と見る人
* ビジネスチャンスと見る人
それぞれの見え方があり、どれもその人にとっては真実である。
『きみの友だち』を読んだ時もそうだったが、重松清は「正解」を示すのではなく、人それぞれの見ている景色を描いてくれる。
だから読んでいて、
「この人にもこういう事情があったのか」
と考えさせられる。
仕事でも同じことを感じる。
営業や不動産投資は、商品や物件を扱っているようで、実際には人と人との関係性で成り立っている。
顧客、社内、銀行、管理会社、それぞれが違う景色を見ている。
その景色を理解し、一歩歩み寄れる人は意外と少ない。
だからこそ、
「この人、わかっているな」
と思ってもらえた時に物事は大きく前進する。
私は営業や不動産投資の面白さも、そこにあると思っている。
相手の見ている景色を理解しようとすること。
重松清の小説は、その大切さを改めて思い出させてくれた。 -
Posted by ブクログ
結婚3年目で妻を亡くし、残された娘と2人で歩む物語。泣ける本と聞いて手に取ったが、結構グサリと胸を刺される箇所の方が多かった気もする。
人生に正解はない。仕事優先か、子供が大事か。女の子にはママが必要か、父親だけで子育ては無理なのか。頼っていいのか、甘えてはいけないのか。多数のために少数を犠牲にしてもいいか。理屈から言って、冷静に考えて、割り切って……。
正解がないのは、僕らが一人ひとり違う存在だからだ。30代男、妻と死別、1歳半の娘。それらは情報であって、存在ではない。属性が同じでも、存在は固有だ。だから正しい答えは存在しない。
だが、答えが出なくても現実は待ってくれない。クリスマスも母の日も容赦なくやって来る。子供はどんどん大きくなる。自分で選んだ人生、選びたかった人生、選ばざるを得なかった人生。何が自己責任だ。
この小説が胸に迫ってくるのは、存在に背を向ける現実をみんな経験しているからだ。パソコンやスマホの画面から見える現実は、存在ではない。でもそれと同じ解像度で、友達や上司や両親のことも見ていないか。むしろ、正解がないなら個別の存在なんか無視して、答えが同じになるように、ひとつになるように行動することが正しいと思い込んでいないか。
小説なんて読んで何の役に立つの? たしかに、フィクションは現実の参考にはならない。でもデータに回収されない物語の中に、僕たちはある存在を見つける。それは虚構ではあっても無二の存在だ。1人の命より5人の命が重いって、どうしてそう言える? 僕らの存在は、君たちが扱っているような数字や論理じゃない。
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