重松清のレビュー一覧

  • とんび

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    ネタバレ

    不器用な父親ヤスさんと息子のアキラの物語。今まで読んだ重松さんの作品が好きで選んだが、今回もとても良かった。妻の美佐子さんを失い、男手一つで悩みながらも息子の反抗期、受験、就職、結婚などの困難に向き合っていく。ヤスさんとアキラには多くの人が関わっていて、ヤスさんに人望があるのがよくわかる。だからこそアキラはまっすぐで優しい子に育ったのだと思う。

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    2025年09月05日
  • きみの友だち

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    ネタバレ

    短編連作で物語の中心になる恵美ちゃんから展開していく。松葉杖の恵美ちゃんと腎臓の悪い由香ちゃんはある時から一緒に行動する。性格も考え方も違うけど、2人には穏やかな時間が流れて、素敵な関係だった。短編では親友のブンとモト、八方美人な堀田ちゃんなど様々な友達関係があり、「みんな」は恵美ちゃんから大事なことを教えてもらう。特に印象的だったのはブンとモトの話。小学生・中学生時代の話も好きだった。本を通して、本当の友達や大事にすべきことを考えさせられた。大人になっても「みんな」に縛られている人は多い気がする。

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    2025年09月05日
  • 青い鳥

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    ネタバレ

    吃音の非常勤講師である村内先生が、たくさんの中学生に出会っていく話。吃音って言葉を初めて知った。中学生の打ち明けられない思いに対して、ムラウチ先生は寄り添ってくれる。そばにいてくれることの安心感は絶対に力になってくれる。きっと中学生たちはムラウチ先生を忘れないし、周りに優しくなれると思う。どんな時もムラウチ先生は大切なことしか言わない。だからこそ、その言葉には嘘がない。勝手に判断しないで、真実を見極めてくれる、そんな先生だから安心出来る。先生みたいな大人になりたい。

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    2025年09月05日
  • ポニーテール

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    あ母さんを亡くしたフミとお父さんが浮気をして離婚したマキフミのお父さんとマキのお母さんが再婚し二人は姉妹にお姉さんのマキ、妹のフミ、家族4人が家族となっていくさまを描いた作品。
    それぞれは悩み時には涙し読んでいくうちにこの家族を応援している自分がいた。

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    2025年09月04日
  • ビタミンF

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    ビタミンFはfamilyのF。
    歳をとったからこそ、その年代の悩みがある。
    今の私だから、わかる気持ちがある。

    短編小説で、読みやすかった。
    年老いていく両親とのやりとりで、リアルすぎてぐっときてしまった。

    悩みながら、悩みを前向きにとらえながら
    自分の気持ちに素直に相手を大切に生きて行きたいと思った。
    40代の方々におすすめしたいです

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    2025年09月02日
  • とんび

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    過去に重松清の本を2作品くらい読んだけど、どちらも暗く重く、私には全く合わなかった。
    だけどこのとんびはドラマをチラッと見たことがあって、面白そうだなーと思った記憶があったので、まあ読んでみるかくらいの軽い気持ちで読み始めた。

    もう、本当に良かった。
    なんなのさ、過去に出会った重松清作品との相性の悪さで他の作品も避けてたのが馬鹿らしいじゃないか。
    もっと早く読めば良かった!
    と思う反面、今のタイミングで読めたのは私には良かったのかもしれない。

    舞台は広島。とは言え岡山寄りなのかな?私も広島だけど少し言葉が違う。
    でもやっぱりこの方言がすごく良かった。馴染みがあるし親しみがわく。
    そして主

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    2025年08月31日
  • ステップ

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    2人に関わって2人をつくっていく外の人たちがみんな女性で、自然と亡き妻、母の存在を感じさせられた

    涙ぐんでしまうような優しいお話だった

    25.8.26-27

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    2025年08月28日
  • くちぶえ番長

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    平易な文章でとても読みやすい。
    とてもノスタルジックで、温かい小説でした。
    子供にも読んで欲しいと感じました。

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    2025年08月27日
  • 流星ワゴン

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    うまくいかない人生に、もう死んでもいいと思っていたカズは、赤ワイン色のオデッセイで橋本親子に迎え入れられ、人生の岐路となった場所をやり直すドライブを始める。
    親子愛にグッとくる作品。親の立場として、こどもの考えや感情を勝手に理解・解釈して決めつけてしまうことのないよう気を付けようと思った。あと運転も気を付けよう。

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    2025年08月22日
  • かあちゃん

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    思春期のアンバランスな心情。立場が変わると受け止め方も変化して、見え方も変わること。人をゆるすということ。伝えることの重さ。・・・などいろいろ考えた。

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    2025年08月20日
  • 流星ワゴン

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    子どもだった頃、大人は何でも出来て、何でも知っていてすごい人達なんだと思って疑わなかった。
    でも、自分が大人になるにつれて、決してそうではない事を知った。
    子どもだったから見えたものは、大人になったら忘れてしまって、大人になって見えるものは、子どもの頃に想像していたものよりもちっぽけで…弱い自分が残された時間をどう生きるのか、とても考えさせられる作品だった。

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    2025年08月17日
  • その日のまえに

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    無垢な子供が誰かの死に初めて向き合い、無垢が故の過ちに後悔する話。
    人の死を経験したことのある大人と、誰の死も経験していない大人の話。
    自分の死と向き合うこととなった父親のやるせない回顧の話。
    最愛の妻が死んでしまう「その日」の前、「その日」、「その日」の後の、家族の話。

    様々な視点で、自分の経験・記憶とも照らし合わせながら、人の死について向き合える良い本だと思った。
    子育て世代に一番刺さる本かなと思う。

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    2025年08月14日
  • ステップ

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    30歳という若さで妻が亡くなってしまう。1歳半の娘との生活が始まるシングルファザーの物語。
    重松清さんの初作品だったが、実に優しいお父さんの様な語り口で物語が紡がれていく。
    行きの電車でも、食堂の隅でも、帰りの電車でも、カフェでも、
    我慢できずに涙を流してしまった。

    残された家族がどう悲しみを受け入れていくのか。
    自分の中の死に対する考え方が変わった一冊。

    2人の子を持つ親として、この本を読みながら、子供たちへの愛しさが溢れていった。

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    2025年08月13日
  • きみの友だち

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    誰の視点で書かれてるんだろうとずっと謎だったけど最後でちゃんと描かれていたのでスッキリ。少し前に読んだので忘れてしまったが、物語が繋がっていく感じが好き。感動した。

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    2025年08月13日
  • きみの友だち

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    確かにこれは名作だ

    どこまでも優しい語りが特徴
    びっくりするようなことが書いてあるのに、その文体で感情移入しすぎることなく、第三者の視点として読み進めることができる

    あなたにとって、友だちってなんですか?

    今の子達にもきっと刺さる
    でもきっと、大人が読んでも良い

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    2025年08月12日
  • きみの友だち

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    短編連作集。10編の短編の主人公は夫々だけど、10編を語っている人が誰なのか最後まで分からない。なぜこれを書いたのか、何を意図しているのか、誰に読んでほしいのか、゛グランドフィナーレ゛の第10章に書かれている。みんなって何?、友だちって何?学校生活面倒だなとか考えて、立ち止まったり、元気がなくなることもあると思う。そんな子にも、子どもを支援さる大人にもぜひ。子ども時代の行動が自分でも分からず言語化できなかったことも思い出しました。よかったです。

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    2025年08月09日
  • 青い鳥

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    受験生だけど、この夏休みどうしても本が読みたくてこの一冊を選びましたが、大正解。本当に読んで良かった。購入して再読したい。
    村内先生のようにたいせつなことを教えるのは私には難しい気がするけれど、子どもたちにそっと寄り添い、そばにいられるような先生に私もなりたいです。受験が終わったら重松清さんのほかの作品もいっぱい読むぞ!、

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    2025年08月08日
  • その日のまえに

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    自分の中で一番大切な本です。
    死という、重いテーマでありながら、心理描写が非常に丁寧に描かれており、心に響きます。この本を読むと1日1日を大切に生きたいと思わされます。

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    2025年08月06日
  • 青い鳥

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    心温まる連作短編小説。様々な課題を抱えた中学生の話なのですが、この本のヒーローは、吃音で地味でモッサリしていて(確か)お腹も少しでている、でもいつも本気で、大切なことしか発言しない中学校の村内先生。
    心配な生徒のそばにいることが仕事と言う。嘘の考え方が秀逸だなと思った。嘘をつくのはその子がひとりぼっちになりたくないからで、嘘は寂しいことなんだと。嘘を悪いことと決めつけては危ないと、考えさせられた。
    よかった。

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    2025年08月03日
  • とんび

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    何度も泣きそうになった。
    家族のカタチは色々あるけどどれも温かい。
    ヤスさんみたいにカッコいい親になりたい。

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    2025年08月02日