重松清のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
好きな作家は?と聞かれて、必ず答えていたのが重松清。ビタミンFに収録されている短編は、すべて”ある家庭の30代後半から40代のお父さん”の視点の物語である。中学生の頃は、お父さんの生態を解き明かす解剖書のように読んでいただろうか。31歳、妻歴4年目、社会人歴11年目の今、再読すると、30代になった変化、夫婦としての日常、会社の先輩後輩とのやり取りが、あと何年後かの自分の予言書のように思えた。
こんな大人になりたくないになってしまった私達に、そんなもんだよ、だけどちょっぴりでも変えることはできると希望感を残してくれる。人生に希望はあるなんて大仰に説得してこようとする話なんてない。一つ一つのお話が -
Posted by ブクログ
苦しくなって、嬉しくなって、何度も泣いた。
吃音でうまく話せない村内先生は、たいせつなことしか言わない。
生きづらさを抱える中学生たちの心の奥に寄り添っていくお話。
理性が出来上がっていく途中である中学生という中途半端な年頃、学校という狭いコミュニティの中では大人の世界よりも過酷な子供の残酷さがあり、例えば無意識に自分より下の存在を作っていくカースト上位群、相手の状況や気持ちに考えが及ばないことからの未熟な発言、簡単に受け流せない側の未熟さ、、
そういった全てのものから関わりを断とうにもにも断てない’狭さ’が、さらに強い苦しみの原因となる。
まさに本にあったとある女子の周りに全員が集まるよ -
Posted by ブクログ
上巻では謎に包まれていた様々な事情が、下巻で明らかになっていきました。
小学5年生のトシが大怪我をした日のこと、大学時代のシュンとミッチョの過ごした日々、ユウちゃんの秘めていた思い、シュンが故郷に背を向けていた訳、、、色々なことが、繋がっていく感覚で、時には涙しながら読みました。
幼なじみ四人に加えて、ミウさん、川原さん、シュンの妻子・恵美さんと哲夫くん、シュンの兄・ケンさん、そしてシュンの祖父・倉田千太郎さん、、、みんな心に重いものを抱えながらも、相手を思いやり、時には許し許され人生を生きていく、この小説の中に流れていく情景や交わされる言葉が心に沁みて、重松さんの優しさを改めて深く感じ -
Posted by ブクログ
過去に重松清の本を2作品くらい読んだけど、どちらも暗く重く、私には全く合わなかった。
だけどこのとんびはドラマをチラッと見たことがあって、面白そうだなーと思った記憶があったので、まあ読んでみるかくらいの軽い気持ちで読み始めた。
もう、本当に良かった。
なんなのさ、過去に出会った重松清作品との相性の悪さで他の作品も避けてたのが馬鹿らしいじゃないか。
もっと早く読めば良かった!
と思う反面、今のタイミングで読めたのは私には良かったのかもしれない。
舞台は広島。とは言え岡山寄りなのかな?私も広島だけど少し言葉が違う。
でもやっぱりこの方言がすごく良かった。馴染みがあるし親しみがわく。
そして主