重松清のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレいやぁ…最高でした。じっくり時間かけて読みました。
どなただったか、重松清さんのレビューを書いていた方のコメントが良くて、読んでみようと思ったわけですが、ここ最近読んだ中で、一番、好きでした。
短編集として、「その日」を迎える様々な人生が描かれます。いろんな年代、立場の「その日」に対する感情がとてもリアルで、胸を打ちます。
作者は、どうやったら、どんな経験を積んだら、こんな心情描写が出来るのだろうか。
ラスト3作は連作で、最後の作品では、各短編で描かれた人たちのその後も描かれました。
決して、奇跡が起こるわけではないのだけれど、「その日」を迎えた方を見送った家族の姿なども描かれ、悲しいだけでは -
Posted by ブクログ
ネタバレジン先生の暑苦しくも憎めない性格に影響され、行動していく高校生たち。先生に憧れた先生をする人間をどこか冷笑している自分がいた。でも、結局は自分も教員になったのは、何かの先生に憧れたからだ。それはクールでもなんでもなく、ただひたすらに教育に熱い先生だったはずだ。
その初心に立ち返らせてもらった。
びっくりするくらい真っ直ぐな青春を浴び、読み終えた今は懐かしさと寂しさがやってきている。
そして最後の校長先生の言葉は、何よりも心に来た。
社会は主人公ばかりではない。「ダシ」があるから、回るのだということ。
そこにもドラマがある。
主役と脇役なんて配役はどうでもいい。一生懸命に生きる人間が重なって作 -
Posted by ブクログ
最初この本と出会った時は、亡くなった人の気配と共に温かく、優しく、寂しく、強く生きていく父娘の物語として、感動しながら読みました。
年月が経ち、自分も娘をもって、一児の母としてもう一度この作品を読むと、亡くなったともこさんと、自分たちより先に娘を亡くしたともこさんのご両親の気持ちを想像してしまい、涙が止まりませんでした。
自分に置き換えると本当に苦しくて、今自分が生きて家族と向き合えていることの幸せを噛みしめながら読みました。
子育てに迷ったとき、今この瞬間の幸せを見失いそうになったとき、きっと私はこの本を開くと思います。
受け取るメッセージは異なれど、きっとどんな人にも響く本だと思うの