重松清のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今は冬だけど、だいぶ前に母親に買ってもらったなあと思って読んだ。毎日1話ずつ、日々の癒しでした。重松清さんの本は中学受験でお世話になったけど、成人したあと読んでも、好きだなあて思います。
感想は、
主に終わりにまつわるお話が多いけど、最後だけ始まりの前の話を持ってくるのは上手いなと思った。どの話も心が暖かくなる。すごく泣きながら読んだ回もあった。
この世のもの全てに、終わりはいつかくるけど、それがどんな終わり方を迎えるのかは分からないけど、どんな終わりでも受け入れるようになりたい。
きっと最後に後悔しないように過ごすのは難しい。
終わることに対して、誰だって戸惑うし、不安になるし、悲しい、寂しい感情が付き纏うと思うけど、最後は前を向いて受け入れるように、次があるなら次に繋がるように、生きていきたいな
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ネタバレ 購入済み
息子を父親のみなさんにおすすめ
父親と息子の物語。私自身が息子をもつ父親であり、共感を持って拝読しました。
自分と親父の関係、自分と息子の関係、この物語と同じ道を辿ると思うと少し寂しくなります。
父親が息子とどう接するべきか、答えのないこの問いに作者なりの答えがあります。それを読み思うのは、父親と息子は上下関係ではなく、寄り添う関係がいい。友達とも違う、ただ見守るのとも違う。言うは易し、行うは難し。
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Posted by ブクログ
最初の方で被災者が前を向いて頑張りますとインタビューで答える。報道はそこまでで締めに入るけど、好転していない状態で前向きになれる根拠もないが自分を奮い立たせるためにあえて元気にふるまっているとあり、心の強い人だけを映し出していたのかと思っていたけど本当はその人たちも不安を抱えていたのだと知る。
当事者でない人に不安を語っても親身になって問題を解決してくれる訳じゃないし、頑張って下さいだけで終わる。
震災で職を失った人が給付金をもらって、企業が求人を出しても今の状態が楽だからと働かない。
生きる気力を失った人たち。
それと対象的に違う従業員を護る社長の話。バイタリティに溢れて自分がなんとかしないとと踏ん張る。
南海トラフがくると言われている今、自分は護る何かを持っていないと生きる気力を失った人たちのように他人の税金をむしり取って本当にほしい人の手にはわずかしかもらえないという悪の根源になってしまうと危機感を抱く。
そして石巻地区での成人式は例年どおりというか、厳かな成人式ではなく始終うるさかったという。大人になる意識を持たなくてはいけない式に子どものように振る舞う。
この作家は他の作品も含めて片手間で読めるけど、考える力を養うことができ、自分以外の人間がどのように思っているのかを知ることもでき、そして今回は胸にズッシリとくる。 -
Posted by ブクログ
いろんな人の人生に想いを馳せる短編集。
読みやすくてあたたかい。
いいものあげる:語り手の女の子がはじめはあまり好きになれなかったが,気がついたら感情移入しながら読んでいた。大人の事情によって左右される子どもの世界が切なくて苦しい。
ホラ吹きおじさん:主人公と同じように,私もこのおじさんが好きかもしれない。尊敬できるようなところはなく,親戚中の鼻つまみ者のおじさん。どんな人生を生きて,心の内ではどんなことを考えていたんだろう。
永遠:本書で一番印象に残ったお話かもしれない。人生のステージが変わると付き合う友人も変わって,自然に優先順位をつけて付き合わなくなっていく相手がいる。障害のあるユウちゃんはいつも取り残される側。とっくに自分を忘れてしまった人を今も友だちと思い,ずっと待っている。胸が痛くなった。私はユウちゃんのように障害があるわけではないが,所属場所が切り替わる度に縁が切れていくのが苦手で,いつも取り残されているように感じていた。永遠を信じられればいいのに。ユウちゃんや学校の子どもたちのために奔走する主人公とも気持ちが重なった。最後にシノケンが会いに来てくれたのはとても救いがあった。
再会:「いいものあげる」から時間が経った後の物語。うまくいかなかった者同士の2人が再会できてよかった。短編集の締めくくりとして素敵なお話だった。
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