重松清のレビュー一覧
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いろんな人の人生に想いを馳せる短編集。
読みやすくてあたたかい。
いいものあげる:語り手の女の子がはじめはあまり好きになれなかったが,気がついたら感情移入しながら読んでいた。大人の事情によって左右される子どもの世界が切なくて苦しい。
ホラ吹きおじさん:主人公と同じように,私もこのおじさんが好きかもしれない。尊敬できるようなところはなく,親戚中の鼻つまみ者のおじさん。どんな人生を生きて,心の内ではどんなことを考えていたんだろう。
永遠:本書で一番印象に残ったお話かもしれない。人生のステージが変わると付き合う友人も変わって,自然に優先順位をつけて付き合わなくなっていく相手がいる。障害のあるユ -
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時代は少々古いが、ニュータウンの定年世代のオヤジ達の物語。
自分の家を建てるという事は、現役世代で働いている時間をすべて捧げ無ければ普通の家庭には難しい。
定年まで健康で働けるか、職は失わないか。リスクだって当然あって不安にもなる。けれど家を建てたいと考えたとき「子供が伸び伸びと笑顔で暮らしてくれれば」とその一心で決断してきたのだろう。私だってそうだ。子供が思いっきり遊べて、自分の家を好きになってくれて、時に家を疎ましく思いながらも、自分が当たり前に帰れる場所と思ってほしい。物語のニュータウンに家を建てた当時のお父さん達は、皆きっとそう思って長年働き続けてきたはずだ。
ローン組んだ直後に不安 -
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やっぱり面白かった。著者は分かりやすい言葉で、根源的で普段何となくスルーしていることを考えさせてくれます。それと、ほとんどの作品の読後感が良い。50歳前後の男たち3人を軸に夫婦のあり方や、その後の人生をどう送るべきなのかを問いかけてくれます。著者は、おじさんの気持ちと子供の心、女性の心を巧みに描いています。私が共感したのは、自分の人生の核とは何なのか。正直言って即答できません、考えなくては。正しさと正しさがぶつかると争いになるが、優しさと優しさがぶつかっても争いにはならない。そうだと思います。今の時代の人間関係、国際関係。優しさが欠けていると考えてしまいます。でも、誤った優しさは人を追い詰めて
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高校生の時に読んで、再読。
この本に出会ったのは、本の一節が現代文の問題集に登場したとき。お話にのめり込んで泣きそうになりました。過去に一度読んだけど、もう一度読みたいと思って中古で購入。
このお話の題材が好き。
人生の黄昏に、希望に溢れていたあの頃を回顧する。今では取り戻せなくて、どうしようもない。我に返ってちょっと寂しくなるような…そんな人の感情の動きに触れると、感情移入してしまいます。
このお話は私の好き詰め合わセットです。黄昏に回顧する人々、太陽の塔、ドラえもん、団地…読みながら胸がキュッと痛むような作品です。
作者さんの筆致もいいです。感情ベースに物語が進むので読みやすいです。読 -
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ネタバレ広島ネタが満載で、贔屓をして最高評価。
広島弁と、小さいころに聞いたジャンク語が盛り沢山。
原爆投下、1975年カープの初優勝と、やんちゃな野球少年、転勤族の子供たちの成長と共に描いている。
1、アメリカの行った理不尽な事実
・B29の爆撃機に付けられた名前は記帳の母親エノラ・ゲイ
・8/8福山、岩国、東京空襲で 原爆後も大量殺戮
2、・結核で入院中の患者が、カープ樽募金を呼びかけ
金山に手紙を書いたら、入団OKの変身を返した
以後RCC解説者として活躍
・山本一義 地元への情から入団。
広島に来るたびにファンの熱烈な歓迎を受けた
・中日との終盤対決で、クロスプレーでトラブル。 -
購入済み
負けてらんねーよ!
中学生の姿が本当に生っぽく描かれていて、ギュウッとしました。
エイジの内面の葛藤とか、ツカちゃんの一見ハチャメチャに見えるけど本人にもどうにも出来ない行動とか、岡野くんとか相沢さんとかめぐみちゃんとか…一人一人本当に、そこにいるみたいでした。
彼らを理解しようとかそういうのは難しいことだし、大人の自己満足だし、彼らにとってはプレッシャーなんだろうけど、やっぱりこういう姿が愛しいな、と思いました。
中学生とか少年の事件が続いて、社会問題になっていたのは少し昔のような気がしますが、事件の被害者でも加害者でもなく、その周りの人達にも物語があるよね、と思わせる切り口も良かったです。 -
Posted by ブクログ
一歳になって間もない娘を連れて初めて行った海外旅行の飛行機の中で映画を観て感動したのが本作との最初の出会い。
以降、5年ぶりに去年また映画を観て、今回またノベライズを読みました。
野球ではないけれど中高と大学の部活で一緒に戦った仲間、妻、娘、今の自分、いろいろ思い返される、心が揺さぶられる熱い物語です。
正直、妻とうまくいっているとは言えない自分だけど、それで娘を悲しませてることがあっては良くないなと戒められる。
あとはやっぱり、自分が信じるものを追いかけて一生懸命に生きている姿を娘に見せていたいと思った。
いつか大人になった娘とキャッチボールしたい。
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