重松清のレビュー一覧
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最初の方で被災者が前を向いて頑張りますとインタビューで答える。報道はそこまでで締めに入るけど、好転していない状態で前向きになれる根拠もないが自分を奮い立たせるためにあえて元気にふるまっているとあり、心の強い人だけを映し出していたのかと思っていたけど本当はその人たちも不安を抱えていたのだと知る。
当事者でない人に不安を語っても親身になって問題を解決してくれる訳じゃないし、頑張って下さいだけで終わる。
震災で職を失った人が給付金をもらって、企業が求人を出しても今の状態が楽だからと働かない。
生きる気力を失った人たち。
それと対象的に違う従業員を護る社長の話。バイタリティに溢れて自分がなんとかしな -
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いろんな人の人生に想いを馳せる短編集。
読みやすくてあたたかい。
いいものあげる:語り手の女の子がはじめはあまり好きになれなかったが,気がついたら感情移入しながら読んでいた。大人の事情によって左右される子どもの世界が切なくて苦しい。
ホラ吹きおじさん:主人公と同じように,私もこのおじさんが好きかもしれない。尊敬できるようなところはなく,親戚中の鼻つまみ者のおじさん。どんな人生を生きて,心の内ではどんなことを考えていたんだろう。
永遠:本書で一番印象に残ったお話かもしれない。人生のステージが変わると付き合う友人も変わって,自然に優先順位をつけて付き合わなくなっていく相手がいる。障害のあるユ -
Posted by ブクログ
時代は少々古いが、ニュータウンの定年世代のオヤジ達の物語。
自分の家を建てるという事は、現役世代で働いている時間をすべて捧げ無ければ普通の家庭には難しい。
定年まで健康で働けるか、職は失わないか。リスクだって当然あって不安にもなる。けれど家を建てたいと考えたとき「子供が伸び伸びと笑顔で暮らしてくれれば」とその一心で決断してきたのだろう。私だってそうだ。子供が思いっきり遊べて、自分の家を好きになってくれて、時に家を疎ましく思いながらも、自分が当たり前に帰れる場所と思ってほしい。物語のニュータウンに家を建てた当時のお父さん達は、皆きっとそう思って長年働き続けてきたはずだ。
ローン組んだ直後に不安 -
Posted by ブクログ
やっぱり面白かった。著者は分かりやすい言葉で、根源的で普段何となくスルーしていることを考えさせてくれます。それと、ほとんどの作品の読後感が良い。50歳前後の男たち3人を軸に夫婦のあり方や、その後の人生をどう送るべきなのかを問いかけてくれます。著者は、おじさんの気持ちと子供の心、女性の心を巧みに描いています。私が共感したのは、自分の人生の核とは何なのか。正直言って即答できません、考えなくては。正しさと正しさがぶつかると争いになるが、優しさと優しさがぶつかっても争いにはならない。そうだと思います。今の時代の人間関係、国際関係。優しさが欠けていると考えてしまいます。でも、誤った優しさは人を追い詰めて
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Posted by ブクログ
高校生の時に読んで、再読。
この本に出会ったのは、本の一節が現代文の問題集に登場したとき。お話にのめり込んで泣きそうになりました。過去に一度読んだけど、もう一度読みたいと思って中古で購入。
このお話の題材が好き。
人生の黄昏に、希望に溢れていたあの頃を回顧する。今では取り戻せなくて、どうしようもない。我に返ってちょっと寂しくなるような…そんな人の感情の動きに触れると、感情移入してしまいます。
このお話は私の好き詰め合わセットです。黄昏に回顧する人々、太陽の塔、ドラえもん、団地…読みながら胸がキュッと痛むような作品です。
作者さんの筆致もいいです。感情ベースに物語が進むので読みやすいです。読
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