重松清のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
息子を父親のみなさんにおすすめ
父親と息子の物語。私自身が息子をもつ父親であり、共感を持って拝読しました。
自分と親父の関係、自分と息子の関係、この物語と同じ道を辿ると思うと少し寂しくなります。
父親が息子とどう接するべきか、答えのないこの問いに作者なりの答えがあります。それを読み思うのは、父親と息子は上下関係ではなく、寄り添う関係がいい。友達とも違う、ただ見守るのとも違う。言うは易し、行うは難し。
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Posted by ブクログ
最初の方で被災者が前を向いて頑張りますとインタビューで答える。報道はそこまでで締めに入るけど、好転していない状態で前向きになれる根拠もないが自分を奮い立たせるためにあえて元気にふるまっているとあり、心の強い人だけを映し出していたのかと思っていたけど本当はその人たちも不安を抱えていたのだと知る。
当事者でない人に不安を語っても親身になって問題を解決してくれる訳じゃないし、頑張って下さいだけで終わる。
震災で職を失った人が給付金をもらって、企業が求人を出しても今の状態が楽だからと働かない。
生きる気力を失った人たち。
それと対象的に違う従業員を護る社長の話。バイタリティに溢れて自分がなんとかしな -
Posted by ブクログ
いろんな人の人生に想いを馳せる短編集。
読みやすくてあたたかい。
いいものあげる:語り手の女の子がはじめはあまり好きになれなかったが,気がついたら感情移入しながら読んでいた。大人の事情によって左右される子どもの世界が切なくて苦しい。
ホラ吹きおじさん:主人公と同じように,私もこのおじさんが好きかもしれない。尊敬できるようなところはなく,親戚中の鼻つまみ者のおじさん。どんな人生を生きて,心の内ではどんなことを考えていたんだろう。
永遠:本書で一番印象に残ったお話かもしれない。人生のステージが変わると付き合う友人も変わって,自然に優先順位をつけて付き合わなくなっていく相手がいる。障害のあるユ -
Posted by ブクログ
時代は少々古いが、ニュータウンの定年世代のオヤジ達の物語。
自分の家を建てるという事は、現役世代で働いている時間をすべて捧げ無ければ普通の家庭には難しい。
定年まで健康で働けるか、職は失わないか。リスクだって当然あって不安にもなる。けれど家を建てたいと考えたとき「子供が伸び伸びと笑顔で暮らしてくれれば」とその一心で決断してきたのだろう。私だってそうだ。子供が思いっきり遊べて、自分の家を好きになってくれて、時に家を疎ましく思いながらも、自分が当たり前に帰れる場所と思ってほしい。物語のニュータウンに家を建てた当時のお父さん達は、皆きっとそう思って長年働き続けてきたはずだ。
ローン組んだ直後に不安