口笛吹いて

口笛吹いて

639円 (税込)

3pt

偶然再会した少年の頃のヒーローは、その後、負けつづけの人生を歩んでいた。もう一度、口笛の吹き方を教えてくれたあの頃のように胸を張って笑って欲しい……。家庭に職場に重荷を抱え、もう若くない日々を必死に生きる人々を描く。さり気ない日常の中に人生の苦さをにじませる、著者会心の作品集。

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口笛吹いて のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2011年05月16日

    解説で嘉門達夫さんが言っていた通り、重松清は弱者を描くのが上手いですね。
    五話収録の短編集ですがどれも世間的に言われる「負け組」「しがない中年」がメインテーマです。が、主人公ではありません。
    しがない中年の負け組みおっさんたちは淡々と日々を過ごし、それを眺める周りが主人公です。
    多分誰もが一度は思う...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年08月08日

    ちょうどいいタイミングで読んだからだと思うけど、泣きそうになった。

    いわゆる「負け組」を優しく、緩やかに描写した短編作品が5つ。
    最終的には結局、何も解決しないんだけど、逆にそこがいいと思う。

    当初、短編集には抵抗があったんだけど、すぐ入り込んでしまった。

    これ読むと、自分が誰かに勝ったとか負...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    この人は、おじさんを書かせたら日本一なんじゃないかと思う。


    んで、少年少女を書かせたら、ほんわかするおじさんと子供の交流を書かせたら、もしかして世界一かも。



    おとうさんに、いつかおとうさんになる人に、そうしておとうさんの娘だった、息子だったあなたのために。
    珠玉の逸品。


    重松作品の中で...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年01月09日

    この本は、題名の1編を含む、全5編からなる短編集です。

    重松清さんの作品は、僕が読んだほとんどが、家族、親子、学校・・・と誰にでもある身近なことを題材としていて、現代社会の問題、親子の問題、人の心の問題などを考えさせられてしまいます。しかし、これが難しいかと言えば、全然難しくなく読みやすいんです!...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年11月08日

    どこかのHPで「かっこ悪い中年像」を描く重松さんというような発言を見ました。確かにそうだけど、同世代の私から見れば、格好悪いというより「けなげ」という感じがします。
    「かたつむり疾走」の父親にしても、スーツ姿に固執するわけではなく、なんとなく照れくささもあって最初から作業着になれないだけでして。。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年07月26日

    11
    家族の葛藤、そこで生きるボク、キミ、アナタの揺れ動く感情表現は著者独特。決して救われないが、なんとなくほっこりする短編集。

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    Posted by ブクログ 2012年04月19日

    どの物語も上手くいかない日々をリアルに描いている。

    その分、登場人物達により感情移入しやすくなっている。

    じんわり染み込む作品。

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    Posted by ブクログ 2011年11月28日

    なんだろう、こんなこと僕の人生の中でなかったことなのになにか懐かしい重松作品。解説で嘉門達夫がいいこと言ってたなぁ~。
    重松作品は自分が歩んできたことの確認作業だ、的なこと。まさにその通りで僕もそう、必ずしもハッピーエンドじゃ終わらないどころか終わった後もかなりの余韻が残る。
    僕も今まで起こった...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年07月14日

    5作品からなる、中編集。

    今回は、絶対これがお気に入り!!
    みたいなのはなかったけど。。

    やっぱり、読んでよかったなぁ。
    心が落ち着いたなぁ。
    何か勉強になったなぁ。

    と必ず思わせてくれる、重松さんの作品。


    『タンタン』『かたつむり疾走』に出てくる、高校生。
    ほんとにいい子...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    少年時代ヒーローだったサラリーマン、熱血教師だった先生、落ちていく父親、問題を抱える生徒、離婚寸前の夫婦…。どれも読んでいて痛かったです。自分をまっすぐに保つのは難しい。自分に置き換えてみる。私は何もしていないじゃないか。環境に関わらず、読む人全てが自分に問いかけたくなるような内容ではないかと思う。

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