重松清のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最後はわずかながら光が見えるような描き方だったけど、多分その後も現実は変わらないんだろうなと思った。(それは私がひねくれた物の見方しかできないからかもしれない。)
なんだか読み終わったあとに未来に期待なんてしない方がいいのかもしれないと思っちゃうような物語だったな。大人になるって嫌だなって思っちゃう。十代や二十代の人たちにはあまり響かない内容かも。もう少し年を重ねてから読んだら、今とは違う感想を抱くかもしれない。
「不幸なことなどはなにもなくても、ほんとうの意味での不幸とは、幸せなふりをしつづけなければならないことなのかもしれません。」という一節が印象的でした。 -
Posted by ブクログ
「カカシの夏休み」
「ライオン先生」
「未来」
の三編を収録。
「カカシの夏休み」の主人公は小学校の先生。厳し過ぎず、だからといって子どもたちになめられるほどには甘くもない。
だけど、結局何もしてくれない。子どもたちのことをわかるふりして、見ているだけ。
だからあだ名は「カカシ」というらしい。
「ライオン先生」は高校の先生。ライオンのたてがみのように長い髪をなびかせて、手を焼かせる子どもたちのことも決してあきらめて投げ出したりはしない。それがライオン流。
しかしその髪は、実はかつらだったのだ。
「未来」は、高校生の時、自殺したクラスメートの電話を最後に受けてしまったため、自殺を止めるどこ -
Posted by ブクログ
主人公がフリーライターということで今後の創作の参考になるかと思って読んだ。主人公は重松さん本人がモデルだとおぼしき売れっ子のライター。主人公は自分を絵本作家が本業だと思っている。ある日を境に絵本が書けなくなったり、妻子と別れて会えなくなったりするが、ライター業がうまくいってるためか、悲壮感は薄い。強引に何かに突き進む生き方をせず、器用に世の中を遊泳していく自分のやり方というのを最後の方で分析してみせているくだりを読み鼻白んだ。実際、作者はそうやってばりばり仕事をやってきたのだろう。
「パパと一緒に」のディテールが最後まで明かされないので、登場人物はなぜこの作品に入れ込むのか、そもそもなぜ主人 -
Posted by ブクログ
まず自殺を肯定することはできません。どんな状況にあってもです。自分が昔の彼らと同じ年齢の頃でも自殺しようとする人、自殺した人の気持ちは分からなかったです。
自殺する人の気持ちが分からないのは強い人だからだと言われたことがあります。別に強いとは思わない。弱いとも思わないけど。
死んだら終わりなのに、本当にそれしか方法はなかったのだろうかと思います。もし死ぬしかないと思って飛び降りたなら、舞姫っていうのは違うと思うんです。伝説という形で美化してるだけ。もしあたしが原島先生と同じ立場なら、きっと舞姫通信を残らず集めて焼いてしまいます。
生徒たちにとって死ぬということはリアルな世界で想像もつかない神 -
Posted by ブクログ
帯にね、官能小説 って書いてあったの。
・・・でも、重松さんだよなぁ??
と思ったんだけど背表紙の説明読んだら本当に官能小説みたいだったので、こりゃ~読まなくては!!と即購入。
6つのお話が読めます。
*ホワイトルーム
*童心
*愛妻日記
*煙が目にしみる
*饗宴
*ソースの小壜
夫婦間の性について色んな形で描かれています。
私のお気に入りは 童心とホワイトルームかな。
比較的ノーマルな感じのがいい。
他のは ちょっと、こう 一歩踏み込んだ感じ。
最後に「文庫版のためのあとがき」として重松さんが官能小説を書いた経緯というか、覚悟?みたいな事が書いてある。
そして、単行本が出た時の評判