重松清のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
すごく言葉巧みな人だなぁということが、悪い方面を使って言い表していることも含めてわかる作品。
短編集です。
30pくらいのものと、60pくらいのものが11篇収められています。
あとがきで重松さんは、どの作品から読んでも良いと書かれていますが、
僕は初めから順繰り順繰りと最後まで読んだのでした。
読んでいて読みやすいのだけれど、ちょっと軽すぎやしないかという感想。
読んでいる最中に文章にひっかかるところもなくすらすら読めすぎる。
そして、言葉はうまいのだが、作品中のテーマとか、諸所の問題の解決が
簡単すぎるように読めた。
さらに、「望郷波止場」という作品では、
マスコミの悪趣味さ、面白けれ -
Posted by ブクログ
子供にもわかる簡単な文章を使って、なかなか他の人には言い表せないようなことを表現してしまう重松清さん。雑誌小学4年生だか5年生だかに連載された作品だそうです。
これは雑誌『小学四年生』に連載されていたもので、
加筆修正してまとめなおした作品らしいです。
語り手である作家・ツヨシが自分が小学4年生だったころの
同級生・「くちぶえ番長」のことを思い出して書いた
ということになっているのが今作。
小学生が、自分と同じ目線の主人公と、
その目線で展開される世界に本当になじんで読めるものかはわかりません。
「こんなに子供っぽい考え方はしない」
っていう子もいるだろうし、
「僕よりも大人びているな」
と -
Posted by ブクログ
下巻で地の底まで気持ちが墜ちました。
この物語は、「僕」などの一人称や「彼」などの三人称ではなく、
「おまえ」という二人称で語られる珍しい形式でした。
読んでいてなれなかったんだけど、「おまえ」というように
語られることで、ぐっと主人公の気持ちや行動なんかを突きつけられる
感じがしました。そして内容もどんどん重くなっていく。悲惨です。
物語のなかにも出てくるんだけど、「運命」に翻弄されるんですよねぇ。
この読後感もなかなか落ちさせられるものでしたよ。ははは…。
重松清という人は、本当にその登場人物の知的レベルや年齢に合わせて
思考や会話を繰り広げているなぁという印象を受けました。
妙に大人び -
Posted by ブクログ
ネタバレ暗い。そして重い。最初のうちはよかったものの、読むにつれて読むのがどんどん辛くなっていきました。けれど、いろいろと考えさせられることが多かったです。
逃げ道としての自殺ならわかるけど、理由もなしに "なんとなく" 死んでみたいというのは、どうなんだろう。生とはそんなに軽いものでしょうか。
「人はいつでも死ねる」
繰り返しでてきたこの言葉、確かに理屈ではそうだろうと思う。でも、死ぬってそんなに簡単なことじゃないと思うんです。この言葉を唱える人たちの中のどれほどが死に直面した時にそれを受け入れることができるのだろう。
私が何よりも怖かったのは、自殺よりも無気力 -
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【本の内容】
話は、主人公の就職先の女子高での初日、舞姫通信なるプリントがクラスのゴミ箱に山積みになっているところを主人公が気づくところからはじまる。
そして、この舞姫通信は、この学校で自殺した生徒を元にした作成物だと言うことを主人公は知る。
舞姫通信を知った日に主人公は五年前に自殺した兄の彼女であった大手芸能会社の社長令嬢の佐智子に今度デビューさせようと思っているという高校生ぐらいの年齢の少年の写真を見せられる。
ただ、そこに写っていた少年はタレントというのには今一つ冴えない。
しかし、この少年には人の興味をひく過去があった。。。
ストーリーはこの少年と舞姫通信、主人公を軸に進んで -
Posted by ブクログ
こればっかりは賛否両論仕方ない。
中途半端な私は星三つという軟弱者。
でもどっちかっていうと反対意見。
しかし、読み物としてはとても興味深い。
足し算の原理はあたしもそうかもしれないなあ。
そうだよね、単純に「増える」とかそういうことじゃないよね。
でもなあ、これ「重松清」っていう優しいルポライターの憶測でしかないんだよなあ。
そうなのかもしれないけど、そうじゃないかもしれないよね。
別にこの人だって庇ってるわけでは決してないんだろうし、あくまでも客観的に、あんまり見ない角度から事件を見るっていうコンセプトなんだろうけど。
でも被害者家族はたまんないだろうな。
あたしも決して加害者を -
Posted by ブクログ
ラストシーンは、もう始まっているのかもしれない。人は、誰でも、気づかないうちに人生のラストシーンを始めている。17歳で死んだ<自殺志願者>のタレント城真吾にとっては、16歳は晩年だった。城真吾は教えてくれた。人は死ねる。いつ。いつか。いつでも――。でも、僕は思う。僕の教え子の君たちの「いつか」が、ずっとずっと、遠い日でありますように。教師と、生徒と、生と死の物語。
(裏表紙紹介文より)
***
“自殺”を肯定するか否定するかは個人によりけりだよね。
特に、特定の宗教が根付いているわけではない人にとっては。
私個人としては、自殺はしてもいいと思う。(もちろん推奨はしない)
けど、実際親しい -
Posted by ブクログ
「口笛吹いて」高校野球で挫折を体験した晋一の物語。
「タンタン」 熱血教師を挫折した先生の物語。
「かたつむり疾走」リストラされた親父を見守る高校生の息子 が親父の行動を追跡する。
「春になれば」産休代理教師とレオ君の物語。
「グッドラック」 大学の同級生夫婦の共稼ぎでの様々な問題 を含んだ作品。
確かにどの作品も重松作品の真骨頂でいわゆる負け組にスポットを当てている。でも負け組・勝ち組ってことばに反応しやすくなってしまっていることが自分の生を評価しているんでしょう。50すぎるとそんなことばかり気になってしまい、中味を問わなくなってしまう。おーー嘆かわし。
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