重松清のレビュー一覧
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17の短編、すべての主人公が小学五年生です。
ませている子もいれば、生意気な子もいるし、
おとなしめの子もいれば、影の薄そうな子もいる。
そういういくらかはっきりとしたキャラ立てをされて、
出てくる少年たちではありますが、
17人の少年、すべての要素が、きっと、重松清という作者の中にあるのかもしれないし、
読んでいる人の中にも、17人の中の多くと符合する性質を備えていることでしょう。
昔はよく思ったんですよ。
伝記とか人物特集とかを読むと、
「あぁ、彼と彼を合わせた性格がこの偉人だな」だとかって。
同じように、漫画とかドラマとかのキャラの誰と誰をプラスすると、
友達のA君になるなぁだとかも -
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ネタバレ【見張り塔からずっと】 重松清さん
発展の望みを絶たれ、憂鬱なムードの漂う
ニュータウンに暮らす一家がいる。
1歳の息子を突然に失い、空虚を抱えている
夫婦がいる。18歳で結婚したが、夫にも義母
にもまともに扱ってもらえない若妻がいる・・。
3組の家族、ひとりひとりの理想が、現実に
侵食される。だが、どんなにそれが重くとも、
目をそらさずに生きる、僕たちの物語-。
「カラス」「扉を開けて」「陽だまりの猫」。
(文庫本裏表紙より)
☆
「カラス」
値上がりを続ける地価に営業マンの自信満々なトーク。
今の内に買わないとこのままでは買えなくなる。
そして、手放す時は購入時以上の金額になってい -
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ネタバレ【舞姫通信】 重松清さん
ラストシーンは、もう始まっているのかもしれない。
人は、誰でも、気づかないうちに人生のラストシーン
を始めている。17歳で死んだ<自殺志願>のタレント
城真吾にとっては、16歳は晩年だった。城真吾は教え
てくれた。人は死ねる。いつ。いつか。いつでもー。
でも、僕は思う。僕の教え子の君たちの「いつか」が、
ずっとずっと、遠い日でありますよに。
教師と、生徒と、生と死の物語。
(文庫本裏表紙より)
☆
今ひとつ動機のつかめない自殺をした少女。
彼女は校舎の7階から飛び降り、中庭にその身を横たえた。
彼女が飛び降り自殺をして後、「舞姫通信」という
彼女のコトを伝える -
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小学生向けの児童書だが、この3月の東日本大震災がなければ世に出なかったものと聞く。(詳細はあとがきに詳しい、、、)
お話は、小学5年生の女の子・エリカが、父親に言われておじいいちゃんのお家を一人で訪問するところから始まる。父親・母親より一日早く送り出された訳は、翌日早くにおじいちゃんと一緒に会社へ出かけるためだった、、、
その日、定年を迎える工場労働者のおじいちゃんの職場訪問で、エリカが発見するさまざまな気付きがお話のポイント。ロボットやどんな精密機械でも、仕上げの最後の最後の部分では、五感を駆使した人間の研ぎ澄まされた勘に頼らざるを得ないことを知って、エリカは驚く。
そして、その工場の -
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すごく言葉巧みな人だなぁということが、悪い方面を使って言い表していることも含めてわかる作品。
短編集です。
30pくらいのものと、60pくらいのものが11篇収められています。
あとがきで重松さんは、どの作品から読んでも良いと書かれていますが、
僕は初めから順繰り順繰りと最後まで読んだのでした。
読んでいて読みやすいのだけれど、ちょっと軽すぎやしないかという感想。
読んでいる最中に文章にひっかかるところもなくすらすら読めすぎる。
そして、言葉はうまいのだが、作品中のテーマとか、諸所の問題の解決が
簡単すぎるように読めた。
さらに、「望郷波止場」という作品では、
マスコミの悪趣味さ、面白けれ -
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子供にもわかる簡単な文章を使って、なかなか他の人には言い表せないようなことを表現してしまう重松清さん。雑誌小学4年生だか5年生だかに連載された作品だそうです。
これは雑誌『小学四年生』に連載されていたもので、
加筆修正してまとめなおした作品らしいです。
語り手である作家・ツヨシが自分が小学4年生だったころの
同級生・「くちぶえ番長」のことを思い出して書いた
ということになっているのが今作。
小学生が、自分と同じ目線の主人公と、
その目線で展開される世界に本当になじんで読めるものかはわかりません。
「こんなに子供っぽい考え方はしない」
っていう子もいるだろうし、
「僕よりも大人びているな」
と -
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下巻で地の底まで気持ちが墜ちました。
この物語は、「僕」などの一人称や「彼」などの三人称ではなく、
「おまえ」という二人称で語られる珍しい形式でした。
読んでいてなれなかったんだけど、「おまえ」というように
語られることで、ぐっと主人公の気持ちや行動なんかを突きつけられる
感じがしました。そして内容もどんどん重くなっていく。悲惨です。
物語のなかにも出てくるんだけど、「運命」に翻弄されるんですよねぇ。
この読後感もなかなか落ちさせられるものでしたよ。ははは…。
重松清という人は、本当にその登場人物の知的レベルや年齢に合わせて
思考や会話を繰り広げているなぁという印象を受けました。
妙に大人び -
Posted by ブクログ
ネタバレ暗い。そして重い。最初のうちはよかったものの、読むにつれて読むのがどんどん辛くなっていきました。けれど、いろいろと考えさせられることが多かったです。
逃げ道としての自殺ならわかるけど、理由もなしに "なんとなく" 死んでみたいというのは、どうなんだろう。生とはそんなに軽いものでしょうか。
「人はいつでも死ねる」
繰り返しでてきたこの言葉、確かに理屈ではそうだろうと思う。でも、死ぬってそんなに簡単なことじゃないと思うんです。この言葉を唱える人たちの中のどれほどが死に直面した時にそれを受け入れることができるのだろう。
私が何よりも怖かったのは、自殺よりも無気力
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