重松清のレビュー一覧

  • カシオペアの丘で(上)

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    幼馴染の四人の始まりとその後。
    この小説を読んでいたら、北海道の大きな空と丘とあの長い冬と永遠に続く雪、、、
    そんなことを思い描けた。

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    2017年10月31日
  • トワイライト

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    21世紀の始まりに小学生の時に埋めたタイムカプセルを39歳の大人があける夏休み。過去に描いていた未来/夢と現在が違うことだらけであっても、そんな今と勇気をもってどう向き合っていくのかが描かれた本。夢や希望を簡単に語れる年齢じゃない、感傷に浸れるほど世の中が甘くないなかで向き合うべきことは厳しいけど、それを認めることから未来は始まる。
    万博で想像した未来を主人公は懐かしいと感じていたが、私の世代は同じ年齢になった時に何を懐かしいの核となるものがあるのかな?っと思った。

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    2017年10月23日
  • 季節風 夏

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    季節風シリーズの「夏」編。
    子供が主人公とか、または大人になって振り返る子供の頃の思い出とか、さらには親の死、友達の死など、別れを題材にした作品が多い。
    やはり、お盆や終戦記念日あるいは日航機事故とか、夏は過去に思いを致す鎮魂の季節ゆえか。
    なかでも、家族愛を描いた『あじさい、揺れて』『ささのは さらさら』『タカシ丸』が、特に印象深い読後感。

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    2017年10月06日
  • ブランケット・キャッツ

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    ドラマが期待してたぶん、ガッカリ感が半端なかったので(富田靖子の演技は良かったけど)原作読んでみた。

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    2017年09月25日
  • 赤ヘル1975

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    久しぶりの重松清。しかし、内容は600ページとかなりのボリュームのためか、読み切るのに1ヶ月ほどかかってしまった。
    内容としては1975年当時の広島を舞台にした、転校生と地元の友達にまつわるストーリー。
    正直、このボリューム感の割に内容はとても軽買ったという印象。広島をテーマにした戦後の方の痛みと、
    何をやってもうまくいかない父を持つ主人公の抱える葛藤の絡みについては、繊細ながらもジワリと心をえぐられる。

    ただ、自分的にはそこまで。トワイライトや流星ワゴンで感じた涙を流すような展開ではなかったので、やや肩透かし感は有り

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    2017年09月24日
  • なきむし姫

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    二児の母でありながら、泣き虫のアヤ。便りにしている旦那さんが一年間の単身赴任をすることになり…というのがあらすじ。

    アヤが子育てに孤軍奮闘しながらも成長していく話を期待していたけど、イメージとは違っていた。実際は、幼なじみの健ちゃんが動くことで話が進んでいき、アヤは傍観者に近い。旦那さんが健ちゃんに変わっただけのような。二人の子ども、ブンちゃんとチッキがかわいくて、もっとアヤとこの二人のエピソードをメインにしてほしかったと思う。

    健ちゃんの家庭や旦那さんの仕事の話も描かれているけど、それがアヤの成長に深く関わってくるわけではないので、まとまりがないような印象。それぞれのキャラは好きなの

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    2017年09月18日
  • あの歌がきこえる

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    意地っ張りだけどマジメなシュウ、お調子者で優しいヤスオ、クールで苦労人のコウジは、中学からの友だち同士。コウジの母親が家出したときも、シュウがカノジョに振られたときも、互いの道を歩き始めた卒業の日にも、三人の胸にはいつも、同じメロディーが響いていた。サザン、RC、かぐや姫、ジョン・レノン……色あせない名曲たちに託し、カッコ悪くも懐かしい日々を描く青春小説。

    【感想】

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    2017年08月27日
  • 季節風 冬

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    出産のために離れて暮らす母親のことを想う5歳の女の子の素敵なクリスマスを描いた『サンタ・エクスプレス』ほか、「ひとの“想い”を信じていなければ、小説は書けない気がする」という著者が、普通の人々の小さくて大きな世界を季節ごとに描き出す「季節風」シリーズの「冬」物語。寒い季節を暖かくしてくれる12篇を収録。

    【感想】

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    2017年08月27日
  • 峠うどん物語 下

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    重松さんらしく 人生の機微をほんわかと・・・
    その時の読み手の気分や状況によっては、この悪人の登場しない物語は少し白々しく感じるのは、少し飽きてきたからだろうか (笑)

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    2017年08月20日
  • なきむし姫

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    ‹内容紹介より›
    霜田アヤは、二児の母なのに大のなきむし。夫の哲也は、そんな頼りないアヤをいつも守ってくれていた。ところが哲也は一年間の単身赴任となって、アヤは期間限定のシングルマザーに。そこに現れたのは幼馴染の健。バツイチで娘を育てる健は、夫の不在や厄介なママ友に悩むアヤを何かと助けてくれて……。子供と一緒に育つママの奮闘を描く、共感度満点の愛すべきホームコメディ!

    ーーーー
    泣き虫な奥さんというところにまず共感しました(笑)
    夫から見たら「小さなこと」でも、いろいろと考え込んで悩んでしまい、追い詰められて泣いてしまうアヤ。
    哲也も負担があるのかな……と思いましたが、彼の「アヤちゃんを泣か

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    2017年08月20日
  • 見張り塔から ずっと

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    発展の望みを絶たれ、憂鬱なムードの漂うニュータウンに暮らす一家がいる。1歳の息子を突然失い、空虚を抱える夫婦がいる。18歳で結婚したが、夫にも義母にもまともに扱ってもらえない若妻がいる…。3組の家族、ひとりひとりの理想が、現実に浸食される。だが、どんなにそれが重くとも、目をそらさずに生きる、僕たちの物語―。「カラス」「扉を開けて」「陽だまりの猫」。

    【感想】

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    2017年08月15日
  • みんなのうた

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    東大受験三浪し、地元の田舎に帰ってきたレイコさんとを中心に、田舎と家族に起こる出来事が描かれる。
    心の処方箋になるような、温かい話であるが、レイコさんと自分を重ね合わせてチクリチクリと来た場面も。

    どんなエラジンさんになっても…
    親切の基本は…
    ふるさとに帰って…それで頑張れる

    気に入った文章。

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    2017年08月12日
  • ゼツメツ少年

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    心に響いた言葉
    『赤ちゃんは抱っこして落とせば簡単に死ぬ。鼻と口を塞いだら簡単に殺せる。自分より弱いものを抱いて守ってやってる時の感触や気持ち。忘れたくない』


    『大事なのは想像力』


    『誰かのことを変わってるって思う人は自分の世界がまだそれだけ狭いという事。世界が広がればそんなの別に変だとは思わない。』
    その通りだと思う。その人も普通だと思ってやっているのだから、変ではないはず。自分の世界が広がればそれも普通なのだ。

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    2017年08月11日
  • みんなのうた

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    家族のために、地元のために。
    それが回り回って自分のためになるのだろうか。
    ありがちな「地方を盛り上げる活動」ではなく家族が軸になっているからとても身近に感じることができた。

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    2017年08月09日
  • ロング・ロング・アゴー

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    あとがきにある通り、「気をつけ、礼」の姉妹本みたいな内容。単行本では「再会」というタイトルだったそう。私はそっちの方がしっくりくるかなー。
    大人になって、子供の頃の思い出の人との再会。生きて会えるかどうか、は別にしても、思い出すだけで、その人の中では「再会」に等しいんだろうなぁ。

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    2017年07月25日
  • なきむし姫

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    ライトノベル。裏表紙に「ホームコメディ」と書かれていたけど、それには疑問。コメディではないけど、でも同じ家族がテーマではあるけど、「流星ワゴン」ほど重たい話ではなく、本当にライト。電車の中でサクッと読み終える。深みを求める人には物足りないかも。

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    2017年07月13日
  • 空より高く

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    久々の重松さんの本。
    大好きな作家さんのひとり。
    この本が54冊目。
    通称”トンタマ”、東玉川高校。
    廃校が決まっている、最後の3年生。
    何をするにも”終わり”がチラつき、カウントダウンの毎日。
    そこにジン先生が非常勤講師としてやってくる。
    「レッツ ビギン」と叫ぶジン先生。
    最初は暑苦しいと感じていた生徒たちが…

    「レッツ ビギン」って、懐かしの「飛び出せ青春」を思い起こさせるセリフですよね(笑)
    重松さんの青春小説です。

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    2017年07月08日
  • ゼツメツ少年

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    ストレスのはけ口がイジメに繋がっているのか、部活動のような没頭できる事を見つければ、解決するという単純な問題でもないか。経済が豊かさが増えても、こころの豊かさは伴わない。2017.7.6

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    2017年07月06日
  • 半パン・デイズ

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    重松作品らしさがまた存分に出ている内容。自分も小学生時代にこんなことがあったなと懐かしくなるような作品。

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    2017年07月02日
  • ブランケット・キャッツ

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    重松清さんは初めて読んだ。人気があるのがわかるし上手い作家なんだろうと思う。
    けど、かなりリアリティがあって心苦しくなる。頼みもしない置き土産をおいて置かれたよう。悪くはないけど、しばらく敬遠しそう。
    嫌われ者の猫と大家さんの話が一番よかった。

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    2017年07月02日