重松清のレビュー一覧

  • ゼツメツ少年

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    ネタバレ

    どう捉えたらいいか、難しい。
    ゼツメツしないために家出した少年たち。
    きっと何かを見つけて希望に向かって最後はそれぞれ帰って行くのか、、、と結末を予想していたのに。。。そう来たか。
    切ない気持ちで終わってしまった。

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    2016年12月17日
  • みんなのうた

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    東大受験に失敗(しかも3年も!)し、上京して暮らしていたアパートを解約して、生まれ故郷に帰ってきた21歳の女の子。

    そこで、家族や友人、地元の知り合いなどとの交流を通して、故郷で暮らすことの意義や家族の大切さなどを再認識していく。

    ありきたりといえばありきたり。

    重松清なんだから、もう少し何かが欲しいところだ。
    あまりにも平穏すぎる。

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    2016年12月12日
  • 赤ヘル1975

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    広島の人たちの気持ちも分かる。
    東京のまなぶの気持ちも分かる。
    この細やかな心の動きが書ける重松清はすごい。

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    2016年12月03日
  • 哀愁的東京

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    読み始めからとても惹かれた。
    暗めのトーンや誰が救われているかも分からないような
    でもそれが人生や人間ってもんだなと思えるし、リアリティがあった。
    しかしながら死が多すぎて、逆にそれでフィクションだなと
    引き戻されてしまった。本末転倒な残念さでトーンダウン。

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    2016年11月27日
  • 見張り塔から ずっと

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    発展の望みを絶たれた郊外のニュータウン内のいじめ

    幼い子供を亡くした夫婦の元に現れた同じ名前の少年

    夫にも義母にもないがしろにされる若妻

    3組の追い詰められていく夫婦のお話し
    どれも救いがなく、怖いくらいにリアル

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    2016年11月18日
  • ぼくはこう生きている君はどうか

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    2010年に発刊された鶴見俊輔と重松清の対談の文庫化。鶴見俊輔氏は2015年に亡くなったため、遺言を読むような気持ちで読んだ。
    日本について、日本人について100年のスパンで論じる鶴見氏の意見は説得力がある。
    日本人の線が細くなっている。それは日本人の思考が細くなっていることを示している。
    庶民からたたき上げたエリートが少ないのは、我々が描くエリート像がそうなっていないからだ。

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    2016年11月14日
  • 季節風 冬

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    著者の『季節風』シリーズの一冊。冬を舞台に、過ぎ去った過去の思い出、あるいは現在の家族にまつわる出来事を、一筆書のように描写した12の物語。
    いずれも読後感の心地よい作品。
    「サンタ・エクスプレス」の最後、シールのサンタが笑った、の個所は、いかにもクリスマスファンタジー。
    「ネコはコタツで」は、親の介護が問題となる世代には身近な話。
    「ごまめ」は、娘を持つ父親には、”あるある”と思わず声が出る話。

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    2016年11月04日
  • ファミレス 上

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    ほのぼのとした内容で読みやすいです。人物もたくさん出てきますが、どの主人公にも感情移入しやすいのはとてもすばらしいですね。
    個人的には、料理のことには「うーん、こういうことはしたくないなぁ・・」という思いを抱きながら読んでいる部分もあるのですが(笑)これも「食」を描く小説なのでそういうこともあるでしょう!

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    2016年11月03日
  • 赤ヘル1975

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    マナブの父親は、ダメな人間だ。ダメなポイントがずれている。ダメな父親のせいで、マナブの世界が壊れるのが怖くてなかなか読み進めない。
    やっと読み終わった。
    マナブが、強く生きていってくれる事を願うばかりです。

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    2016年11月24日
  • 赤ヘル1975

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    あの頃の広島カープを知ることができたという点で貴重な読書、そんなことあったんだとなるエピソード多い。物語としてはなんてことなく面白いものではない。

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    2016年10月16日
  • 娘に語るお父さんの歴史

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    1963年生まれのカズアキが、「テレビ」・「核家族」・「中流意識」など、自らが生きてきた昭和の様子を平成生まれの娘に語る。
    懐かしい出来事も語られていて、それなりに面白いところもあったが、これを小説として読むのには厳しいかなと。重松さんの自叙伝?エッセイ?

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    2016年10月12日
  • また次の春へ

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    短編集。7編。
    東日本大震災にまつわる物語。悲しみや苦しみもそれぞれ違えど、次の春ににつながる”何か”を探す。人の強さや優しさを描く。
    最初の作品「トン汁」が良かった。奥さんを亡くしてしまった父親が作るトン汁。家庭の味として受け継がれ、身を温める一品が、心を温める。
    表題作「また次の春へ」では、悲しみが倍増するものの、命の尊さや、世代の絆を感じさせる。

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    2016年09月17日
  • トワイライト

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    苦しい本だった。

    過去、未来、現実、

    そしてまた未来へ。10年前は同世代がこんなにも大人なのか。

    みんなで集まってタイムカプセル埋めれて良かったな。

    淳子と、浩平と、杉本が良かった。


    主人公を好きになれないとしんどいなー

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    2016年09月11日
  • なきむし姫

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    ほっこりする作品。描写が細かく、単身赴任中の心情がかなりリアル。全体に癖になるような引き込まれる感じはないけど、かわいいなーとさくさく読める作品。観覧車が素敵なシンボルとして扱われていて、観覧車に対してここまで考えられるなんてと思いました。

    ・チケットをバッグから出した。「こうなっちゃうんじゃないかなって、思ってたんだ」アヤはそう言って、泣き笑いの顔になった。
    →なきむし姫が自分の涙のためじゃなくて、結局哲也の涙のためにもう一枚チケットをとっておいたのかと思うと、どれだけ愛しているか、どれだけ彼を理解しているかが伝わる描写。

    自分ではなにもやらずに解決したいってのは、ウワサ話や陰口だけで誰

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    2016年09月09日
  • ファミレス 上

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    上巻では陽平の妻の考えている事が分からず、ただのワガママにしか見えない。詳しくは下巻で明かされるのか、もしくは本当にすれ違いの積み重ねなのか…
    ドンには料理を覚えて、たくましく生きて行って欲しい。コージーも頼りないけど、ちょっと憎めない奴。頑張れ、若者!

    2016.8.30

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    2016年08月30日
  • 半パン・デイズ

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    小学生の成長がみれてとれる。
    引っ越してきた時はどうなるのだろうとか、読んでて不安になったけど結局最後は良い友達と良い時間を過ごせたように思う。
    ずっと青春のように思うけどヒロシが言ってたようにみどりなのかも。
    不安だらけだったけどやっぱり住めば都だったのだろう。

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    2016年08月28日
  • 娘に語るお父さんの歴史

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    「お父さんの子どもの頃って、どんな時代だったの?」15歳の娘の質問に、父は自身が育った時代の「歴史」を語る。
    重松さんとほぼ同世代の私なので、語られる「歴史」はうなずくものばかり。テレビが家庭の中心で、親兄弟とのチャンネル争いがあり(優先権はやっぱり父親)、学校での話題はやっぱりテレビ番組。宇宙や科学は明るい未来の象徴で、少年雑誌の21世紀は車は空を走っていた。
    現実は悲しいかな厳しいけど、私にも語ることができる娘たちの存在がいるということが、とても幸せと誇りに思う。

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    2016年08月27日
  • アゲイン 28年目の甲子園

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    ある理由で甲子園出場を決める決勝戦に挑めなかった野球部が、年を経てマスターズ甲子園を目指す。昔のわだかまりはとけるのか…

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    2016年08月03日
  • ロング・ロング・アゴー

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    遠い昔のあの頃、何故か魅力を感じた『あの人』を思い出す物語。単行本「再会」を改題 した短編集。
    今から思えば、子供の頃の自分自身はなんかズレてたように思う。自尊心が強すぎるのか、自分が何者なのかわからないのか。多くの人と出会い、そして別れて、今の自分が形成される。そんなことを思わせる、ちょっとビターなストーリー。

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    2016年07月26日
  • なきむし姫

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    なきむしの奥様を残して神戸に旦那は単身赴任。そこへ男気溢れる小学校時代の2人共通の友人が現れ、なきむし姫に子育ての手助けを結果的にすることに。あれか、キュンキュンしちゃうけど旦那はうらぎれないわ~系の話かと思ってケッとか思って読んでいました。色々足りない感じの本でした。さっと読むにはいいかもしれません。

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    2016年07月21日