重松清のレビュー一覧

  • 希望ヶ丘の人びと(下)

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    妻が思いを寄せていたという、希望ヶ丘のえーちゃんが登場。
    様々な事件が起こるが、同年代のオヤジ同士での友情が芽生えたりとホロッとくる場面もあり。
    色々と考えさせられる人間関係とか、重松さんらしい。

    2017.6.11

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    2017年06月12日
  • 希望ヶ丘の人びと(上)

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    亡くなった妻が学生時代を過ごした「希望ヶ丘」に、娘と息子と越してきた田島。
    そこで塾の教室長として働き始めるが、親からのクレームに四苦八苦することに。
    また、妻の同級生たちとの思い出に触れながら、その同級生たちの現状にも行き当たる。
    一方、子供たちの抱える問題も…
    今のところ、妻の帰りたかった「希望ヶ丘」にはいいところがひとつもないのだ…

    2017.6.10

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    2017年06月10日
  • リビング

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    ネタバレ

    共働き夫婦の引越し先のお隣の太田家は、
    理想的なお花畑の庭かえって押し付けがましいと、
    早々に近所づきあいに悩む日々。

    鯉のぼりを見渡せる田舎で、
    それぞれの人たちの抱える事情。

    おばあちゃんの唯一の友達との不思議な関係を疑問に思い
    自分の親友とのケンカと、納得したわけ。
    離婚寸前の夫婦が
    夫の母の墓参りで、かつて母が言っていた言葉の意味。

    仕事で悩む妻に追い打ちをかけるかのような太田家からのバーベキューの誘いと、突然の雨。

    同窓会に出席するつもりで、
    家事と育児から解放されたと思ったけれど
    冷静になって実感したこと。
    本家の一人娘にこき使われて
    革命を起こそうとした分家の嫁たちと

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    2017年06月06日
  • ブランケット・キャッツ

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    重松氏の小説にしては心理描写がイマイチ。
    氏の作品は、基本傑作。時折、ハズレあり。
    今回は疲れている中書いたのかも。

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    2017年06月03日
  • ファミレス 下

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    さくさく読めて面白かったです。ただ、下巻の方は登場人物に良い事を言わせてやろうみたいな押し付けがましさがあって、くどかったです。エリカ先生の小手先クッキングは面白いですが、体に悪そうですね。

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    2017年05月28日
  • 希望の地図 3.11から始まる物語

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    ネタバレ

    震災ものは、涙なくしては読めないね。
    しかも本書は、小説という形をとってはいるが、中身はというと取材にもとづいた事実の連続。

    (詳しく調べたわけではないが、内容と構成と文庫裏表紙のあらすじ書きからすると、実名かどうかは別としても、きっとみな事実なのだろうと推測)

    作中何度泣かされたことか・・・。しかも、涙が浮かんでくる、とかでなく“こぼれ落ちる”レベルで。

    理不尽な自然の仕打ちに懸命に立ち向かう男たち、リーダーシップをとり虐げられた人々を導く者達の姿の、なんと格好よいことか。

    一読の価値ありと、声を大にして薦めたい一冊。
    いや、日本人はこれを読むべきだろう、とも思える。


    ・・・ただ

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    2017年05月23日
  • ロング・ロング・アゴー

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    大人には必ず子どもの時代がある。
    子どもの時代があったおかけで、
    大人になります。
    純粋でまだ何も知らない子ども時代だからこそ
    大人になってからより、
    傷つきやすいし、逆に楽しいんだろうなぁ。
    大人になっても、自分の核にあるはずの
    子どもの気持ちを忘れずに楽しく前向きに生きたいものです

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    2017年05月17日
  • トワイライト

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    ネタバレ

    「40歳になったら開けよう」と埋めたタイムカプセルを、学校が閉校になったため1年早く開けることになった。
    ジャイアンと言われていた徹夫と、しずかちゃんのようにしっかり者の真理子夫婦。のび太と言われていた克也、誰とも群れずに孤高を保っていた文学少女ケチャこと淳子、たった数ヶ月だけしかクラスメートではなかった転校生の杉本、そして、ずっと変わらずにのんびりマイペースの浩平。

    夫の暴力により家庭崩壊寸前の徹夫と真理子。かつての天才少年克也はリストラの対象になり、カリスマ予備校講師だった淳子の人気は翳っていた。
    あのころの未来はバラ色ではなかったのか?

    もう、読み進むのが辛くて辛くて。
    ねっとりと絡

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    2017年05月14日
  • ロング・ロング・アゴー

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    ネタバレ

    「いいものあげる」なぜ美智子ちゃんの寂しい部分が一番伝わる。
    「ホラ吹きおじさん」こんなおじさん、僕の人生にもおるよ。
    「永遠」ユウちゃん。こんな奴もいたわ、今だに再開してないけど。
    「チャーリー」スヌーピーもチャーリーブラウンも僕の人生にないけど、そういう反面教師的なのもあるよ。言いたいことは理解できる。
    「人生はブラの上」こんな奴もおったなぁ〜。僕の人生のムウちゃん。愛してやまない彼だった。
    「再開」最初の美智子ちゃんの連作ですね。僕も美智子ちゃん好きなほうだったので結末はかなしかった。

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    2017年05月10日
  • 娘に語るお父さんの歴史

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    1963年生まれの著者は、本作が刊行された2006年の時点で43歳。自分と同い年の男性を主人公に据えた、フィクションでありながらノンフィクション、自伝エッセイでもある1冊。文庫化されたのがその10年後の2016年で、著者は53歳。それと同年代の人はきっと生まれ育った時代を振り返りながら読めるはず。

    1963(昭和38)年生まれ、43歳のカズアキには同い年の妻、それに中学3年生と小学校3年生の娘がいる。長女が冬休みに「お年寄りから話を聞く」という宿題を受け、じいちゃんばあちゃんに話を聞いたところ、戦時中の悲しくひもじい話が目白押し。長女がカズアキを馬鹿にするように言う、「お父さんてさあ、ほんと

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    2017年05月15日
  • 希望の地図 3.11から始まる物語

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    被災地で復興に向けて前を向いて活動している人達。

    一番心をつかまれたのは、津波で壊滅的な被害を受けた水族館。

    「動物たちの死体をきちんと片づけるのが仕事」と頑張り続けた飼育員の方の話でした。

    色々と考えさせられる作品でした。

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    2017年04月09日
  • 希望の地図 3.11から始まる物語

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    不登校になってしまった中学生光司がライターの田村と一緒に被災地を巡る、小説仕立てのドキュメンタリーといった趣。重松さんが実際に被災地に取材に行かれているだけあって、被災者の生の声が胸を打つ。津波によって風景が変わった町、風景は変わらないのに住めなくなった町、そこには同じ悲しみがあり、希望がある。その希望が絶望に変わることもあるだろうけど、希望がなくなってしまうと、きっと生きる気力まで奪われてしまうだろう。未だに再建の目途が立たない被災者の方に、どうか希望を捨てないでと、祈りにも似た気持ちになりました。

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    2017年04月03日
  • 赤ヘル1975

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    重松さんのお話大好きだけど、カープと興味無いしなぁ、、、と避けていた本。カープのお話というより、広島の原爆後のお話だった。読んでよかったな、と思った。
    いつも父親の仕事がうまくいかず、転校ばかりしているマナブと、広島で野球大好きで男気溢れるヤス、ヤスの友達で優しくこれまた野球大好きなユキオの友情がとってもよかった。ヤスは曲がったことが大嫌いな暑くてめんどうなやつなんだけど、とにかくユキオが大人でかわいいし、ユキオというクッション材のお陰でヤスとマナブもなんやかんやで仲良くなってるしいいトリオだなぁー。
    転校してもずっと仲良しでいたらいいのにな。

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    2017年03月20日
  • かっぽん屋

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    昭和時代の、若干イカ臭く、でも等身大の少年たちが躍動する青春物語集。


    「思春期あるある」と言おうか、なんと言おうか・・。

    昭和から平成へ変わったその日を、始業式後の6年生の教室で過ごした(はず)自分よりは少々年上である登場人物たち・・・そのどれもに、多かれ少なかれの共感が抱けた。

    ★3つ、7ポイント。
    2009年?2010年?頃。

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    2017年02月13日
  • ファミレス 上

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    「恋妻家宮本」の原作ということで読んでみたが、ほとんど違う話だねえ・・・ でも、逆にそう云うことなので、後半に興味が続く

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    2017年02月04日
  • ゼツメツ少年

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    「僕たちをゼツメツさせないでください」。悲痛なメッセージが小説家のセンセイに届いた。この言葉が意味することは何か。想像力の奇跡を問う長編小説。
    重松さんが一貫して私たちに訴える生きることの大切さ。いじめや差別の無意味さは誰も分かっているはずなのに、何故なくすことができないのだろうか。こんなことで命を失うのは、本当にやりきれない。

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    2017年02月02日
  • 口笛吹いて

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    人生の何かに「負け」た人達を描く短編集。

    読むほどに切なくなるおハナシたちなのだが、何故か読むのをやめたくない…。

    決して、いや、全く、、、、最後にナニか救いがあるわけでもなんでもないのに、でもなんとなくじんわりと、前向きになれる、そんな作品たち。

    「カタツムリ失踪」のお父さん、格好良いでしょ。

    「春になれば」は、テレビドラマにでもできそう。

    ★3つ、7ポイント。
    2017.01.30.図。

    ※重松清が好んで描く主人公たちが、いつのまにか同世代になっていた。間もなく追い抜いてしまうくらいに。。。

    自分じゃまだまだ若いつもりなのだけれど、世間一般から見たらやっぱり“中年”の域に入っ

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    2017年01月31日
  • 季節風 春

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    時期的にはまだ早いが、出会いと別れの季節「春」をテーマにした『季節風 春』は、四季シリーズの一冊。
    多様で多彩な小話集に、小説家のたくましい創造力そして想像力に、畏敬の念を改めて抱いてしまう。
    第一話『めぐりびな』で涙の誘惑に勝てず、最終話『ツバメ記念日』でもまたもその誘惑に負けてしまった(老化現象ー笑ー)。
    『さくら地蔵』に描かれているようなトラック運転手ばかりなら、交通事故もきっと減ることだろう。
    『島小僧』には、地方の疲弊化に思いを致し、『球春』『目には青葉』では、男のしち面倒くささに何とも言えない共感を感じた。

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    2017年01月25日
  • 峠うどん物語 上

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    重松清らしい作品。だけどまだグッと来ない。年を重ねたせいか、いかにも泣くシチュエーションだからか。後編に期待。

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    2017年01月05日
  • ブランケット・キャッツ

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    しっぽのないブランケット•キャットを読んで、そうそう、この感じが重松清だって思い出した。おじさんなのになんでこんなに学童期の男の子の気持ちが分かるんだろう。私は男性でないし、いじめも経験した事がないから想像でしかないけれど、すごくリアルに感じられる。
    2016.12.30

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    2016年12月31日