重松清のレビュー一覧

  • 峠うどん物語 下

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    市民斎場のお向かいにあるうどん屋を営むおじいちゃんとおばあちゃん。孫で中学生のよっちゃんが時々お手伝いに通いながら、人生の大切なことを学んでいくお話。
    お葬式が終わって、うどん屋に立ち寄る人たちは色々な思いを抱えていて。
    無口で頑固な職人のおじいちゃんとおせっかいでおしゃべりで優しいおばあちゃん。どちらも味のある人物です。お客さんに対しての振る舞いがわきまえていて思いやりがあって。まだ14歳のよっちゃんの目を通して、生と死について考えさせられるね。でもお説教臭いことは一切なくて、さすが重松清さん。1つ1つの話が心に沁みました。

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    2021年11月05日
  • ニワトリは一度だけ飛べる

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    実質左遷された会社員が
    会社の不正を告発するゲリラ戦を仕掛ける話。

    仕事もまあまあ、家族もまあまあ、
    穏やかで平凡で事なかれ主義の主人公は等身大で、
    うだうだと悩む煮え切らない様子も
    どこか他人事でなく読めるかも。

    オズの魔法使いになぞらえられた
    キャラの濃い同僚と、わかりやすい話の展開、
    ゲリラ戦の最中はハラハラしたし、
    最後はスカッと。
    比較的サラッと楽しめる作品なんじゃないかな。

    話の骨子は前述の通りなかなかにベタなんだけど、
    さすが重松清作品、
    家族に関しては深いひとことが
    多かったように思う。

    序盤は食えない冷めたやつだった中川が
    「僕は親ですから」と涙を滲ませるのはぐっときた。

    自分より大切な存在に
    まだ巡り会ったことがないから、
    気ままにやっているわけだけど、
    夫とか親とかっていう人達が抱える思いってのは
    どんなもんなんだろうなあ。

    自分の幸せよりも、相手の幸せをこそ
    幸せに感じたりするもんなんだろうか。
    自分の親もそういう思いを
    持ってくれてたりするんだろうか。
    自分もいつか実感を伴って理解するのかなあ。

    今はまだ想像でしかないけど、
    そんなことを考えたりしました。

    ただ、もしも自分の親がそうなら、
    もう僕は大丈夫だから、
    自分の幸せだけ欲しがったらいいから、
    なるべく楽しくやってくれる方が嬉しいぜ!
    と思う。
    杞憂かもしれないですけどね!

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    2021年10月31日
  • ブランケット・キャッツ

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    ネタバレ

    「明日」が揺らいだ人たちに、猫が贈る温もりと小さな7つの光。
    とあるようにいろいろな家族の短編集。いずれもやや癖のある人たちが出てきて感情移入はしづらかったが、猫視点の話は面白かった。

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    2021年10月21日
  • 青春夜明け前

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    いつの時代も考えたりその年頃の男の子がする事考える事は基本的なところは変わらないのかもしれない。最後の春じゃったかが1番好き。

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    2021年10月19日
  • カカシの夏休み

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    中編3作。どの話もあまり私の好みではなかった。重松さんの著作は20冊以上は読んでるけど私に取っては当たりの時と外れの時の差が大きい感じ。まあ、600冊以上出されてるそうなので、ほとんど読んでないに等しいかな・・・

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    2021年10月16日
  • ハレルヤ!(新潮文庫)

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    一緒に夢にむかって進んだ友人だからこそ分かり合えること、伝えられることってあるんだな。

    わたしも30年後、学生時代の部活仲間と会いたい。


    くすぶってても、えい!となる瞬間があるはずだしその瞬間を見逃さないようにしないと!

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    2021年10月15日
  • ナイフ

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    重松清の小説の中でも特に「いじめ」にフォーカスした短編集。さらっと読めますが、いじめの描写はやはりリアルで痛々しい。

    印象に残ったのは「エビスくん」です。どんなにいじめられても、強い子が好きだから、いじめっ子であるエビスくんが好き、という主人公キヨシには共感できませんが、、エビスくんには一度会ってみたい。
    最後のあとがきで、エビスくんは実際に亡くなった友だちがモデルになっていることを知りました。「どこにおるんや、エビスくん」というキヨシの最後のセリフは、切ないです。

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    2021年10月09日
  • カカシの夏休み

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    本書は3つの作品から構成さており、最初の二つは30代の教師が主人公で、最後の一つは、自殺した同級生の遺書に名前を書かれてしまった弟を持つ、女子高生の姉が主人公。
    その中の「ライオン先生」は、竹中直人主演でテレビドラマになっていたそうですね。(2003年)
    個人的にもその話が一番印象に残りました。
    中年になり、今までの生き方では通用しなくなってきた主人公。自慢のライオンのような長髪も今では時代遅れ。亡き妻の言葉を守り抜きながらも葛藤し、変化を受け入れようとしたり抗ったりする姿勢がとても人間味があり好きでした。
    薄くなった長髪を、カツラを被り自分を偽ってライオン先生であろうとした主人公。結局それを脱ぎ捨てた時も、これは退化ではなく進化だと感じました。
    全ての問題が解決したわけではないけれど、生きることへの希望が最後に示される優しい世界だと感じました。

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    2021年10月09日
  • ハレルヤ!(新潮文庫)

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    忌野清志郎が亡くなった。学生時代にバンドを組んでいたメンバーの一人が、その悲報を受けて過去のメンバーを訪ねて回る。メンバーは日々の悩みを抱えながら生きていて…。

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    2021年09月23日
  • 送り火

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    好きな話半分、苦手な話半分って感じですかね。アンダーサーティーの世代が読んで
    どう感じるんでしょうか?
    かげぜん、漂流記が好き。

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    2021年09月18日
  • ロング・ロング・アゴー

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    「せんせい。」(兄)に対して、双子の妹のような作品とのこと。(あとがきより)

    なるほど、再会というテーマで描かれた様々な物語である。

    一つめの「いいものあげる」で少しだけ出てきた男の子が、最後の「再会」で、大人になって主人公として登場する。うまくいかないことの多かったふたりにとって、再会できてよかったなぁと思った。

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    2021年09月18日
  • カシオペアの丘で(下)

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    重くて苦しくなったけど、出会いは人生を変える。みんないつかは消えていくけど、その時にどんな顔が浮かぶのだろうか。後悔がないのは綺麗事だと思う。

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    2021年08月28日
  • ハレルヤ!(新潮文庫)

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    「人生の後半戦」いい表現だなー。
    やっぱり物語は後半になるにつれて盛り上がる
    これからの人生の方が気合い入るって希望が持てる!
    学生から、20〜30年も経ってしまえば
    そりゃみんな変わるだろうし、
    年月に比例していろんなことを経験してくだろうし
    人生難航でしかない時もある………。
    それにしても読んでてRCセクションが聴きたくなった。
    そんなに自分から聴いてたわけではいけど、やっぱり、誰しも聴けばわかる曲を持ってるってのは強い!!!
    学生時代、軽音楽部だったとき
    部室とか、自分たちのライブの合間とか、合宿とか
    ドライブの車の中でとか、常に音楽があったなーーって
    懐かしくて嬉しくて寂しい気持ちになりました。

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    2021年08月23日
  • カカシの夏休み

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    ズンとくる、重い3篇だった。
    『カカシの夏休み』って何?と思っていたら、そういうことなのか。大人になってそう言われると辛い。だけど物語は動いていき、ラストは納得の結末だった。「ノスタルジー禁止」は、中高年にとって心にグサリと突き刺さるかも。『ライオン先生』は、主人公の思い切った行動、自分らしく乗り越えた感がいい。『未来』では、人生の落とし穴はすぐそばにあることを感じさせられた。ラストが気になってしょうがなかった。

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    2021年08月02日
  • ナイフ

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    いじめをテーマにした短編集だった。今までいじめの現場を目撃したことがないから、現実にこんないじめがあるのだと考えると、かなり驚かされる。時代が違うのもあるかもしれないけど、子供たち同士のいじめについて考える良い機会になった。ビタースウィート・ホームが一番好きだったな。教師の立場から見る学校と、親の立場から見る学校は、やはり違うのだなと改めて知った。どの話もあまりハッピーエンドにはならないけど、この妙な現実感が良いなと思う。

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    2021年07月20日
  • ルビィ

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    自殺してしまった女子高生と自殺を図った中年の売れない作家が成仏するために、これから死のうとしている命を救っていくお話。

    「重松清のお話はこんな感じだよな、うんうん…」と思いながら予想していた展開で話が進んでいくも、最後のたたみかけで不覚にも涙ぐんでしまう。ルビィの屈折した弟の心がたまらなく痛くてつらい。

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    2021年07月20日
  • ニワトリは一度だけ飛べる

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    倍返し・・・とは言わないけど
    そのくらいのインパクトが欲しかった
    手のひら返しはあったけど
    う~~~ん

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    2021年06月27日
  • さすらい猫ノアの伝説

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    「あなたたちのクラスが忘れてしまった大切なことを思い出させる」ために
    現れた黒猫ノアの物語です。全18話
    重松清らしい1冊です。

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    2021年06月22日
  • みぞれ

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    ほろっとくる話や暖かな話で連なる11作の短編集。好きな作家は?と聞かれたら毎回挙げてる好きな作家。大人から少年まで描かれる登場人物がとても好き。共感できることや考えさせられることも多い。今作もそう。自分にもこんなとこあるなとか登場人物に感情移入して読んだ。

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    2021年06月08日
  • 卒業

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    人は誰しも身近な人の死を経験する。亡くなった人が自分にとって様々な影響を及ぼす。良くも悪くもひとつのドラマ。4話それぞれ身近な人の死が関係する。それによって抱えていた何かからやっと卒業出来るのだ。心に響いた。

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    2021年06月03日