重松清のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
実質左遷された会社員が
会社の不正を告発するゲリラ戦を仕掛ける話。
仕事もまあまあ、家族もまあまあ、
穏やかで平凡で事なかれ主義の主人公は等身大で、
うだうだと悩む煮え切らない様子も
どこか他人事でなく読めるかも。
オズの魔法使いになぞらえられた
キャラの濃い同僚と、わかりやすい話の展開、
ゲリラ戦の最中はハラハラしたし、
最後はスカッと。
比較的サラッと楽しめる作品なんじゃないかな。
話の骨子は前述の通りなかなかにベタなんだけど、
さすが重松清作品、
家族に関しては深いひとことが
多かったように思う。
序盤は食えない冷めたやつだった中川が
「僕は親ですから」と涙を滲ませるのはぐっときた。
自分より大切な存在に
まだ巡り会ったことがないから、
気ままにやっているわけだけど、
夫とか親とかっていう人達が抱える思いってのは
どんなもんなんだろうなあ。
自分の幸せよりも、相手の幸せをこそ
幸せに感じたりするもんなんだろうか。
自分の親もそういう思いを
持ってくれてたりするんだろうか。
自分もいつか実感を伴って理解するのかなあ。
今はまだ想像でしかないけど、
そんなことを考えたりしました。
ただ、もしも自分の親がそうなら、
もう僕は大丈夫だから、
自分の幸せだけ欲しがったらいいから、
なるべく楽しくやってくれる方が嬉しいぜ!
と思う。
杞憂かもしれないですけどね! -
Posted by ブクログ
本書は3つの作品から構成さており、最初の二つは30代の教師が主人公で、最後の一つは、自殺した同級生の遺書に名前を書かれてしまった弟を持つ、女子高生の姉が主人公。
その中の「ライオン先生」は、竹中直人主演でテレビドラマになっていたそうですね。(2003年)
個人的にもその話が一番印象に残りました。
中年になり、今までの生き方では通用しなくなってきた主人公。自慢のライオンのような長髪も今では時代遅れ。亡き妻の言葉を守り抜きながらも葛藤し、変化を受け入れようとしたり抗ったりする姿勢がとても人間味があり好きでした。
薄くなった長髪を、カツラを被り自分を偽ってライオン先生であろうとした主人公。結局それを脱ぎ捨てた時も、これは退化ではなく進化だと感じました。
全ての問題が解決したわけではないけれど、生きることへの希望が最後に示される優しい世界だと感じました。 -
Posted by ブクログ
「人生の後半戦」いい表現だなー。
やっぱり物語は後半になるにつれて盛り上がる
これからの人生の方が気合い入るって希望が持てる!
学生から、20〜30年も経ってしまえば
そりゃみんな変わるだろうし、
年月に比例していろんなことを経験してくだろうし
人生難航でしかない時もある………。
それにしても読んでてRCセクションが聴きたくなった。
そんなに自分から聴いてたわけではいけど、やっぱり、誰しも聴けばわかる曲を持ってるってのは強い!!!
学生時代、軽音楽部だったとき
部室とか、自分たちのライブの合間とか、合宿とか
ドライブの車の中でとか、常に音楽があったなーーって
懐かしくて嬉しくて寂しい気持ちになりました。