重松清のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
夫の友人からお借りしました。
母校である小学校の廃校をきっかけに、当時埋められたタイムカプセルを掘り出すことで、39歳となった同級生たちが再会し交流を深める物語です。
12歳の頃は将来に夢と希望しかなかったけれど、現実を知り、人生の方向性がある程度決まった39歳では、将来に夢と希望を持つのは難しい・・・
現実世界では、リストラにあったり、不治の病に侵されたり、離婚の危機だったり、それぞれが皆いろいろあって、将来を悲観的に考えてしまうどころか、今現在も辛い現実をなんとか生きていく毎日。
アラフィフの私は、彼らの気持ちもわかる一方で、39歳でトワイライトとするにはまだ早いでしょうとも思うし、やっぱり自分次第で人生は少しは好転出来ると思います。物語の彼らもね、大きく前進はしないけど、希望のかけらがほんのちょっと見えた感じがよかったです。
ただ、ままならぬ境遇のなかで、DVだけは納得できません。それを他の人の不運と同列に並べるのはどうかと思いました。 -
Posted by ブクログ
1999年第14回坪内譲治文学賞
受賞作「ナイフ」他4編の短編集
「ワニとハブとひょうたん池で」
「ナイフ」
「キャッチボール日和」
「エビスくん」
4編は、いずれも学校でのいじめがテーマです
そして、この短編集は子供達だけでなく
そのいじめを知った親達や、教室で対応しきれていない教師と 大人側の苦しさも書かれています
25年前から日常化していたいじめは、変わっていないどころか 悪化しているように思う
読んで苦しいのは、いじめの対象となってしまった子供達が抵抗しない事を最善としているかのようなところ
親達の中にも待つという対応を選択している人も多い
子供を守れない事に苦悩する親も苦しい
重松さんのいじめ小説は、いじめられる側の気持ちを充分に表現しているのだけれど
どうにかやり過ごすという方向性が多いと思う
「エビスくん」は 転校生で仲良くなりたいために
暴力的な行動をとったらしい
家庭環境が良くなくて本当は優しいとか
そうは言っても、やられる方はたまらない
「キャッチボール日和」は、少年がなかなか過酷ないじめを受けて 最後は転校するのだけど
いじめていた側が転校した後何か思ったところで
それで解決にはならないですよね
「ナイフ」は 息子を救ってあげたい父親の苦悩
教材としても使われる重松さんの作品を読んでも
全くいじめの解決策は見当たらない
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