重松清のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
都会か田舎かどちらを選ぶかは別にして、田舎と家族のあたたかさが、じーんと沁みるお話でした。
特に第5話の「エラジンさん」は、本物のエラジンさん(=偉い人)が田舎だからこそ共に生きていけるお話で、いい話だけど切ない。
東大受験に3度失敗した末に、将来に行き詰まり実家の田舎に戻ったレイコさん。
今まで嫌で仕方なかった梅郷の暮らしだったけど、3年ぶりに帰ってみると、家族や友人の温かさに気づき、このまま田舎もいいかもと気持ちが揺らぎ始める。家族のためにも地元の大学へ進学しようと思うと話すレイコさんは、「家族のせいにするんだね」と言われてしまう。
レイコさんは思う。
「家族のためと、家族のせいの違い -
Posted by ブクログ
ネタバレ自殺を図った中年作家のダザイさんと、三年前に命を絶った少女ルビィ。
7人の命を救わないと天国に行けないという彼女と共に、失われるはずだった命を救う。
重い題材だが、設定がメルヘン。
ルビィもちょっと意地悪で、イラっとしたり、モヤモヤしながら読み進む。
「生きることも死ぬことも軽かった」という彼女の言葉。
分かる。
十代の頃は、そうだった。
ルビィとダザイの別れの場面。
「どーせストーリーとかキャラとかつまんないと思うんだけどさ、我慢して最後まで読んだら、やっぱり生きるの『あり』じゃん、って…本を閉じるときに思うの。そういう小説を書いて欲しいの、絶対に」
そして、最後のページで思いがけなく -
Posted by ブクログ
1999年から2007年に書かれたお話をまとめた短編集。特に連作でも、関連性もない。
重松清さんいわく、「不揃いな息遣いの、その揺らぎを楽しんでいただけないかと考えた」とのこと。
主人公も、大学生や、主婦や、中年サラリーマンや、若い働く女性、など様々。
正反対なセッカチな夫との暮らしを書いた「電光セッカチ」、かつての演歌歌手を20年ぶりにステージに立たせるべく奮闘する「望郷波止場」、子供がいないけどすごく良い関係の夫婦と、空気の読めない義弟とのやりとりを描いた「ひとしずく」が良かったかな。
重松さんの短編集は、たまに読みたくなりますね。