重松清のレビュー一覧

  • さすらい猫ノアの伝説

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    ネタバレ

    重松さんらしい、子どもに読んでほしい話でした。
    ちょっとしたモヤモヤ、思春期らしい他者の目の意識、そんなことを思い出します。

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    2023年06月18日
  • 娘に語るお父さんの歴史

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    タイトルに惹かれ、読む。
    1963年生まれの父親が育った時代の社会的な出来事を振り返りながら、語っていく。
    もっと個人的で内面的なお父さんの歴史を語っていくのかと思っていたら、なるほどこんな展開で語っていくんだと思った。
    重松清さんの小説は好きな方だが、もともとちくまプリマー新書で出版されただけあって、いつもの小説とは違う感じである。

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    2023年06月01日
  • ハレルヤ!(新潮文庫)

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    凄い事が起こってるんやけど、文章は落ち着いている。体が重くて動けないとか、ちょっとのことでは動じないとか、人生後半戦を迎えた大人をよく表している。僕も後半戦。がんばろ。

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    2023年05月31日
  • 一人っ子同盟(新潮文庫)

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    ハム子もオサムもなかなか好きになれなかったけど、後半になって漸く彼らの優しさとかが伝わって来て、最後はじんわり温かくなれた作品かな。

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    2023年05月29日
  • 疾走(下)

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    こんなに救いようのない人生があるのかと思った。
    進んでも進んでも闇の人生を少年と少女はよく生きたなぁと思う。
    こんな経験をしてもちゃんとにんげんの心を最後まで持つことができたシュウジは本当に優しい子だと思う。
    最後の光景をシュウジも見て微笑んでいることだろうと思った。
    もう一度読むことはないが、読んで良かったと思う作品。

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    2023年05月18日
  • きよしこ

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    幼い頃に私にも「きよしこ」のような存在が居たことを思い出しました。
    親にも言えない(というか、子どもの語彙力で発散できない)事を共有できる心の拠り所。

    主人公きよしは成長するにつれ、きよしこを頼ることなく自分の力で生きていくことを身につけていきます。

    「ゲルマ」に出てくるゲルマがどうしようもない奴で切なくなりました。

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    2023年05月05日
  • 星のかけら

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    生きているだけで素晴らしい。
    本当にそう思った。

    ここまで生きていることは奇跡の連続。
    自分の命、他人の命を大切にしたい。

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    2023年05月05日
  • ひこばえ(上)

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    作者と同年代なので、いままでの作品も、時代背景で、そうそう、そうだったと思うところが多かったが、この作品では父親の歳も一緒で、死んだ父と重ね合わせて読んだ。上巻では、何も起こらず、下巻を読まないと何も進まないのがもどかしい。

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    2023年05月04日
  • ゼツメツ少年

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    2013年刊の文庫版。過去作の登場人物と新規を加えて、創作の世界が現実(として描いた世界の展開)と意図的に干渉し、良い方向へと導き直すことは可能か?…的な実験的な長編。主題は「イジメ」、又は、生きることを許容されない者達の苦しみと絶望、僅かな希望。
    文庫版で後書きを含めて500ページ余り。概ね黒いページが多い上に、これでもかと追い詰められ、屈辱的な危機状況を書き連ねられていたり……。
    この本を勧められるのは、いじめる・いじめられる子の現在と経験の認識を知る&理解したい人、疑似体験してみたい人、作者の大ファンで多くの作品を読んでいる人、かな。
    勧められないのは、既にメンタルが溢れそうな人、傷跡の

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    2023年04月30日
  • 赤ヘル1975

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    カープが初優勝をしたのは広島県人になって2年目のことで、優勝の瞬間は歯医者の診察台の上にいた。 「もうすぐ優勝が決まるよ!」という奥からの声に先生は治療器具を手にしたまま診察室から出ていったきり帰ってこず、1時間ほど天井と医療ライトを眺めていた思い出がある。 当時の広島県人の思いが詰まったユーモアとペーソスに溢れた作品だった。個人的な思い入れもあり、また何年かしたら読み返したい。(o^^o)v

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    2023年04月29日
  • トワイライト

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    ちょっと20代では読むのが早かった気がする、、
    主人公と同じ年齢になったら沁みるのか、いや沁みない方が良いのかも

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    2023年04月23日
  • 一人っ子同盟(新潮文庫)

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    「昭和」がまだあと十数年続くあの頃。小学6年生のノブとハム子は、一人っ子。ふたりそれぞれに弟もどきができて、今までの生活に経験のない事が起き始める。昭和の団地に住む子供達が、多少複雑な事情を持つ大人達の事情に振り回されながら、助け合い支え合って、友人となる。安定の重松作品。
    が、とう言う私もこの時代の一人っ子。重松さんでさえ、一人っ子はわがまま。一人っ子はひ弱でたくましさに欠ける。これも世間の常識なんだろう。なんて表現なさる。全く遺憾でありまあす。確かにまだ一人っ子が少なかった。一人っ子と知ると、よくも知らない大人達が、甘やかされてるんでしょうね、なんておっしゃる。あんたんとこの娘の方が、学校

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    2023年04月21日
  • ひこばえ(下)

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    重松清さんらしい後味の良い作品
    登場人物もよくかき分けられていて
    すいすい読めた
    でも、なぜだろう?
    あまり共感できなかったのよね
    自分たちを捨てて勝手に生きた父の死
    それに向き合う洋一郎
    うーん
    大家さんとか住職さんとかいい人すぎて……
    ひこばえ 
    新しい芽に託す
    うーん

    ≪ 胸の穴 その穴埋める 道探す ≫

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    2023年04月19日
  • ナイフ

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    重松さん好きだけどあんまり刺さらなかった。
    いじめの描写が結構苦しかった。
    もやもやした感情を持つ家族の話ならビタミンF、ちょっとしたすれ違いを描いた話なら日曜日の夕刊、ふとした時に思い出して読みたくなるのはロングロングアゴーです。この本はイマイチって人にはそちらをおすすめします。なんか最後の話のオチが同じ作者の別の作品で読んだような気がして残念でした。

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    2023年04月12日
  • 木曜日の子ども

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    あ〜もう世界が滅んでくれたらいいのにな。
    と思ったことは数知れず。
    だけど実際には毎日を何とか生きて、一喜一憂しながら大人になりました。

    辛い経験を積んでしまった子どもたちが見ている、失望という名の景色に、大人になった今、どれだけ気付けているだろうかと考えさせられました。

    万人から好かれる人などはいないから、だからこそ大切に思う人からは好かれたいし守りたい。

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    2023年04月07日
  • 疾走(下)

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    ネタバレ

    上巻のあまりの救いの無さに心を「からっぽ」にされた状態で下巻を読み始めた。
    下巻は話の展開が速くなり、奈落の底に向かって「疾走」していく感じ。安易な希望は無いだろうと思える展開なので、より一層「からっぽ」になった心で読んだ。
    少年と少女はよくがんばったよ。
    こういう過酷な運命に翻弄されながらも懸命に生きている子供たちが世界のあちこちにいるんだろうなと思った。
    もう一度手にとれそうにない重い一冊でした。

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    2023年04月06日
  • 疾走(上)

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    ネタバレ

    内容がしんどい。どうしようもないほどしんどい。
    誰の視点で主人公の「おまえ」を描いているのか分からない序盤。「浜」と「沖」、教会に集う人、走ることなどの舞台設定が描かれた上で、やがて兄が壊れ、家族が壊れ、どこにも救いの無い話になっていく。
    壊れてしまった人を「からっぽ」と呼ぶ描写がある。まったく救いの無い展開を読んでいるうちに、この本を読んでいる自分まで「からっぽ」になっていくような感覚がある。
    上巻だけでは何とも評価できないので★3にしてみる。

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    2023年04月05日
  • くちぶえ番長

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    ネタバレ

    学校に転入するなり「わたし、番長になる!」と宣言したマコト。ガムガム団の事件やおツボネさまからのいじめ乗り越え、クラスメートとの友情をつかみ取るマコトと、そんなマコトと一緒に過ごし成長するツヨシの物語。
    話自体はすごく面白いけど、なんだかツヨシのお母さんとかガムガム団が男女差別しているような気がして、ちょっと不快。ガムガム団はともかく、日常でツヨシのお母さんがさらっと口にしている言葉こそ誰かを傷つけるんじゃないのかな。マコトが女の子だから乱暴なのはだめってどういうこと?女の子なのに番長になるの?ってどういうこと?乱暴な番長は男女問わずだめだと思うけど。
    物語の設定なのかは分からないけど、ちょっ

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    2023年05月06日
  • ひこばえ(上)

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    どんな親でも、例え亡くなったあとでも、親。厄介なこともたくさん。洋一郎はどんな風に向き合うのだろう。下巻へ。

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    2023年03月27日
  • 疾走(下)

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    読み終わった時、クソみたいなストーリーだなと正直思いました。作者はどうして歪んだ若者の感情をこんな如実に書けるんだろうか。すごい。
    他所から見たら他の選択肢は確かにあったのに、あの時はそれしかなかった、そんな気持ちを終始抱える本です。

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    2023年03月25日