重松清のレビュー一覧

  • 疾走(上)

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    ずっと不穏な本。純粋さを持っていた主人公シュウジが、成長するにつれて不機嫌さで人を動かす兄に似てきているなと思う。そんなひとつひとつの描写から嫌な感じを受け続けます。
    シュウジ、頭の中ではあんなにおしゃべりなのに言葉にはできていないのが悲しい。

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    2023年03月25日
  • ルビィ

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    ネタバレ

    自殺しそうな人をルビィとダザイさんがとめる話。
    最後のひとりはダザイさんなんだろうと最初の方から薄々感じていた。

    タクヤの話は感動した。

    期待していたよりは面白くなかったため星3。

    久しぶりに重松清さんの本を読んだ。

    ルビィは本当は死ぬ気なかったというところが心が痛かった。

    残された遺族は死んだ本人が思ってるよりも苦しみ、悲しむのだと思い知らされた。しかし、ニュースや新聞に載ってもその話題はすぐに他の話題に移り、人々の記憶からはすぐに消えてしまうのだと感じた。

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    2023年03月20日
  • カシオペアの丘で(下)

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    ネタバレ

    2008年(第5回)。10位。
    北都で再開した幼馴染+その家族と、ミウさん、川原さん。
    許し、許されるがテーマの小説。
    ガン進行はほんとこわい。昼間の空に星は見えないけれど、いるんだよ。

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    2023年03月30日
  • カシオペアの丘で(上)

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    ネタバレ

    2008年(第5回)。10位。
    また北海道wの真ん中あたりにある北都(架空の町かな)。仲良し小学生4人がカシオペアの丘で星を見るところから始まる。北都の近くの都市は、札幌や旭川。
    大人になり、北都の残った者、東京で頑張ってる者。北都の大企業の孫だったシュンは、炭鉱事故の祖父の対応がイヤで、北都を離れ、東京へ。ガン告知される。北都に残ったトシとミッチョは結婚、カシオペアの丘で遊園地店長。でも今年でつぶれそう。トシは小学生の時のけががもとで車いす生活。そしてユウちゃん。この4人と、娘を妻の浮気相手に殺された川原さんが、カシオペアの丘でまた出会う。彼らそれぞれの事情があるのはわかるが、なんか冗長。ま

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    2023年03月28日
  • 青春夜明け前

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    ネタバレ

    とんがらし
    ヒロシ
    とんがらし同盟。四年生のあきに都会から転校してきた。

    大西
    とんがらし同盟。小太りで体育が苦手。

    藤木
    とんがらし同盟。乱歩同盟。

    後藤
    同級生の男子でいちばん体が大きい。

    モズクとヒジキと屋上で
    ヨシオ
    もともとお調子者。高野義男。

    モンちゃん
    門田。野球部。

    モズク
    にわか雨の日に濡れた髪の毛が額に貼りついていたところが、モズクみたいだったから命名された。中学に入学して以来、学年一のぶさいくオンナの座を押しつけ合ってきた。モンちゃんのことが一年生の頃から好きだった。藤井美智子。

    ヒジキ
    水泳の授業のあとは、髪が水で戻したヒジキみたいだったから命名された。中

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    2023年03月15日
  • 星のかけら

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    教材に もってこいの話
    って思ったら、「小学6年生」に連載されてた作品みたいですね。

    「生」と「死」についてだけでなく
    【生きる事がどんなに奇跡で凄いことなのか?!】って事を描いている

    道徳の教科書っぽい作品なので
    読みやすく…これを読んだ子達が、少しでも優しく、少しでも生きてる価値観を感じてくれたら…と思います。

    普段 「ぁ…世の中の人って…生きる凄さ分からないんだ…」と思うのが…漫画ONE PIECEの話をすると、良くあるのが

    何となく生きて 何となく読んでるので
    ※エースやシロヒゲが死んだ【頂上戦争】が楽しくて、その後の【魚人島】の話がつまらない と言う人が圧倒的に多い

    個人的

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    2023年03月09日
  • ひこばえ(下)

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    全体的にそれぞれのキャラが分かりやすくなっているなという感じ。
    ドラマにしたら神田さんとかや真知子は必要不可欠な存在なんだろう。私は真知子の言動がいまひとつ好感持てなかったんだけどね
    読みやすかったけどその分斬新さはない、ありきたりといえばありきたりの人情物語かもしれない。

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    2023年03月08日
  • 疾走(下)

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    15歳の少年が背負った過酷な運命。
    物語の行く先に一筋の光も見えないなんて絶望感しかない。
    『誰かと繋がりたい』と一心に願う彼を救ってくれと思いながら読み続けた。
    繋がることでかえって苦しくなったとしても、誰とも繋がらないよりはマシなのだろうか。
    何かしらの傷を負った人が現れては物語から消えていく。
    彼らにとっての救いとは何だったのか。
    シュウジにとっての救いとは何だったのか。
    彼を大切に思う人間がこの世に存在していること。
    そのことにもっと早く気づいていれば、何か違っていたんじゃないだろうかと考えてしまう。

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    2023年03月05日
  • 疾走(上)

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    幼少期から15歳までのシュウジの人生は暗澹としている。
    将来への希望は萎み、少しずついろんなものを諦めていく。
    彼が「ひとり」になっていく過程を残酷なまでに描いた作品。
    どんな結末を迎えるのか分からない。
    ただ、アカネやエリや神父さんの存在が彼にとっての救いになれば良いのにとは思う。

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    2023年03月05日
  • みんなのうた

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    夢破れ 田舎に帰って来た主人公の話

    何となく東大受験に何度も挑み
    何度も落ち
    何で大学に行きたいかも分からない
    田舎に戻り でも勉強し
    無難な大学にするか…東大また挑むか…

    自分の場合は、ずっと何となく生きてしまい
    小さい頃からの夢もなく
    カレーを食べればラモスになれると思っていた(Jリーグカレーじゃん!!)
    でも、この主人公のように がむしゃらに挑むとか 自分には無かったかなぁ

    人は選ぶ道が間違ってても、それを正解として進んでかなきゃイケないし

    自分はどちらかと言えば、主人公の弟さんっぽい性格かなぁ…2話のコイノボリの話はグッと来たなぁ

    とにかく元気で居ればいいし
    目標があれば挑め

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    2023年03月04日
  • ファミレス 下

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    50代〜大人の後半戦、これからの生き方、夫婦や家族のあり方など色々考えさせられた。
    子どもが小さかった頃が我が家の幸せのピークだったなぁ〜なんて私も思うこともあるけど過去の思い出があって今の幸せがある。これからは"半身浴"で家族から体の半分をだして自分の生き方を考えよう。

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    2023年02月18日
  • 一人っ子同盟(新潮文庫)

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    消化しきれない事を受け止め乗り越えようとする子供が過ごした世界は、思春期を過ごした10代の頃の息苦しさを思い出す一方、瑞々しさもある作品。

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    2023年02月15日
  • ひこばえ(上)

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    ずっと昔に別れた父親が亡くなりその
    痕跡を辿っていく話。主人公の姉や娘
    友人などの色々な家族の形を描いている

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    2023年02月10日
  • ファミレス 上

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    自分と同世代の同じような環境の夫婦のストーリー。
    子育てが終わって「おひとりさま」行動をとりたがる美代子さんの気持ちに共感できる。 
    作ってみたくなる簡単で美味しそうな料理も沢山あってメモに残した。
    結末はどうなるのか、下巻が楽しみ。

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    2023年02月08日
  • ハレルヤ!(新潮文庫)

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    あまり好みではなかった。
    全体的に良い話にまとまり過ぎているし、終わり方や書き手の視点も切り替わりがよくわからなかった。

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    2023年01月31日
  • 空より高く

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    自分達の代を最後に閉校する高校。閉塞感を打ち破ったのは一人の先生。
    終わりから始まりへ。何かを始めるときは躊躇して足踏みするけど、始めなきゃ変わらない。始めた先の喜びは足を踏み出し進んだ人にしかわからない。
    青くて拙い主人公達から一歩踏み出す勇気を貰える。

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    2023年01月28日
  • 季節風 春

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    ツバメ記念日
    そんなにいい話かな。
    パパの行動にイライラした。
    ママが働きやすいように、ママの職場近くに引っ越すことはできなかったのかな?
    夜にパパが帰ってきてから仕事にでることをなぜ止められなきゃいけないの?無理かどうかはママが判断すればいいんじゃないの?体調を心配するならパパの仕事をセーブして、ママが働きやすくすればいいんじゃない? 
    娘に熱が出た時も、羽田についたら娘のところに直行しないの?なんでパパだけちゃっかり仕事片付けてるの?それでママの仕事の邪魔する。

    離婚してパパ1人に娘を育てさせたらよかったんじゃない?

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    2023年01月25日
  • 木曜日の子ども

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    2023/1/16

    少年事件のあった街へ引っ越すと、義理の息子がその犯人と見間違われる。
    そして不穏な出来事が続く...

    確かに少年事件が起こると
    「なぜこんな事件を起こしたのか」
    動機がすごく気になってしまうよね。

    とにかく題材が好き。そして大好きな重松清作品。
    だけど...自分の読みたいものとは違った。
    大事件は起きなくていいから、重松清お得意の心の機微で読ませて欲しかった。
    これはただのわたしの好み。

    自分の世界を終わらせるためには、殺したい相手を殺すか、自分が死ぬしかない。

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    2023年01月16日
  • みんなのうた

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    家族のせい?家族のため?
    めんどくさい繋がりの一番近い存在。甘えがあるため言いたいことも言い過ぎてしまいがちで、反面、言い難いことも沢山。
    レイコさんの葛藤、家族、田舎のしがらみもよく分かる。でも結論は出せないけど、大事にしたいものが、よく伝わってきました。
    重松さんの作品は、なんともならないことになんとか着地点を見つけようとする、やるせなさを自身に重ねて考えさせられます。

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    2023年01月11日
  • 見張り塔から ずっと

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    3編の話のどれも、息苦しく胸が締め付けられる話でした。

    重松さんには珍しく、一切の救いがない話(元々完璧なハッピーエンドの物語は少ない印象ですが)
    どうにもならない現実と向き合っている人間たちの姿を、観劇ではなく『目撃』させられている感覚のお話でした。

    あとがきを読んでなるほどなぁあって感動した作品

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    2023年01月09日