重松清のレビュー一覧

  • ファミレス 上

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    エミリ先生やその娘が非常識すぎて不愉快にしか思えない。その非常識な母子を住まわせていることを妻にひとことも言っていない(言い出しづらいとかいう問題ではない)一博も同じくらい非常識でびっくりする。
    陽平の妻も流石に子供すぎて笑ってしまう(なにも告げずに息子の所へ行きメモだけ残す予定だった、など常識的に有り得ない)。下巻では何かが変わることを期待。

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    2020年02月19日
  • 掌篇歳時記 秋冬

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    ショートパンツを穿いてサンダル履き、シャーツの前をはだけて、腹を丸出しにして、裾を風にはためかせている奴の姿を見ると、破滅の予感が沸いてくる。Tシャーツに印刷された絵や文字は、どうにも珍妙で道理に反している。自分の内在している思想や感情を表現しているように見えてしまうことが卑怯すぎる。見えてしまうことによって、人は破滅に向かう。Tシャーツ1枚で偉そうに思想を語った気になる。自分の弱いモチーフを服によって増幅させる。これは刺青をちらつかせて人を威圧するのと変わらない。相応の覚悟もないまま雰囲気だけまとって、さも中身があるかのように取り繕う人間には破滅の道があるだけ。破滅が恐ろしくてTシャーツが着

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    2020年01月18日
  • ニワトリは一度だけ飛べる

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    人生一度だけでもいいからがむしゃらにやってみないかい?

    がむしゃらでない人生がどんなに色がなく、自身に情熱を与えてくれないか今までの私の人生を見ていても痛いくらいに分かる。
    人は、何もすることがなくなったり心の余裕ができすぎると途端に寄り道したり回り道したり獣道にいったりしちゃうんだと思う。がむしゃらにすればするほど、前しかみてないから一本道を突っ切っていく。
    一日一日120%を7/24 365日は不可能だけど、その日その日を情熱のある一日にしたい。

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    2019年12月20日
  • トワイライト

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    ドラえもんの登場人物と
    かぶせている話は
    意図的なのか…
    大人の事情を リアルに描かれ
    複雑な思いなんだけど
    どんどん読み惹かれていきます。

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    2019年11月30日
  • カカシの夏休み

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    30代40代の中年に入る悲哀の物語、三編。
    バブル期のダム建設で底に沈んだ故郷を懐かしみ同級生が再会。
    長髪のカツラを外し、ハゲを曝け出すこうこうきょうし。
    自殺され遺書に名前を残されるが冤罪だった高校生。
    重松作品は劇的な展開はないけど、そこはかとないというか淡彩で、何でもない誰にでも起こり得るであろう人生を書くのが非常に巧いですね。
    生と死。
    誰かが死にたいと思った今日は、誰かが必死に生きたいと願った明日だな。

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    2019年11月24日
  • きみ去りしのち

    購入済み

    そして…

    小説的フィクションの中で、前妻のもとにいる娘と共に旅に出る主人公。ありえないけどこういう設定でも読者を圧巻させてしまうシゲマツの筆力に、脱帽です。

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    2019年11月20日
  • なきむし姫

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    人は自分が気づかないうちに少しずつ変化していく。それは環境の変化や人との関わりが大きいのだろう。色々な家族があり、家族単位の人生があり、その家族の中でも一人一人に人生がある。その人生には沢山のことが起きるが、家族で支えあうと不思議と乗り越えられる。家族の中でなくても、ママ友や幼馴染や近所の人など沢山の人がいる。今はあまり関わる事が少なくて、頼りづらいかもしれないけれど、支え合うのが人間だから、頼ったり、頼られたりしながら生きていきたいと思う。そしてお世話になった人にはちゃんとお礼が言える人になりたい。

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    2019年11月06日
  • みんなのうた

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    東大を目指し受験し続けるも三浪。
    夢破れ帰郷する主人公。目に入る景色は一面の田畑。電車も数時間に一本。爺さん婆さんだらけの過疎村。
    高校を出て家出をし、奇しくも、一時東京にいたが21歳でバツイチのシンママになって同じく帰郷した同級生に出遭う。

    農業を営む、地方山村。
    流れる時間は緩やかで、世間は狭く、土着のルールはめんどくさい。
    盆暮れ正月に帰るくらいでちょうどいいのかな。
    まあ、故郷があるってのはいいことか。

    戦争を経験した婆ちゃんの台詞が胸を打つな。

    サザエさんを思い出す。
    波平がいて、マスオさんがいて、カツオがいて、タラちゃんがいる。フネにワカメも。
    そう。磯野家にいる両親、旦那

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    2019年10月13日
  • たんぽぽ団地のひみつ(新潮文庫)

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    微妙なファンタジーで、正直つまらなかった。
    50代、60代の男性で、少年時代を懐かしく思い返せる人には合うのかも。
    ガリ版は小学生の頃に使ったことがある(ガリを切るのは先生で、児童が刷ることがあった)ので想像出来るが、若い人には、あの味わいを想像するのは難しいかも。

    でも、ラストは良かった。

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    2019年10月01日
  • 一人っ子同盟(新潮文庫)

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    ネタバレ

    親戚の間をたらい回しにされて嘘をついて周りに構ってもらいたがるオサム、幼い頃に兄を亡くしたノブ、母の再婚を認められないハム子。大人の間で揺らぐ小学生の話。わたしも6年生の頃ってこんな感じだったかなあ。
    小学生の頃お父さんを亡くした友だち、「本当は兄ちゃんがいたんだけど生まれてすぐ死んじゃったんだ」と言っていた友だち、中学の時、お父さんもお母さんも亡くした友だち、なんだか様々を思い出して、自分の人生の平穏なさまを思い、やるせない気持ちになった。わたしはいつだって傍観者でしかなく、当事者になることはなかったけど、子どもは思っているよりも大人で、しかし大人になりきれないからこそ揺らぐんだろうと感じた

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    2019年09月26日
  • かっぽん屋

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    2019/09/13

    「ぬ」まみれの話が印象深かった
    そして思春期の性への探求
    やはり昔の何もかもよくわからないまま読んでたのとは違う。
    「すいか」「失われた文字を求めて」は、また時を経て読むだろう。

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    2019年09月18日
  • ロング・ロング・アゴー

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    全編子供の残酷さを織り交ぜたショートストーリー。チャーリーという話はもやもやした。親や大人たちがその子を理解して向き合ってあげないと、後々の子供が可哀想になることに気づかされる。スヌーピーにも大人は出てこない。

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    2019年09月05日
  • ファミレス 下

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    ネタバレ

    家族とは?夫婦とは?人生とは?
    そんな問いが出てくる。そして、答えは一つじゃない。

    エリカ先生・ひなた親子がなかなか好きになれなかったけど、コージーへの想いを聞いて、ひなたちゃんは好きになった。エリカ先生は…。後半ちょっと性格が変わりすぎ?と思ってしまった。

    宮本夫婦は、映画では駅舎で語り合ってたけど、こちらはあっさり。むしろ、ほとんど描かれず。ここももう少し描いてほしかったなあ。

    上巻が結構勢いがあっただけに、下巻後半のあっさり展開が残念だったかな。

    重松清のコメディはなかなか面白い。

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    2019年09月04日
  • トワイライト

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    多摩ニュータウンの没落と万博での太陽の塔。小学校のときに埋めたタイムカプセルを開けるために集まった同級生が過去と現在を行き来しながら話が進む。人生は楽ではない。

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    2019年08月26日
  • うちのパパが言うことには

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    少し前に重松清さんの短編小説が良かったのでエッセイを読んでみたのですが、新聞のコラムみたいな真面目な文体ゆえ後半飽きてきてしまって、たぶん少しずつ読む分にはそれなりに読み味があるのだと思うのですが、まとめて読むにはちょっとキツかったです。単純に私には合わなかったです。でも重松清さんの人間性がわかったので次の小説を読むには参考になるかも、と思いました。

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    2019年07月25日
  • 希望の地図 3.11から始まる物語

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    中学校受験失敗から不登校になった少年が、フリーライターに連れられ被災地を回る旅に出る。未来へ希望を抱く人々と出会うことで少年の心に徐々に変化が起こる。被災地への徹底取材により紡がれた渾身のドキュメントノベル。
    人生は理不尽なことや不条理なことに立ち向かうことが常だが、被災に対して費消するエネルギーは計り知れない。『夢は無意識のうちに持つものだけど、希望は厳しい状況の中で苦しみながらも持つもの』という言葉が胸に響く。

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    2019年07月22日
  • 空より高く

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    東京のとあるニュータウン。
    予定通りに反映することなく、人口も減っていく。
    そんな街で閉校が決まった
    「トンタマ」と呼ばれる高校の最後の世代の高校生が主人公の物語。

    2005年の作品ですが、2012年に単行本化され、
    僕が読んだ文庫版は2015年刊のものでした。
    最近のものだと思って読んでいたら、
    最近の高校生がまるで知らないようなネタがでてきて、「え?」と
    思いましたが、書かれた時期がわかって納得。
    昔の作品かあと思ってちょっと残念な気もしたけれど、
    中身の部分は色あせることなく、
    現代に当てはまっていて教えられるものがあります。

    いつの時代でもずっと欠けているものがあって、
    それは日本

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    2019年07月15日
  • カシオペアの丘で(上)

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    北海道の真ん中にある自然しかない場所北都のとある丘で、小学4年生の幼なじみの他愛ない会話が始まる。
    ダムで失われる景色を眺めながら。
    遊園地を作ろう!と子供たちが叫んだ言葉は現実となり、その遊園地を北都観音様が見守っていた。

    これは、その遊園地、カシオペアの丘を中心に回りだす話。
    カシオペアの丘を見下ろす観音様のいきさつと、俊介が北都を去った経緯、そのカシオペアの丘に遊びに来た東京の家族の身に起こった悲しい事件。
    そして現在の俊介の体に現れた悪性ガン。

    不景気の北海道で、見捨てられた地に立てられた遊園地はさびれていく一方。
    存続が絶望的な遊園地、カシオペアの丘。
    下半身不随となりながら園長

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    2019年06月22日
  • 舞姫通信

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    重松清作品の中では、イマイチかもしれない。
    題材として、生と死、というのはいいと思う。
    舞姫は、まだいいと思う。
    だが、城真吾のようなキャラクターをカリスマに仕立て上げるのは、どうなのかと思う。
    個人的に、重松清のイメージと違っていたという部分もあるのだろうが。

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    2019年04月30日
  • なきむし姫

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    最後も想像通りのきれいな終わりで、
    全体的に物足りなさを感じる。
    もっと内容に広さや深さがあった方が好み。

    ただ、最後の方の健の子育て論は、
    大いに賛成できる。


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    2019年04月24日