重松清のレビュー一覧

  • ファミレス 下

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    ネタバレ

    家族とは?夫婦とは?人生とは?
    そんな問いが出てくる。そして、答えは一つじゃない。

    エリカ先生・ひなた親子がなかなか好きになれなかったけど、コージーへの想いを聞いて、ひなたちゃんは好きになった。エリカ先生は…。後半ちょっと性格が変わりすぎ?と思ってしまった。

    宮本夫婦は、映画では駅舎で語り合ってたけど、こちらはあっさり。むしろ、ほとんど描かれず。ここももう少し描いてほしかったなあ。

    上巻が結構勢いがあっただけに、下巻後半のあっさり展開が残念だったかな。

    重松清のコメディはなかなか面白い。

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    2019年09月04日
  • トワイライト

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    多摩ニュータウンの没落と万博での太陽の塔。小学校のときに埋めたタイムカプセルを開けるために集まった同級生が過去と現在を行き来しながら話が進む。人生は楽ではない。

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    2019年08月26日
  • うちのパパが言うことには

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    少し前に重松清さんの短編小説が良かったのでエッセイを読んでみたのですが、新聞のコラムみたいな真面目な文体ゆえ後半飽きてきてしまって、たぶん少しずつ読む分にはそれなりに読み味があるのだと思うのですが、まとめて読むにはちょっとキツかったです。単純に私には合わなかったです。でも重松清さんの人間性がわかったので次の小説を読むには参考になるかも、と思いました。

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    2019年07月25日
  • 希望の地図 3.11から始まる物語

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    中学校受験失敗から不登校になった少年が、フリーライターに連れられ被災地を回る旅に出る。未来へ希望を抱く人々と出会うことで少年の心に徐々に変化が起こる。被災地への徹底取材により紡がれた渾身のドキュメントノベル。
    人生は理不尽なことや不条理なことに立ち向かうことが常だが、被災に対して費消するエネルギーは計り知れない。『夢は無意識のうちに持つものだけど、希望は厳しい状況の中で苦しみながらも持つもの』という言葉が胸に響く。

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    2019年07月22日
  • 空より高く

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    東京のとあるニュータウン。
    予定通りに反映することなく、人口も減っていく。
    そんな街で閉校が決まった
    「トンタマ」と呼ばれる高校の最後の世代の高校生が主人公の物語。

    2005年の作品ですが、2012年に単行本化され、
    僕が読んだ文庫版は2015年刊のものでした。
    最近のものだと思って読んでいたら、
    最近の高校生がまるで知らないようなネタがでてきて、「え?」と
    思いましたが、書かれた時期がわかって納得。
    昔の作品かあと思ってちょっと残念な気もしたけれど、
    中身の部分は色あせることなく、
    現代に当てはまっていて教えられるものがあります。

    いつの時代でもずっと欠けているものがあって、
    それは日本

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    2019年07月15日
  • カシオペアの丘で(上)

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    北海道の真ん中にある自然しかない場所北都のとある丘で、小学4年生の幼なじみの他愛ない会話が始まる。
    ダムで失われる景色を眺めながら。
    遊園地を作ろう!と子供たちが叫んだ言葉は現実となり、その遊園地を北都観音様が見守っていた。

    これは、その遊園地、カシオペアの丘を中心に回りだす話。
    カシオペアの丘を見下ろす観音様のいきさつと、俊介が北都を去った経緯、そのカシオペアの丘に遊びに来た東京の家族の身に起こった悲しい事件。
    そして現在の俊介の体に現れた悪性ガン。

    不景気の北海道で、見捨てられた地に立てられた遊園地はさびれていく一方。
    存続が絶望的な遊園地、カシオペアの丘。
    下半身不随となりながら園長

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    2019年06月22日
  • 舞姫通信

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    重松清作品の中では、イマイチかもしれない。
    題材として、生と死、というのはいいと思う。
    舞姫は、まだいいと思う。
    だが、城真吾のようなキャラクターをカリスマに仕立て上げるのは、どうなのかと思う。
    個人的に、重松清のイメージと違っていたという部分もあるのだろうが。

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    2019年04月30日
  • なきむし姫

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    最後も想像通りのきれいな終わりで、
    全体的に物足りなさを感じる。
    もっと内容に広さや深さがあった方が好み。

    ただ、最後の方の健の子育て論は、
    大いに賛成できる。


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    2019年04月24日
  • ファミレス 上

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    夫婦と一言でいっめもいろんな形がある
    自分の固定観念にとらわれず、改めて『夫婦』とはどういうものなのか、どうあるべきというものはなく、お互いがどういう価値観があるのかが大事なんだと気づく。

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    2019年04月16日
  • あすなろ三三七拍子(下)

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    面白かった!
    非現実的な設定にもかかわらず、最後はほろりとくるヒューマンストーリ
    オヤジ世代の応援歌です。

    そして、下巻ではいよいよ重松さんの本領発揮!
    健太の父の危篤に対して、その最後の瞬間に応援団がとった行動。
    熱い物が感じられます。
    また、OB山下の帰郷に伴う斎藤との確執。さらには斎藤の仕事上のトラブルに対する対応などなど。
    オトナの社会で生きる事とは?を見せてくれます。

    そしていよいよクライマックスへ。
    ケイガク応援団との揉め事から発生した合同応援練習。これもベタベタな展開ですが熱くなります。
    そして、ケイガクとの秋の定期戦。これが大介の最後の応援とります。
    ここでの善彦の行動や健

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    2019年04月07日
  • あすなろ三三七拍子(上)

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    面白かった!
    非現実的な設定にもかかわらず、最後はほろりとくるヒューマンストーリ
    オヤジ世代の応援歌です。

    上巻では
    主人公は藤巻大介45歳、総務課長。
    団員ゼロの廃部寸前の団を救うため、応援団OBのワンマン社長が大介に下した辞令が「あすなろ大学応援団」への出向。
    脅され涙されながら、その辞令を受け入れます。

    応援団OBの山下と斎藤にどやされながら指導を受けて、一人で応援団を再興していきます。
    チアリーダの玲奈、吹奏楽部指揮者の善彦。
    さらに新人として応援団に入ってきた健太、
    娘の彼氏の根性をたたきなおそうと無理やり誘った翔、応援団責任教員となったフェミニストの原センセイ、
    原センセイの教

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    2019年04月07日
  • ファミレス 下

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    新聞連載されていた時に、ところどころを読んで面白がっていたこの作品を、映画化されたとの惹句に惹かれ、文庫版を読んだ。

    新聞などの連載、単行本、文庫と、たどる道はちょっと興味ある。

    新聞連載=毎日連載のこととて、何せ忙しい毎日、今のわたしには読み忘れなどあって不向き。
    単行本=なにしろちょっと高価、よほどでないと手を出さず。
    文庫=その小説の定本になるかと思う、この『ファミレス』も少し手直しなさったと重松氏のあとがき、だから完全版を読める喜び、本好きのこだわりだけどね。

    前に『ビタミンF』を読んで以来の重松氏作品。
    飲みやすいお酒、口当たりのいい食べ物、軽いデザート、さっぱりし

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    2019年03月15日
  • ファミレス 下

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    ネタバレ

    なかなか本題の進展がなくイライラしながら読んだけど、登場する人物それぞれの視点で少しづつ問題が解決へと向かう。内容以外に料理の美味しそうでレシピヒントもありが楽しめる。同年代夫婦の後半人生には色々だ。

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    2019年03月06日
  • ファミレス 上

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    途中、あまりの図々しい親子の居候にはイライラしたけど本来の本題の子育てを終えた夫婦のあり方、問題、などはまさに自分がもうすぐむかえる課題なので興味深くどうなるのか先が気になって読みすすめた。四字熟語やことわざ、言いまわしに勉強になることも多い。料理の描写も細かく再現してみたくなった。旦那の趣味が料理、っていうのも羨ましい。実際そうだと面倒なこともあるかもしれないけど特に夫婦2人となると旦那が料理できるかどうかは日常の中で大きな違いだ。結末に期待して下巻へ。

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    2019年02月24日
  • 哀愁的東京

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    連続短編ということでかなり期待して読み始めたけれど、どんどんと暗くなっていく。月日を経ることで人が離れていったり、亡くなったり。
    絵本作家としての希望が皆無で
    全体に明るさが感じられなかったのがとても残念。

    ただところどころ素敵な言葉、文章にめぐりあえたのが良かったかな。

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    2019年02月21日
  • 峠うどん物語 上

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    ハートフルだわ。
    普段では経験できない場所や状況であるが、その時の心情を感じることができる。暖かい。それでいて恩着せがましくない。

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    2019年02月18日
  • ニッポンの単身赴任

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    単身赴任というと孤独、家族との別れと繋がり社畜と思っていた。この本を読むと、単身赴任もいいかなとの思える。感じたのは人間の適応力の高さ、そして状況を楽しみに変える賢さ。今ある状況に不満をいう自分が恥ずかしい。彼らに見倣いたい。

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    2019年01月18日
  • ファミレス 上

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    子育てが一段落したりすると、夫婦関係も見直すことになる。大体男の方が弱い立場になって苦しむことになる。

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    2019年01月14日
  • トワイライト

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    2018.11.6完了
    書かれた当時の時代背景なんでしょうが、バブル崩壊にリストラという社会的に経済不安定な時代。
    思春期を迎えるであろう子どもたちを持った40前後の大人の話だが、大人の悲哀の描写が目立つ。
    締めくくりこそまとめているが、悲しさばかり目立つ作品だった。読むたびに胸にモヤモヤしたものが残る。
    同世代だからだろうか。
    今はもう少し、先は明るい気がするので、読んでいて滅入ることあり。

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    2018年11月06日
  • 青春夜明け前

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    男にしか分からない世界だなこれは。重松作品の中では中くらいの出来なのかな。
    泣ける作品というよりか自分のこととダブらせてノスタルジックになる感じかな。

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    2018年11月05日