重松清のレビュー一覧
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ショートパンツを穿いてサンダル履き、シャーツの前をはだけて、腹を丸出しにして、裾を風にはためかせている奴の姿を見ると、破滅の予感が沸いてくる。Tシャーツに印刷された絵や文字は、どうにも珍妙で道理に反している。自分の内在している思想や感情を表現しているように見えてしまうことが卑怯すぎる。見えてしまうことによって、人は破滅に向かう。Tシャーツ1枚で偉そうに思想を語った気になる。自分の弱いモチーフを服によって増幅させる。これは刺青をちらつかせて人を威圧するのと変わらない。相応の覚悟もないまま雰囲気だけまとって、さも中身があるかのように取り繕う人間には破滅の道があるだけ。破滅が恐ろしくてTシャーツが着
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購入済み
そして…
小説的フィクションの中で、前妻のもとにいる娘と共に旅に出る主人公。ありえないけどこういう設定でも読者を圧巻させてしまうシゲマツの筆力に、脱帽です。
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東大を目指し受験し続けるも三浪。
夢破れ帰郷する主人公。目に入る景色は一面の田畑。電車も数時間に一本。爺さん婆さんだらけの過疎村。
高校を出て家出をし、奇しくも、一時東京にいたが21歳でバツイチのシンママになって同じく帰郷した同級生に出遭う。
農業を営む、地方山村。
流れる時間は緩やかで、世間は狭く、土着のルールはめんどくさい。
盆暮れ正月に帰るくらいでちょうどいいのかな。
まあ、故郷があるってのはいいことか。
戦争を経験した婆ちゃんの台詞が胸を打つな。
サザエさんを思い出す。
波平がいて、マスオさんがいて、カツオがいて、タラちゃんがいる。フネにワカメも。
そう。磯野家にいる両親、旦那 -
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ネタバレ親戚の間をたらい回しにされて嘘をついて周りに構ってもらいたがるオサム、幼い頃に兄を亡くしたノブ、母の再婚を認められないハム子。大人の間で揺らぐ小学生の話。わたしも6年生の頃ってこんな感じだったかなあ。
小学生の頃お父さんを亡くした友だち、「本当は兄ちゃんがいたんだけど生まれてすぐ死んじゃったんだ」と言っていた友だち、中学の時、お父さんもお母さんも亡くした友だち、なんだか様々を思い出して、自分の人生の平穏なさまを思い、やるせない気持ちになった。わたしはいつだって傍観者でしかなく、当事者になることはなかったけど、子どもは思っているよりも大人で、しかし大人になりきれないからこそ揺らぐんだろうと感じた -
Posted by ブクログ
東京のとあるニュータウン。
予定通りに反映することなく、人口も減っていく。
そんな街で閉校が決まった
「トンタマ」と呼ばれる高校の最後の世代の高校生が主人公の物語。
2005年の作品ですが、2012年に単行本化され、
僕が読んだ文庫版は2015年刊のものでした。
最近のものだと思って読んでいたら、
最近の高校生がまるで知らないようなネタがでてきて、「え?」と
思いましたが、書かれた時期がわかって納得。
昔の作品かあと思ってちょっと残念な気もしたけれど、
中身の部分は色あせることなく、
現代に当てはまっていて教えられるものがあります。
いつの時代でもずっと欠けているものがあって、
それは日本 -
Posted by ブクログ
北海道の真ん中にある自然しかない場所北都のとある丘で、小学4年生の幼なじみの他愛ない会話が始まる。
ダムで失われる景色を眺めながら。
遊園地を作ろう!と子供たちが叫んだ言葉は現実となり、その遊園地を北都観音様が見守っていた。
これは、その遊園地、カシオペアの丘を中心に回りだす話。
カシオペアの丘を見下ろす観音様のいきさつと、俊介が北都を去った経緯、そのカシオペアの丘に遊びに来た東京の家族の身に起こった悲しい事件。
そして現在の俊介の体に現れた悪性ガン。
不景気の北海道で、見捨てられた地に立てられた遊園地はさびれていく一方。
存続が絶望的な遊園地、カシオペアの丘。
下半身不随となりながら園長
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