重松清のレビュー一覧
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東京のとあるニュータウン。
予定通りに反映することなく、人口も減っていく。
そんな街で閉校が決まった
「トンタマ」と呼ばれる高校の最後の世代の高校生が主人公の物語。
2005年の作品ですが、2012年に単行本化され、
僕が読んだ文庫版は2015年刊のものでした。
最近のものだと思って読んでいたら、
最近の高校生がまるで知らないようなネタがでてきて、「え?」と
思いましたが、書かれた時期がわかって納得。
昔の作品かあと思ってちょっと残念な気もしたけれど、
中身の部分は色あせることなく、
現代に当てはまっていて教えられるものがあります。
いつの時代でもずっと欠けているものがあって、
それは日本 -
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北海道の真ん中にある自然しかない場所北都のとある丘で、小学4年生の幼なじみの他愛ない会話が始まる。
ダムで失われる景色を眺めながら。
遊園地を作ろう!と子供たちが叫んだ言葉は現実となり、その遊園地を北都観音様が見守っていた。
これは、その遊園地、カシオペアの丘を中心に回りだす話。
カシオペアの丘を見下ろす観音様のいきさつと、俊介が北都を去った経緯、そのカシオペアの丘に遊びに来た東京の家族の身に起こった悲しい事件。
そして現在の俊介の体に現れた悪性ガン。
不景気の北海道で、見捨てられた地に立てられた遊園地はさびれていく一方。
存続が絶望的な遊園地、カシオペアの丘。
下半身不随となりながら園長 -
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面白かった!
非現実的な設定にもかかわらず、最後はほろりとくるヒューマンストーリ
オヤジ世代の応援歌です。
そして、下巻ではいよいよ重松さんの本領発揮!
健太の父の危篤に対して、その最後の瞬間に応援団がとった行動。
熱い物が感じられます。
また、OB山下の帰郷に伴う斎藤との確執。さらには斎藤の仕事上のトラブルに対する対応などなど。
オトナの社会で生きる事とは?を見せてくれます。
そしていよいよクライマックスへ。
ケイガク応援団との揉め事から発生した合同応援練習。これもベタベタな展開ですが熱くなります。
そして、ケイガクとの秋の定期戦。これが大介の最後の応援とります。
ここでの善彦の行動や健 -
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面白かった!
非現実的な設定にもかかわらず、最後はほろりとくるヒューマンストーリ
オヤジ世代の応援歌です。
上巻では
主人公は藤巻大介45歳、総務課長。
団員ゼロの廃部寸前の団を救うため、応援団OBのワンマン社長が大介に下した辞令が「あすなろ大学応援団」への出向。
脅され涙されながら、その辞令を受け入れます。
応援団OBの山下と斎藤にどやされながら指導を受けて、一人で応援団を再興していきます。
チアリーダの玲奈、吹奏楽部指揮者の善彦。
さらに新人として応援団に入ってきた健太、
娘の彼氏の根性をたたきなおそうと無理やり誘った翔、応援団責任教員となったフェミニストの原センセイ、
原センセイの教 -
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新聞連載されていた時に、ところどころを読んで面白がっていたこの作品を、映画化されたとの惹句に惹かれ、文庫版を読んだ。
新聞などの連載、単行本、文庫と、たどる道はちょっと興味ある。
新聞連載=毎日連載のこととて、何せ忙しい毎日、今のわたしには読み忘れなどあって不向き。
単行本=なにしろちょっと高価、よほどでないと手を出さず。
文庫=その小説の定本になるかと思う、この『ファミレス』も少し手直しなさったと重松氏のあとがき、だから完全版を読める喜び、本好きのこだわりだけどね。
前に『ビタミンF』を読んで以来の重松氏作品。
飲みやすいお酒、口当たりのいい食べ物、軽いデザート、さっぱりし
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