重松清のレビュー一覧

  • 半パン・デイズ

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    東京から瀬戸内に引っ越してきたヒロシの成長物語。
    小学1年から6年までのエピソードが描かれている。

    小学生にしては、何だか大人びているのだけど、
    子供の頃を甘酸っぱく思い出させてくれる。

    ライバルであり、良き理解者である吉野クンとの関係が
    何だかコソグッタクテ心地よい。

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    2013年01月14日
  • 青春夜明け前

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    ―――10代、男子。
    何かというとボッキしてばかりいたあの頃の僕たちは、勘違い全開のエロ話と「同盟」「条約」「宣戦布告」という言葉が好きだった。
    そして何より「親友」という言葉が大好きだった。
    男子の、男子による、男子のための(女子も歓迎!)、きらめく7編の物語。


    重松清

    小学生から高校卒業まで、それぞれの時を男子らしくすごす男子たち笑”

    『モズクとヒジキと屋上で』『タツへのせんべつ』『俺の空、くもり。』が良かったな

    特に『タツへのせんべつ』の終わり方は好きや

    男は言わずもがな
    女の子にも、“男子”の生態を知るために読んでみてほしい笑”

    いざ、アホでエロくてかわいくて、ほんのち

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    2012年12月30日
  • 口笛吹いて

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    今作も重松さんらしい作品だった。登場 人物たちは誰も劇的な変化はしない。気 持ちや考え方の切り替えひとつで現状は かわらないのに登場人物たちと一緒に前 向きになる作品。

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    2012年12月22日
  • あの歌がきこえる

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    同じ歌を口ずさんだ人ってなんか特別なんだよね。著者と同世代ならきっとよりこの本の良さがわかるんだろうな。うらやましい。

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    2012年12月03日
  • 哀愁的東京

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    哀愁。ピークを過ぎてしまった人が漂わすもの。哀愁はしみじみ感じ入ったが、その先に何があるのか。それが知りたかった。

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    2012年11月30日
  • セカンド・ライン エッセイ百連発!

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    エッセイ・書評・解説を100編まとめた一冊。

    重松清のエッセイは初めて読んだのですが、なかなかぶっちゃけていて面白かったですw
    所謂「泣ける」物語を多く書かれているので私の中では「良いオジサン」と言うイメージが強かったのですが、良い意味でそのイメージは払拭されてしまいましたw
    もっと身近で、もっとどこにでもいる、もっと共感出来るオジサンでした。

    そして、「青い鳥」に代表される吃音障害を描く時余りにもリアルで、どう考えてもご自身若しくは近親者に吃音障害を持つ人がいたのでは、と思っていたのですがやはり著者本人がそうでした。
    今は克服されているかもしれませんが、カ行が詰まりやすいとか、どもらない

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    2012年11月10日
  • 舞姫通信

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    テーマがテーマなだけに重い。
    が、いい話だ。

    当然の事ながら生きることは死ぬ事より辛い一面もある、もちろん楽しい一面もある。

    であるならば、楽しい一面見て前向きに生きたいよね。

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    2012年10月31日
  • 世紀末の隣人

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     作家、重松清が事件現場を訪ね自分の目と周辺の取材を駆使し、事件のなぜに迫る。事件が起こる要因がどこにでも潜んでいるのならば、わたしたちは安心して暮らすことはできない。全ての事件に共通しているのは、どこでも起こりうることなのだといことなのだ。本の題名がそれを語る。

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    2012年10月17日
  • 哀愁的東京

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    絵本作家の進藤宏。「パパといっしょに」以来、新作がかけず、フリーライターで生計を立てている。取材で色々な人と出会い、自分の弱さを再確認していく。哀愁的東京、なんて寂しい、それでいて懐かしいような言葉。静かに静かに物語は続いていく。

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    2012年09月11日
  • 舞姫通信

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    カテゴリー分け不可能。舞台が高校なので一種青春物語だが、「舞姫通信」という主人公が勤める高校で過去自殺した生徒の友達(主人公の上司にあたる先生の娘さん)が書き始めた通信がキーワード。主人公が双子の兄側で弟側は数年前に自殺。主人公の死生観がテーマの不思議なシナリオです。

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    2012年09月08日
  • 送り火

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    人間の底暗い部分を見せつけられている筈なのに、
    強烈に惹きつけられる。不思議。
    いかにも身近に起き得るからですかね。

    救いのないショートショートみたい。

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    2012年08月21日
  • 哀愁的東京

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    ネタバレ

    比較的淡々とつづられている連作ですが、どこか物悲しくて、それでいて現実的。冬空が似合うような話。
    近代の世界は人と人との係わり合いもどこか薄くて、それが都会のど真ん中だったらより一層そうではないかと(田舎者だからか)感じる。「東京」という地を切り貼りしたらこういう作品になるのかな、と思います。東京のあくまでもほんの一部分だとは思いますが、華やかさと一緒に哀愁も住んでいるのだと語りかけられた気がします。

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    2012年08月20日
  • 舞姫通信

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    全く同じことを思っていた。
    「なぜ自殺はいけないのか」
    「自殺には死ぬ理由がいるのか」
    「生きる理由がないというのは理由にならないのか」

    あのときの自分にすすめたい

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    2012年08月20日
  • かっぽん屋

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    表題作はさわやかな?エロス。
    少年だった時期がないので共感とは違うけど想像通りの甘酸っぱさ。

    統一のない短編集。
    後半は世にも奇妙な物語風(実際に世にも~からの作品も)で面白い。

    「失われた文字を求めて」でゲシュタルト崩壊になりかけた。

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    2012年08月20日
  • 舞姫通信

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    自殺という思い問題に対してさまざまな視点を投げかける。かわすという方法もあれば、堂々と真正面から向き合い乗り越えるというスタンスもある。人それぞれに思いをめぐらし考察できる。

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    2012年08月04日
  • 青春夜明け前

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    小学生、中学生、そして高校生の青春の少し前の性に目覚め、そして友達関係を明るく、楽しく描いている。友情も大人になって見つめる過去には懐かしさも少しホロッとくるところもある。

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    2012年07月25日
  • 季節風 秋

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    安定の重松清。読むとなんとも言えない切ない、暖かい気持ちになる。老いた両親の話にはなんだか親近感がわいてくる今日この頃。。

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    2012年07月08日
  • 舞姫通信

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    ネタバレ

    自殺がテーマの話。

    割りと冒頭の

    『世の中に腹が立つ事ない?
    あなたもあなたの周りの大切な人も自殺しないとは言い切れない。
    誰だってみんなその可能性があるし、自殺されて取り残される可能性もある。
    そこのところをわかってて生きててよ。
    自殺しろなんて言う気はないけど、でも、
    ただヘラヘラとしているんじゃなく、ちゃんと考えて生きててよ。』

    って台詞が印象深かった。

    あとラストの

    『思い詰めて何が悪い?
    いい加減に生きてれば死ななかったというのか?』
    って所も良かった。

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    2012年07月08日
  • 季節風 夏

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    終わりの後の始まりの前が、たっぷり詰まった短編12編

    最後のあとがきで、夏という季節がいかに終わりというフレーズに相応しいかが書かられていて、少し納得。

    終わり=人が乗り越えていくもの。人の死も然り、卒業も然り。本作で印象的だった終わりは、死んだ兄の奥さんが再婚することによる、家族との別れ。一回家族になり、孫も出来ても、再婚することで赤の他人になる。嬉しいような、悲しいような。。。
    人はそれらを受け入れて、少しずつ変わっていく。変わっていくから人であり、人はみな変わっていく。

    死に関わるテーマが多いけど、なぜか身近に感じられるエピソードが多い。ストーリーに入りやすくて、読みやすく面白いで

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    2012年07月06日
  • かっぽん屋

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    重松先生の短編小説集。A面B面に分かれていて,B面には田村章名義で発表された作品もある。個人的にはB面のほうが面白かったかな。
    他の重松先生の作品があまりに感動的だからなのか,SEXの描写を見ると,嫌な気分になるんだよな~。

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    2012年06月14日