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『ビタミンF』で直木賞を受賞した著者の初エッセ-集。バスジャック、池田小事件など「少年」に関するジャ-ナリスティックな視線から、中上健次との邂逅、故郷、家族などの自分史までが情感豊かに綴られる。これ一冊で“重松清”がわかる!!
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Posted by ブクログ
こんなふうに物事を考えられるのって、すごいなあ。だから重松さんの作品にこんなにも惹かれてやまないのかもしれない。
エッセイ・書評・解説を100編まとめた一冊。 重松清のエッセイは初めて読んだのですが、なかなかぶっちゃけていて面白かったですw 所謂「泣ける」物語を多く書かれているので私の中では「良いオジサン」と言うイメージが強かったのですが、良い意味でそのイメージは払拭されてしまいましたw もっと身近で、もっと...続きを読むどこにでもいる、もっと共感出来るオジサンでした。 そして、「青い鳥」に代表される吃音障害を描く時余りにもリアルで、どう考えてもご自身若しくは近親者に吃音障害を持つ人がいたのでは、と思っていたのですがやはり著者本人がそうでした。 今は克服されているかもしれませんが、カ行が詰まりやすいとか、どもらない単語に言い換える癖がついたとか、当事者でなければわからない記述が多かった謎が解けました。 後、これもそうじゃないのかな?と思っていたこと。 著者に教諭の経験があったことです。 実際は教育実習をしたまでで、大学卒業後は出版会社に10ヶ月間のみ勤められその後フリーライターからゴーストライターまでありとあらゆる文章を書くことを生業とされていたとのことでした。 でも大卒3ヶ月で結婚した奥様は今でも教鞭をとっておられるようなので、現代の学校事情には詳しくて当然なわけですね。 エッセイはどれもなかなかおもしろかったのですが、書評・解説は「誰のなんて本の話なの?」とわからないものが多くてちょっと眠くなりましたw ほんの一行「◯◯の解説」と入れてくれたら親切なのに。 あと、紙がジャンプとかの漫画雑誌と同じ藁半紙的なものだったのがかえって目新しかったですw
初めはおもしろかった。 小説の背景になっている作者の考えていることがわかり、 同世代の者として、共感できることも多かった。 が・・・、エッセイはぶっ続けに読むものではないのかも。 どんどんテーマが変わり、その変化についていけなくなってしまった。 エッセイは新聞とか雑誌とかでちょこっと読むのがいい。
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