重松清のレビュー一覧

  • 青春夜明け前

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    おもしろい。
    そしてあほらしい。
    中学生の頃、「どうしてこう男というものはガキっぽいのか・・・」
    などと考えていたが、こんなことを考えていたとは。
    当時を懐かしく思いだし、読みました。

    笑える話、泣ける話、いろいろもりだくさん。
    「でぃくしょなりぃ」の単純な男心がかわいかった。
    そんなもんかもしれない。
    「春じゃったか?」が一番のお気に入り。
    しみじみしました。

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    2010年09月17日
  • 山口瞳「男性自身」傑作選 中年篇

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    どうゆうわけか家にあったので読んでみました。
    昭和戦中派のエッセーって感じで、あはぁって感じでなんか懐かしい日本人の姿が描かれています。

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    2010年09月05日
  • 世紀末の隣人

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    家族や教育などを中心に執筆している著者が、社会問題、とりわけ家族が絡む問題、にスポットを当て、ルポを書いている。
    新聞やニュースでの取り上げられかた、とは異なっているのは間違いない。異なっている、といいうよりは一歩踏み込んでいる、といったほうがいいかもしれない。
    一つの事件に対する視点が変わります。

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    2010年08月27日
  • セカンド・ライン エッセイ百連発!

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    初めはおもしろかった。
    小説の背景になっている作者の考えていることがわかり、
    同世代の者として、共感できることも多かった。
    が・・・、エッセイはぶっ続けに読むものではないのかも。
    どんどんテーマが変わり、その変化についていけなくなってしまった。
    エッセイは新聞とか雑誌とかでちょこっと読むのがいい。

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    2010年07月15日
  • 舞姫通信

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    ラストシーンは、もう始まっているのかもしれない。人は、誰でも、気づかないうちに人生のラストシーンを始めている。17歳で死んだ<自殺志願者>のタレント城真吾にとっては、16歳は晩年だった。城真吾は教えてくれた。人は死ねる。いつ。いつか。いつでも――。でも、僕は思う。僕の教え子の君たちの「いつか」が、ずっとずっと、遠い日でありますように。教師と、生徒と、生と死の物語。
    (裏表紙紹介文より)

    ***

    “自殺”を肯定するか否定するかは個人によりけりだよね。
    特に、特定の宗教が根付いているわけではない人にとっては。

    私個人としては、自殺はしてもいいと思う。(もちろん推奨はしない)
    けど、実際親しい

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    2010年12月25日
  • 口笛吹いて

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    「口笛吹いて」高校野球で挫折を体験した晋一の物語。
    「タンタン」 熱血教師を挫折した先生の物語。
    「かたつむり疾走」リストラされた親父を見守る高校生の息子         が親父の行動を追跡する。
    「春になれば」産休代理教師とレオ君の物語。
    「グッドラック」 大学の同級生夫婦の共稼ぎでの様々な問題         を含んだ作品。

     確かにどの作品も重松作品の真骨頂でいわゆる負け組にスポットを当てている。でも負け組・勝ち組ってことばに反応しやすくなってしまっていることが自分の生を評価しているんでしょう。50すぎるとそんなことばかり気になってしまい、中味を問わなくなってしまう。おーー嘆かわし。

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    2009年10月12日
  • リビング

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    タイトルどおり、リビング・・家族を題材にした短編集。
    「死」が絡んでこないので、重松作品にしてはサラっと読める部類か。
    しみじみ。

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    2009年10月04日
  • 青春夜明け前

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    ちょっと惜しい、★3つ。ごく一般的な田舎(例のごとく本州の西の端の小都市)に住まう10代男子の物語7編。出来不出来の差が鮮明に思われました。もともと、統一されたテーマによる連作ではないので、しかたないか・・・。直前に、「あの歌がきこえる」を読んだのも、この作品の印象を非常に薄くした原因のひとつかもしれません。などの、私的な悪条件で、重松ファンとしては、心苦しくも★3つというところです。

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    2011年07月15日
  • 世紀末の隣人

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    新感覚。

    『寂しからずや、「君」なき君』のなかで、
    十七歳は危険な年齢、らしい。そして十七歳とは童貞の年齢である。マスターベーションの年齢である。

    と重松清はこう措定している。なるほどなるほど。いろんな事件を引き合いに出し彼独自の考察がおもしろい。だが簡単には納得しない。

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    2009年10月07日
  • 加油(ジャアヨウ)……! 五輪の街から

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    近頃新書ばかり読んでいたので、読みやすさに最初少々驚いた。小説家ってこういうことでした。しかししばらく読み進めると、恐らく「小説家だから」かイイ話にうまくまとめられすぎている・感傷的すぎるのが気になりだす。比べるレベルではないが自分の作文を思い出した。文章としてうまくまとめようとする結果自分の思いと文章が微妙にずれたりしていたなぁ・・・。ルポではなく、重松さんの「物語」として楽しめばよいのかな(あとがきにもそうある)。実際彼の小説の中身そのままという感じ。090428

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    2009年10月04日
  • かっぽん屋

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    重松さんが最初に書いた、エッチなお話「かっぽん屋」が表題作となった短編集。

    中に入っていた「失われた物語」が秀逸だったことを覚えている。
    えーえーえー!!!!!っと思う展開。

    いつものノスタルジー満載の重松さんと違い、かなり世にも奇妙な物語系になっている。
    面白い。
    この作品だけでも読んでほしい。

    青いうさぎ?のような題名の短編も、重松さんらしさ満載(こちらはノスタルジー、青春万歳な感じ)でよかった。

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    2009年10月04日
  • 世紀末の隣人

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    ルポライターとしての重松清の話は始めて読んだかな。
    2000年辺りの事件を追う。
    カレー事件や17歳のバスジャック事件、幼稚園児殺害事件とか。。。。
    外側から書く、調べる、ルポする。自分もやってみたいって思った。
    「まわり道まわり道」って言っていたけどなんかそれでよりリアルで時間もおいて冷静に見れるって言うかよかった。
    日産の工場閉鎖「モノより思い出」多くの家族は苦しんだんだな。。。。。。。
    モノを多角的に見られるようになりたいな

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    2009年10月04日
  • 口笛吹いて

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    重松清の小説はどれもダークだなぁ。リストラ、いじめ、離婚が決まり事のようにたくさん出てくる。でもこういったものは現代において特に多発しなおかつ深刻になっている問題でもあるんだろうなぁ。だからこそ読みながら何回も「…リアルやぁ。」って思っちゃう。「重松清=ダーク」こんな方程式が僕の中で出来上がりつつある。

    最近は小説ばっか読んでるんでそろそろ専門書に着手するとしますかー!!

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    2009年10月07日
  • かっぽん屋

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    ぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ
    ぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ・・・・・・・・

    極度に追い詰められた精神状態。。
    人はこうも簡単に壊れていくものなのかぁ〜 爆)

    「失われた文字をもとめて」
    いままでの重松ワールドとは違った味わいで
    読ませていただきましたぁ♪

    「すいか」「かっぽん屋」は私の苦手な
    アノ(?)描写がところどころで・・・。
    重松さんってこういうのも書くんだぁ−と。

    でも、その描写と主人公の行動の対比が
    少年から大人になっていく男の子の性を
    バランスよく表現しているよーな。

    重松ワールドの豊かさに驚きの一冊でちゅ♪

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    2009年10月04日
  • 世紀末の隣人

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    こういう本には精神分析が詳細なルポタージュを求めてしまうので、宙ぶらりんな感じがした。
    池袋通り魔事件が『疾走』の元になっているんですね。あれはいわゆる“少年犯罪もの”のジャンルとして書いたのかと思っていたが、そういう括りだけではないと知って納得。

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    2009年10月04日
  • かっぽん屋

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    様々な名義で活動していた著者の作品を集めた短編集。最後に収録されている著者のインタビューは必見。小説と言う物に対する著者の考え方や向き合い方が分かる。
    この作品にも、それは非常に反映されている。主張だとか、やるせない思いだとか、文学的な物は殆ど感じないが、エンターティメントとして読むと非常に優れていて、面白い。人生を変えたり、考え方に影響を受ける様な話は無いが、ノスタルジックな気持ちや、やさしい気持ちになれる作品に出会える。

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    2009年10月07日
  • 加油(ジャアヨウ)……! 五輪の街から

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    北京オリンピック前や期間中に著者が現地で見た、
    「報道の、隙間や塗り残し」を綴った本。

    日本から見た中国の偏見が、著者の中にもないわけではないはずだけれど、
    それを著者本人も自覚している上で、オリンピックに関わる中国の人たちの
    一人一人を、肯定的に見ているのがいいと思った。

    痛風やらパンツの話がやたら出てくる、一オヤジの漫遊記でもある一冊。

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    2009年10月04日
  • うちのパパが言うことには

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    著者が仕事で書いてきたコラムを集めたエッセイ集。
    章別に、著者と同世代の人たちの視点に関する話、著者の故郷や年上の家族に関する話、10代の少年少女に関する話などに分かれていて、色んなジャンルについての話が一冊になっている。
    どの物事に対しても著者がやさしい、けどなかなか気づきにくい視点で観察しているのがわかる。

    あと、1文1文が読みやすくてきれいにまとまっていると感じた。

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    2009年10月04日
  • 明日があるさ

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    重松清の家族や友人、恩師など
    バックグラウンドがよくわかるエッセイ集みたいな本。

    著者の文面での素直さと、
    人と面と向かったときのひねくれ具合のギャップが
    よくわかるように書かれていると思った。

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    2009年10月04日
  • 明日があるさ

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    著者がいろいろな場所に書いたコラムを集めたエッセイ短編集。
    著者自身が余りの物語と言っているが,
    人生の難しさに明確な答を出すのではなく,
    余りの部分から1つの提案をするような物語。
    そういった作品の原点ともなる思想を垣間見ることができる。
    そして,小説作品と同じく少しだけ勇気づけられるかもしれない。
    個人的には,「ぼくは昔「ポン」と呼ばれていた」が良かった。

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    2009年10月04日