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Posted by ブクログ
読み物作家の重松清による、国内ルポルタージュ。
とても謙遜した書き出しで始まるこの作品は、雑誌に寄稿されたもので、当時ワイドショーなどで話題になった事件や、過去に話題になった事件などの現地(現場)を「寄り道」、「無駄足」と称した彼なりの(実際の移動、思考の中での)歩き方で事件についての外延を描き出している。
今までに重松作品に親しんできた方、つまり、フィクションの重松小説を読んできた人には最初違和感があると思いますが、読み進めていくにつれて、これは小説の中の出来事なのではないか?と思ってしまうほどの重松色あふれた切り口で事件が描かれていきます。
過去・現在・未来 ワイドショーをにぎわせたさまざまな主人公に脇役、そして、テレビの前でそれを楽しみにしている観客・・・誰も彼もが今まさに生きていて、現代の日本に存在するということ。。。つまり、誰しもが「隣人」になりうるということが、つまりは、ワイドショーに出てくる「隣人」が特別な存在ではなく、まさしく『隣人』なのだということがほのかに頭の中で帰結したような読後感でした。
Posted by ブクログ
尊敬する作家の一人、重松清さんが初めて臨んだルポルタージュ。
ご本人いわく、寄り道、無駄足、蛇足だらけの一冊で
世紀末に起きた犯罪や出来事に縁のある土地を訪ねて書かれたものです。
西暦2000年はあたしがハタチになった年で
当時の出来事で鮮明な記憶に残っているのは
和歌山で起きたカレー砒素混入事件ぐらいだったんですが
ここ数年で立て続けに起きているかのような気がしていた
通り魔殺人事件や監禁事件、そして若者による犯罪はあの頃も存在して、
世の中を震撼させ、評論家を騒がせていたんですねえ。
犯罪者や人間の弱さを擁護するわけじゃないんですけど
世の中が狂ってきたと何年も嘆き続けたってなくなりはしないんだから
そろそろ”最近の日本”に落胆するのはやめてもいいんじゃないかって
そんなことを考えさせられました。
★が3つなのは
序盤の犯罪の話から
終盤にかけて日産や多摩ニュータウンの話に移行して
ちょっと尻すぼみな印象を抱いたことと
最終章が東京育ちのあたしには物悲しすぎたからです。
相変わらず文章には惹かれるので
今度はもうちょっとのどかで優しいルポを読んでみたいなあ。
Posted by ブクログ
こればっかりは賛否両論仕方ない。
中途半端な私は星三つという軟弱者。
でもどっちかっていうと反対意見。
しかし、読み物としてはとても興味深い。
足し算の原理はあたしもそうかもしれないなあ。
そうだよね、単純に「増える」とかそういうことじゃないよね。
でもなあ、これ「重松清」っていう優しいルポライターの憶測でしかないんだよなあ。
そうなのかもしれないけど、そうじゃないかもしれないよね。
別にこの人だって庇ってるわけでは決してないんだろうし、あくまでも客観的に、あんまり見ない角度から事件を見るっていうコンセプトなんだろうけど。
でも被害者家族はたまんないだろうな。
あたしも決して加害者をかばうわけではないけど、悪いことっていうのはわかってるけどどうしようもないときっていうのはあるんじゃないかと思っている。
だって人間って言うのは自己中なものだし、そうじゃなきゃだめだと思う。
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