重松清のレビュー一覧

  • カカシの夏休み

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    3編の話のうち2編は先生が主人公のお話。問題児をクラスに抱えていたりと、先生ならではの苦悩が読み取れた。最後は同級生が自殺してしまい、最後に電話で話した主人公は精神的におかしくなり、病院に通う。そんな中、弟の同級生がイジメで自殺してしまい…この話は最近読んだ十字架という小説に設定が似ていた。

    どの話も読んでいて胸が苦しくなってしまった。生きるってこんなに苦しいことが沢山あったっけ?と思わせるものがおおく、ハッピーな気持ちになる本が次は読みたい。

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    2016年07月02日
  • 娘に語るお父さんの歴史

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    小説?重松氏の備忘録?

    昭和30年代生まれのお父さんが、中学生の長女に自分の生きてきた時代について語る体で書かれた本です。

    彼が生きてきた時代はシアワセだったのか、今、生まれてくる子供たちはシアワセな時代に生まれてきたね、といえるのか?

    昭和の時代と今を比較しつつ、歴史を語るお父さんのいろいろな想いが伝わってきました。

    でも、小説って感じでもなかったかも。

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    2016年06月29日
  • ファミレス 上

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    ネタバレ

    重松清にはめずらしく、美味しそうな料理がたくさん出てくる。メモしたいレシピも多々。
    ただ、、諸事情によりストーリーが頭に入らず。。ごめんなさい。でも下巻も読むよ。

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    2016年06月29日
  • トワイライト

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    小学6年生の時に埋めたタイムカプセルを、「たまがわ」の団地に住んでいた同級生たちと開けることに。39歳になった主人公たちの今は。

    読んでて重苦しくなる一冊でした。
    設定が10年ほど前なので、感覚が少しズレるところはあったけど…1970年の万博でみた華やかな「未来」はどこへ行ってしまったのだろう?というのはなんとなく想像できるような。
    今私は20代ですが、未来を描くことが少し怖くなりそうです。笑

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    2016年06月22日
  • 娘に語るお父さんの歴史

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    世代は少し違うが、いちいち頷きながら読んでいた。薄く、父娘の会話形式で進められるので、易しくて読みやすい。
    幸せの定義は人それぞれだけど、次の世代に幸せになってほしいと願う気持ちは皆持っていると思いたい。
    あらすじ(背表紙)
    「お父さんの子どもの頃って、どんな時代だったの?」15歳の娘からの問いを機に、父は自分が育ってきた時代の「歴史」を振り返ることに。あの頃、テレビが家庭の中心だった。親たちは「勉強すれば幸せになれる」と信じていた。宇宙や科学に憧れ、明るい未来へ向かって全力疾走していた――。そして、父が出した答えとは。明日へ歩み出す子どもたちへ、切なる願いが込められた希望の物語。

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    2016年06月19日
  • また次の春へ

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    震災からもう5年以上。
    でも今も一人ひとりいろんな思いを抱いて生きている人がいるわけで。
    事実はこんな小説みたいに、優しくきれいなもんばっかりじゃないはず・・・と思いながら、でも少しでも希望があればいいなぁ、という期待を持てた。
    短編集なので、1つひとつの話に深まりがないのが残念。
    あと重松清の文体がやっぱり苦手。しばらく読みたくない。

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    2016年06月08日
  • ロング・ロング・アゴー

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    連作短編集。特に「永遠」「チャーリー」「人生はブラの上」がお気に入り。重松作品を読むたびに、子供の心をとらえるのが、本当に上手くなぁ~と思います。

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    2016年06月07日
  • 青春夜明け前

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    うん。下ネタ多いけど、子供ってそんなもんよね。フィクションとノンフィクションの中間みたいな感じが多かったけども。

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    2016年06月01日
  • また次の春へ

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    どんな話なのか知らずに読み始めたら、3.11で被災した家族のオムニバスで読んでて自然と涙が流れた。本当に震災は誰も悪くないし、亡くなった人も、残された家族も、なにも関係の無い遠く離れた人にも多大な影響を与えたし、私自身にもすごい影響があった出来事だったから本当に読んでいて辛かった。
    読み始めて2日後に熊本で震度6の地震が起きて、なんちゅうタイミング。。。辛い。
    「しおり」の中でのセリフで、行方不明になった男の子に対して死亡届を出して供養した方がいいという主人公に対して母親が「あんたをすっきりさせるために亡くなったわけじゃない」っていうんだけど、本当にそうだなぁって。死体もあがらずにもうダメだと

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    2016年04月20日
  • かっぽん屋

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    なんかかわいい表紙に騙されて、ぱっと開いた「すいか」で「!?」となる。エロ話である。いきなり「かっぽん屋」のタイトルの意味もわかるし、「疾走」みたいに1冊これかいな?と不安になったら、短編集でした。エロ話は2本で、少年の熱くてどうしようもないリビドーの話。「疾走」みたいな直接なものではないけど、そこまでネバネバとした表現は必要なんだろうか。

    短編をいくつかにわけ、A面とB面にそれぞれ配置。前者は青春のほろ苦い経験を語る純文学。後者は、ちょっと不思議なSFや怪談めいたショートショートみたいな話と、統一感はある。

    どれぞれ好きずきあるだろうけれども、いずれもそれなりのクオリティで、重松清らしく

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    2016年04月19日
  • きみ去りしのち

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    まだ1歳の誕生日を迎えたばかりの息子を失くした父親の旅の物語。

    出だしがうまいなあ、
    と最初は技術的なところに目を向けて読んでいたのですが、
    読み終わる頃にはそういうことよりも
    物語に入り込んで味わうというふつうの読書になっていました。
    物語の中へと引き込む力に負けたのです。

    それに、だんだん、登場人物の動きやセリフが
    こなれていったのだと思います。
    それで、読んでいて自然に感じられる土台が前半部分に作られて、
    その貯金分みたいなもので、
    後半の大事なところをスパートをかけているような感じでしょうかね。
    こういうのは、長編だからこそ効く「溜め」と「解放」なんじゃないか、と、
    長編を書いたこ

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    2016年04月18日
  • 希望ヶ丘の人びと(上)

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    特段惹きつけられるストーリーでもなければ、登場人物のベタさに冷めてしまうところもある。もし子ども時代に読んでいたならば、記憶に残る本ではなかっただろう。

    しかし、自分自身が良くも悪くも大人になってしまって、田島さんの気持ちが少し分かるようになり、描かれるどうしようもない日常に共感できてしまう。

    『ひとが生きるというのは、誰かから寄せられる「期待」を裏切りつづけることなのかもしれない。』(p347)

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    2016年04月05日
  • また次の春へ

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    『泣きの重松』の作品なのである。
    彼に家族を描かせたら、
    もう自由自在に読者を泣かせることができるくらい
    読む者のツボを心得た巧みな作者なのである。
    その重松さんが書いた3.11震災の短編集。
    なのに、読み始めて2つ目の短編で『あれ?』と思い
    3つ目、4つ目辺りで気がつく。
    主人公への感情移入が浅い・・・
    たぶん重松さんは、あんな悲惨な出来事を
    当事者でない自分が書くことに迷い、あえて第三者的な書き方を選んだのでしょう。
    『経験してない人にわかるものか』と言われれば返す言葉が無い。
    安易に『がんばって』なんて声もかけられない。
    自分が何事もなく平凡な暮らしを送っていることさえも
    罪悪感を感じて

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    2016年04月02日
  • なきむし姫

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    子供も親も,子育ての中で育っていく.その様子が生き生きとして楽しい.バツイチ,放浪者の幼なじみの健ちゃんとナッコが素敵で哀しく愛おしい.

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    2016年04月01日
  • 娘に語るお父さんの歴史

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    ネタバレ

    うーん。
    お父さんの、というよりは日本の歴史といった方が良いのでは。。戦後の歴史の本を噛み砕いて物語調で説明してるに過ぎない。

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    2016年03月24日
  • 季節風 春

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    冬に続いて読破。春は1番好きな季節だけど、センチメンタル話が多かったような。めぐりびな、せいくらべがとにかく泣けた。いい話!

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    2016年03月14日
  • 希望の地図 3.11から始まる物語

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    震災後の被災地をライターと不登校の中学生が巡る。
    そこで二人は何を目にし、感じるのか。
    今年で震災から五年。
    忘れないでいるということは難しい。
    あらためて震災(津波)の凄まじさを思うが、忘れている自分もあらためて思い出す。

    2016.3.13

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    2016年03月13日
  • 希望の地図 3.11から始まる物語

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    自ら被災地を訪れた取材をもとに作られたドキュメントノベル、それはどこから切っても重松さんそのものであり彼ならではの愛と優しさ溢れる作品。
    それ故評価も高いのだがそんなメッセージを受けとめつつもどこか引っかかる、その違和感の正体はやはりなぜ不登校の中学生を物語の中心に持って来たのかということだろう。
    手法としては定番中の定番なのだが「がんばり」の種類は明らかに違うものであり同じ土俵で括ってしまうのはあまりにも安易で双方に対して失礼なのではないか?
    本文の中ではそうではないと否定はしているもののだったらそう描かなくてもいいではないか…穿った見方かも知れないが私はそう感じました

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    2016年03月08日
  • 世紀末の隣人

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    期待してなかった分面白く読めた。
    事件が起こるとそれに少しでも関係した人の数だけ色々なドラマが続くが、部外者はその状況をすぐに消費し、歪な印象のみを残す。

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    2016年03月07日
  • 見張り塔から ずっと

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    三つの物語が入っている。価格の落ちたニュータウンでのイジメの話、マザコン男と結婚した若い女の話、息子を亡くして精神がおかしくなる夫婦の話。なんかどれもしっくりこない終わり方だった。

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    2016年02月16日