重松清のレビュー一覧

  • ルビィ

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    昔読んだ、舞姫通信となぎさの媚薬シリーズを足して割ったみたいな。まぁ重松清の中では好きな感じですね。生きるや死ぬの軽さとか重さとかのお話。

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    2022年01月04日
  • ハレルヤ!(新潮文庫)

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    キヨシローが亡くなった2009年の5月。親を看取り、子供が手を離れ、「人生のA面が終わった」アカネが動き出すことで物語は始まる。
    そして、懐かしい仲間たちとの再会の旅に出る。

    高校の吹奏楽部で一緒だったアカネ、ハクブン、キョーコ、チャワン、カン。彼らはサックスとブラスの5人組、ショットガンホーンズをかつて組んでいて、卒業後も吹奏楽のアンサンブル大会に出たりと、5年ほど活動をしていた。

    そして46歳になり、久々に再会した彼らは、それぞれの人生を生き、もがいていた。

    文中でも何度も触れているが、少し設定は「ブルースブラザーズ」を思わせる。
    かつてのバンドメンバーが旅をしながら再会していくとこ

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    2021年12月31日
  • さすらい猫ノアの伝説

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    結構久々な重松清かな?自分が転勤とかを経て引っ越しの多い子のお話とかちょっと改まってしまうわね。さすらいの黒猫がクラスの忘れてるものを思い出させてくれる、お話。小学生の頃のあるある、なお話よね

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    2021年12月25日
  • たんぽぽ団地のひみつ(新潮文庫)

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    ファンタジーの要素が強すぎて、いつものように感情移入できませんでした。家族や友人関係も希薄な感じがしました。

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    2021年12月08日
  • きみ去りしのち

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    息子を亡くした父親と病気で余命短い離婚した妻と一緒に住む娘が旅をするお話です。
    死というものが絡んでくるお話なのでちょっと重めです。

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    2021年12月08日
  • みんなのうた

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    ネタバレ

    オイラの中ではこの物語の主人公はキミ婆や珠代さんだ。家族を守って、住んでいる場所を大切にして、そしてそんな風にして日本って国があるのかなって思う。いやそうであってほしい。誰も親や住む場所、国を選ぶことができないけど、できればどれに対しても感謝していたい。何かあったら力を貸す自分でありたいと思う。そのほうがオイラ自身が幸せだと思うから。キミ婆が言う。
    “じいさんがおって、ばあさんがおる。お父ちゃんもお母ちゃんも元気で、子どもらも一つ屋根の下で、おんなじおまんまを食うて、おんなじ風呂に入って……その幸せを、しっかり噛みしめんさい。家族みんなが顔を揃えとる幸せを、忘れたらいけん。あたりまえのことでも

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    2021年12月01日
  • ナイフ

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    夫の友人からお借りしました。

    いじめをテーマとした5作品が収録された短編集です。
    今まで、温かい涙を誘うようなほっこりした気持ちの読後感の作品しか読んだことがなかったので、著者が書いたものでこんなにつらいいじめの描写があるなんて思いもよらず、衝撃を受けました。
    ラストはほんのり希望のみえる作品もありましたが、とにかくいじめの描写が鮮烈過ぎて今も憂鬱な気持ちから立ち直れません。これが今のリアルないじめなのでしょうか・・・
    それは私には知りえないことですが、ただ、読んでいてハッキリわかったのは、いじめられている側はそれを周囲に隠したがり、心配や同情も嫌うんだなっていうこと。
    大人にSOSを送れば

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    2021年11月25日
  • かっぽん屋

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    小編集。「かっぽん屋」は、語感からしてもしかしたら?と思っていた通りの、だからこそ意外な内容だったが、男子としては共感せずにいられない。

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    2021年11月23日
  • カカシの夏休み

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    教師が主人公の短編集。
    時代背景を感じるが、家族についてフォーカスを当ててます。
    人生って思い通りにいかないし、さまざまなな家庭があるけど家族を大事にしよう。ともう一度思った作品です。

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    2021年11月20日
  • 口笛吹いて

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    【読み終わって感じたこと】
    人生の何かに「負け」た人達を描いた短編集。みんな悩みや問題を抱えていて、何が正解かはわからないけれど、一筋の光に希望を抱いて、懸命に生きていくしかない。そんな風に思わせてくれる本。

    【印象に残ったシーン】
    『春になれば』で、先生が笑ってレオくんに抱きつく場面。どんなに酷いことをされても、不安定なコドモを全力で受け入れ、愛していきたいと決意する姿に、私はとても感動した。

    【好きなセリフ】
    「高見沢レオって、ぜーったいにカッコいいからね」
    先生がレオくんに「新しい環境でも必ず前を向いて生きていけるよ」と伝えるこのセリフは、私の心に大きく響いた。レオくんはきっとこのセ

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    2021年11月16日
  • ハレルヤ!(新潮文庫)

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    バンド仲間の数十年ぶりの再会。それぞれ別の人生を送っているが、昔と変わらぬ面も窺える。「人生のB面の『希望』は苦笑いとため息とともに語られる。ため息をついたあとの表情は、よけいな力が抜けて、意外と悪くない。」共感。人生の後半を迎えた人向けのお話。2021.11.7

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    2021年11月07日
  • 峠うどん物語 下

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    市民斎場のお向かいにあるうどん屋を営むおじいちゃんとおばあちゃん。孫で中学生のよっちゃんが時々お手伝いに通いながら、人生の大切なことを学んでいくお話。
    お葬式が終わって、うどん屋に立ち寄る人たちは色々な思いを抱えていて。
    無口で頑固な職人のおじいちゃんとおせっかいでおしゃべりで優しいおばあちゃん。どちらも味のある人物です。お客さんに対しての振る舞いがわきまえていて思いやりがあって。まだ14歳のよっちゃんの目を通して、生と死について考えさせられるね。でもお説教臭いことは一切なくて、さすが重松清さん。1つ1つの話が心に沁みました。

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    2021年11月05日
  • ニワトリは一度だけ飛べる

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    実質左遷された会社員が
    会社の不正を告発するゲリラ戦を仕掛ける話。

    仕事もまあまあ、家族もまあまあ、
    穏やかで平凡で事なかれ主義の主人公は等身大で、
    うだうだと悩む煮え切らない様子も
    どこか他人事でなく読めるかも。

    オズの魔法使いになぞらえられた
    キャラの濃い同僚と、わかりやすい話の展開、
    ゲリラ戦の最中はハラハラしたし、
    最後はスカッと。
    比較的サラッと楽しめる作品なんじゃないかな。

    話の骨子は前述の通りなかなかにベタなんだけど、
    さすが重松清作品、
    家族に関しては深いひとことが
    多かったように思う。

    序盤は食えない冷めたやつだった中川が
    「僕は親ですから」と涙を滲ませるのはぐっとき

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    2021年10月31日
  • ブランケット・キャッツ

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    ネタバレ

    「明日」が揺らいだ人たちに、猫が贈る温もりと小さな7つの光。
    とあるようにいろいろな家族の短編集。いずれもやや癖のある人たちが出てきて感情移入はしづらかったが、猫視点の話は面白かった。

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    2021年10月21日
  • 青春夜明け前

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    いつの時代も考えたりその年頃の男の子がする事考える事は基本的なところは変わらないのかもしれない。最後の春じゃったかが1番好き。

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    2021年10月19日
  • カカシの夏休み

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    中編3作。どの話もあまり私の好みではなかった。重松さんの著作は20冊以上は読んでるけど私に取っては当たりの時と外れの時の差が大きい感じ。まあ、600冊以上出されてるそうなので、ほとんど読んでないに等しいかな・・・

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    2021年10月16日
  • ハレルヤ!(新潮文庫)

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    一緒に夢にむかって進んだ友人だからこそ分かり合えること、伝えられることってあるんだな。

    わたしも30年後、学生時代の部活仲間と会いたい。


    くすぶってても、えい!となる瞬間があるはずだしその瞬間を見逃さないようにしないと!

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    2021年10月15日
  • ナイフ

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    重松清の小説の中でも特に「いじめ」にフォーカスした短編集。さらっと読めますが、いじめの描写はやはりリアルで痛々しい。

    印象に残ったのは「エビスくん」です。どんなにいじめられても、強い子が好きだから、いじめっ子であるエビスくんが好き、という主人公キヨシには共感できませんが、、エビスくんには一度会ってみたい。
    最後のあとがきで、エビスくんは実際に亡くなった友だちがモデルになっていることを知りました。「どこにおるんや、エビスくん」というキヨシの最後のセリフは、切ないです。

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    2021年10月09日
  • カカシの夏休み

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    本書は3つの作品から構成さており、最初の二つは30代の教師が主人公で、最後の一つは、自殺した同級生の遺書に名前を書かれてしまった弟を持つ、女子高生の姉が主人公。
    その中の「ライオン先生」は、竹中直人主演でテレビドラマになっていたそうですね。(2003年)
    個人的にもその話が一番印象に残りました。
    中年になり、今までの生き方では通用しなくなってきた主人公。自慢のライオンのような長髪も今では時代遅れ。亡き妻の言葉を守り抜きながらも葛藤し、変化を受け入れようとしたり抗ったりする姿勢がとても人間味があり好きでした。
    薄くなった長髪を、カツラを被り自分を偽ってライオン先生であろうとした主人公。結局それを

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    2021年10月09日
  • ハレルヤ!(新潮文庫)

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    忌野清志郎が亡くなった。学生時代にバンドを組んでいたメンバーの一人が、その悲報を受けて過去のメンバーを訪ねて回る。メンバーは日々の悩みを抱えながら生きていて…。

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    2021年09月23日