重松清のレビュー一覧
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東大受験に3度失敗したレイコ。
4度目の受験は失敗出来ない…。
地元の国立大も視野に入れ、一旦は故郷の梅郷へ帰ることに。
両親、祖父母、弟のタカツグとの6人暮らしと久々にまた同居することに。
小さい頃から頭が良く周囲からの期待も高かった。挫折を味わったレイコの敗北感は大きかった。
鬱屈した気持ちで過ごしていたレイコだったが、同じく「都落ち」で帰郷してきたシングルマザーのイネちゃんや、かつての同級生たちと関わり、また、タカツグが店長を務めるカラオケボックス「ウッドフィールド」で過ごし、様々な人と接することで、気持ちが前向きになっていく。
ラストは、綺麗 -
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感動させられたい、安易でいいから、泣かされたい。と思っていた。そんな気分というのは恐らく精神の疲弊・衰弱によるものに違いない。歳をとるとやたら涙腺が緩く、国産の恋愛ものテレビドラマなんか見ても簡単に泣いてしまうので、もうそれは真摯な作品批評とか関係なしに、ディレクターの思惑どおりに、ただ泣きたくなって泣くのである。
小説で安直に泣かせてくれるのは何かなあ、と思い手に取ったのは重松清さん。2005-2006年に連載されたもの。
読み始めて面食らったのは、かなり安手の「おとぎばなし」だということだ。描写がない。ディテールがない。ヘンゼルとグレーテルの服装や森について細部にわたって描写する必要 -
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ネタバレ何だか共感出来ない。
陽平の妻、美代子の行動に説得力や誠実さがなくていらいらするが、それを受け止める陽平の寛大すぎる対応にも更にイライラ。一博とその嫁にも同じくいらいら。別れ話の前に夫と連れだっての食巡り、ありえない。一博かわいそう。それを容認する一博の態度は、無理に円満離婚に持っていっている節を感じてしらける。
料理教室のエリカのにわがままっぷりに辟易するし、それを許容する周りの人にも共感できない。
中学男子、ドンの家庭に至っては何も解決していなさそう
上手く言えた感のある比喩も沢山あり過ぎてくどく、鼻につく。
やはりファミレスの深堀は下巻でなく、残念。たまに取ってつけたように舞台になるが必 -
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月に一冊は読みたくなる、重松清さん。
小説家のセンセイの元にある少年から一通の手紙が届く。
行き場のない僕たち3人を、センセイの小説の中に隠して欲しい、と。
その3人は、
いじめられっ子を助けたばかりに自分がいじめの標的になってしまった少年リュウ。
自分が生まれる前に亡くなってしまった「姉」の存在に苦しむ少女ジュン。
そして、幼い頃から兄と比べられ、その兄からの壮絶ないじめに苦しめられてきた少年タケシ。
彼らはある集いで知り合い、タケシの提案で、「家出」することを決意する。
「家出先」で彼らは何人かの登場人物に出会う。
それが重松作品の過去のキャラクターのよう -
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小学一年生のヒロシは東京から父の故郷である瀬戸内に引っ越してきた。
慣れない田舎生活に戸惑いながらも、友達や両親、父の兄であるヤスおじさんやヤスおじさんの会社の人たちとたくさんの時間を過ごすうちに、気づいたらいつのまにかこの小さな町がヒロシのふるさとになっていた。
一人っ子で内気なヒロシが少しずつ逞しくなっていく、小学校で過ごした6年間の日々を、9つの章で描いた物語。
とても重松清さんらしい一冊。
少年たちの心の小さな機微を描き出すのがとても上手い。大きな事件があるわけでもないんだけど、それがまたリアルなんだよね。ヒロシの友達の変遷も見所。小学校っ -
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ネタバレやっぱり重松清はいいなあと思った。
のんびり読んでるんだけど、いつのまにかページをめくるスピードが早くなっていく感覚。
予想外の展開続き、というわけじゃないからこそ妙にリアルで引き込まれる。
本当の「悪者」がいないってのがいい。
ノブは消極的な感じだし情けない感じがするけど、ノブの存在のおかげでハム子はハム子らしく、オサムはオサムらしくいられるんだろうな、と思った。そしたらなんと後書きでノブはドアノブのノブが由来だとあり、感動した。ドアノブのノブ、うーん素敵。
私は一人っ子じゃないから単なる想像でしかないけど、本当に一人っ子ってこういう風なのかもしれないと感じた。秘密の話ができる相手がいな -
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Father and daughter, getting new families: new sister and a mother. This story is so heart full for each family members think about each other and trying so hard to get to know each other although they don't show on outside. I thought they are already a great family at that point. And I thou
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