重松清のレビュー一覧

  • 青春夜明け前

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    うん。下ネタ多いけど、子供ってそんなもんよね。フィクションとノンフィクションの中間みたいな感じが多かったけども。

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    2016年06月01日
  • また次の春へ

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    どんな話なのか知らずに読み始めたら、3.11で被災した家族のオムニバスで読んでて自然と涙が流れた。本当に震災は誰も悪くないし、亡くなった人も、残された家族も、なにも関係の無い遠く離れた人にも多大な影響を与えたし、私自身にもすごい影響があった出来事だったから本当に読んでいて辛かった。
    読み始めて2日後に熊本で震度6の地震が起きて、なんちゅうタイミング。。。辛い。
    「しおり」の中でのセリフで、行方不明になった男の子に対して死亡届を出して供養した方がいいという主人公に対して母親が「あんたをすっきりさせるために亡くなったわけじゃない」っていうんだけど、本当にそうだなぁって。死体もあがらずにもうダメだと思っていてもそれで死を受け入れるなんて、なんて辛いんだろう。なにをもって自分を納得させるんだろう。あの日、テレビでみた津波の映像の中、水の中には何万人の人が流されていたんだろう。思えば思うほど辛いし、立ち直れなんて簡単には言えないし、言おうとも思わないけど、それでも次の春はくるし、残された人は生きていかないといけないんだよね。なんて残酷で辛い出来事なんだろう。

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    2016年04月20日
  • かっぽん屋

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    なんかかわいい表紙に騙されて、ぱっと開いた「すいか」で「!?」となる。エロ話である。いきなり「かっぽん屋」のタイトルの意味もわかるし、「疾走」みたいに1冊これかいな?と不安になったら、短編集でした。エロ話は2本で、少年の熱くてどうしようもないリビドーの話。「疾走」みたいな直接なものではないけど、そこまでネバネバとした表現は必要なんだろうか。

    短編をいくつかにわけ、A面とB面にそれぞれ配置。前者は青春のほろ苦い経験を語る純文学。後者は、ちょっと不思議なSFや怪談めいたショートショートみたいな話と、統一感はある。

    どれぞれ好きずきあるだろうけれども、いずれもそれなりのクオリティで、重松清らしく嫌なやつがいたり、外面をつくろうために、心にもないことを言わなければならないのはいつものとおり。ただ、短いのもあって、奥歯をぎりぎり噛み締めなければいけないような話までには展開しない。

    初期の作品だからか、ちょっと不足気味な読後感であるものの、後半のサラリーマンの話に感情移入してしまうのは、歳だからかねえ。

    巻末のインタビューは「俺って特別だから」という意識が垂れ流されているだけに感じたし、読んでない本の解説をダラダラされても面白く無いので途中でやめた。デビュー作が特別なんだったら、そのデビュー作の巻末につけとけよな。

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    2016年04月19日
  • きみ去りしのち

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    まだ1歳の誕生日を迎えたばかりの息子を失くした父親の旅の物語。

    出だしがうまいなあ、
    と最初は技術的なところに目を向けて読んでいたのですが、
    読み終わる頃にはそういうことよりも
    物語に入り込んで味わうというふつうの読書になっていました。
    物語の中へと引き込む力に負けたのです。

    それに、だんだん、登場人物の動きやセリフが
    こなれていったのだと思います。
    それで、読んでいて自然に感じられる土台が前半部分に作られて、
    その貯金分みたいなもので、
    後半の大事なところをスパートをかけているような感じでしょうかね。
    こういうのは、長編だからこそ効く「溜め」と「解放」なんじゃないか、と、
    長編を書いたことのないぼくは考えるのでした。

    第五章では熊本が舞台になります。
    なに言ってるんだとおもうひともいるでしょうが、
    熊本地震とシンクロしてしまった感があります。

    はじめて小説を書いたひと月後に東日本大震災が起きました。
    今回、4作目を書きあげてひと月後に熊本地震。
    小説を書くと1/2の割合で地震が起こっています。
    まあ、ナンセンスな話だけれど、
    縁起を担ぐひとならやだなあって思いますよね。

    物語のほうはというと、
    主人公は、最初は北へ北へと進み、それから西へ西へと進んでいきます。
    東京を中心に、です。

    幼い息子の死をうまく受け入れることができず苦しむ主人公と、
    同様に苦しむ、妻の洋子。
    そして、前妻との子である明日香と父親の微妙な距離感での再会。
    そしてその前妻の向かっていく死というもの。

    全9章のうち、それぞれの章に、
    それぞれ個別の、人生の問題や壁のようなものが描かれています。
    そうしながら、全体として、主人公たちの問題が、
    解決へなのか、消滅へなのか、進んでいく。
    人生を省察したその知見からの描写や語りにこそ、
    重松清が読ませる力が宿っているように思います。
    いろいろと取材にもとづく描写や知識が語られていて、
    勉強しているなあと感じさせられても、
    そこはやはり二番手の感慨なような気がするのです。
    物語の構築上、リアリティだとかをだすための
    素材なんだよなあという感じ。

    重松さんは、オトナであるだけでなく、
    子どもの心理にもよく通じていると思いながら読みました。
    ぼくの子ども時代に感じたことを掘り起こされるような
    気さえしました。
    そういうところが、
    重松さんの一番のストロングポイントなのかもしれないです。

    おもしろかった。

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    2016年04月18日
  • 希望ヶ丘の人びと(上)

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    特段惹きつけられるストーリーでもなければ、登場人物のベタさに冷めてしまうところもある。もし子ども時代に読んでいたならば、記憶に残る本ではなかっただろう。

    しかし、自分自身が良くも悪くも大人になってしまって、田島さんの気持ちが少し分かるようになり、描かれるどうしようもない日常に共感できてしまう。

    『ひとが生きるというのは、誰かから寄せられる「期待」を裏切りつづけることなのかもしれない。』(p347)

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    2016年04月05日
  • また次の春へ

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    『泣きの重松』の作品なのである。
    彼に家族を描かせたら、
    もう自由自在に読者を泣かせることができるくらい
    読む者のツボを心得た巧みな作者なのである。
    その重松さんが書いた3.11震災の短編集。
    なのに、読み始めて2つ目の短編で『あれ?』と思い
    3つ目、4つ目辺りで気がつく。
    主人公への感情移入が浅い・・・
    たぶん重松さんは、あんな悲惨な出来事を
    当事者でない自分が書くことに迷い、あえて第三者的な書き方を選んだのでしょう。
    『経験してない人にわかるものか』と言われれば返す言葉が無い。
    安易に『がんばって』なんて声もかけられない。
    自分が何事もなく平凡な暮らしを送っていることさえも
    罪悪感を感じてしまった震災後の日々・・・
    そんな日々を思い返しながらページをめくりました。
    あれから5年、重松さんが描く次の春の物語も読んでみたいです。

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    2016年04月02日
  • なきむし姫

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    子供も親も,子育ての中で育っていく.その様子が生き生きとして楽しい.バツイチ,放浪者の幼なじみの健ちゃんとナッコが素敵で哀しく愛おしい.

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    2016年04月01日
  • 娘に語るお父さんの歴史

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    ネタバレ

    うーん。
    お父さんの、というよりは日本の歴史といった方が良いのでは。。戦後の歴史の本を噛み砕いて物語調で説明してるに過ぎない。

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    2016年03月24日
  • 季節風 春

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    冬に続いて読破。春は1番好きな季節だけど、センチメンタル話が多かったような。めぐりびな、せいくらべがとにかく泣けた。いい話!

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    2016年03月14日
  • 希望の地図 3.11から始まる物語

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    震災後の被災地をライターと不登校の中学生が巡る。
    そこで二人は何を目にし、感じるのか。
    今年で震災から五年。
    忘れないでいるということは難しい。
    あらためて震災(津波)の凄まじさを思うが、忘れている自分もあらためて思い出す。

    2016.3.13

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    2016年03月13日
  • 希望の地図 3.11から始まる物語

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    自ら被災地を訪れた取材をもとに作られたドキュメントノベル、それはどこから切っても重松さんそのものであり彼ならではの愛と優しさ溢れる作品。
    それ故評価も高いのだがそんなメッセージを受けとめつつもどこか引っかかる、その違和感の正体はやはりなぜ不登校の中学生を物語の中心に持って来たのかということだろう。
    手法としては定番中の定番なのだが「がんばり」の種類は明らかに違うものであり同じ土俵で括ってしまうのはあまりにも安易で双方に対して失礼なのではないか?
    本文の中ではそうではないと否定はしているもののだったらそう描かなくてもいいではないか…穿った見方かも知れないが私はそう感じました

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    2016年03月08日
  • 世紀末の隣人

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    期待してなかった分面白く読めた。
    事件が起こるとそれに少しでも関係した人の数だけ色々なドラマが続くが、部外者はその状況をすぐに消費し、歪な印象のみを残す。

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    2016年03月07日
  • 見張り塔から ずっと

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    三つの物語が入っている。価格の落ちたニュータウンでのイジメの話、マザコン男と結婚した若い女の話、息子を亡くして精神がおかしくなる夫婦の話。なんかどれもしっくりこない終わり方だった。

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    2016年02月16日
  • ポニーテール

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    いい家族になってほしい。たくさん悲しい思いをして寂しい思いをして、優しいお母さんと厳しいけど優しいお姉ちゃんができて。家族になるって難しくてじんわりあたたかい。素敵。

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    2016年01月31日
  • 季節風 冬

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    どこか懐かしく、どこかほろ苦く、そして、心が温まる短編集。「サンタエクスプレス」のような、ドッキリいいなぁ。

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    2016年01月12日
  • あの歌がきこえる

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    ケンカしたアイツらは憶えてるやろか。

    手紙書いたのに出せなかった。

    いじめの側にいた自分がいや。

    ここには勝負しにきたのやろか。

    好きだった人はいつまでも好きだった人。

    年上ってなんかドキドキ。

    教育実習の先生が楽しみだった。

    安いサンダルって、オレのこと?

    チャリで徘徊してた時、ドキドキしてた気がする。

    金、貸せられるやろか。

    受験の時、エロ映画館に行った。

    こんな気持ちうまくいえたことがない。なかなかね。



    そんな想い出が蘇る感じ、でした。

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    2015年12月17日
  • 空より高く

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    ネタバレ

    高校3年生って、こんなに子どもっぽかったっけ?中学生かと思った。。素直な子ばっかりだけど、18歳は大人と子どもの狭間でもっともっと複雑だよね。

    ラーメン食べたくなった笑。

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    2015年12月04日
  • 季節風 秋

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     実りの季節でありつつもどこかもの悲しさを感じる秋にぴったりの一冊。
     特に印象に残ったのは「少しだけ欠けた月」。どうしたらいいのか分からない子供の心の葛藤は自分にも経験があるが、アキラくんみたいには振る舞えなかった、だからアキラくんは十分にお母さんを守れる立派な男の子だなぁと思う。

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    2015年11月29日
  • 季節風 夏

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     重松さんが後書きでおっしゃっているように、夏には"終わり"がつきものだからこそのドキドキや切なさ、ほろ苦さが詰まっている。

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    2015年11月29日
  • 哀愁的東京

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    新作を書けなくなった絵本作家。副業フリーライターの進藤宏が、最後に書いた絵本「パパといっしょ」から繋がりで東京の哀愁を綴った連作長編小説。
    そんな「パパといっしょ」が読みたい。

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    2015年11月23日