山田風太郎のレビュー一覧

  • エドの舞踏会 ――山田風太郎明治小説全集(8)

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    幕末に活躍した大立者が明治の元勲となり、その妻達も大いに活躍していた時代。
    だいぶ前の作品ですが、さすが山田風太郎、面白い!

    若き日の山本権兵衛が陸軍中将・西郷従道の命で、大臣らの妻を訪ねて歩くという連作短編。
    鹿鳴館を建てたものの、舞踏会への出席者が少なく、特に女性が足りないため、大山捨松とともに、説得してほしいというのだ。
    大山巌の妻の捨松はアメリカに長く留学していたから、舞踏会もお手の物。
    でも、抵抗を感じる女性も多かったんですね。

    明治政府の主要な人物はほとんど、花柳界の出の女性を妻にしていました。
    もと芸者とか、そういう社交に慣れた女性。
    当時の政治は、欧米の見様見真似。外国から

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    2019年10月09日
  • 人間臨終図巻 4

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    あぁこういう人がいたんだ!おぉこの人はこういう人だったんだ‼︎の連続。実に興味津々。ただ、結局のところ思うのは、長生きはするもんではないな‼︎!

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    2019年05月01日
  • 人間臨終図巻 3

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    Ⅰ卷、Ⅱ卷だと、殺人など死因に富んでいるが、さすがにⅢ卷にもなると、殆ど病死ばかりで変化に乏しくなるのは仕方ないか⁉︎ともあれ傑作という語が実によく当てはまる。

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    2019年04月27日
  • 人間臨終図巻 1

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    読み物としては、悲喜劇性の高いこの一巻が一番面白いんじゃなかろうか。
    頁をめくるたびに思うのは、結核、肺病の多さ。死病だったんだなぁと再認識。
    この後にソフトカバー版を読んだけど、確かにこちらの新装版のほうが読みやすい。集めたくなるなぁ。

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    2019年04月02日
  • 魔界転生 上 山田風太郎ベストコレクション

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    内容(「BOOK」データベースより)
    島原の乱に敗れ、幕府への復讐を誓う天草側の軍師、森宗意軒は死者再生の秘術「魔界転生」を編み出した。それは、人生に強い不満を抱く比類なき生命力の持ち主を、魂だけ魔物として現世に再誕させる超忍法だった。次々と魔界から蘇る最強の武芸者軍団。魔人たちを配下に得た森宗意軒は紀伊大納言頼宣をも引き込み、ついに柳生十兵衛へと魔の手を伸ばす…。群を抜く着想と圧倒的スケールで繰り広げられる忍法帖の最高傑作。

    平成31年2月17日~24日

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    2019年02月24日
  • 幻燈辻馬車 下 山田風太郎ベストコレクション

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    @ledsun リコメンド。
    テンポと設定の妙で読ませるね。どこまでが史実と整合して、どこからが作者の織り込んだフィクションかがわからなくなるところが面白い。

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    2019年01月20日
  • 幻燈辻馬車 上 山田風太郎ベストコレクション

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    @ledsun リコメンド。
    感想は下巻が終わったら。とりあえず、想像してた話とは違って非常に読みやすい、と書いておこう。

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    2019年01月20日
  • 眼中の悪魔〈本格篇〉~山田風太郎ミステリー傑作選1~

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    「本書収録の九短篇のうち、「眼中の悪魔」と「厨子家の悪霊」を除く七篇を収めたこの桃源社版『虚像淫楽』の高水準には、凄まじいものがある。掛け値なしに、日本で出版されたミステリ短篇集のベストテンに入る、超高密度傑作集といっていいだろう」日下三蔵による解題より
    そーなんだー
    冗談はともかく
    ミステリ教信者でないので良く分からないが確かにみな水準作以上
    だが書かれた年代によるかもだが驚きの傑作はない感じ
    作者らしくはある
    特に今読む意義を感じない

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    2019年01月11日
  • エロスの記憶 文藝春秋「オール讀物」官能的コレクション2014

    購入済み

    粒揃いの作品集です。小池真理子さんの作品を目当てに買いましたが、各先生の作品それぞれ格調の高いエロスで楽しめました。このお値段でこの内容はお得です。

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    2020年05月05日
  • 妖異金瓶梅 山田風太郎ベストコレクション

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    この趣向で本作以上の作品は出てこないのではないだろうか?

    短編それぞれのトリックや動機の凄まじさもさることながら、キャラの魅力が存分に発揮され、後半にかけて特異な物語へ変貌するキーとなっている。味わったことのない深い感情へと誘います。

    エログロ盛りだくさんであり本格ミステリ。と一括りには出来ない美しさに気付くのであった。

    華文ミステリが身近なこともあるし、ぜひ今のミステリ読者も読むべき。このテーマは現代人にこそ響いてほしい。

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    2018年10月29日
  • 太陽黒点 山田風太郎ベストコレクション

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    ネタバレ

    読んでいる最中は、若者の破滅を描いた青春小説としか思えなかったが、最後にある人物の独白があり、ミステリー作品へと変貌する。
    事件の構造と動機に特色がある。
    また、戦争による犠牲の無意味さへの作者のメッセージが込められている。

    (ネタバレ)
    犯人はこの犯罪を「遠隔操作の殺人」と称しており、これがこの作品の狙い、特色になっている。作品の初めの方に出てくる、ある書物の内容が事件の真相に直結する核心となっているところが実に巧妙である。
    「プロバビリティーの犯罪」で、遠大で相当大掛かりな計画に基づく犯罪であり、このようなタイプのミステリーを読んだときにいつも感じることだが、そんなに都合よくいくだろうか

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    2018年10月16日
  • 妖異金瓶梅 山田風太郎ベストコレクション

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    ネタバレ

    犯人はヤスならぬ潘金蓮。

    浅学菲才の身ゆえ『水滸伝』の武松の名こそは知っていたものの彼の伝で語られる豪商西門慶とその第五夫人潘金蓮はとんと知らず、まして水滸伝と並んで中国四大奇書とされる『金瓶梅』がそのスピンオフ小説でありタイトルの「金」がその潘金蓮の金だと知ったのは本作の読後の事であった。

    さて本作はその『金瓶梅』をベースにその官能性を失わぬまま大胆にアレンジした16篇からなる短編連作ミステリーである。

    作中で度々「稀代の大淫婦」「妖婦」「毒婦」だの散々な…恐らく水滸伝や金瓶梅そのままの評で呼ばれる潘金蓮が傍から見れば些末な出来事で癇に触れ、その相手を死なせる、死ななくとも酷い目に遭わ

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    2018年10月04日
  • 魔界転生 下 山田風太郎忍法帖(7)

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    ネタバレ

    映画とだいぶ違う。忍法帖を冠しないのは、蘇生は忍法ながら、柳生十兵衛と各戦士との一騎打ちは全て剣法だからでしょうね。忍法合戦を期待してたので少し拍子抜け、筆力はさすが山風あいかわらず抜群ですが。
     ラスボス宮本武蔵(映画でラスボスだった天草四郎はあっけなくやられます。剣士でないから話としては合理的ですが、幻惑忍法つかって抗戦させたほうがよかったのでは)との闘いはさすがに丁寧に書かれてますが、個人的には尾張柳生兵庫助との2度の闘いと、最初の槍の名人宝蔵院胤舜との異種格闘技っぽい闘いの描写が好きでした。
     敵にも味方にもなるまるで峰不二子(笑)なクララお品をあえて入れたことで物語にはふくらみがでま

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    2018年10月03日
  • 忍法八犬伝 山田風太郎ベストコレクション

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    山田風太郎作品のエログロにいい加減慣れて参りまして、いちいちショックを受けずにすむように……なってきたはずなのに、相変わらずの奇想天外忍法に驚かされてしまいます。

    これだけえげつないのに、なんでこんなにおもしろいんだろうとつくづく不思議。「えげつない」部分を除くと涼やかできらめいて美しく、かつ息をつかせぬエンターテインメント作品だからかな。「SHINOBI」はそれと知らず見て、なんて美しいのだろうと感心し、後に山田風太郎作品アレンジと知りましたがまさにそう。美しい。
    村雨さまの美しさもこう、なんというか眼の前におられるかのように白く輝く肌が見える。里見の殿からうばってしまいたいわほんともう。

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    2018年08月28日
  • 風来忍法帖 山田風太郎ベストコレクション

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    ネタバレ

    のぼう様のいない『のぼうの城』です。

    金のあるところ上方も北条も関係なく、香具師稼業のかたわらいい女を見つけるとさらって犯して売り飛ばし、その金で博奕に明け暮れる7人のならず者。
    そろいもそろって人間のクズ。

    豊臣軍に包囲され、情勢の不利を悟った北条方の武将が城からそっと逃がした妻子を、かどわかし売り飛ばしたことを、太田道灌の子孫・麻也姫に咎められ、顔を踏みつけにされたことを恨み、彼女を辱めることを誓い、動向を探る7人。
    麻也姫が忍城城主の成田左馬助と結婚することを知り、何とか忍城に潜り込もうとする。

    麻也姫には風魔組の中でも優れた忍法使いの3人が護衛についているが、風魔組を取りまとめて

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    2018年08月24日
  • 忍法双頭の鷲

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     伊賀に代わって公儀隠密を目論む根来忍者、その主命を受けた二人は復讐の怨念に燃える伊賀信者たちとの闘いを繰り広げる。

     この作品のポイントは、二人の根来忍者を主人公に据え、物語の展開にこの二人の立場が重要になってくる所です。

     しかも、二人の忍術も二人のコンビを活かしたもので、それで伊賀忍者に立ち向かっていく所も読みごたえがありました。

     ヒロインを挟んで、二人の忍者が苦悩する様子や最後は意外な展開で幕を閉じる所もさすが風太郎忍法帖という感じでした。

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    2018年05月06日
  • 室町少年倶楽部

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    室町時代を題材にした中編2つ。
    個人的にはあんまり馴染みがない室町時代、しかも3代将軍以降となってはさらに馴染みがなかったのでおもしろかった。
    文体も飄々としていて読者に媚びている感じがなくて読みやすかった。

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    2018年03月08日
  • 妖説太閤記 下 山田風太郎ベストコレクション

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    一片の漏らしもなく秀吉の物語を読みきった、という錯覚に陥らせてくれる大傑作。歴史にさほどの興味も知識も無い私であるが、戦国の世の無情と人の心の無情と、肉体の無情と、孤高の雄の無情とに、このちっぽけな心は今、千切れんばかりに締め付けられる。
    すべてはただたった一人の女性への恋慕のために、という奇想で歴史を見れば、案外それこそがただひとつの回答のようにも見えてくる。
    ともすれば陶酔を邪魔しかねないにも関わらず、随所に差し込まれる太平洋戦争の逸話も、むしろ著者の気骨をかんじさせ、あらためて山田風太郎の凄さを実感できる力作であった。

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    2018年02月18日
  • 十 ~忍法魔界転生~(12)

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    まるで笑ゥせぇるすまんのような森宗意軒の見開き。

    改めて読み返してみると、割と『柳生忍法帖』と展開が近いというか、これまで自由勝手にしてきた暴君については「政治的」に矛を収めさせる手順があって、最後の最後でそれがズバッと決まる部分が爽快。流石に「ラスボス倒せばすべてうやむやに」ってわけにもいかないものなぁ。そして遂に次巻完結。ラストシーンが楽しみ。

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    2018年02月12日
  • 夜よりほかに聴くものもなし 山田風太郎ベストコレクション

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    著者のうまさが堪能できる短編集。すべて八坂刑事を主人公にした毎回同じフレーズで終わる10編が収録されている。とにかくうまい。けっこう複雑な状況をほんのわずかな文字数で説明し切る文章力もすごいし、途中でものの見方が変わってしまう構成力もすごい。しかもすべてに重い社会的なテーマを含んでいて味わい深い。ストーリー中に偶然という名のご都合主義は若干多いけれど、それも含んでほんと短編小説のお手本のような作品集。ジャンルは違うが、その意味合いで手塚治虫の漫画を彷彿とさせた。本物の職業作家ってのは本当にすごいな。

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    2018年01月09日