山田風太郎のレビュー一覧

  • 眼中の悪魔〈本格篇〉~山田風太郎ミステリー傑作選1~

    Posted by ブクログ

    山田風太郎のミステリー集全10巻。
    第1巻は本格推理小説。人間心理による殺人動機やトリックで、その人に訪れた一瞬による運命の転換というタネが秀逸。
    シリーズの中でも一番小説らしい巻かも。「凄愴編」「戦争編」「サスペンス編」などはかなり人の心理を抉ってくるので読むのがつらくなることも。それでも山田風太郎の、戦時中に青春時代をすごしたため、いっそうのこと荒唐無稽な世界を創作しないと生きるのが苦しかった、という感覚にはとても惹かれる。やはり本を書くのってそういうことだと思う。自分がそれをしないと生きていられないという熱情を作品に昇華させるという行為。
    また山田風太郎は、荒唐無稽時代物もかなりあるけれ

    0
    2010年08月15日
  • 伊賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(3)

    Posted by ブクログ

    瓜二つの二人の女。二人の女が愛したのは同じ人物。しかし二人は共に悪者に狙われて……。
    という御伽噺のような物語。それを山田風太郎風に魅力あふれる内容に作ってみました、でした。

    好きです。
    これ。

    0
    2010年07月09日
  • バジリスク~甲賀忍法帖~(5)

    Posted by ブクログ

    かっちょいい「甲賀忍法帖」も、順調に終わってしまいました。
    終わりのイメージが、わたしの思っていたストーリーと違うのですが、思い違いをしていたのかな。

    この「甲賀忍法帖」が、山田風太郎「忍法帖」のなかで、1番最初にあって、そして、1番印象的で、おもしろいと思います。
    そして、「魔界転生」からはじまる十衛兵シーズの3部作。でもこれは、最初の「魔界転生」が、強烈に印象的で、あとは、イマイチかな。
    あと、ちょっと軽めだけど、「忍法八犬伝」とかは覚えているのですが、他はあんまり覚えていないなぁ。

    短編だと、すごい非情な話があって、びっくりしました。
    基本的に、山田風太郎は、人間をあんまり信じていな

    0
    2010年06月20日
  • 柳生十兵衛死す(上)

    Posted by ブクログ

    そこには、二人の男の死体があった。
    一人の名は、柳生十兵衛。そして、もう一人の名も又、柳生十兵衛。
    果たして、この二人が死に至るまでに、一体何があったのか?

    少年時代の一休さんとか、明正天皇の悲恋を軸に話は展開していきます。最後の、一文に向かって全てが収束されていく、爽快感というか、最後の一文が分かっているのに、けれども、キターッ、と叫ばずにはいられない、悲しく寂しいのだけれども、納得の結末。

    0
    2010年05月26日
  • 妖説太閤記(上)

    Posted by ブクログ

    ●非モテの恨み、天下に届く

    『へうげもの』で活写されたブラック系“人たらし”秀吉の人物造形が最近のヒットだったが、
    こちらの非モテ怨念系ロリ併発太閤にも口アングリである。

    信長の子息・息女の微笑ましい交歓風景が、未来図では色と叛逆殺に彩られる――戦国・恐怖の暗転シーンには息を呑んだ。

    0
    2010年04月12日
  • 明治断頭台 ――山田風太郎明治小説全集(7)

    Posted by ブクログ

    上手く史実を盛り込んだ時代小説。歴史の勉強になります。
    明治に輸入されたギロチンにまつわるお話。
    最後のどんでんある程度予想できたものの、
    その予想の上をいく感じだった。

    0
    2010年02月15日
  • バジリスク~甲賀忍法帖~(2)

    Posted by ブクログ

    お胡夷の術好きだv
    うん、女性陣で3位(笑)

    夜叉丸と蛍火のラブラブも好きなのvv
    2人ともやっぱり魅力的な術を使う。
    念鬼と蛍火のコンビも楽しくて好きv

    弦之介様の方がやっぱり冷静で甲賀の跡取りだと思うの。
    朧のことも好きだけどそれだけじゃないのね。
    朧はもう彼にベタ惚れだし;
    彼のためだったら仲間も捨ておかぬし;
    恋愛のパワー。
    分からないわけでもない。
    とても一途。
    だけどまともじゃない。
    そういうの嫌いじゃない。

    0
    2010年02月04日
  • バジリスク~甲賀忍法帖~(1)

    Posted by ブクログ

    絵が好き。
    1巻の絵が個人的に一番良いと思う。
    朱絹の妖艶さがステキ。

    忍術とは言いにくいような不思議な能力をみなさんお持ちで…
    時代ファンタジー?
    でもそれも魅力なの。

    渋い地虫やけしからぬ振る舞いをした丈助も好きなんだ。

    朧はとても恋する乙女だけど、弦之介は色恋よりも甲賀伊賀の将来を何より思っている感じ。
    お互い好きあってはいるけど少しずれちゃってる…?
    夫婦になるのにー
    まあ、こんなものよね。

    0
    2010年02月04日
  • くノ一忍法帖 山田風太郎忍法帖(5)

    Posted by ブクログ

    88年前の1922年1月4日に兵庫県養父市生まれた日本屈指の奇想小説家。2001年に79歳で亡くなりましたが、後半生には、歴史上の923人の世界中の著名人の末期の様子を集めた『人間臨終図巻』や,『戦中派不戦日記』とか『戦中派虫けら日記』『戦中派闇市日記』など作家以前の日記で注目されたように、ただの物書きではなく、着眼点の独創性は比類なきものがあり

    0
    2011年07月19日
  • バジリスク~甲賀忍法帖~(1)

    Posted by ブクログ

    全てがうまいこと歯車になってる
    原作のおかげってのもあるだろうけど、漫画だからこそってのもしっかりと。

    0
    2009年10月16日
  • バジリスク~甲賀忍法帖~(1)

    Posted by ブクログ

    忍版ロミオ×ジュリエット。
    朧と弦之介の最期で涙。
    すごい技をもった忍者?ばかりで面白い。
    思わず、原作小説まで読んだ。

    天膳が憎らしかったなぁ・・。

    0
    2009年10月07日
  • Y十M(ワイじゅうエム)~柳生忍法帖~(1)

    Posted by ブクログ

    全11巻
    バジリスクに続き、山田風太郎原作。

    どうしてもバジリスクと比べてしまうが、柳生十兵衛はかっこ良過ぎる。
    派手な忍法は登場しませんが、知略策略の攻防や女難にとまどう十兵衛など面白要素満載です。
    中盤以降に登場する「おゆら」に他の女性陣が食われているように感じるのは私だけではないはず…。

    せがわまさき史上、一番の美女はおゆらに間違いないと思っていたり。
    雰囲気が若干明るめなのは主人公の柳生十兵衛によるところか?

    原作は未読。

    0
    2009年10月04日
  • 棺の中の悦楽〈悽愴篇〉~山田風太郎ミステリー傑作選4~

    Posted by ブクログ

    この装丁ではなかったんですがとりあえず。
    ある男が5人の女性と様々なプレイを楽しむ本っていっても多分間違いじゃないと思うんですが、もうね、この最後のどんでん返しが「うわーっ」て感じですよね。
    自分のことじゃないのにものすごい悔しい。バカだなぁ、人間はバカだ。
    個人的に最後のマリちゃんが好きです。

    0
    2009年10月07日
  • バジリスク~甲賀忍法帖~(1)

    Posted by ブクログ

    全5冊。
    原作では描写されてなかった人物の背景などもあり、原作を読んでいる人でも違和感なく読むことができる。
    2巻収録の第十二殺で、弦之介が瞳術を使った見開き2ページは鳥肌がたった。
    原作に忠実で、裏切られることなく安心して読める!


    奇想天外痛快無比
    山田風太郎の代表作『甲賀忍法帖』を待望の漫画化、まったく新しく生まれ変わった、それが『バジリスク』!

    江戸の世、天下人・徳川家康は甲賀と伊賀という忍法の二大宗家を相争わせ、十人対十人の忍法殺戮合戦の結果どちらが生き残るかによって、三代将軍の世継ぎ問題を解決させることにした。だが憎み合う両家にあってそれぞれの跡取り、甲賀弦之介(げんのすけ)と

    0
    2009年11月11日
  • 自選恐怖小説集 跫音

    Posted by ブクログ

    ちょっと珍しい角川ホラー文庫から出た山田風太郎自薦集。文庫および単行本未収録作品を含む全10編の短編集だとか。

    忍法帖モノは無し。わくわくしながらいっきに読める。
    ほめ言葉しか思いつかない。

    もっと読みたいなぁ。

    0
    2010年10月29日
  • 魔界転生 上 山田風太郎忍法帖(6)

    Posted by ブクログ


     バジリスク 〜甲賀忍法帳〜 より数十年後。

     隻眼の剣士 柳生十兵衛 はダークサイドに堕ちた 大僧正・天海 の分身との死闘を終え、柳生の里で休んでいた。
     だが、そこに新たな魔の手が忍び寄ってくる。

     邪悪なネクロマンサーの手で復活した剣豪・武蔵、妖術使い・天草四郎、最強の槍使い・宝蔵院らのゾンビ英雄軍団との決戦が始まったのだ。

     戦え、柳生十兵衛!
     孤剣にて、ことごとく英霊を打ち倒せ!

     強敵を下そうとも、十兵衛に休む暇は無い。
     能のパワーでタイムスリップし、徳川家康の秘密を探りだすのだ!

    0
    2009年10月04日
  • ラスプーチンが来た ――山田風太郎明治小説全集(11)

    Posted by ブクログ

    20090605−20090610★★★★★★★
    文春文庫
    1889(m22)-1891(m24)
    明石元二郎、川上 操六、乃木さん、長谷川辰之助(二葉亭四迷)、稲城黄天→飯野 吉三郎、下田宇多子→下田歌子→チェーホフ、ニコライ、内村鑑三、津田三蔵
    大津事件

    0
    2010年01月12日
  • エドの舞踏会 ――山田風太郎明治小説全集(8)

    Posted by ブクログ

    2009602-20090605

    ピエール・ロティ「秋の日本」
    里見惇「羽左衛門伝説」
    徳冨 蘆花「不如帰」
    富田常雄「姿三四郎」
    川口松太郎「歌吉行燈」

    0
    2010年01月12日
  • 明治断頭台 ――山田風太郎明治小説全集(7)

    Posted by ブクログ

    文春文庫
    20090412-20090420
    great!!!!!!!!!!!!!!
    香月経四郎、川路、エスメラルダ、羅卒、明治開化期、ギロチン、斬罪etd

    0
    2010年01月12日
  • 忍法八犬伝 山田風太郎忍法帖(4)

    Posted by ブクログ

    山田風太郎作品にずずいっとはまり込む原因になった作品。
    犬が乗り物になって町を北へ南へ駆け抜ける!
    あの八犬士は隠居して、その息子たちが繰り広げるという設定に感服。
    とにかく好き。

    0
    2009年10月04日