山田風太郎のレビュー一覧
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山田風太郎のミステリー集全10巻。
第1巻は本格推理小説。人間心理による殺人動機やトリックで、その人に訪れた一瞬による運命の転換というタネが秀逸。
シリーズの中でも一番小説らしい巻かも。「凄愴編」「戦争編」「サスペンス編」などはかなり人の心理を抉ってくるので読むのがつらくなることも。それでも山田風太郎の、戦時中に青春時代をすごしたため、いっそうのこと荒唐無稽な世界を創作しないと生きるのが苦しかった、という感覚にはとても惹かれる。やはり本を書くのってそういうことだと思う。自分がそれをしないと生きていられないという熱情を作品に昇華させるという行為。
また山田風太郎は、荒唐無稽時代物もかなりあるけれ -
Posted by ブクログ
かっちょいい「甲賀忍法帖」も、順調に終わってしまいました。
終わりのイメージが、わたしの思っていたストーリーと違うのですが、思い違いをしていたのかな。
この「甲賀忍法帖」が、山田風太郎「忍法帖」のなかで、1番最初にあって、そして、1番印象的で、おもしろいと思います。
そして、「魔界転生」からはじまる十衛兵シーズの3部作。でもこれは、最初の「魔界転生」が、強烈に印象的で、あとは、イマイチかな。
あと、ちょっと軽めだけど、「忍法八犬伝」とかは覚えているのですが、他はあんまり覚えていないなぁ。
短編だと、すごい非情な話があって、びっくりしました。
基本的に、山田風太郎は、人間をあんまり信じていな -
Posted by ブクログ
全5冊。
原作では描写されてなかった人物の背景などもあり、原作を読んでいる人でも違和感なく読むことができる。
2巻収録の第十二殺で、弦之介が瞳術を使った見開き2ページは鳥肌がたった。
原作に忠実で、裏切られることなく安心して読める!
奇想天外痛快無比
山田風太郎の代表作『甲賀忍法帖』を待望の漫画化、まったく新しく生まれ変わった、それが『バジリスク』!
江戸の世、天下人・徳川家康は甲賀と伊賀という忍法の二大宗家を相争わせ、十人対十人の忍法殺戮合戦の結果どちらが生き残るかによって、三代将軍の世継ぎ問題を解決させることにした。だが憎み合う両家にあってそれぞれの跡取り、甲賀弦之介(げんのすけ)と