山田風太郎のレビュー一覧

  • 人間臨終図巻 1

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    死から逃れることは何人もできない
    突然の死、惨めな死、惜しまれての死。
    様々な最期が記されている。
    最期を知ることで、その人の人生を読んでいるような気持ちになる。

    この作品に出てこないが、私は次の言葉のような人生をおくりたいといつも思う。
    「あなたが生まれたとき周りの人は笑って、あなたは泣いていたでしょう。
    だから、あなたが死ぬときには、あなたが笑って周りの人が泣くような人生をおくりなさい。」

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    2012年10月28日
  • 幻燈辻馬車 上 山田風太郎ベストコレクション

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    明治ものも面白い!ちょんまげ姿の武士と、軍服をきた軍人が入り乱れる明治維新の頃は、考えてみれば、確かに混沌としてて、魑魅魍魎の世界かも。

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    2012年10月25日
  • 忍びの卍 山田風太郎ベストコレクション

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    徳川家光の治世。
    御公儀隠密として徳川家に仕える甲賀、伊賀、根来の三派を、最も優れた一派のみにまとめるという大老・土井大炊頭の命から、遠大なる物語が幕を開けます。

    大炊頭のとんでもない命令によって三派による忍法合戦、全面戦争が始まるかと思いましたが、三派それぞれを代表する三人の忍者が、査察人の前で忍術を披露するという事務的な幕開けでした。
    正直、査察の場面で披露された三人の忍術にはふ~んとしか思わなかったのですが、後に実戦や姦計で使われるとこれらの忍術の恐ろしさがどんどん分かっていき、同じ忍術が状況によってバリエーションを増やしていくのがおもしろいです。ただびっくりするような忍術というだけで

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    2015年07月21日
  • 信玄忍法帖

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    お、割とエログロ控えめな本。
    それが第一印象でしたね。
    確かに犯される、等の表現は出てはきますものの
    ほかの作品よりはきつさは控えめに思いました。

    おそらく純粋に忍者が関わらない
    場面もあるからそう映るのかもしれませんね。
    そして、そんな強敵たちを
    冷静に討ち取る真田の忍者…
    恐ろしいものです。

    この作品の最後はエログロとは
    比べ物にならないぐらい
    しんみりときました。

    おとなしいけれども読みやすいはずです。

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    2012年09月27日
  • 妖異金瓶梅 山田風太郎ベストコレクション

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    ネタバレ

    中国四大奇書のひとつ「金瓶梅」を基にした連作短編ミステリー。
    怠惰で醜悪で妖艶な欲望渦巻く魅惑の世界で、ユニークなトリックが披露される良質な一冊です。

    探偵役が決まっているだけでなく、本作では犯人役も毎回同じ人物に決まっているのがおもしろい。
    同じ人物が事件のきっかけを作り、同じ立場の人間が被害者となり、同じ犯人が罪を犯し、同じ探偵役が真相を見抜くという展開の繰り返しですが、毎回凝ったトリックとエロティックな展開がおもしろく飽きやマンネリはありませんでした。

    最後は作者にまんまとしてやられて脱帽。

    【赤い靴】どろどろとした女たちの愛憎劇も楽しいですが、両足を切断された二人の死体、足フェチ

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    2012年08月30日
  • 柳生忍法帖 上 山田風太郎忍法帖(9)

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    ネタバレ

    山岡荘八の「柳生宗矩」という正真正銘正統派の後なので、破天荒な柳生が読みたくて山田風太郎を選択。

    忍法とあるけれど、印を結んでドロンは登場せず、せいぜい敵首領の銅伯が修法を使い、体を鉛のように変化させる程度。風船になって空を飛んだり、他人に化けるというような現実離れした忍法は登場しない。敵の7人はそれぞれ武器を手に真っ当に勝負を挑んでくる。
    対するは我らが十兵衛。
    ではなく、7人の女性。武家の妻や娘たちとは言え、武芸にはほど遠い彼女たちが、十兵衛の指南を受けて武術を体得し、復讐を遂げていく。

    十兵衛が手出しをしない、というルールを作ったのが秀逸。これで立ち会いはスポーツ化し、勝ち抜き戦の様

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    2012年08月26日
  • 江戸忍法帖

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    彼の著書にしては
    割とエログロのほうは控えめでしょう。
    それに今回は忍者が敵という構図です。
    主人公はその終われる側の家綱の落とし胤なのですから…

    とにかく相手となる甲賀七忍者は
    とてつもない技を繰り出します。
    そのために悠太郎の周辺人物は
    ほとんどやられてしまうのです。
    その腕の恐ろしさは言わずもがな。

    だけれどもその落とし胤もまた
    なかなかの手腕を持っています。
    ただし相手は不足なしの相手。
    何度も彼の片腕のお縫を危機に見舞わせることに
    なってしまいます…

    あまり派手な忍術は出てこないです。

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    2012年08月26日
  • 戦中派焼け跡日記

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    ほぼ同い年の時に、なんて厳しくてタフな次元で悩んでいるんだろう。
    「真に勝利者を信ずべきか否か。」
    「どちらがほんとうなのか?どちらもほんとうである。いや、ほんとうなのはこの「変化」そのものである。」
    「吾々が「だまされていた」ことを確認するなら、まだ問題は簡単である。しかし「だまされていた」ことさえも信じられないものを!」

    昭和21年の青年の深い困惑と懐疑を感じる。しかし、上の世代への怨みは感じない。プラカード事件への感想には、感じ入るばかり。

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    2012年08月02日
  • 妖異金瓶梅 山田風太郎ベストコレクション

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    全部は読んでいないものの山田風太郎作品が好きで手に取った本。忍法シリーズが基準だったので文体が「普通」。でも、読み応えはありました。
    金瓶梅といえば中国の古典らしいですが、金蓮が悪女な一方、真っ当。むしろイッちゃってるのは西門慶。
    そして応伯爵が悲しい!!

    ざくざく人は死にますが、忍法ではなく、「嫉妬」というのが話としては好感が持てました。

    また、この本を知る大分前には【異説金瓶梅】という舞台を観まして、登場人物が役者さんたちのイメージで読めたのも、この本にのめり込んでしまった理由かと思います。

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    2012年07月21日
  • 野ざらし忍法帖 山田風太郎忍法帖(13)

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    ネタバレ

    短編集。
    一話目の服部半蔵の話がすごい。
    あらすじだけ語れば、それほど奇想天外な話ではないのだが、こんなふうにさらっと書かれてしまうと、返ってゾッとしてしまう。
    作者の正体は天海僧正なのではあるまいか。
    その場にいるような臨場感ある描写であるのに、第三者的な視点が崩れない。
    日本昔話のように何度も語り継がれてきたことをそのまま文字に置き換えているだけかのようにも思える。
    とにかく忍法のようにあっ、と読者を煙にまいてしまう。

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    2012年11月18日
  • 新装版 戦中派不戦日記

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    こんなに透徹した、現実的な眼でみた昭和20年を読めるのは、本当に有難いこと。そのような資料的価値とともに、作者が心に抱える悲しみ孤独にも魅かれてしまう。「この不幸がやがておれの武器となる、とー。」橋本治の解説がまた過不足なくて凄い。文中に註や解説が全然無いので、この解説を先に読んでも良かったな〜

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    2012年07月01日
  • 妖異金瓶梅 山田風太郎ベストコレクション

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    自分の欲望の為なら殺しも厭わない、欲望に果てが無くて、底無しに愛を欲する女魔王。
    にも関わらず男女問わずに、その心を捕らえて離さない、非常に蠱惑的な魅力を持つ潘金蓮に飲まれた~。
    飲まれた胃の腑から這い上がれないよ。

    その金蓮に囚われの放蕩物な応伯爵が探偵役と言うのも、面白かった。
    決して、外に漏らさない代わりに欲を少しだけ満たしてもらう。
    だから、彼は欲を満たして欲しくて、また謎を問いてしまう。
    凄い蟻地獄。
    何回読んでも、その度に囚われてしまうんだろう。
    あぁ~面白かった。

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    2012年06月30日
  • 妖異金瓶梅 山田風太郎ベストコレクション

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    アクロバティックなミステリの極致。潘金蓮をめぐる武松、鳳春梅、そして応伯爵の「愛」のかたち。なんど読んでも、読むほどに、うちのめされる。

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    2012年06月26日
  • 柳生忍法帖 下 山田風太郎ベストコレクション

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    最強のバトルここにあり!

    会津七本槍の外道っぷりにむかむかしたが、復讐に燃える7人の女たちがその恨みを晴らすために戦うのは壮絶、そして心地よい。

    芦名銅伯のリンク設定も良かった。

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    2012年06月20日
  • 風来忍法帖 山田風太郎忍法帖(11)

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    人を騙し、女を売り歩き、戦場を荒らし、やることなすこと常識外れのとんでもない7人の香具師が主人公。行いを見れば到底ヒーローにはなりえない悪者達ですが、その大胆不敵、自由奔放な生き様はどこか憎めません。

    冒頭からの彼らの非道な行いに呆れたころに、絶世の美女、麻也姫が彼らを一刀両断するのがなんとも気持ち良く、風のように捕らえどころがなく、女を物のようにしか見ていなかった彼らが、強烈な一発を食らわせた麻也姫に執着することとなるこの場面が見事です。
    悪者の顔を踏んづけて決め台詞を吐く麻也姫に、7人の香具師同様読んでいる私もぐっと心を捕まれました。

    7人の香具師が恥をかかされた復讐の為だ!とかなんと

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    2012年08月10日
  • 風来忍法帖 山田風太郎ベストコレクション

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    奇想天外な物語ばかりの忍法帖シリーズの中でも屈指の異色作♪ でも香具師の主人公たち7人の悪辣で奔放すぎるえげつなさに圧倒されつつ、人間模様は刻々変化し、いつしか麗しの姫を命がけで守り通すようになると、俄然盛り上がる忍法バトル♪
    「のぼうの城」と同じ舞台設定(舞台というか場所と史実?)だとは後で知りましたが、先に読んでたのはこっちの方だし、あっちも悪くはないにしても、圧倒的に発想力に差があり過ぎて比べ物にならない♪ そもそも忍法帖だしw 規定の枠になど収まるワケがなく、暴走に次ぐ暴走が奇奇怪怪なSF伝奇ロマン風味でもあり、飽きることがない♪♪
    女性からすると読み進めるのがキツい場面が多々ある?か

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    2012年05月26日
  • 同日同刻――太平洋戦争開戦の一日と終戦の十五日

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    太平洋戦争開戦日・昭和16年12月8日と終戦までの昭和20年8月1日~15日までの15日間の記録。

    これ以上、どう言えば良いのか分からない。

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    2012年05月16日
  • 魔界転生 下 山田風太郎忍法帖(7)

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    伝奇界最上のエンターテインメント!
    収束のさせ方も素晴らしい!

    転生衆の悪逆非道っぷり、
    十兵衛の強さと飄々としている感じ、3女子の健気な愛らしさ。
    そして呆気無く(でも勇敢に)果てていく柳生衆。
    どのバトルも見応えがある。

    主人公側の良さは良いとして、
    悪側の悪辣っぷりはほんと見応えがある。
    最近、ダークヒーロー的な悪役が多くて、
    すっきりした勧善懲悪ものってあんまり見ないから、
    ここまでやってもらうと非常にスッキリ感があります。

    悪役の描き方って難しいけど、
    W主人公のつもりで書くんじゃないなら、
    文字通り屑でいいんですよ!

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    2012年05月07日
  • 魔界転生 上 山田風太郎忍法帖(6)

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    6年前くらい前に1回と、最近また読んだ。
    深作欣二の方の映画も見た。

    タイトルは初めこれじゃなかったらしいが、こっちにして正解。
    伝奇ものはやっぱり面白いなあ!
    なんで今でも流行んないのかな?
    山風がやり過ぎちゃったのかなあ。

    歴史はさして詳しくないんですが、
    山風のおかげでちょこちょこ知れました。
    まさにエログロナンセンスの極み。
    これだけあっけらかんと女性が道具にされてるのに嫌悪感を感じないのは、
    十兵衛サイドの三女子の愛らしさでしょうね。

    正雪の怪人ぷりが良い。
    魔人が全て大人物なのも良い。
    これはほんとに面白いなあ!

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    2012年05月07日
  • バジリスク~甲賀忍法帖~(1)

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    ネタバレ

    伊賀と甲賀の忍者同士の戦いが凄まじい
    この忍者たちの結末がいつ何回みても号泣する
    個人的に蛍火が可愛くて好きです。

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    2012年05月04日