山田風太郎のレビュー一覧
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信長の妹・お市に一目惚れしてしまった秀吉は、出世して彼女を自分のものにするために邪魔者を排除してゆく。例え恩義のある相手であろうと容赦なく罠にかけ、それでいて表面上では周りにへらへらと取り繕う。
とにかくお前に良心はないのかってくらい腹黒く、剥き出しになった秀吉のどす黒い欲望にただただ圧倒される。
何がここまで彼を野望に走らせたんだろう?
お市をはじめとする、秀吉の狙う姫は必ず高貴・美しい・幼いの3点を兼ね備えている。
美しい女性から虐げられ続けてきた秀吉は、明らかに自分の容姿・身分や女性に対してのコンプレックスを持っている。だからこそ自分の手に入れられないもの全ての頂点に立つお市を自分のも -
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せがわ まさき×山田 風太郎の第3弾は、「魔界転生」ではなかったです。
残念。
で、「山田風太郎短篇集」で、「山風短」……。そのままや。「Y十M」と同じノリや。題名は、「バジリスク」がかっこよかったなぁ。
なんて思いながら読み始めましたが……。おもしろいコレ。
ちょうど大河ドラマで、直江 兼続をやっていて、ちょっと知っているので、おぉ、直江ってそうなんだ……というおもしろさがありますねぇ。
短編だとけど、マンガにすると丁度1巻。
絵は素敵です。
話も、かなりおもしろいと思います。わたしは、好きです。アホだけれど(笑)
短編なので、次は、まったく別の話になるのだと思われます。予告によると、 -
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自らの邪恋を成就させるために根来忍法僧の力を借り、美女狩りを行い始めた戦国初期の奸雄、松永弾正。
伊賀忍者・笛吹城太郎の妻である篝火はその犠牲になってしまう。一命を取り留めた城太郎は七人の忍法僧達への復讐を決意するが、彼の前に篝火の面影を残す魔女と聖女が現れる―。
相変わらずの面白さです。
私的には忍法帖シリーズの中で上位に入ると思います。
同シリーズには珍しく戦国初期を背景としています。
淫石とか、根来忍法僧たちの忍術とか、物理法則を無視しつつも妙な説得力を持ってきます。山田風太郎節とでもいうのでしょうか。さすがです。
若干ややこしく感じましたが、ただの二元的な対立ではないところが、最後 -
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山田風太郎のミステリー集全10巻。
第1巻は本格推理小説。人間心理による殺人動機やトリックで、その人に訪れた一瞬による運命の転換というタネが秀逸。
シリーズの中でも一番小説らしい巻かも。「凄愴編」「戦争編」「サスペンス編」などはかなり人の心理を抉ってくるので読むのがつらくなることも。それでも山田風太郎の、戦時中に青春時代をすごしたため、いっそうのこと荒唐無稽な世界を創作しないと生きるのが苦しかった、という感覚にはとても惹かれる。やはり本を書くのってそういうことだと思う。自分がそれをしないと生きていられないという熱情を作品に昇華させるという行為。
また山田風太郎は、荒唐無稽時代物もかなりあるけれ -
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かっちょいい「甲賀忍法帖」も、順調に終わってしまいました。
終わりのイメージが、わたしの思っていたストーリーと違うのですが、思い違いをしていたのかな。
この「甲賀忍法帖」が、山田風太郎「忍法帖」のなかで、1番最初にあって、そして、1番印象的で、おもしろいと思います。
そして、「魔界転生」からはじまる十衛兵シーズの3部作。でもこれは、最初の「魔界転生」が、強烈に印象的で、あとは、イマイチかな。
あと、ちょっと軽めだけど、「忍法八犬伝」とかは覚えているのですが、他はあんまり覚えていないなぁ。
短編だと、すごい非情な話があって、びっくりしました。
基本的に、山田風太郎は、人間をあんまり信じていな