山田風太郎のレビュー一覧

  • 魔界転生 上 山田風太郎ベストコレクション

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    日本史に詳しくはない私でも知っているようなメジャーな剣士がばんばん出てきます。上巻はまだ戦い始まらずといったところで、これからどうなるのかが大変楽しみ。

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    2011年10月23日
  • 柳生忍法帖 下 山田風太郎忍法帖(10)

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    ネタバレ

    忍法帖モノ、柳生十兵衛三部作の第一弾。

    ぶっ飛んでる忍法はそれほど登場しません、が、敵役の会津七本槍に、その首領芦名銅伯は強烈な個性を持つ悪役です。7人の女の敵討ちを助太刀する柳生十兵衛がヒーローで、3部作の最初であり大人気のヒーローですから、萌えところ満載ですね!

    面白いこと間違いないです、「魔界転生」より好きだな…ラストの『柳生十兵衛死す』は読んでないけど…

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    2012年06月08日
  • 地の果ての獄(下) ――山田風太郎明治小説全集(6)

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    さまざまな人物の交錯する場所として監獄を舞台に設定したのは、さすがにうまい。ファンタジー的な味付けがあるのが本作の特徴。珍しく後味よし。

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    2011年09月24日
  • 風来忍法帖 山田風太郎忍法帖(11)

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    大傑作!敵も味方もキャラ立ちまくり。まず香具師の奮闘振りが痛快。彼等の特性がことごとく最後に生かされ(特に馬左衛門、すごい...)、伏線として機能している。ラストもめちゃくちゃ泣ける。

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    2011年09月24日
  • 幻燈辻馬車(下) ――山田風太郎明治小説全集(4)

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    幻想ホラー歴史スパイ小説!? すげー贅沢。

    歴史の波に乗り遅れた人々の哀愁。死に場所を求める哀しい男達。

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    2011年09月24日
  • 魔界転生 下 山田風太郎忍法帖(7)

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    なんと言っても、決闘シーンが白眉(とくに武蔵との対決は凄いな)。長い話だが、主人公の魅力で引き付ける。

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    2011年09月24日
  • 警視庁草紙(下) ――山田風太郎明治小説全集(2)

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    警視庁VS江戸町奉行の対決という構図が素晴らしい。開化の時代の人々の心情などがよく描けていて、この時代でしか成立しえないミステリーになっている。

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    2011年09月24日
  • 明治断頭台 ――山田風太郎明治小説全集(7)

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    短編集なれど最後に仕掛けが...。まさか◯◯が◯◯とは...。反則すれすれのところ、動機に説得力あってセーフ。

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    2011年09月23日
  • 風来忍法帖 山田風太郎忍法帖(11)

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    ネタバレ

    時は天正18年、豊臣秀吉き下2万余の軍勢に対し、わずか数百人の手勢を率い北条方の小城・忍城を守る美貌の麻也姫…文庫の裏表紙にはこうあります。おや?これはこれは石田三成の手による武州忍城の水攻め、最近読んだ『のぼうの城』と同じです。史実を独自の解釈でアレンジし奇想天外な忍法を掛け合わせ一大エンターテイメント時代小説に仕立てあげるのは、山田風太郎氏の得意とするところです。しかしながら…


    裏表紙はこう続きます、姫を陰に陽に守るのは、忍びの者として天下に鳴る風摩組。中に割って入る戦場荒らしの七人の香具師は、摩也姫の貞操を狙う。香具師vs風摩忍法、武州の地機智と詐術を巡らす縦横の戦い!香具師?どうやら主人公は香具師らしい…wikiで調べると、簡単に言うならテキ屋の兄さんのハシリ。フーテンの寅さんのご先祖のような者たち、とのこと。


    天下取りの秀吉の小田原攻めに付随するのが忍城の攻防です、序盤から香具師七人を中心にその背景が述べられ、彼等の活躍が語られます。wikiで調べたような活躍じゃありません!戦場を歩きハイエナのごとく荒らし、女と見れば犯し辱めた上で売り飛ばす!このあたりの描写は酷いもんでした。したかしながら住処を持たず自由気ままに旅して金と女の匂いに執着する彼等の生き様、まさに自由闊達、その時代の主従に縛られた侍とは違います。その自由と底抜けの明るさにちょっと男気を感じることは感じました。


    そんな彼等の前にヒロイン麻也姫が現れます、女を粗末に扱う様をなじり、配下の忍者(風摩3人)を使って懲らしめ、主人公悪源太の顔を土足で踏みにじります。これに我慢ならなかった香具師達「ヨツにカマす」(強姦して辱め売り飛ばす)を合言葉に麻也姫を追い狙います。しかしながら守るは風摩の忍、超絶忍法を駆使する手馴れ揃い。対する香具師七人は権謀詐術に長けるもののそれぞれが持つちょっとした特技以外、徒手空拳。ここに素人vs忍者のバトルが成立することになりました!


    物語は二転三転し疾走していきます、香具師達の執念深さと、何者にも縛られない自由とバイタリティと、徐々に麻也姫に迫っていくものの、麻也姫に近づくにつれ「ヨツにカマす」の合言葉が揺らいでいきます。聖母の呼称が解説にて与えられていた姫ですが、彼女を取り巻く環境と相まっていつしか敵味方が反転します。姫を守る香具師vs奪う風摩3人へ…


    このあたりの香具師達の心象の変化は描き方が巧みで、すごく感情移入してしまいます。神農直系の末裔を名乗る彼等が、孤立無援ながらもけなげに城を守り続ける麻也姫に従い、守る存在に変わっていく様は、己が決めた己が守るものの為の戦いへ変わり、ここに自由こそを尊ぶ彼等の男気が花開いたと言えます。


    忍法帖において、封建的主従、忍びの鉄の戒律に縛られた忍者達の戦い、その中で苦悩する者達、そして哀切漂う幕切れが自分の中での不文律でした。(甲賀忍法帖、忍びの卍等)自由を尊ぶヒーローとして柳生十兵衛がいますが、彼はまごうことなき剣客であり、その自由は強さあってのものです。今回主役の香具師達、徒手空拳ながら超絶忍法に立ち向かうにいささかも及ばざることなく、その要因として明るさと彼等兄弟の絆の強さでしょう。


    後半になりバトルが本格化してくると彼等は風摩を道連れとし次々に倒れ、いえ散っていきます。彼等香具師達に寄り添い加勢した風摩くノ一7人(これは悪源太の特技のなせる技で加勢することになります)は哀れでした。もう少し優しくしてやれよ!悪源太!と叫んでました。最後はやはり胸に迫るラストとなりました…


    どんな角度から見ても完成度は完璧で、数多くのファンが推すのもうなずける大傑作でした。忍法帖№1かもしれません。

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    2012年06月08日
  • 山風短(3)

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    今回は時代物じゃないのか~ と一瞬がっかりしたけど、やっぱり面白い山風短。
    やはり、せがわ先生の描かれる美少年はたまらん…まるで匂い立つようなフェロモンを纏っていると思います。いけないと思います。

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    2011年08月31日
  • 警視庁草紙 上 山田風太郎ベストコレクション

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    山田風太郎作品、初めて読みました。こんなに面白かったとは!
    近代化を進める明治初年の警視庁と、御一新が気に入らない元江戸南町奉行所の面々との知恵比べ。私たちは「明治維新」により江戸から明治にスパッと時代が切り替わったように思ってしまいがちだけれど、人の心や社会というのはもちろんそんなものではなく、新しい時代と古い時代のはざまで人は揺れ動きながら日々を生きているんだな。
    脇役として西郷隆盛から新撰組斉藤一まで綺羅星のごとく登場し、いい意味であっという間に読める、歴史・娯楽ミステリの連作集。

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    2011年08月22日
  • 旅人 国定龍次(下) ――山田風太郎幕末小説集

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    痛快だケド、悲惨。
    悲惨だケド、美しい。

    損得を越えた行動は、愚かしくて哀しいけれど、その美しさに心打たれる。

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    2011年07月28日
  • 旅人 国定龍次(上) ――山田風太郎幕末小説集

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    風太郎先生の作品にしては、珍しく痛快で楽しい股旅物。
    でも、この楽しい感じじゃ終わらないんだろうな・・・、きっと。

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    2011年07月26日
  • 魔界転生 下 山田風太郎忍法帖(7)

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    再読。いよいよ本格化する転生衆との死闘に大興奮。名だたる剣豪たちに対する柳生十兵衛の知略謀略や、対決の場の濃密な内面描写も見所。
    虚しさすら感じさせるラストの余韻も素晴らしい。

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    2011年06月14日
  • 魔界転生 上 山田風太郎忍法帖(6)

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    再読。言わずと知れた忍法帖、伝奇小説の金字塔。奇抜な着想、妖しくも美しい世界、そのどれもが素晴らしい。
    なによりも魅力的なのは、宮本武蔵、荒木又右衛門、天草四郎……忍法「魔界転生」により死から甦ってきた転生衆。序盤の大半を彼らの転生に費やす構成がサスペンスを盛り上げる。
    戦いの激化を予感させつつ〈下巻〉へ。

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    2011年06月12日
  • 幻燈辻馬車 下 山田風太郎ベストコレクション

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    ラストへの盛り上がりと結末はさすが山田風太郎です。明治期の政界の混乱について良く知りませんでしたが、なんとなく夜明けといっても良いことばかりじゃなかったんだなー、と思うようになりました。会津藩士の悲劇は明治ものでよくでてきますが、いつも心が痛いです。

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    2011年04月29日
  • 妖説太閤記(上)

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    信長の妹・お市に一目惚れしてしまった秀吉は、出世して彼女を自分のものにするために邪魔者を排除してゆく。例え恩義のある相手であろうと容赦なく罠にかけ、それでいて表面上では周りにへらへらと取り繕う。
    とにかくお前に良心はないのかってくらい腹黒く、剥き出しになった秀吉のどす黒い欲望にただただ圧倒される。

    何がここまで彼を野望に走らせたんだろう?
    お市をはじめとする、秀吉の狙う姫は必ず高貴・美しい・幼いの3点を兼ね備えている。
    美しい女性から虐げられ続けてきた秀吉は、明らかに自分の容姿・身分や女性に対してのコンプレックスを持っている。だからこそ自分の手に入れられないもの全ての頂点に立つお市を自分のものにしたかったんだろう。

    しかし、高貴な女性に取り入ろうとすればするほど秀吉は彼女たちから蔑視されて「猿」と罵られる。女の人に執着するほど自分のコンプレックスを解消するどころがますます傷口を広げているようにしか見えないんだけど。お市に至っては、秀吉は夫・浅井長政と息子を殺した敵として完全に殺意並みの憎しみを抱かれているし。

    秀吉はお市へ惚れているというよりも、信仰しているような状態に近い。
    巧妙な策で武将たちを陥れるほど知恵が働く割に、お市に対して自分を良く見せようとかそういうテクニックは出てこず、彼女の前に立つと秀吉はただ地べたに這いつくばって憐れみを請うことしかできなくなってしまう。そしてお市に媚びへつらうほど、ますます蔑視されていく。

    女性に近づこうとするほどに嫌われコンプレックスを悪化させているけれど、それでも女性嫌いになることはなく、ひたすらにギラギラと欲望を燃やし続けるところが秀吉が天下をとれた理由なんだろうなぁ。

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    2011年03月29日
  • 幻燈辻馬車 下 山田風太郎ベストコレクション

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    後半にはいり、干潟干兵衛が探し求めていた雛ちゃんのお母さんや干兵衛の奥さんの敵など謎がだんだんと明らかになっていく。
    幻燈辻馬車は連載小説だったが、1年間の連載期限内でストーリが完結できなかったとのこと。単行本出版の際に加筆してストーリを完結している。解説には連載終了時の「幻のラスト」も掲載されている。

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    2011年03月26日
  • 幻燈辻馬車 上 山田風太郎ベストコレクション

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    舞台は西南戦争後の明治の東京。主人公は、会津出身の元侍で、辻馬車で生計を立てている。彼が出会う人々との様々な出来事がテンポよく描かれる。馬車の馭者台の横には、孫娘のチョコンと座っていて、危機のおりに彼女が「トト!」と叫ぶと、西南戦争で戦死したお父さんが現れて救ってくれるという奇想天外な設定だ。物語には、その時代に実在した人物が次々と登場する。たとえば、三遊亭円朝、坪内逍遥、大山巌、松旭斎天一、姿三四郎、嘉納治五郎、中江兆民、花魁花紫、伊藤博文、斎藤歓之助、山川健次郎、山川捨松、田山花袋など、豪華絢爛。

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    2011年03月20日
  • 山風短(2)

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    原作未読。
    漫画を読んでいてさえ「え?!こんなストーリーって?!」と疑ってしまうような展開だったが、それを文章でそれも昭和の時世に書き上げた山田風太郎はすごい。
    ところどころ笑えるところが最高。
    ラストもよかった。
    「おまえのその・・・なにだ・・・」笑うところですね。

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    2011年03月19日