【感想・ネタバレ】明治波濤歌(下) ――山田風太郎明治小説全集(10)のレビュー

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Posted by ブクログ

収録作・・・「巴里に雪のふるごとく」「築地西洋軒」「横浜オッペケペ」

上巻よりも、やや群像劇風の印象が強かった。
展開がめぐるましく、これでもかとばかりに(笑)著名人がたくさん登場して、サービス満点だと感心した。

たくさんの登場人物が入り乱れ、あれやこれやとトンデモな展開が巻き起こるものの、読んでいてまったく呆れない。
むしろ、山田風太郎とは、素晴らしいエンターテイメント作家なのだな、と驚いた。
登場人物たちの魅力もさることながら、下巻ではその旺盛なサービス精神に魅了される。

強烈なキャラクターを親しみのある人物として描くのが上手い。
上巻でも私は樋口一葉のキャラクターにほれ込んでしまったが、下巻でも野口英世の描かれ方にとても惹かれた。強烈なエゴイズム、まさしく。しかし、そんな人物を魅力的な愛嬌のあるキャラクターに描く山田風太郎こそ、あっぱれである。

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2012年04月25日

Posted by ブクログ

横浜オッペケぺにおける、野口英世の人物像が面白い。また、三遊亭夢之助の正体が最後の最後に明かされるのがイイ。

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2011年02月24日

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