あらすじ
「父!」と助けを呼ぶお雛の前に突如現れた西南の役で死んだ父の幽霊。その父が呼ぶと祖母の幽霊も出現。嘉納治五郎、山川捨松、三島通庸、自由党の壮士らに幽霊も加え多彩な人々が時代の波にのみ込まれていく。虚実織りまぜて描かれる明治を生きた人々の哀歓。他に短篇『天衣無縫』『明治忠臣蔵』『絞首刑一番』を収録。
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Posted by ブクログ
一気に結末に向かってゆく展開は、上巻の時間の流れとは違い少し急ぎすぎの感じ。赤井の豹変ぶりも唐突すぎる気がする。
しかし記憶に残る娯楽小説で評価は星5つ。
Posted by ブクログ
感想は概ね上巻の方に書いてしまいました。
下巻、この物語のエンディング、決着のつけ方がいい。
痺れました。
上下巻、読んでよかった。楽しませてもらいました。
ちくま文庫版の下巻には3つの短篇が収録。
なかでも「絞首刑一番」がおもしろかったです。
構成の妙。
読み終えて、あらためてタイトルに唸りました。
Posted by ブクログ
下巻に入り物語はさらに加速。自由党を巡る騒動が激しさをます中、登場人物の意外な正体が明らかになり、干兵衛の過去の因縁にも決着が。
自由民権運動という革命の正体や、それをも利用する政府の非情さを暴き立てる批判精神も素晴らしい。