【感想・ネタバレ】明治十手架(上) ――山田風太郎明治小説全集(13)のレビュー

あらすじ

明治初頭、かつての人足寄場、石川島は大牢獄と化していた。その地獄絵図を目の当たりにした元八丁堀与力、原篤胤は美しいクリスチャン姉妹とともに、出獄人保護を行う仕事を始める。多くの囚人を更正させようと奮闘する彼らのまわりに集まる犯罪者たち。彼らの前に立ちふさがる冷酷非道な看守や巡査。それらはやがて一つに繋がり自由民権運動の闘士たちを巻き込む事件に発展してゆく。岸田銀行、小林清親、星亨、ドクトル・ヘボンらも登場し繰り広げられるロマンの決定版。

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Posted by ブクログ

ラノベタイトル風に言うと「超絶美人クリスチャン姉妹とひとつ屋根のした暮らし始めた俺が、十字架型武器(クロス・ウェポン)を片手に悪漢どもとバトる日々」。舞台は明治で主役が原胤昭というだけで骨格はラノベだ。面白くないわけはない。ほんといいところで上巻が終わる。いざ下巻へ。

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2016年12月02日

Posted by ブクログ

・明治小説全集最後の2冊。もったいなくて今まで読まないでおいたのをやっと読む。これで明治ものが終わりかと思うと惜しくて読めなかった。
・いやあやっぱ最高。すぐ引き込まれた。原胤昭で来ましたか。こりゃ「地の果ての獄」再読ですよ。
・また構成がうまいんだなこれが。実在の人物にフィクション絡めて上手に話を作るんだ。これが山田風太郎だ、って感じ。
・十手を首から下げるってのがいまいち想像つかない。背中に負ってるってのはゴルゴダの丘のキリストを彷彿とさせるが。

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2009年10月04日

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