山田風太郎のレビュー一覧

  • 魔界転生 下 山田風太郎忍法帖(7)

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    下巻では転生によって甦った剣士たちと十兵衛の闘いが続きますが、単なる剣の勝負ではなくそれぞれの舞台を生前のエピソードとリンクさせたり、柳生十人集や弥太郎、3人の娘たちを上手く絡ませたり、かの知恵伊豆や紀州大納言を好き勝手に利用したりと、見事なまでの遊びが満載です。
    風太郎大先生の忍法帖の中でも最高峰と言われるに相応しい超力作でした。
    沢田研二さんの方の映画を観たことがありますが、流石にこのスケールは映像化できなかったのか、かなり異なる内容だった記憶があります。

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    2026年05月10日
  • くノ一忍法帖 山田風太郎ベストコレクション

    購入済み

    驚天動地の物語

    この物語が書かれたのはなんと昭和35年、大阪夏の陣から家康が死ぬまでの歴史をしっかり押さえたフィクションである。エログロではあるがこれほど大衆エンタメの極致のような面白い小説を初めて読んだ。何しろ頼秀が自害する寸前に真田幸村が配下のくノ一5人に頼秀の子を産ませるように性交させる。そのくノ一と家康に恨みを持った千姫が脱出しそのことを知った家康側の伊賀忍者5人と服部半蔵の忍者衆が豊臣の血筋を絶たんと戦闘を繰り広げる。ともに忍術で相手の性欲を爆発させたりするが、なんと人間の本質に迫った描写だと驚くべき表現である。しかし一番良かったのは今後読む方のため詳しくは書かないが最後のなんともすがすがしい幕のお

    #シュール #ダーク #感動する

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    2026年05月05日
  • 伊賀忍法帖 山田風太郎ベストコレクション

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    この荒唐無稽さは今の感覚とは合わないかもだけど昭和おじさんにはドストライク。過激さばかりに目がいくが実在の人物や史実をうまく使った構成は素晴らしく、城太郎と右京大夫の想いは純粋そのもの。「わたしはあの茶は服みませんでした。でも…」がなんとも切ない。

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    2026年04月17日
  • 人間臨終図巻 1

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    山田風太郎の「人間臨終図巻」全4冊をほぼ読み終わったところです。
    この本の中には、内外の 英雄、武将、政治家、作家、芸能人、犯罪者などの著名人の臨終の様をまとめて記載されています。
    私は自分の年に近い第四巻(77歳~121歳)から読み始め、
    今では寝る前に読む本の定番となっております。
    また、家内も現在第二巻をベッドにもちこんでおります。

     所で、この「人間臨終図巻」は亡くなった年齢の若い順に書き起こされております。
    15歳で亡くなった八百屋お七から121歳で亡くなられた「泉 重千代」、それにナポレオンなど海外の人など923人方々の臨終の姿を書き起こしておられます。

    例えばこうです。
    ご記

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    2026年04月05日
  • 人間臨終図巻 1

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    難解なためではない

    文庫本1冊を読み終えるのに思ったより時間がかかった。難解なためではない。一人一人の臨終場面にため息をついたり、本を置かざるを得なかったからだ。要するに、重かった。
     この巻は、十代で死んだ八百屋お七から四十九歳で死んだ山下清までを収録している。読後、頭の中を回らして、特に印象に残ったのは、マリー・アントワネットか。

     断頭台に上るとき、偶然処刑人サンソンの足を踏み、サンソンが「痛い」とさけぶ と、彼女はふりむいて、「ごめんあそばせ、ムッシュウ、わざとしたわけじゃありま せん」と、いった。(本文より)

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    2026年03月27日
  • あと千回の晩飯 山田風太郎ベストコレクション

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    朝日新聞、1994年10月~96年10月連載。山田風太郎、72歳~74歳。
    タイトルから、日々の晩酌と夕食の献立、まわりで起こる出来事と追想、そんな軽妙なエッセイを予想していたのに、まったく違った。
    本人も、最初は、老いや死についての飄々としたエッセイを書くつもりだったのに違いない(冒頭では「アル中ハイマー」というダジャレも飛ばしている)。しかし、そうはいかなかった。若い頃に言ったり書いたりした老いや死についてのアフォリズムが自分の身にふりかかる。(医者の不養生とはよく言うが、医学を勉強しただけあって、72歳までしっかり不養生していたからね。)
    ただの老化、ただの白内障、ただの書痙、ただの頻尿

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    2026年02月10日
  • 幻燈辻馬車(下) ――山田風太郎明治小説全集(4)

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    どう感想を書けばよいか迷いますが、とにかく面白い。明治初期の混沌とした日本の様子を、これだけ生々しく虚実織り交ぜて描いた作品は他にないと思います。

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    2026年01月02日
  • 忍法八犬伝 山田風太郎忍法帖(4)

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    山田風太郎大先生のもう一つの八犬伝。
    かの名作において北斎と馬琴との掛け合いを絶妙に交える発想は秀逸でしたが、本書ではさらに伊賀と甲賀の奇想天外な忍法合戦という豪快なひと捻りまで加えており、いったいどれだけ才能豊かだったのでしょうか。
    エンターテイメント作品として文句なしの仕上がりです。

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    2025年12月31日
  • 八犬伝 上

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    この話もすこいし、滝沢馬琴もすごいし、山田風太郎もすごい。なにもかもすごい。南総里見八犬伝自体もよみたくなっているが、この小説を読んだ限りでは、しんどいか。

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    2025年11月12日
  • 魔界転生 下 山田風太郎忍法帖(7)

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    ネタバレ

    魔界転生衆との対決が描かれる下巻。柳生十兵衛は快男児かつ柳生の中でも異端でありながらも、その内面は人並みに怯えるしショックも受ける人間臭さに溢れており、他者視点で見るほどには万能ではなく、また完全無欠のヒーローというわけでもない。剣才に恵まれてはいるものの、単純な実力では魔界転生衆のほうが上であり、そんな怪物揃いの面々相手にどう立ち向かっていくかが本作の肝となる。それ故に戦いのほとんどはスポーツ的な競技性の強い真っ向勝負などではなく、奇策、計略、時の運がほとんどであり、そのほとんどの対決が一瞬で終わるあたりに無情性と真剣勝負ならではのリアリティがある。卑怯といえば卑怯なのだが、生前、どれだけ清

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    2025年10月15日
  • 魔界転生 上 山田風太郎忍法帖(6)

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    ネタバレ

    山田風太郎が描く伝奇時代活劇の傑作。天草四郎、宮本武蔵、宝蔵院胤舜、田宮坊太郎、荒木又右衛門、柳生但馬守、柳生如雲斎という歴代の名うての剣鬼たちが忍法魔界転生によって蘇り、魔人となって幕府の転覆を図るというストーリーがまず面白い。それに挑む飄々とした主人公の柳生十兵衛もカッコ良く、柳生一族の異端児という設定もいい。他にも、話の中核である魔界転生は日本古来の忍法に西洋の魔術を掛け合わせたハイブリットであったりと、とにかく細部に渡って読み手のロマンをくすぐってくる。

    能力バトルものの元祖というだけあってバトル描写は最高で、田宮流抜刀術の田宮平兵衛と関口流柔術の関口柔心という強すぎるジジイキャラ二

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    2025年10月10日
  • 警視庁草紙(上) ――山田風太郎明治小説全集(1)

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    元南町奉行、隅の老人。

    元八丁堀同心、千羽兵四郎。

    元岡っ引き、半七。

    明治の警視庁の初代大警視、川路。

    巡査で元新選組斎藤一、龍馬を斬った元京都見廻組今井、井伊大老を襲った元水戸浪士海後、元仙台藩士油戸杖五郎。

    明治の時代に不満のある隅の老人、兵四郎、半七たちが、警官たちをからかいつつ、事件を解決?していく…

    良いキャラがたくさん出て来て面白い。



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    2025年09月25日
  • 八犬伝 上

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    安倍晴明の山田作品の一節に惹かれて今作品を読む。圧巻の表現力に読む手が止まらない。滝沢馬琴の南総八犬伝と何ら遜色なく楽しめる。馬琴の暮らしぶりも知ることが出来て一石二鳥な作品。下巻を読後に映像化を試そうと思う。

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    2025年08月15日
  • 妖異金瓶梅 山田風太郎ベストコレクション

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    『金瓶梅を下敷きに、豪商西門慶の館で妾同士の嫉妬心から次々と起こる猟奇殺人の謎を太鼓持ちの広伯爵が解いていく。謎解きと共にお色気あり、コミカルな場面もあり面白い。最後はちょっとした感動すらも。ミステリー好きならば外せない一冊。

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    2025年08月03日
  • 戦中派虫けら日記――滅失への青春

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    敗戦日記の金字塔ともいえる『戦中派不戦日記』、本書はそれに先立つ昭和17年から19年までの日記。山田風太郎、20歳から22歳の日々。
    上京は昭和17年8月。日記を付け始めるのはその3カ月後。欠かさず付けているわけではない。でもしだいに、日記はほぼ毎日、内容もかなりしっかりしたものになってゆく。「あとがき」では、「自分との対話」をしてみたかったのだろうと書いている。
    前半は沖電気の社員、後半は東京医専の医学生。副題「滅失への青春」に示されるように、時代は重く暗く、どうにもならない状況に向かいつつあった。しかしそれにしても、風太郎青年はがつがつとよく食べる。同じく読書についても貪欲。そして五反田、

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    2025年05月05日
  • 新装版 戦中派不戦日記

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    山田風太郎、23歳、東京医専の医学生。その彼の昭和20年の日記、700ページ。授業と空襲、空腹と疲労、買い出しと疎開、そして所感と思索……日々起こったことを綴っているだけなのに、その完成度の高さに驚嘆する。本も読み続けている。医学書、科学書、哲学書、小説など、数えてみると150冊あまり。これにも驚かざるをえない。
    東京大空襲や城南大空襲は知っていたが、爆撃機(B29)や戦闘機(P51)がほぼ連日連夜飛来していたとは! 驚いたのは、空襲や死が日常になると、ほんとうに危険になる間際まで逃げることなく、日常の生活を送り続けるようになったこと。最たるは、未明に東京大空襲があったその日、新宿の医専にたど

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    2025年05月05日
  • 明治断頭台 山田風太郎ベストコレクション

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    山田風太郎は多分初めてだと思うのだけれど、めちゃくちゃ面白い。明治モノ×ミステリーっていうのもドンピシャだし、キャラも良い。これから色々読もうかな。

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    2025年05月04日
  • 甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(1)

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    遥か昔に数冊だけ読んだ山田風太郎大先生の忍法ものを、最初から順番に読んでみようと思いたった。
    それぞれの忍者が持つ個性の独特さと、それを活かした闘いの展開が秀逸です。
    これは不朽の名作だと改めて思いました。

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    2025年03月16日
  • 銀河忍法帖

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    帯に「この男、しびれるほどにかっこいい!!」とあり、読み始めはどの人のこと??と思いながら読んでましたが、最終的にほんとにしびれるほどにかっこいいです。八犬伝の映画化でしばらく本屋さんに山田風太郎作品がたくさん並んでたので選び放題で楽しかったのですが、映画終了とともにまた消えてしまい残念です。
    それにしても女人酒が全くもって飲む気のしないレシピなのもすごい。

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    2025年02月01日
  • 八犬伝 下

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    虚の世界と実の世界を融合させた秀作だと思います。文化の花である江戸時代に生きた奇才の凄さを感じることのできる作品でした。

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    2025年01月21日