山田風太郎のレビュー一覧

  • 風太郎不戦日記(1)

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    「かくて日本に不機嫌と不親切と不平とイヤミ充満す。」

    「最低生活の確保」
    これぞ国難を救う根本の問題だ。

    怒りは湧いても何を信じてどうしろと言うのか…


    自分の力ではままならないことに巻き込まれ、それでも生きていく日々を描く。今の世界、日本の状況と重なるという評価もあちこちで見受けたが、そうだと思う。

    山田風太郎先生を存じ上げなかったが、飄々とユーモアや皮肉を交えながら訥々と語る様子がむしろどんなに辛くともそれが日常であるということを嫌というほど感じさせてくれる。日常から覗く戦争は、勉強してきたこととはまた違う表情を見せる。勝田さんの描く人々はとても魅力的で、少ない線で表情がありありと

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    2020年05月09日
  • 風太郎不戦日記(1)

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    山田風太郎青年の面構えが最高。第二次世界大戦末期、敗戦を予感しつつ疲弊する東京の日常が、コロナで自粛しつつ将来の不況に不安を抱くいまの日本とシンクロする。帯の「恐るべきドラマチックな1年間が始まる」って、これ今の事だよ。

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    2020年05月07日
  • 新装版 戦中派不戦日記

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    深い洞察力で見つめた昭和20年の1年間。後に作家となる医学生の日記は貴重な一次資料。

    歴史は後世により書き変えられていくことがある。学校で習いドラマなんかに出てくる戦前、戦中の日本。まるで8月15日を革命が起きたかのような歴史観は全く違ったことが本書から良く分かる。

    日本国民は政府や軍閥に騙されていたわけでもなく、自らの意思で戦争に協力している。日本の勝利を狂信的に信じるところはあるが、ことのほか情報も伝えられている。原子爆弾、ジェット戦闘機などウワサではあっても一般人に伝わっていることが分かる。

    昭和20年という一年間。作品化を前提としていない、装飾のない記録だけに貴重であろう。

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    2020年05月05日
  • 戦中派虫けら日記――滅失への青春

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    戦後から見た戦前の暗い抑圧された時代とは異なる現代と大きくは変わらない日常。戦争に巻き込まれる庶民、現代にもあり得ることを教えてくれる、戦中の貴重な一次資料。

    昭和17年11月25日から昭和19年12月31日まで。筆者20歳から22歳の日記。
    家を飛び出した天涯孤独の青年。軍需工場で働きながら大学医科を目指す。

    物資が不足して高騰し長距離切符も手に入らないが、さほど庶民感情というか生活は変わらない。戦時中ではあっても熱狂はなく淡々と暮らす。少しづつ戦局は悪化していきついにB 29により東京が空襲される。だがまだ終戦前昭和20年に起こる悲劇を誰も知らない。
    もともと出版を考えることのない、作

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    2020年02月20日
  • 山風短(2)

    購入済み

    イイハナシダナー。
    男女合体(性的な意味で)したまま戦うのですが、その作画が格好いいんです。信じてください。
    あと登世ちゃんがなんともかわいい。

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    2019年11月26日
  • 甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(1)

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    サブカルチャーで一大ジャンルを成している『異能力バトル』は、ここからはじまったと言ってもよいでしょう。
    アニメもおもしろかったなあ。

    ちなみに同作者の、偉人を蘇らせて戦う『魔界転生』は、元祖『Fate』ですね。(パクリだと言っているわけじゃないので、誤解なきよう)
    敬意を表して、FGOは山田風太郎を英霊にしてはいかがでしょうか?

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    2019年07月07日
  • 甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(1)

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    ネタバレ

    山田風太郎の送る忍法活劇帖。家康の跡目争いに巻き込まれた伊賀と甲賀。一癖も二癖もある忍者たちが、己が才能を賭けてぶつかり合う! 秀逸なのはやはり戦闘描写だろう。能力こそ、今の時代から見れば目新しいものはないが、それも当然で、これがほぼ元祖のようなものだからである。まさに奇想といって差し支えない能力であり、その異形異様さと相まって頁を繰る手が止まらなくなる。白眉なのは戦闘のリアリズムであり、不意打ち騙しうち上等で、能力の相性に運否天賦が掛け合わさり、勝負はほぼ一瞬で決まる。そこには引き伸ばしのようなダラダラした戦闘はなく、またお互いの能力の品評会のような闘いでもない。そこにあるのはまさに命のやり

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    2019年05月30日
  • 甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(1)

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    世界観からストーリーまで全部大好き。
    忍法がとても魅力的よく色々思いついたなー。戦いの場面は迫力満点!一日で読み終わった!

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    2019年05月24日
  • 地の果ての獄(上) ――山田風太郎明治小説全集(5)

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    10年ぶりくらいに再読。北海道の樺戸監獄の初代典獄で月形潔の話を聞く機会があり、なんかひっかかるなあと思ったら、樺戸監獄がこの作品の「地の果ての獄」の舞台だった。ちょうど月形潔が辞めた翌年から話が始まるんだな。山田風太郎の明治物には珍しく、救いがあるラスト。「大奇跡」って、章のタイトルがすばらしいよね。そもそも、明治時代の北海道の監獄という舞台が救いがないからかもしれない。収監者への苛烈な扱いの描写は、暗澹たる気持ちになる。しかし、「愛の典獄」と呼ばれた有馬四郎助が実在の人物なのはおどろいたな。この人物のことを知って欲しくて、山田風太郎はこの作品を書いたんだろうね。
    あと、ストーリーの鍵のひと

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    2019年02月20日
  • 同日同刻――太平洋戦争開戦の一日と終戦の十五日

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    ただ資料を集めただけとはいえ、加藤周一がどんな人物か、また伊藤整がどんな人物か、そんなことを知っていれば読後感が大きく異なるはずだ。数ある戦時中の自伝や日記のなかから、なぜそれをチョイスしたのか思いをめぐらすことも愉しみである。
    開戦と終戦の瞬間を切り取ることで、山田風太郎は自身の日記と対にしたかったのではないだろうか。戦争に対するある種のスキャンダラスさが蔓延する前の、そのときに生きた人間の感覚を切り取り抑えたかったのではないだろうか。

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    2019年05月10日
  • 甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(1)

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    この作品は、山田風太郎さんの忍法帖シリーズの記念すべき第一作であり、漫画化やアニメ化や実写映画化もされています。一読の価値がある素晴しい作品だと思いますので、是非お読みください。

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    2018年12月10日
  • 新装版 戦中派不戦日記

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    "昭和20年1月~12月までの日本が太平洋戦争敗戦へといたる時代、山田風太郎さんが記した日記。当時の雰囲気が現実感を伴って伝わってくる。われわれは終戦の日がいつだかも、原爆が投下された日がいつということも知った上で日記を読み返していることになる。自分がその時代を生きていたらどんな行動をしていたか?いろいろなことに思いをはせる。
    敗戦後寒い中寝床を暖めるものがなく、食べるものもなくても、山田さんは本を読んでいる。借りものなのか購入したものなのかわからないが、とにかく本を読み続けている。とてつもない量の本だ。
    驚くと同時に、平和な今の時代ではもっともっと学べる環境にあるはずであるが、当時

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    2018年10月28日
  • 人間臨終図巻 2

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    50歳から64歳までに亡くなった人が紹介されている。いろんな人がいろんな最後を迎えていることを知ることで、自分自身の生き方を見直す良書。

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    2018年10月21日
  • 人間臨終図巻 1

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    "山田風太郎さんが、人間の死を見つめたもの。歴史別でもなく亡くなった年齢順で紹介されているところがとてもユニーク。自分の年で死んだ歴史上の人物の生きざまを垣間見れる。
    芸術家、音楽家、作家、政治家、芸能、犯罪者、犯罪被害者などなど紹介される人物も多種多様。
    1巻は40代まで。2巻は50代~。
    興味を持った人物を知りたくなれば、また新たな書物との出会いが生まれる。"

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    2018年10月21日
  • 人間臨終図巻 4

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    77歳~100歳代までに亡くなった方々。高橋是清の最後が印象に残る。哀しい出来事だ。死にざまは人それぞれ。死を見つめることで、生を考える。

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    2018年10月21日
  • 人間臨終図巻 3

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    "65歳から76歳まで。これは、亡くなった年齢。死に方も100人いれば100通りの死に方がある。だんだん、何かをきっかけに身体が良くなるという記述が多くなる気がする。死を迎えるにあたり、いろいろなことを思いあぐねても、なるようにしかならないということとさとる。死して屍拾うものなし。
    3巻の解説は、三浦しをんさん。「舟を編む」を書いた人。"

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    2018年10月21日
  • 戦中派虫けら日記――滅失への青春

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    再読
    『戦中派不戦日記』に先立つ昭和17年から19年の日記
    日記は公開を目的としたものでなくとも
    読まれることは意識しているのでそのまま本当ではないにせよ
    ちょっとしたどうでもよいようなところの集積に
    その時代が映し出されて心地良い
    いつの時代もひとの変わらなさゆえに
    それぞれの時代が価値深い作品

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    2018年10月19日
  • 新装版 戦中派不戦日記

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    再読
    最高潮の東京空襲から大転換へ
    昭和二十年で作者が消えてなくなるわけではないのだけれど
    その後も全部読んだあとで読み返すと
    この日記作品の面白みは急速に薄れていく
    個々人の紆余曲折はありながらも戦中の日常から
    戦後の平和な日常への切り替わり
    戦後生まれだからと戦中を暮らす人々と何も変わらない一方で
    時代は確かに誰かが動かして転がっていく
    自分は平均だとは思っても平凡だとは思っていない皆がつくる大衆がそれを映しているのであり
    そのまったく理性的でなく流れ行く先徒ならぬ景色は
    それでいて文明技術の変化を表層直ちに受ける
    一身にして二世を生きるような転換期にそれは見えるようであり見えないようでも

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    2018年10月19日
  • 戦中派虫けら日記――滅失への青春

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    山田風太郎さんの日記。昭和17年(1942年)11月から昭和19年(1944年)12月までの日記である。大東亜戦争まっただ中の日本がどんな様子だったのかを知ることができる。昭和20年(1945年)~の日記も出版されているようだ。

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    2018年10月17日
  • 甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(1)

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    明治捕物シリーズしか山風の忍法シリーズ。
    アニメ化されたので結末は知っていたが、もう圧巻。1950年代にこれが登場していたとは…!!

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    2018年10月10日