地の果ての獄(上) ――山田風太郎明治小説全集(5)

地の果ての獄(上) ――山田風太郎明治小説全集(5)

小説・文芸
1,177円 (税込)

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明治19年、薩摩出身の有馬四郎助は、北海道月形の樺戸集治監の看守に着任した。そこで青年看守の目にしたものとは? 次々とおこる奇怪な事件の裏に明かされる意外な事実……。「愛の典獄」と呼ばれた有馬四郎助の若き日の姿を描く。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内文学
  • 出版社
    :
    筑摩書房
  • 掲載誌・レーベル
    :
    ちくま文庫
  • タイトル
    :
    山田風太郎明治小説全集
  • タイトルID
    :
    188704
  • 電子版発売日
    :
    2014年01月24日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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山田風太郎明治小説全集 の一覧

1~14巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~14件目 / 14件
  • ラスプーチンが来た ――山田風太郎明治小説全集(11)
    1,232円 (税込)
    日露戦争中、ロシアの内乱を企て日本を勝利に導いた男、怪男児明石元二郎の若き日の物語。明治23年、ひそかに来日し暗躍していた怪僧ラスプーチン。彼はロシア皇太子襲撃を画策していた! チェーホフ、二葉亭四迷、乃木希典、森鴎外までをも巻き込んで日本とロシアの大怪物の対決は続く。
  • 明治バベルの塔 ――山田風太郎明治小説全集(12)
    1,067円 (税込)
    大衆新聞「万朝報」社長、黒岩涙香は発行部数を伸ばすため、紙上で暗号解読による懸賞クイズを始めたが……。気の効いたアイデアで権力者の腐敗を告発しようと試みる表題作。李鴻章暗殺を謀った犯人を主人公に、漱石の文体を模写した『牢屋の坊ちゃん』。牛鍋屋チェーンのオーナー木村荘平が始めた火葬場の顧客第一号をめぐる人間模様『いろは大王の火葬場』。大逆事件の首謀者、幸徳秋水を異なる四つの角度から描いた『四分割秋水伝』。以上に作者自身の後口上を付した短編集。
  • 明治十手架(上) ――山田風太郎明治小説全集(13)
    1,287円 (税込)
    明治初頭、かつての人足寄場、石川島は大牢獄と化していた。その地獄絵図を目の当たりにした元八丁堀与力、原篤胤は美しいクリスチャン姉妹とともに、出獄人保護を行う仕事を始める。多くの囚人を更正させようと奮闘する彼らのまわりに集まる犯罪者たち。彼らの前に立ちふさがる冷酷非道な看守や巡査。それらはやがて一つに繋がり自由民権運動の闘士たちを巻き込む事件に発展してゆく。岸田銀行、小林清親、星亨、ドクトル・ヘボンらも登場し繰り広げられるロマンの決定版。
  • 明治十手架(下) ――山田風太郎明治小説全集(14)
    1,287円 (税込)
    出獄人保護の仕事を行う熱血漢、原胤昭は悪逆な巡査たちの謀略により獄囚の身になってしまう。一方、無私の魂を持った姉娘の死をさかいに、原に恨みを持つ犯罪者たちの心は大きく揺り動いていく。十字になった秘密の十手架を持つ原の運命は? 幼き日の一葉、漱石、子規らも姿を見せ、奇想天外の物語は意外なクライマックスを迎える。他に大津事件関係者の後日譚を描いた『明治かげろう俥』、ロンドンを舞台にした『黄色い下宿人』の二篇を収録。

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地の果ての獄(上) ――山田風太郎明治小説全集(5) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    10年ぶりくらいに再読。北海道の樺戸監獄の初代典獄で月形潔の話を聞く機会があり、なんかひっかかるなあと思ったら、樺戸監獄がこの作品の「地の果ての獄」の舞台だった。ちょうど月形潔が辞めた翌年から話が始まるんだな。山田風太郎の明治物には珍しく、救いがあるラスト。「大奇跡」って、章のタイトルがすばらしいよね。そもそも、明治時代の北海道の監獄という舞台が救いがないからかもしれない。収監者への苛烈な扱いの描写は、暗澹たる気持ちになる。しかし、「愛の典獄」と呼ばれた有馬四郎助が実在の人物なのはおどろいたな。この人物のことを知って欲しくて、山田風太郎はこの作品を書いたんだろうね。
    あと、ストーリーの鍵のひとつである秩父事件には、興味が湧いたな。

    0
    2019年02月20日

    Posted by ブクログ

    山田風太郎といえば娯楽時代小説の大家。
    近年は「甲賀忍法帖」が「バジリスク」のタイトルで漫画化・アニメ化したことでも記憶に新しい。
    四郎助の赴任直後から監獄では度々不審な事件がおきる。
    囚人が有り得ない不可能状況から脱走を図る。横暴な看守が変死を遂げる。
    呑んだくれのアイヌ医者、人間の良心を信じ続ける神父。
    それら多彩な人物に囲まれ囚人と触れ合ううちに、四郎助の心境にも徐徐に変化が芽生えていく。
    なんといっても牢屋小僧がめちゃくちゃかっこいい。ほれます。野卑で狡猾、過酷な苦役と折檻にもめげず不敵な笑みを浮かべ続ける男。
    そこはかとなく不気味な存在感で他を圧倒し、極悪人ぞろいの獄でも一目置かれる隻眼の囚人。
    個性的な登場人物たちの中でも彼のキャラは異彩を放ってます。
    収録作の中でいちばん好きなのは「邏卒報告書」。
    元巡査の囚人・畑寺。根っから善良で真面目な畑寺が地の果ての獄で再会したのは、自分を騙し裏切り続けた親友・高戸。
    同じ枷に繋がれた二人は元親友同士でありながら姑息な高戸は何度も畑寺をそそのかし、その友情に付け込んで美味い汁を啜っていた。
    高戸の裏切りがもとで巡査の職と最愛の妻子までも失い、地の果ての獄に送られた畑寺を待っていたのは元部下で現看守の堂目の凄まじい虐待。
    しかし根っからお人よしな畑寺はそこでも元親友を庇い続け……

    全部説明しちゃうとアレなんで、これはとにかく!読んで下さい。
    騙され裏切られすべてを失った冴えない中年男、畑寺。
    友人を破滅させておきながら反省の色はさっぱりなく、今また畑寺を踏み台に脱獄計画を練るこりない高戸。
    最後の最後で畑寺が上げた台詞が、もうね……胸が熱くなる。涙がこみあげてくる。 
    あの台詞を叫ぶまで畑寺が経てきた人生が走馬灯のように過ぎって、活字がぼんやり滲む。

    傑作です。おすすめです。

    コメント コメント | 固定リンク

    0
    2017年08月24日

    Posted by ブクログ

    全集の中では最も暗い作品かも知れません。北海道にある二つの監獄を舞台にした刑吏小説。山田の明治シリーズは、明治直後の「警察と刑吏」をテーマにしているのですが、ずばり監獄を、それも最果ての地にある監獄を舞台にしたすごい一編です。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    後に監獄の改良に努めた薩摩出身の若き有馬四郎助の物語。北海道月形の樺戸集治監の看守に着任した四郎助と、虐待異常者たちともいえる看守長たち、そして1000人を超える囚人たち。耶蘇教教誨師の原胤昭や医師の休庵先生。そして売られてきた酒場の女たちが時に絡む。

    囚人たちの話を聞く四郎助は、監獄で起こる様々な事件をきっかけに囚人や看守たちの人生を誰かれの口から聞いていく。その人生や事件がそれぞれ強烈で破格なのだ。

    しかし犯罪者たちの人生だ。殺人や強姦、裏切りが酷い。更に血飛沫が飛ぶ。それでも人情噺や男女の話を交えて、時にほろりとさせる。

    のちに愛の典獄と呼ばれ、キリスト教徒となつた有馬四郎助は、上巻は聞き手に甘んじているが、下巻での活躍が期待される。これは怒涛の前フリだと思わ
    れる。下巻では耶蘇教の神の奇跡 が起きるのか!

    0
    2023年12月17日

    Posted by ブクログ

    北海道。彼の北の大地はどうやって日本の一部となっていったのか、
    気風のいい主人公と、一癖も二癖もある囚人たちの、地の果ての獄での明け暮れ
    飄々としていながら骨太な作品です

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    山田風太郎明治小説全集の第五弾。明治初期、苛烈な樺戸監獄に赴任した若き有馬四郎助が監獄の中で起こる事件に巻き込まれながらも、懸命に職務を果たしてゆく姿を描く。
    山風らしいハチャメチャさは相変わらずだが、この上巻を読む限り明治物の中では評価は低い。なにせ女を見れば犯すという筋立てが多すぎて少し辟易するのだ。

    0
    2021年08月16日

地の果ての獄(上) ――山田風太郎明治小説全集(5) の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内文学
  • 出版社
    :
    筑摩書房
  • 掲載誌・レーベル
    :
    ちくま文庫
  • タイトル
    :
    山田風太郎明治小説全集
  • タイトルID
    :
    188704
  • 電子版発売日
    :
    2014年01月24日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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