幻燈辻馬車(上) ――山田風太郎明治小説全集(3)

幻燈辻馬車(上) ――山田風太郎明治小説全集(3)

990円 (税込)

4pt

4.3

明治の東京、孫娘を横に乗せ辻馬車を走らせる元会津藩士、干潟干兵衛。この孫娘と祖父は大山巖、三遊亭円朝、坪内逍遥、川上音二郎、自由党壮士らが引きおこす事件に巻き込まれていく――。時代にはじかれてしまった者たちの哀愁。

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山田風太郎明治小説全集 のシリーズ作品

1~14巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~14件目 / 14件
  • ラスプーチンが来た ――山田風太郎明治小説全集(11)
    1,155円 (税込)
    日露戦争中、ロシアの内乱を企て日本を勝利に導いた男、怪男児明石元二郎の若き日の物語。明治23年、ひそかに来日し暗躍していた怪僧ラスプーチン。彼はロシア皇太子襲撃を画策していた! チェーホフ、二葉亭四迷、乃木希典、森鴎外までをも巻き込んで日本とロシアの大怪物の対決は続く。
  • 明治バベルの塔 ――山田風太郎明治小説全集(12)
    990円 (税込)
    大衆新聞「万朝報」社長、黒岩涙香は発行部数を伸ばすため、紙上で暗号解読による懸賞クイズを始めたが……。気の効いたアイデアで権力者の腐敗を告発しようと試みる表題作。李鴻章暗殺を謀った犯人を主人公に、漱石の文体を模写した『牢屋の坊ちゃん』。牛鍋屋チェーンのオーナー木村荘平が始めた火葬場の顧客第一号をめぐる人間模様『いろは大王の火葬場』。大逆事件の首謀者、幸徳秋水を異なる四つの角度から描いた『四分割秋水伝』。以上に作者自身の後口上を付した短編集。
  • 明治十手架(上) ――山田風太郎明治小説全集(13)
    1,210円 (税込)
    明治初頭、かつての人足寄場、石川島は大牢獄と化していた。その地獄絵図を目の当たりにした元八丁堀与力、原篤胤は美しいクリスチャン姉妹とともに、出獄人保護を行う仕事を始める。多くの囚人を更正させようと奮闘する彼らのまわりに集まる犯罪者たち。彼らの前に立ちふさがる冷酷非道な看守や巡査。それらはやがて一つに繋がり自由民権運動の闘士たちを巻き込む事件に発展してゆく。岸田銀行、小林清親、星亨、ドクトル・ヘボンらも登場し繰り広げられるロマンの決定版。
  • 明治十手架(下) ――山田風太郎明治小説全集(14)
    1,210円 (税込)
    出獄人保護の仕事を行う熱血漢、原胤昭は悪逆な巡査たちの謀略により獄囚の身になってしまう。一方、無私の魂を持った姉娘の死をさかいに、原に恨みを持つ犯罪者たちの心は大きく揺り動いていく。十字になった秘密の十手架を持つ原の運命は? 幼き日の一葉、漱石、子規らも姿を見せ、奇想天外の物語は意外なクライマックスを迎える。他に大津事件関係者の後日譚を描いた『明治かげろう俥』、ロンドンを舞台にした『黄色い下宿人』の二篇を収録。

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幻燈辻馬車(上) ――山田風太郎明治小説全集(3) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ミステリ、怪談、チャンバラ活劇にスパイアクション、カーチェイス。
    時代物の中にこれでもかと盛り込まれたサービス精神。
    これぞエンターテインメント。
    実在の多数の人物、多数の事件が虚実入り交じり、干潟干兵衛と孫娘お雛をのせた辻馬車を軸に収束していく様は見事。
    明治時代の独特の雰囲気もいいです。

    角川

    0
    2011年12月19日

    Posted by ブクログ

    現実の人物と、フィクションの人物が絡み合う、「ありえたかもしれない歴史」の物語。
    一つの辻馬車を中心として入り乱れる維新前後の男たちが非常に魅力的で、本当にこういうことがあったのではないかと思わせる。
    また、アクションシーンの迫力も凄い。
    前半が、この時代の人々と主人公の干潟を描くことに従事している

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    元会津藩士の老馬車御者を一応の主人公としつつも、多種多様な出自と職業を持つ人たちが微妙に関わりながら登場する。
    まさかの嘉納治五郎が姿三四郎を弟子にしており、大山巌の妻 捨松に横恋慕しているなんて、創作と史実の境界なんて意識せずに描き放題ですね。他にも幽霊と剣士を戦わせてみたり、山田風太郎氏ならでは

    0
    2023年05月19日

    Posted by ブクログ

    山田風太郎「明治もの」第2弾。
    今回の主人公は、辻馬車の馭者で元会津藩士、干潟干兵衛とその孫娘お雛。自由民権運動の中、事件に巻き込まれてゆく展開。危機が訪れると干兵衛の死んだ息子が幽霊として登場するという、ちょっと変わった設定となっている。前編では「明治もの」ならではの実在の人物と架空の人物が入り混

    0
    2021年05月29日

    Posted by ブクログ

    『幻燈辻馬車』がどこかで紹介されてたので読んでみた。そのときは「幽霊による勧善懲悪物語」みたいなものを想像したのだが、全く違った。
    明治の著名な人物が多数話に絡むのも大いに興味を引かれるのだが、特に、随所で描かれる、自分がいったい何者なのかを見失い、意味も理解できないままひたすら自由を叫ぶ自由党壮

    0
    2011年12月13日

    Posted by ブクログ

    有名無名を問わない歴史上の人物と虚構の人物が入り乱れる山風お得意の明治もの。辻馬車が覗く明治期の人間模様がたまらなく魅力的。自由党を巡る騒動がどう動くのがが気になりつつ下巻ヘ♪

    0
    2011年11月10日

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